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オーダースーツのヨシムラ

08.12.29
今年一年を振り返って
2008年も残すところあと僅か、毎年この時期になると年々師走らしい慌ただしさが薄れていっているような感じが致します。
今年は私自身にとって色々な意味でステップアップが出来た年であったと思います。
webへの積極参加新企画の立案、スタッフのマネジメント、はたまた年明けのビッグイベントである大阪店新店舗オープンなど辛く、プレッシャーが重くのし掛かる業務ばかりでしたが、何とか無事乗り切ることが出来た(出来つつある)と思います。

2009年は今年よりも更に厳しい一年になると予想されますが、苦境に立たされて初めて自分の真価が問われるのであれば、正に大きなチャンスを秘めた一年になるのではないでしょうか。
大きな嵐が通り過ぎるのを身を竦めて堪え忍ぶのではなく、信念を持って突き進んで行きたいと思います。

皆さん、今年一年暖かいご愛顧を承り、誠にありがとうございました。
来年もオーダースーツのヨシムラを、そして新たな大阪店をどうぞよろしくお願いいたします。
それでは皆さん、良いお年をお迎え下さい。

08.12.20
初体験!
ここ最近、新店舗のオープン準備に伴う激務で胃がキリキリと痛む事が多く、大事になる前に早めの治療をと思い、この日生まれて初めて胃カメラを体験してきました。
何分にも初体験ですので、経験者である母親や先輩などに話しを聞くと、最近は技術の進歩で楽に飲めると言う人もあれば、あんな苦しいもの二度とイヤだ!と言う人もおり、不安で一杯でしたが、いざ体験したところ私は後者でした。

検査前に胃を洗浄する薬を飲まされ、喉を麻痺させる麻酔薬でうがいをし、筋肉注射までさせられ(実は大の注射嫌いなんです)、いよいよ口からカメラを投入、地獄の10分間が始まりました。
検査中、横たわりながら鏡で自分の胃の中を映しているモニターを見せられましたが、決して美しいものではなく当たり前か?)、更に気分が悪くなってしまいました。

幸いにも検査結果は異常なしポリープ潰瘍もなく、一安心しましたが、先生によるとポリープは強いストレスを感じると一瞬で出来ることもあるらしいので、程良く休養をとり、ストレスをなるだけ貯め込まないように注意されました。

これまで大病とは無縁で健康体と勝手に思い込んでいましたが、40代を目前にして改めて自身の健康管理には気を付けなければと実感した一日でした。
何よりもあんな苦しい検査は二度とイヤだ〜!

08.12.14
内装工事が始まりました!
この日いよいよ、新店オープンに向けての第一歩、内装工事が始まりました。
ここに至るまで、他のショップの内装を参考にし、新しいショップのイメージをまとめ、それを基に数社での合見積りをしたりとかなりの時間を要していましたので、ようやく工事が始まり一安心です。
ただ、このまますんなりと事が運ぶというのは虫が良すぎます。
私の父親は建築業を営んでおりますので多少私も知識はあるのですが、工程が進んでいくと当然のように当初の計画から変更せざるを得ない事が沢山起こってまいります。

本来は建築設計デザインを別途依頼して進めるとそのような事も少なく、順調に事が運ぶのですが、それだと予算的にも厳しいので今回は私が東京Shopmasterから全権を託され、陣頭指揮にあたることになりました。(とはいっても私一人ですが...)

画像は工事に取り掛かる前の内装です。
これがどんな雰囲気に仕上がるか? 皆さん、どうぞお楽しみに〜

08.12.10
忘年会
以前、この日記帳でもご紹介した関西若手テーラーの会 “Boits”(ボイツ)の忘年会に当社のお直しをお願いしているK君を参加してきました。

この日もてっちりをつつきながら(会費6,500円なり!)、主宰である平岩氏を始め、心斎橋のテーラー“KOMMA”さんや道頓堀の老舗“テーラーTERAMOTO”さん(店長の弟さんは私の大学時代の同級生!)、北浜の“三ツ星洋服店”さんなどとテーラーリング(tailoring)やオーダー業界の進むべき方向性について熱い話しで盛り上がりました。(←皆さん少しお酒も入ってましたので前回より更にパワーアップしてました)

今回は“ドレッサージュ”繁田氏の紹介で初参加されたビスポークシューターのM本氏が自身の作品のお披露目会でもありました。
このM本氏、奇遇なことにK君の知り合いの元で修行をし、その後、単身での海外研修を経て現在は独学で修行を積んでおられるとのこと。
弱冠27歳、色々とお話しをしていると、靴に対しての情熱は素晴らしく、お恥ずかしながら感銘を受けました。

M本氏曰く、まだまだ荒削りでこれから更に精度を上げて行かなければとのことでしたが、いずれ自身のブランドを立ち上げられて、お互いにビジネスとしてのお付き合いが出来れば、こんな素晴らしいことはありません。
私も彼に負けずにもっと努力しなければと痛感致しました。
この“Boits”、毎回新しい出会いや発見があるので、今後の開催が非常に楽しみです。
また、皆さんにもご紹介していきたいと思いますので、どうぞお楽しみに。

08.12.08
派遣切り
リーマンブラザーズの破綻以降、サブプライム関連に伴う急速な円高、世界的な景気の悪化の影響で輸出に頼る日本の製造業を中心に突然の派遣社員の方々の解雇、いわゆる“派遣切り”という言葉を耳にしない日はありません。
ニュースなどでは政府や企業に対する訴えや抗議が相次ぎ、実際にその被害に遭われた方のインタビューでは一方的に国や企業側を責め立て、自分達の権利ばかりを主張するのを聞くと少しおかしいのではと感じます。

派遣社員として働いている全ての方がそうだとは申しませんが、私の学生時代はバブルの絶頂期、割の良いアルバイトが沢山あり、月に30万、40万稼ぐ友人が珍しくありませんでした。
彼らは卒業と同時に煩わしい雇用条件に縛られ、月給も低くなる正社員としての雇用を望まずに複数のアルバイトを掛け持つフリーターとしての道を選びました。
これはただ単に私の主観ですが、今派遣業務に従事しておられる方はそのような道を歩んでこられた方も多いのではないかと思います。

私の様な者が生意気な事を言いますが、正社員としての勤務経験が無い人間を今この不景気の時代に雇い入れる会社があるとは考えられません。(余程、特殊な技術を持っていれば別だとは思いますが)

現在、私の友人も製造業に正社員として従事する友人がおりますが、彼の話だと生産ラインが稼働した中での突然の解雇ではなく、仕事の受注自体が激減し、派遣社員は一日中、掃除ばかりしているといった状況だそうです。

突然解雇された方々の中には明日からの衣食住にも事欠く方も多くいらっしゃるかと思いますが、企業側も生き残りを賭けて必死に努力している事を考えれば、真っ先にそのしわ寄せが来るのは派遣社員であるということは容易に予測出来たはずです。

この様な状況になり、その影響を被られた方は非常に気の毒とは思いますが、自らの選んだ道ですので、他人のせいにばかりするのではなく、自らの責任で打開しなければならないのではないでしょうか?

08.11.30
仮縫い
この日記帳で何度か登場しているお直し屋のK君が以前から私に“みなみさん〜、何か仕立てさせて下さいよ〜”と懇願されており、いつもお直しで無理を言っているので、せめてもの恩返しにとコートのお仕立をお願いし、この日仮縫いを行いました。

ん、何故お直し屋さんがコートのお仕立をするの?と思われた方もいらっしゃるでしょう。
このK君、当社ではお直しだけをお願いしておりますが、美大を卒業後、職業訓練校に通いながら京都のとあるテーラーで修行を積んだ経験のある歴とした職人?フィッター?であります。(まだ一人前とは言えませんが...吉井工場長談)

今回、彼にオーダーしたのは黒のカシミヤを使用したシングルチェスターコート
私はあまりスーツの上からコートを着る習慣がないので、ニットオンでコートというよりかはロングジャケットのイメージで仮縫いをお願いしました。
仮縫いではタイトにしろだとか、アームホールを小さくとか、後ろからのシルエットを綺麗に見せるために背中にダーツを入れろ等々無理難題を付けましたので、彼もうるさい客だな〜と思っていたに違いないと思いますが、ひょっとすれば、近い将来、彼に大阪店の仮縫いをお願いする事もあるかもしれません。

一見、怪しそうな風貌ですが、真面目なナイスガイですので、皆さん、よかったら顔を覚えておいて下さい。

08.11.20
アバンギャルドなダッフルコート
我が大阪店のビッグカスタマーの一人にKさんというお客様がいらっしゃいます。
2004年の初オーダー以来、イージーオーダー、フルオーダー問わず数十着ご注文頂いているとても有り難いお客様です。
ただ、このKさん、最近ご無沙汰だな〜と思っていたところ、先日久しぶりにビックリなオーダーを頂戴致しました。

それがこのアバンギャルドなダッフルコート!裏地にはフェラガモの豹のプリントをあしらったシルク地を使用しています。
聞けば以前、“お客様いらっしゃい”コーナーでご紹介した東京店のお客様のご注文を見られてご自身も欲しくてたまらなかったそうです。

表地は別途取り寄せたゼニアのピュアカシミヤ(非常に軽くて暖かい!)、トグルと革紐も“D○KS”で使用されているものをこれまた取り寄せ、ちょっと見えづらいですが、フード裏にはアクセントでワインの裏地を使い、非常に高級感溢れる贅沢なコートに仕上がりました。

これならきっとKさんもご満足頂けるでしょう!?
Kさん、また感想聞かせて下さいね〜

08.11.15
本契約完了しました!
以前よりこの日記帳でご紹介しておりました大阪店移転計画ですが、第一候補に挙げておりました物件の条件交渉がようやく完了し、この日めでたく本契約を結ぶことが出来ました。
当初、立地やアクセスは申し分ないことから賃料がネックになっていたのですが、オーナーさん、不動産屋さんを含めた三者会談で根気よく交渉を行ったところ、快くこちらの要望を汲み取って頂けました。
ふっ〜、これで一安心!と落ち着いてはいられません!
大変なのはこれからで内装業者の選定、電話や光回線の開通手続き、什器の選定及び搬入スケジュールの作成、お客様や取引先へのアナウンス、チラシの作成などなど、やらなければいけないことは山ほどあります。

一難去ってまた一難?とは正にこのような事を言うのでしょうね
正直、滅茶苦茶プレッシャーがキツイのですが、皆さんに喜んで頂けるよう頑張ります!ので、どうぞ新大阪店の完成を楽しみにお待ち下さい。