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パティーヌ・シューズとは?

 ・パティーヌ・シューズ

イタリア仕込みの職人が独特のセンスでパティーヌ(ムラ染めの様な独特の色づけ技法)するシューズです。
ラインアップしているすべてのシューズに多種多様な色をパティーヌすることが出来ます。

この度、Web上では標準色として7色カラーチャート参照)をご紹介しておりますがお客様のご要望に応じて他のお色も受注可能(メール、お電話にてご相談下さい。)です。
例えばお持ちのベルトやバッグに近いお色などなど...
アッパー、コバ、ソールの色をご自由にご指定いただけますのでお気軽にお尋ね下さい。

<製法>:マッケイ製法
ソール(底面)は地面に接地する部分のみ伏せ縫い仕様(縫い糸を隠す)となっています。

 ・Imai hiroki について

デザイナー: Imai Hiroki (イマイ・ヒロキ)兵庫県出身。

イタリアのタンナーJiuseppe Beltramo(ジョセッペ・ベルトラモ)に師事。
Burberry(バーバリー)やPierre Balmain(ピエール・バルマン)などの製靴を手掛け、2004年に自身のブランドである「Imai Hiroki」を発表。

「日本人はイタリア人よりも格好いい靴が造れることを示したい、多くの人に感動してもらえる靴を造りたい」という想いから、一つ一つ丹念な手作業で造られるその作品は、世界に向けて真の「メイド・イン・ジャパン」を発信しようとする今井の魂が込められている。

履く人の要望に応じて一つ一つ革を手で染めて造り上げられるその作品は、世界で2人として同じ靴を履く人がいない。
正に履く人のオリジナルシューズとなる逸品である。

(※注)タンナーとは?
動物から採った表皮を使いやすい「革」に加工するために必要な作業が「鞣し(なめし)」と言います。
英語ではこの鞣しのことを“tan”と言う為、皮革製造業者のことを“tanner”と呼びます。

 ・Patine Shoes の お手入れについて

パティーヌ・シューズにおいては基本的に過度のメンテナンスは不要です。
独特の色づけ技法で製作する為にクリームでの補色は難しくなる為、ご自身で色の変化を楽しまれたい方以外は「柔らかい布で拭く」、「デリケートクリーム等(ニュートラル)を少量塗り、拭き取る」程度にしていただくのが無難です。

その様なことからパティーヌ・シューズでは最初のご着用から100時間を目安に初回は無料にて染め直しをさせて頂きます。
染めが深くなり味わい深い色目となるでしょう。

  【 1度目 無料(送料はお客様負担) 】

また、「メンテナンスに失敗してしまった...」「傷が入ってしまった...」「雨に濡れて光沢が無くなってしまった...」等々、トラブルの場合も 染め直しをさせて頂きますのでご安心下さい。
2度目以降は有料となりますが長くご愛用になられたいと言う方はお気軽にお申し付け下さい。

  【 2度目以降・・・¥1,500(送料はお客様負担) 】

(※注)
他のシューズも同じですがPatine Shoesもこの様な特性のシューズの為、週1回程度のご着用が理想となります。

 ・Patine Shoesの製法

1.裁断

靴の場合、革の伸びる方向を念頭に置きながら裁断を行います。
革の伸びを無視して裁断すると、通常伸びてはならないベルト部分などが伸びてしまい、足をしっかりとホールド出来なくなります。
その他にも、革の状態では見えにくい傷なども、釣り込みを行うと出てくることがあるので、しっかりと確認をします。

この工程は企業秘密のためお見せ出来ません。
2.縫製

縫製を行います。



3.釣り込み

縫製が完了したもの(アッパー)をラスト(木型)に乗せて、包み込むようにして靴の形にします。

4.整形

釣り込みを行ったアッパーの形を整えます。
釣り込みで出来たシワやライニングの膨らみなどを見つけ、トンカチで叩いて解消します。
(※片足に10分程度かけて、しっかりと整形を行います)



5.手染め

『Patine Shoes』オーダー靴の最も特徴が出る工程です。
色の調合は「赤」「青」「黄」の3色から作り出し、独特の艶(つや)とにじみ出る色が特徴です。

お客様から御依頼頂いた色のイメージが頭に鮮明に映し出されて初めて色染めを開始します。
甲(アッパー)のみならず、細革(コバ)も底(ソール)も一つ一つ手で染め、塗っては乾かしを繰り返し、革の表情を見ながら染めます。

染めた後、2日間寝かせてからもう一度染めます。
重ねて染めることによって、更に特有の深みある色になります。
(※1足1足を手で染めますので微妙な色の違いが出ます。どなた様も同じ靴には出会いません。またワックスの使用回数などにより、他の靴とは違った変化をしていくことも特徴です。)

6.マッケイ縫い

甲(アッパー)と底(ソール)を圧着後、底を掻き立ててからマッケイミシンで縫います。

角度を付けすぎますと脱線してしまいますので、一定の角度を保ちながら縫い上げます。

7.細革(コバ)補正

底のコバを綺麗に削ります。
削り過ぎて陥没してしまわないように、加減に注意しながら仕上げます。

8.仕上げ

革本来の艶や深みが出るように、しっかりと時間をかけて磨き上げます。



9.梱包

最後に仕上がりを確認し、梱包を行います。
梱包という工程は軽く見られがちですが、最も大切な工程であると考えています。
製作した職人が最後まで責任を持って梱包する。最後に触れるのが職人で、最初に触れるのがお客様。
これが「職人とお客様のつながり」だからです。

完成した商品は、特性の「もみの木の箱」に入れてお届け致します。
靴は1日履くとかなりの湿気がたまります。
「もみの木」はその湿気を吸収してくれる役割を果たします。
(※素麺の箱も同じ「もみの木」で出来ています。素麺の場合は、湿気を吸収し乾燥させ成熟を早めるために「もみの木」に入れるそうです。)

10.お届け

お待たせ致しました!!
お客様だけの世界で1足しか無い色の靴の完成です。

素晴らしいシューズライフをお楽しみ下さい。