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オーダースーツのヨシムラ
お客様!ありがとう!
 〜大阪編〜 ウォームビスな装いが完成しました! 
『う〜、今年も残すはあと一ヶ月』
早い物ですね、1年が過ぎるのは...何となく気ぜわしい時期になってきました。
皆さんの周りでも同じではないでしょうか?
また、今の時期から春先にかけては、挨拶回りに、プレゼントの買い出し等々...ちょっとしたお出かけも多くなる季節ですね。

そこで、今月は先月のいらっしゃ〜いでご紹介したブレザー3着が仕上がって来ましたので、そんな皆さんのお出かけニーズに合わせてご紹介してみたいと思います。

まず最初の1着目は大阪にお住まいのKさんの仕上がりからどうぞ!

□ 大阪にお住まいのKさん □
某ブランドのショップで見かけたと言うキャメルのジャケットをイメージしてお仕立てさせて頂きました。
こちらはKさんのお許しを得て、サイズが比較的似ている私めがモデルとなってコーディネートさせて頂きました。(イメージが崩れましたらお詫びします m(__)m

出来上がりを前にしてさんざん悩んだ挙げ句、「そうだ!」と浮かんだのは、米国のTVの司会者です。
マイク片手に「やぁ〜こんばんは!」と飛び出してくるような、そんなシーンを頭に浮かべ、自前のシャツやパンツで合わせてみました。

生地はロロピアーナのドスキン
>>>よりキャメルらしい発色に優れた素材です。

基本のデザインは2ツボタンで極めてシンプルに
>>>が、せめて裏地ぐらいは遊んでみたいとのKさんたってのご希望で、本来は袖裏に使用するストライプ柄を胴裏へアレンジしてみました。

シャツはピンホールの白、ネクタイは白とベージュに映えるグリーンで

パンツはブラウン系

靴はエトスのブラウンモンク
>>>でも、ここはお手持ちならば、足下はブラウンのスエードでバッチリと決めたいところです。

★☆★ 大阪SHOPMASTERより一言・・・ ★☆★

Kさんといい、私らの世代は何らかで米国の影響を少なからず受けている世代です。
中でもTV番組は、米国の生活を映し出す鏡として憧れの的で、いつかはあんな生活を願ったものでした。
そういうところから、今回のブレザーのコンセプトとしましたが、画像をご覧いただいて果たしてKさんにその辺り共感していただけるでしょうか。
もちろん、こちらはビジネスというよりはあくまでカジュアル、中でもセレブカジュアルとして(セレブな方も、またそうでない方にも)ホテルのパーティやクラブハウスでの集いなどでより真価を発揮してくれそうです。

続いてはHさんの紺ブレをどうぞ!

□ 大阪市内にお住まいのHさん □
紺ブレは年齢や好みを問わず着られる数少ないメンズアイテムの1つ。
と言うことは気を付けるべき点もただ1つ、若やいだ雰囲気を漂わせオシャレに装い、決してオジサンぽく見させない工夫が必要です。(オジサンが言うのですから間違いありません!)

教訓その1:紺ブレに合わせる色に1つでも暖色系を入れてみる。
>>>ボトムをコットン系や、シャツを太めのカラーストライプ系にするなどは定番ですが、綺麗めな色のポケットチーフなども小粋な演出の小道具としてオススメします。

教訓その2:着込んだシワなどくたびれた印象は禁物!ハツラツさをモットーに装いましょう。
>>>紺ブレもさることながら、パンツも折り目が消えかかっているのは生活感を漂わせ老けた印象を与えますので要注意を!

教訓その3:サイズもジャストフィットで、素材もポリ混はNGです。
>>>大きめのサイズやポリ混の素材は、さながら職場や学校の制服をイメージさせますので避けましょう。
これは合わせるパンツにも同様で、折角の上着も台無しになりかねません。


今回はご来店いただけないHさんになり代わって、私なりに「こんなスタイルはいかが?」とばかりコーディネートしてみました。
(Hさん、私が勝手にイマジネーションを膨らませましたが、是非参考にしてみて下さい。)

シャツは淡いブルーで

ネクタイは伝統的な紺地のレジメンタル

そしてウォームビズで話題のニットベストは黒地に白のウインドウズペン
>>> ニットベストの無地はご注意下さい、特に白と紺は案外老けて見えます。

肩にかけたマフラーは暖色ではありませんが、紺地に良く合うモスグリーンのチェック

...と、こんなようなコーディネートはいかがでしょうか?
今回は素材も含めオーセンティックなスタイルにひと味、シャレッ気をパラパラと加えてみたつもりです。
(ただ残念な事に今回ご注文のG1090のフラノ地は、ご好評の内に早くも品切れとなりました、スイマセン!)

そうそう...紺ブレと言えば忘れてはならないのがメタルボタンですが、今回のHさんはご自身で購入されたメタルボタンを持ち込まれました。
このように、気に入ったボタンや思い入れのある洋服のボタンなどがあれば、新たな活躍の場を与えてやる事も出来ますので、そういった方は是非ご相談下さい。

ちなみに、『 真鍮ボタンを付けたくなければそもそもブレザーなど着なくて良い 』とは伝統ある英国の専門書の解説ですが、そこまでストイックには考えない方が良いのではと、当社では水牛のツヤなし鼈甲色ボタン等もお勧めし、ご好評を頂いています。

★☆★ 大阪SHOPMASTERより一言・・・ ★☆★

ただの紺ブレも、さながら夜の顔として通用しそうな雰囲気になっていませんか?
職場の新年パーティーやスポーツ観戦、あるいはお子さまの学校イベント等ひと味違う気分で臨みたい時など、紺ブレはその時々の合わせ方次第で期待に応えてくれます。
もちろん、いざという時パッと軽く羽織れてそれなりのオシャレ感も漂うのが紺ブレの強み、使い勝手タップリの紺ブレ、お持ちでない方はぜひこの機会にどうぞご検討下さい。

そして、ラストにご紹介するのは・・・

□ 和歌山にお住まいのNさん □
今やトレンド過ぎて売るモノがないと、嬉しい悲鳴を上げていると前回ご紹介したベルベット素材タイプです。
こちらはデザインも旬を意識したややトンガリ系で、さすがにこのタイプは誰彼なしにとはオススメはいたしかねます。(残念ながら私もダメかな...)
もちろんご注文頂いたNさんは、その辺りは百も承知です。
それを意識してか、試着の際にも白のシャツにブラック系のジーンズと、なかなか映りばえかつこちらの意図を汲んだスタイルでお越しいただけました。(ひとつ残念はシャツがボタンダウンでした...)

ベルベットには白シャツのアンタイドルック、これ定番中の定番です。
>>> シャツはシルクっぽい光沢感のある素材がベスト。(ポリ混もこの際アリです)
衿もロングポイントで上着と違いユッタリ目、開けた首もとをゆらすゴールド系は今夜の貴方を主役に...と言いたいところですが、くれぐれも
ヒロシ系にはならないように注意しましょう。(ヒロシです、ヒロシです、ヒロシです...)

この際サイズもややタイトめで
>>> と言うより、かえってぴっちり目がgoodかもしれません。

衿のハイゴージピークはお約束、ハッキングポケットもお約束!

ボトムはジーンズライクでOK
>>> ただし穴あきはやめて、キレイ目でいきましょう。
また前ボタンを開けますので、ベルトも注目アイテム、このあたり女子の目は厳しいですぞ。


こちらも足下はスエードのブラックで引き締めます、繊細な表面感が上着のソシアルさをより引き立ててくれそうです。

★☆★ 大阪SHOPMASTERより一言・・・ ★☆★

三者三様のブレザーの仕上がりはいかがでしたか?
「そもそもブレザーは...」と偉そうに言うことはありませんが、歴史をひもとけば今のように上下同じ生地のスーツの歴史は浅く、本来は上着とベストとパンツはそれぞれ別の生地で仕立てるのがそのルーツでした。
また、その組み合わせの妙で、その当時は洒落者や伊達男と呼ばれたとモノの本にありました。
当時とは背景も違うとは言え、いかんせんブレザー単品ではいかに魅力的な素材や優れたデザインであっても、その魅力を最大限に生かすには、それを盛り立てる脇役が重要なのは、いつの世でも変わらない鉄則のようです。



★☆★ お・ま・け・・・ ★☆★

当初はこんなウォムビズいかがですか?とブレザーをご紹介するつもりでしたが、ややズレてきましたので、罪滅ぼしで正真正銘のウォームビズをご紹介します。

こちらはハリスツイードでベストをお仕立て頂いたSさんの画像です。
職場で上着を脱いだ時にもちょいこだわりの服装を目指して、ありきたりのニットベストではもうひとつなのでとのご希望でお仕立ていただきました。

ポイントは上着を脱ぐとやはり寒いので...とのことで、保温性重視です。


ベストを正面から見ると肩幅が広いのが目に付きませんか?
通常より肩幅を広くしました。
背中もハリスでということは、裏地+表地で背中もあったかいかな?
「これで今年の冬も乗り切れそうです」とSさんにも喜んでいただきました。

そろそろ北国では雪も降り始めているようですね。
冬将軍はもうすぐそこまで来ていますから皆さんも冬の準備を忘れずに...
それではまた!