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オーダースーツのヨシムラ
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2011年 マスターテーラー世界大会の日記
 ローマ/8月4日から10日まで 記:イ・ジョンソプ
8月4日 木曜日

午前11時出発。
午後20時に到着し、ホテル内にて早速、日本の結団式を行う。
日本全国現役の機術者達の自己紹介(今回は35名ほど参加) テーラー業界で働いていても、同じ業界の方々となかなか交流がなかったので、 いい緊張感をもって挨拶しました。
結団式が終わると韓国との交流も多いという事で、急遽通訳を任される。



8月5日 金曜日

会議に参加する以外の人は午前中のスケージュールがないため、 3グループに別れ、ローマ市内廻り。
(スペイン広場、ヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念党、トレヴィの泉など) お土産の購入や、町並みの写真を撮る。

すごく日差しが強く暑かったのですが、湿気がない分、影に入ると涼しく、 爽やかな夏にちょっと嬉しくなりました。
個人的にこのような夏を感じたのがいつだったのかなと思うぐらい懐かしい感じでした。


昼食を取り、スーツに着替え開会式の準備。
各自の作品のチェックや、プレスをするなど準備で忙しく動き回る。
開会式の会場に移動し、写真撮影を行う。
加盟約25ヶ国のうち、約17ヶ国参加し、参加者は約300人。(日本は約35名が参加)
会長の挨拶からスポンサーの紹介、各国の国旗パレード、 歓迎食事パーティーが行われる。
日本チームの男性陣のみ前日にネックタイの代用品を頂き、みんなの団結力を見せつけ、各国から結構な話題になる。取材人も興味津々でした。
最後は団体撮影。




8月6日 土曜日

朝食を取り、Opening Ceremonyに参加。
昼からバスに乗り、サン・ピエロ大聖堂に向かったが、 与えられた時間があまりないため、見学を諦めて皆さんとカフェに入り会議を行う。
その後、ボルゲーゼ美術館に移動。
30分以上かけて、辿り付きましたが、周りがすごく広い公園だったので個人としては疲れを感じず自然を楽しめながら歩くことができました。


ホテルに戻り、ファッションショーの会場へ
ゼニアから提供された同じ生地で各国の作品を観覧。
最後は日本震災のための特別なファッションショー。




8月7日 日曜日

さすがに日曜日はスケジュールがないため、若い連中と市内周り。
自由に動けるのは今日しかないと思い、朝の早い時間から動き、 相当な時間を歩きながら町並みの写真を撮る。
(コロッセオ、ヴァティカンとサンタンジェロ城、パンテオン)


夜は若い男性陣(40代)とお酒を飲みながらこれからのテーラー業に ついて熱く語る。



8月8日 月曜日

市長に招待され、参加した国全員で移動。
ローマが始まったとされるカステッリ・ロマーニ(避暑地)場所で話を聞き、 2つの国が組みになり、日本はアメリカと一緒に行動。
3箇所回る(博物館、水道管、教会)
ハードなスケジュールで移動するため、年配の方々は大変だったと思う。
夜はワイン工場移動し、夕食。



8月9日火曜日(ファッションショー)


朝から忙しく、皆さん衣装の準備やファッションショーのスケジュール確認など ピリピリしたムードでした。
私はアジア代表の会議に参加通訳の仕事を済ませ、スポンサー側で見学する。
最後日のファッションショーは野外(ヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念党)と言う事で、 パスに乗り移動。
会場に着き、場所の確保や写真取る場所を確認。
2時間以上掛けてのファッションショーが終わり、 最後の食事会場に移動、夜12時すぎてから各国の参加者との最後の食事を取る。



8月10日水曜日

朝早くに各自お別れの挨拶。
今回マスターテーラー大会が100年目を迎えるということで、歴史がある偉大な大会に参加出来たことは本当に嬉しく、すごく良い勉強になりました。
どこの国も平均年齢が高く、やはり、マスターになるまでは非常に時間が掛かることや同じ事を何十年もの間繰り返してきた職人の精神を感じることが出来ました。
今後テーラー業がどういった形に変わろうが、職人のもの作りの精神は変わらないと 心中深く刻んだ次第です。
終わり。