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オーダースーツのヨシムラ

06.12.31
今年もお世話になりました。
早いもので今年も今日限りとなりました。皆さんは年末最後の日をどのように過ごしていますか?
私の方は例年通り新潟の某スキー場まで出掛け、今頃はのんびり温泉に浸かっていると思います。(本稿は06.12.28に作成)

年末となると過ぎ去っていく今年一年を振り返るのが誰しも常ですが、皆さんにとって今年一年はどんな1年でしたでしょうか?
今年はいじめや自殺問題、今年の言葉が「命」であったのも十分頷ける一年でしたね。
来るべき年は命を大切にすることを国民全体で感じられる年であってもらいたいものです。

さて こんな一年でしたが当社はどうだったでしょうか?
読者の皆さんを前にこんな事を書くのは気が引けますが、今年は社長として大変反省すべき点の多い一年でした。
どんな反省か?...例を挙げれば枚挙にいとまがないですが一番は可愛がっていた部下が離れてしまったこと、そして部下の気持ちを一つにまとめる事に苦労したことでしょうか。
若手・ベテラン・東京・大阪・管理職・一般従業員etc...人が集まれば様々な組織の切り口がありますが、どの切り口でもそれぞれ個性があることは重要ですが、それが自立しだしたのか? それとも相反しだしたのか? 今でも良く分からないのですが、まとめるのに苦しみました。

きっと来年もこの傾向は続くでしょう。
ですが、これを悪く受け止めず、次に当社が分化するためのステップとして受け止めるように心掛けたいと思います。
いつの時代もヘーゲルの弁証法のように「正・反・合」の繰り返しで、今まで正しかった物()も矛盾が見つかり、そこから反対意見()が生まれ、次により高次な物()が生まれる。
高次な物のためには、従来の正を作った私は否定されるかも知れません。
しかし、それでより高いレベルに進めるのであればその批判も甘受しなければなりません。

オーダースーツのヨシムラがこれからどうなるか?
時代もまだまだ混沌としていますが、気持ちはいつも前を向きSomething Newを求め続けて来年も頑張りたいと思います。

どうぞ皆さんも良いお年をお迎え下さい。
今年一年大変お世話になりました。

06.12.24
クリスマスプレゼント
今日はクリスマスイブ、私は12月は休日出勤が多かったためこの日はお休みを頂き、家族サービスをしていました。
で、何をしたかというとどこの家庭でも同じでしょうがクリスマスプレゼント探し。

私の担当は上の男の子のプレゼント探しでしたが、サンタが実在しないことは分かっているので一緒に買いに行きました。
「ラジコンが欲しい!!」とのことでまず行った所が秋葉原のヨドバシカメラ。
おもちゃ売り場のフロアーに行くと長蛇の列があり、店員さんが「最後尾はこちらです!」というプラカードを持っています。
『? 何か新製品の発売でもあるのかな?』と思い、よくよく覗いてみると何と!唯のレジ待ちの列でした。
20〜30人位は並んでいたでしょうか?
私は並ぶことが大嫌いなので一瞬でげんなりして購買意欲を失ってしまいました。
そして途方に暮れてヨドバシカメラを後にした吉村親子でしたが「そういえば神田界隈には大人用のラジコン専門店があるじゃないか!!」と思い出しそこに行くことに...
行くと店内には本格的なラジコンがずら〜っと。
ラジコンカーというと電池で動く物と思うでしょうが、店内の殆どは本格エンジン付きのラジコンです。
本格的でしょ!

そして悩みぬいた末に購入したのがこちら
う〜ん、なかなか高い買い物でしたが、これなら自分用のプレゼントにもなると思い、家内がいないことを良いことに購入を決めました。

皆さんはどんなプレゼントをされましたか?

06.12.20
愛国心
この日は朝 自宅で子供と話をしている時
「パパ、今日の授業で『愛国心』についての時間があるんだけど愛国心って何?」と聞かれました。
きっと道徳の授業なんだろうと思いましたが、ちょっと重い質問でしたので歯磨きを理由に少し時間を貰いながら考え、こんな返答をしました。(子供は小学生ですのでそのレベルで書きます。)

愛国心というのは国を愛する心と書くけど、パパは愛国心には2種類あると思う。
1つは、間違った愛国心で、もう一つは正しい愛国心。
間違った愛国心は、日本が第二次大戦で当時の若者を洗脳して戦地に送り込んだ愛国心。
自分が豊かになるために隣人から財産を奪っても良いという間違った愛国心。
一方、正しい愛国心は人が生きていく以上は自分と他人(社会)との交わりが必要で、その中では時として自分個人を優先せず、他人を優先する気持ちになること。
例えば、手の中にゴミがあった時面倒だと思い、自分の事を優先してポイ捨てするのは良くないことで、皆のことを思いゴミ箱に捨てる、それも愛国心の現れ。
同じように大きな話になれば、隣の国が攻めてきた時、自分の家族を守るため戦うこと、これも愛国心だと思う。

...こんな風に説明しました。皆さんはどう思われますか?
愛国心というとついつい右傾化するのでは?という不安や懸念がつきまといますが、私は愛国心はやはり大切なことで上の2つが誤解されず真っ直ぐに理解されるのであれば積極的に教育現場で出されるべき事だと思います。

06.12.19
政府税調 本間先生
最近、政府税調会長本間正明氏のスキャンダル問題から進退論が出ていますが皆さんはどうお考えですか?

1. 国民の税金を決めるそのトップが官舎に愛人を囲ってけしからん。
2. そもそも官舎に高額の税金をつぎ込むことを批判しておきながら自分が入るのはおかしい。

連日、みのもんた をはじめ各メディアにこのように叩かれていますから皆さんもこんなお考えでしょうね。

私も人の上に立つ人は自らを厳しく律することが必要、とは私も同感ですが、でもこんな事で大切な職務を全うさせないのは果たして本当に国民にとって良いことなのでしょうか?
特に女性関係のことはその人の能力に関係しないことですから?については多少非があるにしても?については目くじらを立てるのはおかしいのではないかと思います。

だって、昔から「英雄色を好む」と言いますし、クリントン前大統領だってモニカルインスキーの件で色々ありましたが最後まで職務を全うしましたから、世界的な視点から見ると何か日本のモラル観が変に行き過ぎているような気がします。

実は、私はこの件では本間先生の肩を持っておりまして、私、学生の時大阪大学の本間先生とは面識があるのです。
古い話になりますが私の学生時代の専攻は財政・税制・社会保障でした。
その関係から阪大本間先生のゼミとは交流がありその時お話を伺ったのですが、非常に立派な先生でしたし、この分野の将来を担う人物と考えておりました。

財政論の学会は狭い世界ですからどんな先生が将来税調や財政・社会保障の世界で要職を務めるかなどは比較的分かりやすい世界です。
でも、これは逆に言えば駒不足の中で将棋を指すような物で正直こんなこと(女性問題)で折角の人材を潰してしまうのは本末転倒と思います。

英雄だったら色を好んでも良いじゃないですか!
日本の将来に功績を残すことの方が大切なことだと思います。

06.12.15
村上春樹の世界
この日は出張先の大阪店から東京へ戻る日でした。
昼間で大阪で仕事をして、14時台の新幹線に乗るのが大抵の私の行動パターンですが、新幹線の中ではいつも普段なかなか読めない読書をするようにしています。
そして今読んでいるのが村上春樹の「海辺のカフカ
ご存じの方も多いと思いますが、今年のノーベル賞候補として村上春樹氏が挙げられ、世界的評価からもいずれ近い内に同氏が受賞するだろうということを聞き、恥ずかしながら私はこれまで1冊も読んだことがなかったため最近焦って同氏の本を読んでいます。
先日読んだのが「ねじどりき鳥クロニクル」、そして今読んでいるのがこの本。

正直言って司馬遼太郎や山崎豊子などが好きな私にはストーリーの向きがむしろ難解でなかなか読み進むことが出来ないのですが(普通の人はむしろ逆ですね。(^_^;) )でも最近ようやく村上ワールドに慣れ、面白く読めるようになりました。

神田神保町の古本屋街では村上春樹の初版本が随分高騰しているようです。
皆さんも同氏がノーベル賞を取る前に一度読まれてみては・・・?

06.12.13
あるオーダー店の挑戦
この日の朝、業界新聞を読んでいるとこんな事が書いてありました。
「某オーダー店、大阪センチュリーハイヤットに出店」

そこのお店はメンズではなくレディースのオーダー店なのですが、『へぇ〜今時 積極的だな・・・』と思って読み進んでいくと、出店の目的について書いてありました。
一つは「高級ホテルに出店することで高級感を演出してオーダーらしさを取り戻す」という まぁ、ある種当たり前の事が書いてあり、それ自体は私は驚かなかったのですが、驚いたのは2つ目の理由でした。

出店目的の2つ目は・・・
昨今の若者はコンビニの前や電車でも平気で地ベタに座ったりして我慢が足りない。
百貨店や我々オーダー店は一日8時間立ち仕事をするのが当たり前だけれどもこれから少子化の中でこういった子達からこの職場が敬遠されるかも知れない。
だから、このホテルへの出店は従業員側も座って接客が出来るので人材確保の上でも重要だ
   ...というような事が書いてありました。

皆さん、どう思われますか?
私は悲しきかな当たっている側面はあると思います。でもだからといってこれを前提に会社の方針を変えたいとは思いません。
このお店のオーナーは先見性があるのか?それともここまで妥協するのはダメなのか?
現段階では分かりませんが、意外とこういったところから次の時流というのが出来るのかも知れませんね。

ところで最近の私の身の回りでこんなことがありました。
それは私に渡された資料の中でこんな事が書いてあったのです。
「吉村殿 ・・・(略)・・・ごそくろうですが、ごらんください。

何ですか?コレ。
全部ひらがなだし...漢字が書ければこんなこと書かないですよね。
今の若い者は・・・というのは昔「オヤジのぼやき」と思っていましたが、最近こんなフレーズが良く出るようになったのは私もオヤジになったからでしょうか? ウ〜ン、、、

06.12.08
シルクロードの砂丘のようだ・・・
この日はリピーターのYさんよりお客様をご紹介いただきました。
どんな方かというと・・・なんと、写真家の稲越功一氏。(わざわざお店にお越し頂き恐縮です!)
稲越氏というと10数年に渡り中国の今昔を写真に収めてきた方ですが、Yさんが当店で仕立てられたタキシードをご覧になられて自分も是非!ということでご来店されました。

ご注文の内容はこの場で申し上げるべきでないので割愛しますが、生地を選ばれている時こんなことを仰っていました。
初めは上質な濃紺無地の生地が欲しいということで、伊キャノニコの物や伊ゼニアのトラベラーをご覧頂いていたのですが中でも薄手の素材かつドレッシーな物ということで一計を図り春夏物の生地からゼニアのトロフェオ濃紺無地をご用意しました時のことです。
(ゼニアのトロフェオ?濃紺無地? これでピンときた方はヨシムラ通の方と思いますが、そうです!今年の5月サービス企画でご提供したあのトロフェオです。)
さすがゼニアのトロフェオだけあって絶品の素材なのですが、それをご覧になり一言。
この生地はシルクロードの砂丘のようだ・・・
トロフェオならではの優雅なドレープ感をご覧になり仰った一言ですが、何と素晴らしい表現ではないでしょうか。
シルクロードの広大な土地で風が吹くごと表情を変える砂丘、生地のドレープ感を表現する言葉としてこんなに素晴らしい言葉はないと思いました。

あの時サービス企画に当選された30名の皆さん!
こんな言葉であのスーツを表現してみてはいかがでしょうか?

画像は稲越氏より頂いた最新の写真集。(ありがとうございました!(*^_^*)

06.12.06
フルオーダー閑散期受注順調です。
今週月曜日 12/4ホームページを更新しましたがその際にトップでご紹介したのがフルオーダー閑散期料金のご案内。
当店はイージーオーダーがメインですのでそれほど反響は大きくないだろうと思っていたのですが蓋を開けてみるとビックリ!
「連日待ってました!」とばかりにリピーターの方を中心にご予約を頂くようになりました。
更新してからたった3日で既に10着近いオーダーを頂きましたので、嬉しい悲鳴です。
(少ないと思われるかも知れませんがフルオーダーでは異例の着数です。)

フルオーダー縫製工場である三久服装と一緒になって仕事をし始めたのは昨年10月。
そこからたった1年でよくぞここまでファンが出来たもので、我ながら驚いています。
これもひとえに多くのお客様が当社に心を寄せて頂いた結果、
そして吉井工場長をはじめ工場スタッフ、当社スタッフが一所懸命になってお客様のニーズに真剣に向かい合った結果です。
皆さん本当にありがとうございます。

1月の閑散期受注会ではこういったお礼の意味も含めてお値段以上のサービスをするようスタッフ一同頑張りますのでどうぞ宜しくお願いいたします。
皆さんからの暖かいご支援・声援がスタッフの頑張りへの栄養剤です。

06.12.02
AVな方とお会いしました。
この日は日頃からお世話になっているYさんからお客様を紹介して頂けると言うことで夜六本木プリンスでその打ち合わせのため食事をしてきました。(皆さんご存じですか?六本木プリンスって年内一杯で閉館なんですよ?! なんか時代を感じさせますね。)

どんな方をご紹介頂けそうか?と言いますと...芸能人関係やIT企業の経営者の方々。
その日は打ち合わせでしたので直接ご紹介頂く方はなかったのですが、ご紹介頂けそうな皆さんというのがいずれもTVでお馴染みの方や聞いたことのある企業名の社長さん達でした。
中には、政治家の先生方もご紹介頂けるとのことで松山千春と親しいM.S先生もいらっしゃいましたが、まぁ とにかく色んな方とお知り合いでホントびっくりしました。

で、その時の打ち合わせはそこで終了し歓談していると、別の方が来られて、その人は何とAV女優さんでした。「!!!」
夢野まりあ」さんという人で私はあまり存じ上げないのですが知っていてもこう言わざるを得ない?)ウン、美人でした!!
男子校育ちの私は変な興奮を覚えつつ、少しお話をしたのですが、非常に真面目で一生懸命な女性で驚きました。(今はAVは卒業し、女優として頑張りたいようです。)
AVというとついある種の偏見を持つのが誰しもと思いますが、一所懸命仕事をしているという点では皆同じですね。
偏見を持っていた自分を恥ずかしく思うと共に応援したくなった私でした。

PS:会社でこの話をすると数名敏感に反応する者がいました。大阪店で!!

06.12.01
赤ちゃんポスト
最近、熊本のとある病院が「赤ちゃんポスト」という子育てが出来ない親が乳児を預ける(語弊を恐れず言えば“捨てる”)施設を設置するといってこれが凄い議論になっています。
ご存じない方の方が多いと思いますので補足しますと、昨今親たちが自分で子供を育てられないからという理由で自分の子供を捨てたり殺したりという事件があまりに多く、こういったケースで赤ちゃんが犠牲になる位なら子供を預かる施設を作るべきだという、ドイツを先例にしたシステムだそうです。
皆さん、どうお思いでしょうか?
私はこれに対してはハッキリした意見を持てません。

批判するなら・・・
・親が子供を捨てるシステムを合法的に作るのはおかしい。
・安易に子捨てが行われる危険性がある
・親の教育を先にすべきだ  などがあるでしょうし
賛成するなら・・・
・赤ちゃんが捨てられる(殺される)という現実に対してはやむを得ない措置
、、、というのもあるでしょう。

また、それだったら既存の乳児院や国がこういった子供を育てれば...という議論も出来るかも知れませんが、乳児院は子供を預かる前に「親からの相談」先にありき、で思い詰めた親にとっては遅すぎるといった問題もあるようです。

「人の命は何にも替えられない」とはよく言いますがこれは詭弁です。
世の中には戦争もあれば、人殺しもあり、子捨てもあるんです。
12月に入り世間はクリスマスムード一色ですが、幸せなのは自分だけで良いというムードは少し諫めた方が良いですね。
かくいう私も偽善者の一人で、こういったNewsに何も出来ないでいる自分を恥ずかしく思います。

06.11.24
お陰様で何とか危機を脱しました。
この日はハンドメイド縫製工場である三久服装(弊社関連会社)と某超大手アパレルさんとの契約日でした。(正確には契約というよりは最終仕様確認の場でしたが)
ある取引先から紹介されアプローチを掛け約半年、ようやく12/1から受注開始です。

某超大手アパレルさんのお名前は先方に断っていないためこの場でお出しできませんが、まぁ、ほぼ全ての百貨店に商品を卸している誰もがご存じの会社です。
とは言っても三久服装が受け持つお仕立ての方はその中でも一番高価格なフルオーダーのライン(しかもその中の特定グレード)ですのでいくら大手といっても月間100着もある訳ではないのですが、とにもかくにもようやく契約に漕ぎ着けてまずは一安心。
後は、一つ一つをキチンとした仕事でお納めすることですね。

当社について時系列でご覧になられている方はご存じかと思いますが、昨年夏に三久服装をグループにした時は正直営業的にも財務的にもかなり厳しい状況でした。
当時私は三久服装の状況を「売上減という前門の虎と、後継者難が後門の狼」と評しておりましたが、今回この契約で何とか前門の虎は追い払うことが出来そうです。
これもひとえに古い体質だった三久服装という工場を当社のお客様から厳しい目で一から鍛えて頂いたからに他ならないと思っています。
ありがとうございます。
今後は後は後門の狼を追っ払うべく、工場長と頑張りたいと思います。

.... とはいえ、一つ余計な問題が出てきました。
それは....当社(オーダースーツのヨシムラ)で実施している閑散期料金。
実は上記アパレルさんのお陰で工場の稼働率が上がると閑散期が短くなってしまうのです。
このため年始に予定しているフルオーダー閑散期料金適用の期間は多分昨年より短くなると思いますが、その分限られた日程の中で最大限ご注文を受けられる体制を取りますのでどうぞよろしくお願いします。

工場の次なる目標は新宿伊勢丹メンズ館入りかな?

06.11.22
落合正勝氏の残した物
読者の皆さんは落合正勝氏という方をご存じの方も多いのではないでしょうか?
ご存じない方には「クラシコイタリア」という概念を日本に持ち込んだ初めての人、といえば分かり易いでしょうか?
数ヶ月前にお亡くなりになられたファッション評論家です。

お亡くなりになられたことは私も存じ上げていましたが先日 氏が生前しばしば寄稿していたMen's EX誌を読んでいると『落合氏の遺品が青山の骨董品店で販売される』との記事を目にして私もファッション界の端くれとして遺品の一つでも。。。と思い、早速行ってきました。

狭い骨董品店の店内には伊ブリオーニ製のスタンドカラーのシャツにフテファノリッチのネクタイ、ファッションアイテム以外には氏が愛用したパイプやワイングラスまで色々と展示されていました。
そういえば、氏の著作物の中に写真が載っていたなぁ...と思わせる物まで多かったです。
またその日は丁度落合氏の奥様もお店にいらっしゃっていて、ずうずうしい私は自分の仕事を名乗り奥様と色々お話をさせて頂きました。

そして、購入したのがこちらのワイングラスと猫のカレンダー(?)。
ワイングラスは非常に手の込んだ芸術品でしたのでかなりお値段は張りましたが猫の方はあまりにも可愛く衝動買いです。
でも、これだけでは落合氏を直接感じさせる物が少ないため、親しくなった奥様にお願いしておねだりし、根負けした奥様が下さったのがこれ。
落合氏愛用のBALLYアタッシュケース
正直かなり使い込んでいましたが何より落合氏が使っていたことが分かる『M.OCHIAI』のネームが入りで氏がどれだけこのアタッシュを愛用したかが分かる一品でした。

ファッションを志す者として落合氏が残された功績に畏敬の念を示すと共にそれを忘れぬようこのBALLYのアタッシュは大切に持ち続けたいと思います。(ご覧になりたい方はお気軽にお声掛け下さい。)

06.11.21
近未来通信と平成電電
この日、近未来通信という会社が電話中継局オーナーシステムというスキームで個人投資家よりお金を集め、配当不払い・経営実態無しということで事実上閉鎖したという報道を目にしました。
ご覧になられた方も多かったのではないでしょうか?
私、この近未来通信という会社名を聞いてつい数日前同社から勧誘DMを貰っておりました。

その時の印象としては、あれ?この近未来通信って1年程前に破綻し告訴された会社じゃないの?と思ったのを記憶しておりましたが、改めてこうして破綻報道を聞くと、私が1年前に...と考えたのは実は近未来通信ではなく平成電電だったことを思い出しました。
そうです、この2社の詐欺商法は2つともIP通信の中継局を整備することを名目に出資金を集めたという点で非常に近似しています。

私はこの平成電電について05.10.03の日記帳で、「CHOKKAがひと肌 脱ぎます!」というタイトルで非現実的な利回りを提示した安易な投資話についてコメントしましたが、しかし、まぁ〜、どうしてこんな同じ詐欺に引っかかるんでしょうかね。。。
リスクなく市場以上の利回り等美味しい話があれば、その企業自身が借金してでもやるはずです。
うまい話には裏がある。よくよく警戒して行動しなくてはなりません。

年末が近づき世相が世知辛くなりますので皆さんもこういった話にはお気をつけ下さい。

06.11.18
結納返し
結婚して10とン年、既に結納のことは忘却の彼方となってしまった私ですが、先日からあるお客様(Oさん)の結納返しの品物でご相談を受けております。
どんな内容かというと、結納返しの品物としてフルオーダーのスーツをプレゼントしたいといったもの。
ありがたいですね。
そんなおめでたい一生物のお話を当社にご相談いただけるなんて。

とはいえ、最近の婚礼事情は式場がホテルからレストラン形式にこれだけ大きく移り変わっている訳ですから、結納品などの状況も地味婚から格式高い物まで当然大きく様変わりしています。

そこで、ご相談頂いたお客様には良い結納返しにすべく色々調べて見たところ、最近は“結納金なし”や“結納金だけ”から従来的な物まであるんですね。。。いやはや時代は変わりました。

最終的にはスペアパンツ付きのフルオーダーを結納返しの品として頂いたのですが、Oさんと相談して、結納の席でお仕立てしたスーツをご着用頂き、結納返しの品として物をお渡しする必要があることから、その『品物』にはスペアパンツ分の生地をお包みすることにいたしました。
... で、一番大変だったのが何かというと結納返しの品物を入れる箱。
当初はスーツの仕上がりを入れる箱で...とご依頼頂いたのですがそれでは如何せんシンプルすぎますし、また大きすぎ水引が掛けられない!!
どうした物かと色々悩んだ末、Net上の結納屋さんのサイトを見つけそこで手配することにしました。
さすが餅は餅屋と言いますかホント助かりました。

詳細はお客様いらっしゃ〜いコーナーで紹介でも、と思っていますが私も今回はとても勉強になりました。
これから結婚される方、結納等は面倒だとは思いますが一生の記念です。
何か記念になるようなストーリーを作ってみてはいかがですか?

追伸:今回はこちらの結納屋さん結納ドットコムに大変お世話になりました。

06.11.16
学生時代の友人と(in Osaka)
今日は色々と忙しく2つ目の日記になりますが、この日の晩は大学時代の友人M君(某大手金融機関)とT君(某金融機関勤務)の3人で何年か振りに食事を共にしました。
私が言い出しっぺでしたので、久しぶりだからと言うことで少し奮発して割烹とんぼへ行くことに。(「とんぼ」は以前Webでも紹介しましたが古き良き大阪が残るちょっと高級な懐石料理店です。)

そしてM君T君の近況を聞くと...
M君は...大阪市内の小規模店舗で係長さん。
仕事はぼちぼちですが夜8時には家に帰れて、まぁ、普通の生活を営んでいるとのこと。ただし(どこでもそうですが)30代も後半になりそろそろ自分の先(出世の可能性等々)が見えてきている状態とのこと。

一方、T君は...こちらも市内でM君ほど大手ではありませんが金融機関に勤め、課長さん!年収はM君より推定200万位高いそうですが、どうやら連日の激務で週末も持ち帰り仕事、何やら顔色がおかしく会った中では一番成人病or過労死に近い状態でした。

そして、2人共そろそろおでこが後退し始め(というか、かなり進んでいて)私としてはちょっと同じ年には見えない風体になっておりました。

ご存じの方も多いかとは思いますが、昨今65歳定年が謳われていますが、金融機関は相変わらず表面上は60歳定年、But 実体50〜55歳定年です。
(例えば同期に役員が出ればその先残りは出向とか、ソフトな形での勧奨退職や取引先への出向等です。)
私の同期も再来年40歳を迎えます。
社会人になって16年、55歳定年と考えるとそろそろサラリーマン人生の折り返し地点に到達といった所でしょうか?
やや寂しさを感じました。

しかし...私のような中小企業のオーナーは倒れるまで仕事!という人もいる中、この金融機関の傾向は果たして良い物なのでしょうか?それとも悪癖なのでしょうか?
私にはM君、T君、いずれも私より血色が悪くやつれているので、定年は早くて良いけれど、それまでに自分の人生をすり減らしてしまいやしないか心配に思えました。
金融機関の高い年収も、それで過労死してはお終いですね。
人生の成功者というのは実は長生きした人を言うのかも知れません。
皆さんはどう思われますか?

06.11.16
15milmil15
この日は今月2度目のHP更新日でした。
大阪店単独のサービス企画や、私の失敗談(お客様ありがとう)などの情報をUPしてからHP更新案内を配信し、「ふ〜っ、これで一仕事終えた〜」といった状況だったのですが、
暫くすると東京店スタッフ山橋君より何やら相談の電話が入りました。

Webで紹介していない15milmil15の生地が取り合いになってます!!
どうすればいいですか?
」と思われる方も多いと思いますが、先日から行っているジャケット地の15milmil15の仕入れに当たって、実は1着だけシャレでスーツ地を仕入れてみたんです。
何故シャレか?というと、売れ残れば自分用に仕立てるからいいや...ということから仕入れたのですが、折から15milmil15熱が当サイト読者の間で蔓延し、「クインディッジ見たい!」という方が来店する中、店頭に一応ご用意したところ引き合いが集まってしまったようでした。

そして、接客した山橋君もさすがに「吉村が自分用にシャレで仕入れた...」とも言えず、大阪店で仕入をしている出張中の私に泣きついてきたのです。
そこで、大急ぎで本国の方へ在庫を確認し、あと3着分仕入れることになりました。

お客様同士で取り合いになる程注目されるってとても嬉しいことです。
自分のはさておき、出来るだけご用意できるよう頑張ります。
でも自分用にも欲しいと思う、吉村でした。

06.11.10
消防署の査察
査察」と言うことはあまり耳にすることはありませんが、非常に聞こえの悪い言葉です×××。
税務署の査察といえばいわゆるマルサを想像しますよね。そんな感じで非常にイメージが悪いです。

この『査察』ですが、この日東京店に消防署の査察が入りました。

皆さんはどんなことを調べるかご存知ですか?
私は(...というか当社は不動産が幾つかあるため会社として)防火管理者なる資格を持っているので少しは人より知識があるのですが、消防には幾つか基準があって、例えば事務所仕様の所はどれだけ厳しくて、雑居ビルや劇場などはどうこうで、など各々法令に沿った基準(ハードル)があります。
ちなみに当店(神田)はどうかというと、ビルはそこそこ大きいでそれなりに消防設備もありますが基本的には事務所仕様で不特定多数の人が頻繁に来店される訳ではないので、消防上のハードルはそれほど厳しくありません。
このため頻繁には消防署への報告が必要でもありませんし、点検も年1回でOKです。

しかしながら、消防法全体で見れば2〜3年前の新宿ビル火災以降、色々と規制が厳しくなっているようで最近では当社のような基準の低い建物でも所轄消防署が無作為に抜き打ち(?)査察を行っているようです。

そして当社もめでたくこの無作為抽出に当選?したのですが、結果はどうだったかというと、、、一部非難誘導灯の照明の玉切れなど改善項目の指摘を受けましたが基本的にはOKでした。(結果講評はまだなので正しくは「たぶん」が付きます。)
ふ〜っ、助かった!とホッと一安心する気持ちもありますが、実はこれは日頃からの心掛けが良かったからと思います。

... と、言いますのも当社のような生地を扱う会社は、非常に燃えやすい物を取り扱っていますので日頃から火の扱いには注意しなければなりません。
そこで当社は、日頃から1F駐車場、2F食堂、4F休憩室以外は禁煙を励行しておりますし、消化器も各フロアに用意しています。
こういった備えがあればこそ、こういった査察の時でも変に疑われなくても済むんですね。

とはいえ、あまりにお客様が増えるとこの事務所仕様という基準からより厳しいハードルに上がってしまうため、この辺、査察の際のヒアリングで少々肝を冷やしました。

そろそろ年末が視野に入ってきました。皆さんも火の用心

06.11.07
タキシードにつきご注意を!
この日は以前から懇意にしていただいている某有名ピザ屋さんのご紹介でご注文いただいたYさんのご試着の日でした。
Yさんはご自身の結婚式用と言うことでタキシードをフルオーダーでご注文いただきました。

自身の晴れ舞台のため、またご趣味が音楽鑑賞とのことで年末のオペラ等を鑑賞する際に...ということで奮発されてのフルオーダーでした。
ご注文でデザインを決め、、、2週間後に仮縫い。。。更に2週間待って仕上がりです!!

出来上がりを見ると...何やら見慣れぬ紙が貼ってあります。
よぉ〜く、見てみるとこんな事が書いてあります。(画像を参照下さい。)
ご存じの方も多いと思いますがタキシードの衿は拝絹(はいけん)といって光沢感のあるサテン系の素材を使いますが、文字通り絹(シルク)を使うのが本筋です。
ですが、昨今はシルクだと変色しやすい、コストが高い等の事情で実際に流通する物はポリエステル製が殆どです。(当店でも余程のご依頼がなければイージーオーダーでシルクは付けません)
しかし、フルオーダーの世界はその辺が違います。
今でも変わらずシルクを使い、シルクの弊害を知りつつもお客様に注意喚起しながら良い素材を使っていただこうとするのです。

しかし、それにしてもこのメモ、Yさん宛の物と言うよりはどうやら当店スタッフに向けた物のようにも見受けられます×××。

う〜ん、吉井工場長にこう思われていたのかな...それにしても工場長の気の遣い方は凄い!!

06.11.03
マグロが高価な存在に
最近、乱獲が原因でマグロの漁獲制限を実施するのでは...という報道を耳にしました。
何でも最大の原因は、やはり日本人が鮪好きということ、そして中国を初めEU・米国などでも海産物ブームが起きている為とのことでした。
身近な存在であった鮪が貴重品になるとはとても悲しいことですね。

ところで(滅多に行かない!?)回転寿司に先日行った際に大トロなる物があり、それを食しましたが意外にも凄い霜降り状態のトロだったので驚きました。
油の弱い私は肉はあまり食べられずいつも魚類ばかりですが、そんな私にはちょっと食べれない位の霜降りでした。
聞けば、こういった廉価な大トロ鮪と言うのは、蓄養といって一度捕獲した鮪に餌を与え続け、太らせ大トロ状態にしてから出荷するようですが、これからはこういった物ですら貴重な存在になるのでしょうか?
TVで青森の大間で鮪捕獲番組などが放映できるのも今だけなのかも知れませんね。

さて、前置きが長くなりました。
この日11/3は祝日でしたのでいつものように子供と釣りに行ってきました。
私はボウズ(釣果なしという意)ですが、息子がこんな物を...

なんと本マグロ(黒マグロ)です。
3kg位で鮪の中では幼魚ですが、我が家には立派な鮪。
大間で200kgの本マグロを釣り上げた渡哲也には遠く及びませんが、立派な釣果です。