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オーダースーツのヨシムラ
新着レポート

 冬の葛利フェア開催します!!
11月に入り、随分朝晩の冷え込みも増して参りましたね。
いかがお過ごしでしょうか?

さて、夏の葛利フェアでは、初日から興味のあるお客様がいらっしゃるなど、とても楽しみにされていた方も多いこの葛利フェアを秋冬も葛利毛織社長に直にお願いし、80種類もの秋冬生地をスポットで仕入れることに致しました!
来春の消費税増税に伴い、秋冬物の葛利毛織を同価格でご提供できるのは、実質この企画が最後になりますし、その分、バリエーションを増やしての企画に致しました。

私自身、葛利毛織で仕立てるのが贅沢な気分になれますし、そのクオリティはスーツに仕上がったときに更に体感できます。

そういうこともあってか、当社でも葛利毛織を一度試されてファンになる方も多く、第六感で感じるそのスーツ地を是非皆さんにもこの機会にお試し頂きたいというフェアになっています。

葛利ファンの皆さん、そして、次期?葛利ファンの皆さんにお届けしたいと思います。

■□■ 葛利フェアのご案内 ■□■
期間
2013年 11月8日(金)〜11月24日(日)

(東京店は24日(日)まで、大阪店は22日(金)まで)
価格
シングルスーツ上下:59,800円 or 63,000円

今回は、ジャケット地を省いたスーツ上下に限ってのご紹介です。

それでは、その葛利毛織の魅力をご紹介させていただきます。

「葛利毛織」と聞くと、その次に出てくるのがこの、「ションヘル織機」です。
現代では、大量生産の効率化から生地を織り上げていく速度も、織機の開発技術からめまぐるしく発展しました。
そのスピード化によってのメリット、デメリットを考えた上で、素材の風合いを最大限生かすことのできるションヘル織機を頑なに守っているのが、この葛利毛織です。

スーツの仕立てで言うと、フルオーダーと既製品との違いといった感じでしょうか...(あくまで、考え方の一つですが。)

そんなコストも省みず、頑なに低速織機で生地を織り上げていく、その目的はというと、やはり仕上がりの柔らかさではないでしょうか。

柔らかさといっても、イタリアのような柔らかさではなく、タテ糸とヨコ糸の織り上げる速度による、ヨコ糸の緊張(テンション)と、タテ糸を通す間隔の違いによる、柔らかさです。
文章ではなかなか、難しいので、図解するとこのようになります。


織機は、ヨコ糸を定位置で左右に移動し、タテ糸を上下にずらして織り上げます。
高速織機では、ヨコ糸を高速で飛ばし、高速で飛ばすには、タテ糸を上下する間隔も狭めなければいけません。
そのため、上記の図のようにヨコ糸を高速で飛ばす際のテンションと、タテ糸を高速で上下する際に、ヨコ糸にかかるテンションが加わり、毛本来の柔らかさという物が、少なくなってしまうというのが、高速織機とションヘル織機の違いだそうです。(葛利毛織社長談)

高速織機の方が、糸自体にテンションが加わる分、綺麗な織りになるのですが、毛本来の風合いを出すには、綺麗すぎてもいけないようです。
    ....と言っても、見分けはつきませんが...

ただ、入社以来、どことなく葛利毛織の生地に感じていた「存在感」というのは、そのような違いからなのかもしれませんし、当社でも根強いファンがいる第一の理由かもしれません。
生地って奥深いですね。

葛利毛織のスーツをお持ちの方は、ご自身のスーツをご覧になって下さい。
生地としては約5,000本あるそのタテ糸を準備する段階で、一本一本職人が手でセッティングしているんです。
コストと品質、ますます考えさせられますね。

このような事から、是非この機会に MADE IN JAPAN の生地を是非お試しください。
葛利毛織ファンの私としては、もうすこし、熱く語っていきたいと思うのですが、この辺で簡単に入荷生地の紹介を行いたいと思います。

■ エグゼクティブライン ■
こちらは、当社SUPER140'sフラノシリーズと同等の商品(シングルスーツ上下:63,000円)で、葛利毛織の中でも高級ラインです。

今回仕入れることが出来たのは、SUPER140'sクラスの生地やカシミア混の柔らかい極上なアイテム達。
全て一点物でご紹介しているため、気になる方はお早めにご覧下さい!!!
触っただけでも違いが分かる商品ですから、気になった方も一度肩に当ててみてください。
その独特な質感と光沢感は、インポート物にも負けていません。

このクラスもそうですが、下記のように59,800円で出している生地も、実は百貨店から、価格を下げないでくれ!と圧力が掛かっているらしいですから、意外に?当社は穴場だと自負しています。
(その分、利益率は低いのですが...)

■ 無地 ■
こちらは、シングルスーツ上下:59,800円でお仕立てしているラインと同様にしました。
少し風合いのあるホームスパン調の生地や、独特な艶のある織りで織られた生地、そして何といってもバラエティーにとんだそのバリエーションは、現状反物ではあまり仕入れる勇気がありませんが、このようなスポット企画でしたら、思い切ってご紹介できます。

風合いもさることながら、一癖ある生地やクラシックにお召し頂ける生地までございますので、年に一回か二回の企画ですからこの機会に是非色々とお試し下さい。

 「そのスーツ、どこの?」
 「葛利毛織」
 「なかなか通だねぇ」
...といった会話が成立するような知名度になれば良いなぁと心より思う今日この頃です。

■ ストライプ ■
こちらは、シングルスーツ上下:59,800円でお仕立てしているラインと同様にしました。
最もバリエーションが多いストライプ生地
ハッキリとしたストライプや、かなり厚手な素材、そして定番でもお召し頂けるスーツ地まで幅広い角度から仕入れることができました。
近年、柔らかい素材が良いとされつつも、その中でクラシカルな厚手の生地をお求めの方も増えて参りました。

そんな方にもばっちりな素材もありますし、しなやかで柔らかい素材もございますので、色々と興味本位でも良いので、手に取ってみてください。
自分の好みから一歩外れたスタイルを試みるのも、良い楽しみかもしれませんよ?

■ シャドーストライプ・チェック柄 ■
こちらは、シングルスーツ上下:59,800円でお仕立てしているラインと同様にしました。
定番の無地ライクなシャドーストライプや柄のバリエーション豊かなチェック柄です。 シャドーストライプは、何着あっても飽きがこないので、ここで葛利毛織の良さを味わってみるのも有りかもしれません。
クオリティーでは、インポート物に負けていない部分も多々ありますから、スーツに仕上がった時の風合いと、着込めば着込むほど愛着が沸くこの生地を是非クラシックな柄でお試し下さい。

そしてチェック柄。
クラシカルな柄やユニークな柔らかい印象のチェックまで品自体、そんな多くはありませんが、内容がとても濃い品揃えになっています。
生地単体で見るよりも、肩に当てたほうが、イメージし易いですし、マンネリ化路線をはみ出す良いきっかけになるかもしれませんね。

以上ご紹介させていただきました。

私自身、目を付けた商品が春夏物よりも多かった今回の企画。
是非、お楽しみ頂けると思いますので、どうぞこのバリエーションが多い期間中にお試し・ご検討下さい。

※注 全てが着分のみの販売となるため、ご体型で用尺が足りない方や、パンツ単体、スペアパンツ付きの注文、ベスト、等々ご要望に添えない場合もございますので、その点お含み置き下さい。