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オーダースーツのヨシムラ
新着レポート

 フルオーダー閑散期料金始まります!
 今年も残りあと僅かとなりましたが読者の皆さん如何お過ごしでしょうか?
(H23.12.19執筆)

今年は急激な円高で、海外旅行へ行かれる方にはメリットがありましたが、国内の産業は生産拠点の海外移転でさんざんな一年でした。

今年は当社でも大きな変化が訪れた一年でした。
SHOPMASTER交代から、業務拡大とスタッフ一人一人が前をむき、他部門も含め一致団結することにより、全体的に充実したように思います。

さて、
そんなこれから頑張ろう!という気持ちで今回はフルオーダーの閑散期料金をご紹介したいと思います。

ハンドメイド・フルオーダースーツと聞くといかにも高そうな印象を受けますが、実際に手間暇を既製服の何倍もかけておりますので、巷にあるフルオーダーの料金には納得ものです。
そんな一人の為に手間暇かけたスーツを、ハンドメイド・フルオーダー工場の閑散期を利用することで皆さんにお手軽にお試しいただこう!という企画です。
日頃はイージーオーダーでお求めのお客様にも、自分専用の型紙をお作り頂き、ハンドメイドの世界を知るチャンスです。

お値段の方も、閑散期を利用すれば最大でイージーオーダーのお値段にわずか 35,000円(閑散期(1))をプラスするだけで仮縫いを入れた本格フルオーダーがお仕立て頂けます。

しかも、一度、型紙を作れば今後はそれを元にイージーオーダーで仕立てることも可能ですし、フルオプションですので特別な追加がない限り追加費用は掛かりません。※1 是非ご検討下さい。

※1: フルオーダーはクラシコ仕様(お台場・本切羽・キュプラ裏地・バルカポケットetc)が標準で全て含まれます。)

それでは、フルオーダーの概要をご案内いたします。


■ フルオーダー閑散期のご案内 ■
当店にとっては昔も今も主力はイージーオーダーには変わりありませんが、本物志向のお客様には一部仮縫いを入れたハンドメイドのフルオーダー仕立ても行っております。

どちらもお客様の身体に合わせたお仕立をすると言うことでは同じですが、細部に渡ってはイージーオーダーとフルオーダーではこのような違いがあります。
イージー
オーダー
フル
オーダー
型紙1
イージーオーダーはある一定のパターン(型紙)に体型的な情報を加減することで個別の型紙を作ります。(ただし形となった型紙は作りません。)
型紙2
イージーオーダーでは基本は左右対象のスーツになりますが、フルオーダーでは左右別個の型紙を作ります。(肩のバランスなどが綺麗に仕上がります。)
 仮縫い 
×
仮縫いを入れることで左右別々の体型に合ったスーツを作ります。
クセ取り
生地を立体的にすることをクセ取りと言いますが、イージーオーダーは時間的制約があり十分な癖取りが出来ません。一方フルオーダーはタップリ時間を掛けて行います。(詳細はこちらで動画を交え紹介しています。)
縫製
イージーオーダーは機械縫いがメイン、一方フルオーダーは手縫いが大前提です。(一部ミシンは使用します。)

一言に、自分だけの専用型紙といっても、言うは易く、行うのは大変な作業です。
一例を挙げるならば...
イージーオーダーではコンピュータ上のマスターパターンに体型補正を5mm 10mmと加えて、CAD・CAMを通じ機械的に生地を裁断しますが、ハンドメイドでは1つ1つをこのように行っています。
ボタンホールの穴かがりにしても同様です。
機械化された既製品では穴かがりはほんの一瞬(5秒位)で出来ますが、ハンドメイドでは腕の良い職人でも1穴10〜15分
3つ釦のスーツで袖釦が4個ならば、内ポケットを入れると13穴、それだけで正味3〜4時間の作業となります。
工場の詳細やハンドメイドの作りについてはこちらで動画を交えてご紹介していますのでご覧下さい。
 >>> 縫製工場:三久服装ホームページ
 >>> ハンドメイドスーツとは(作業風景の動画付き)
 >>> 生地を立体的にするということ
さて、
そんな手間の掛かるフルオーダーのスーツですので本来であればそれなりのお値段が掛かりますが、
これからの季節はご注文が減り工場は稼働率が下がりますので、職人さん達を遊ばせないためにも、閑散期料金を設定してお手頃価格で皆様に本物のハンドメイドスーツをご提供いたます。

そして今シーズンの閑散期料金の内容(期間等)は次の通りです。
 閑散期料金(1) 35,000円期間 
 2月3日(金)
 2月4日(土)/(2日間)
 閑散期料金(2) 45,000円期間
 2/17以降 3/10まで  
:閑散期(1)は1日7名様×2日=14名様だけのご対応となりますので抽選となります。
また、閑散期(2)は先着順で仮縫いのお時間を決めていきます。

■ 間違いやすい点について ■
以上簡単に閑散期料金についてご案内いたしましたが、いくつか分かりにくい点、誤解を招きやすい点がありますので補足いたします。

1.基準日について
>>> 閑散期料金の適用はピン打ち仮縫の実施日が基準です!!

フルオーダーは
 ご注文(縫う)仮縫い約10日間(ピンで留める)仮縫い
                    
本縫い仕上がり

...となりますが、
この中のピンで留める仮縫いの実施日が基本となりますので、ご注文にあたりましては仮縫日に対し10日〜1ヶ月程度前倒しでご相談下さい。

2.閑散期期間について
>>> 詳細日程は毎年微妙に変わります。

今シーズンの正式日程日程は次の通りといたしました。
 閑散期料金(1) 35,000円期間:2/3、2/4(2日間)
                 今年は土日です!!
 閑散期料金(2) 45,000円期間:2/17〜3/10仮縫い分まで

3.仮縫いを行える日と場所について
>>> 仮縫いには大変な技術力と経験が必要です。
また仕立てる縫製工場のクセ等も良く知っていないと良い仕事ができません。
このため、フルオーダーのご注文につきましては工場に近く、フィッターが常駐している東京店のみのご対応となっております。

大阪店管轄のお客様にはご不便をお掛けしますが、4〜5名様が集まれば出張仮縫いたしますので大阪店までご相談下さい。
また提携店ではこのような事情から仮縫いは行えませんのでどうか御容赦下さい。

フィッター歴30ン年!! 中島氏

ご存知!! 吉井工場長
4.実際のお値段は? 
>>> ご案内しておりますフルオー ダーのお値段はオプション料金のお値段です。
このため、実際のお値段は通常のイージーオーダーの価格+35,000円(閑散期1の場合)となりますのでお含み置き下さい。

また、このような全くの赤字企画ですので生地のお持ち込み等にはご対応できません。ご理解下さい。

〜具体例〜
 国産でもトップクラスの葛利毛織(59,800円)の商品で仕立てた場合

 閑散期(1)では... 59,800円+35,000円 =
94,800円
閑散期(2)では... 59,800円+45,000円 =
104,800円
となります。

5.対象商品 
>>> 季節の変わり目に行う閑散期対応のフルオーダーですが、お仕立てする商品はそれぞれの季節の物でなければならないのでしょうか?

 いいえ、そんなことはありません。

閑散期対応はあくまで閑散期という業務を平準化することが目的ですので、事前にご相談いただければ先のシーズンの物(今回でしたら秋冬物)でも大丈夫です。(ただし、セールやサービス企画との併用は不可です。)

なお、春夏商品につきましてはインポートの新柄は2月以降入荷予定ですので、春夏物をご希望の方は期間の後半でご注文されると良いかと思います。

■ お申し込みは? ■
フルオーダーのご注文や仮縫い日時のご相談は直接東京店へお気軽にメール又はご来店下さい。

また、
閑散期料金(1)(+35,000円)につきましては、毎回希望される方が多く、こちらだけは抽選にてご当選者をお決めいたします。
2日間で合計14名様のみの狭き門ですが、ご希望の方は下記より、下記よりお申し込み下さい。
ご注文を1月10日まで募り、1月11日にご当選者を品切れ品薄情報にて発表いたします。

閑散期料金(2)(45,000円)につきましては、先着順にご注文を承ります。

□ 閑散期料金(1)お申し込み欄 □
こちらは2011年2月3日(金)・4日(土)のいずれかに仮縫いが可能な方、のみお申し込み下さい。

※ ご入札者の方へ ※
閑散期(1)での抽選は時間帯が重なった方の間で行います。
従いまして、常識的には土曜日よりも金曜日仮縫い希望の人の方が当選確率は高くなります。
お時間にご希望のない方は“いつでもOK”をお選び下さい。
 お申し込み期間   2011年 12月22日〜2012年 1月10日 
 当選者発表
 2012年 1月11日(火)
 当選者発表場所
 品切れ品薄情報にて



お申し込み期間終了いたしました。
沢山のご応募、誠にありがとうございました。






いかがでしょうか?
以上簡単に閑散期料金についてご案内しましたが、試してみたくなりましたか?
フルオーダーは高嶺の花、とお考えの方も多いと思います。
でも『いつかは...』と思われている方はこの期間中の仮縫いの風景など、見るのはタダですから、ご来店時にチラッと覗いてみるのも面白いかも知れませんよ。
色々な楽しみが増えてきましたが、どうぞ皆様のご都合に合わせてうまく利用して下さい。



最後になりましたが、上手なオーダー方法についてご紹介いたします。

■ 上手なオーダーの仕方は? ■
ハンドメイドのお仕立てで技術的にも能力的にもかなりのレベルのフルオーダーですが、使い方一つでは普通のスーツと変わりない物になってしまうリスクもあります。
そこで上手なオーダーの仕方をちょっとだけご紹介。
オーダーを検討される際は次のことを思い出してくださいね。

1.ご注文前には具体的なイメージを持ってご相談されると良いでしょう。
どんなオーダーでもそうですが、使うのはやはりお客様。
お客様自身がどんな物が欲しいかをハッキリ伝えられなければ作り手もそれにお答えできません。
慣れない方は雑誌の切り抜きWeb画像などを持ってご注文されるのが一番です。

また、初めて採寸される方は今着用されているスーツの中で一番フィット感が良い物(お気に入りのスーツ)をご着用になって採寸するのがベストです。

2.仮縫いには、Yシャツと靴を忘れずに...
慣れない仮縫いは、ちょっと緊張するもの。
...とはいっても、ここでひるんでは良い物はできません。
特に袖丈やズボンの股下は中に着るシャツや履く靴によって丈を変えることがありますので是非お持ち下さい。

フルオーダーのスーツは特別な存在。
だからこそそれに合わせた諸々の物もお持ちいただくとグッと現実味を帯びてきます。

3.店員とはフランクに、一緒になって良い物を作る気持ちで...
これはむしろお店側の問題かも知れませんが、ご注文という点ではお金のやり取りになってしまうかも知れませんが、気持ちとしては一緒になって良い物を作ろう!という気持ちで臨んだ方が絶対に良い物ができます。

だから、お客様も緊張せず心を開いて... 一緒に良い物を作りましょう。
この辺はSHOPMASTERや工場長が優しく(??)リードいたします。