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オーダースーツのヨシムラ
お客様!ありがとう!
 〜大阪編〜 イメージ通りかな?マトリックス 
今年は例年にない冷夏と言われていますが、早々と秋の便りもチラホラと聞こえてきます。
8月に入ると途端に多くなるのが、『 秋に結婚式があるのですが、参列するのにどんなスタイルが良いですか? 』というお問い合わせやご注文です。
昔と違い、今時の結婚式は列席の皆さんでも他人よりもお洒落にと考えるのですから、それが主役のお二人ともなると何を着ればとプレッシャーも人一倍掛かるのは当然のことかも知れませんね。

今回の「お客さまありがとう」の主人公のIさん、9月にご自身の結婚式を控えてらっしゃるのですが、披露宴での衣装を色々悩んだ結果、今話題の映画マトリックスに目を付けられたそうで、これなら一世一代の晴れ姿にふさわしいと思いオーダーに踏み切られたのです。

Iさんの詳しいオーダー内容についてはお客さまいらっしゃ〜いをご覧下さい。
普段はビジネス中心のスーツのご注文が多く新郎のコスチュームを手がけるのは珍しい事なのですが、正直マトリックスのユニークなスタイルを表現するのは少々骨が折れました。
... が、片や面白そうと興味津々な面もあり私も出来上がりまでが非常に楽しみでした

それでは、名付けてヨシムラ風マトリックス(アオザイ風?)スーツの出来上がりご覧下さいませ。

>>> スーパーマイクロツイストのグレー地にピンドット柄を使用したのですが、仕上がりはアクティブかつ上品なイメージになりました
ボディに掛けるよりも実際に着用したほうがよりフレアーなシルエットを表現できたのですが、さすがに新郎をさておいて私が先に着るわけにはゆきませんからね。
<<<今回のスーツのポイントの1つでもあるマオカラーです。
オリジナルがもの凄く高い襟に対し、当社のパターンではこれが限界の高さになるのですが、当初心配していたよりも出来上がりはなかなかそれらしくなって良かったです。
(逆にこれ以上高くするとまるで学生服仕様と思うのは私だけでしょうか?考えが古すぎ??)
>>>アルマーニやグッチでもお馴染みフラップなしですが、ソシアルテイストに溢れ正解ですね
ちなみに袖ボタンも無しなのですが、筒袖スタイルは女性的な雰囲気に仕上がりました。
<<<画像でご覧頂けば一目瞭然ですが、オリジナルと同様かなりのロング丈です。
実際にネオはあのロングの衣装を身にまとって、ハードアクションをこなしていたのですから凄いといっちゃ凄いですよね)
ちなみにベンツも80cmで優雅なドレープラインを描きます。


...と、まぁこのような雰囲気で仕上がったのですが、早速Iさんのご自宅までお送りしたところ、Iさんよりこのようなご感想をいただきました。
03.7.25
件名:Re:お届けのご案内です。
清水さん
お世話になっております、Iです。

つい先程届きました!d(*⌒▽⌒*)b
見て驚きました!案外〜ふつうジャン!
着てみて驚きました!普通にカッコいい(*´∇`*)
もっとコスプレみたいにどキツイ印象になるかと思ったのですが、全然違和感がありませんでした。(実は僕、ネオかな??)

着用写真については明日、嫁のドレスショップに行ったときに撮ろうかと思ってますので、準備できましたらお送りします。

ただ、めちゃめちゃ満足しているのですが一つ気になる点が・・・
ウエストはもう少し詰めれませんでしょうか?
限界なら仕方ありませんが、指で*cmつまんでみると、さらにネオに近い印象になります(^▽^)
わがまま言って申し訳ありません<(_ _)>
返信お待ちしております。 (愛知県 I)

PS:これ普通に店に売ってあっても売れると思う。マジカッコいい!
☆★☆大阪SHOPMASTERより一言・・・
Iさんに喜んで頂き何よりです。
これで当日はさぞや列席の皆さんからより祝福の声が、と想像するだけで嬉しい気分になります。
... が、Iさんの最後のコメントの「これお店で売ってあっても売れるのでは?」というコメントですが、実は実はコレ売ってるんですホンマもんが....。
少し前に、当社掲示板にも親切な方よりスレッドが立ち、早速私もそのサイトを覗いてみましたが、何とマトリックス公認のコートで、素材はウール100%、しかもお値段も日本円で55,000円前後と微妙な値段です。
私も勉強不足と言えばそれまでなのですが、それでもこれにはビックリしました。
また、マトリックスの劇場用パンフレットにはサングラスやフィギュアなど関連グッズページがあるのですが、そこでもマトリックスコートが40,000円(但しワンサイズのみ)で販売されていました。

話を戻しますと、最終的には上着のシルエット面では結果お直しになってしまいましたが、基本的にはご満足いただいたようで、私もホッと一安心です。
そして.....Iさんより「披露宴はマトリックスタイプでも良いけれど、挙式はあまり派手なスーツはどうかと思うので...」とのご連絡をその後頂き、その結果挙式用のノーマルなジャケットも1着ご注文いただくことになりました。
「披露宴でマトリックスを見た時のインパクトがおいしいかな?」というのがIさんの狙いだそうなのですが、言われてみればその通りかも知れないですね。

同じ生地でのノーマルなデザインの上着ということで、確かにマトリックス仕様は着る機会はそうはないのでパンツを生かすには賢いやり方です。
さてさて、本来なら今回Iさんご本人の着用画像を紹介したいところですが、上述の通り一部お直しになってしまいましたので、今回の更新ではどうしても間に合いません。<(_ _)>
Iさんの実際の着用姿については後日私の日記帳でご紹介させていただくつもりですので、それまでのお楽しみということで、皆さんよろしくお待ち下さい。
『マトリックスも無事こなしたところですし、この次はターミネーターあたりが来るかな〜??』
。。。あぁ、このままじゃ当社はコスプレ系のオーダー屋と誤解されてしまう。。。
Web受けはこの方が画像が目立って良いんですけどね。もちろんこんなご注文ばかりでないですよ。

☆★☆オマケの話・・・
映画ついでの話ですが、主役の衣装を何十着と同じ物を作るというのは事実だと思います。
と言うのも、以前「ブラックレイン」というM・ダグラスと高倉健が共演した大阪を舞台としたハリウッド映画がありましたが、その際大阪のある百貨店の紳士服のコート売り場にスタッフが来店し、同じコートで同じサイズを10着すぐに揃えて欲しいとの依頼があったそうです。
つまり、主演俳優がリハーサル用と本番用とで使い分けるということと思うのですが、アクションシーンでちょっとでも汚れるとすぐに取り替えるため、同じ物が何十着も必要だというのですから、ハリウッドというのは湯水のように制作費を使う物だと評判になった事があったぐらいですから.....。