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| 型紙作成イージーオーダーの出来上がり
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| １月下旬になってようやく本格的な冬が来た感のするこの頃ですが皆さんお元気ですか？ 原稿を書いているのが1/23頃ですがこの日は東京でも朝から雪が降る始末で、ホント冬本番です。 とはいえ、お店の方は恒例の＠セールで連日熱く熱く燃えております！ （＠セールは2/3までですので、まだの方はお早めにどうぞ♪） さて そんな１月の「お客様ありがとう」では暮れにご注文頂いたＮさんをご紹介したいと思います。 お正月を挟んでしまったため、Ｎさんのことをお忘れになった方もいらっしゃるかと思いますので改めてご紹介するとＮさんはこんなお客様でした。 詳細は前編になるお客様いらっしゃ〜い（イージーオーダーなのに型紙作成？）をご覧下さい。
とはいえ、当店に20年以上前のストックなどさすがにないのでやむなく同業の生地屋より仕入れることでコチラの生地に決定！！ 色目は今時珍しいベージュのヘリンボーン柄。 メーカーは往年の一大ブランド スキャバル社製 そして、更なるこだわりは･･･ |
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人から頂いたスーツのデザインが気に入っているので
そこから型紙から作って欲しい！ |
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 といったもの。しかもこれをイージーオーダーで！！
↑そりゃ無茶だよ〜、と思いつつも、困ったときは当社フルオーダー技術者の中島氏に相談すると､､､ 『良いですよ！型紙作りましょう！』のお言葉♪ ラッキーということで依頼したのですが、単に型紙を抜くだけではフルオーダー技術者としては片手落ちということで半ば仮縫いをする感覚で体型補正もAdd On 特にＮさんは右肩下がりがキツく、このために左右のボタン位置がズレてしまうほどだったためこの辺をしっかり補正しました。 ちなみにその時の画像がコチラ！ 左は補正前の見本服を着ていただいた状態。 右側は体型補正として赤丸印の所をピンで摘み上に引き上げた状態。（これにより左画像にあった引かれジワが消えているでしょ。） |
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| ■ それでは仕上がりは･･･ ■ | |
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前フリが長くなりましたが、それではどんな仕上がりになったでしょうか？
イージーオーダーで型紙まで作るなんて皆さんから見ても自ずと期待してしまいますね。（もちろん、それなりの割増料金は頂いております。念のため） それでは出来上がりのご紹介！！ □ まずはベストから！ □ |
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| Ｎさんのベストの特徴は、スーツ全体に言えることですがタイトシルエット。 ちょっと分かりづらいですがベストの場合アームホールの小ささが特徴的です。 こちらは実際の見本服ではアームが小さすぎ脇の下が当たっていたためギリギリまで調整してこの太さにしました。 いかがでしょうか？ かなりスッキリしているでしょ。 |
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□ 上着は･･･ □
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| ...と出来上がりは良いのですが、忘れていけないことが一つ... Ｎさんの肩下がり問題はどうなったの？（Ｎさんは右肩下がりがキツく、左右でボタンとボタンホールが合わない！）この問題は？ この問題の答えとなる画像がこちら!!
向かって左側（Ｎさんにとっては右肩側）が下がっていますよね。 それが仕上がりをボディーに着せた右画像では逆に向かって左側が上に上がっています。 これはＮさんの右肩下がりで下がる分を型紙補正で上げているため正体のボディーに着せるとこのようになるのです。 そして、これをＮさんが着用されると.... ボタン位置はバッチリ!!...となる訳です。 （Ｎさんのご着用写真は事情があって撮影できませんでした。それがあればホントの意味でバッチリなんですけどね､､､ゴメンナサイ！） いかがでしょうか？ 一般にイージーオーダーでは左右対象に仕立てることが前提になっており、左右の肩バランスの違いは肩パッドの厚さでしか調整できないのですが、型紙を直接作ることでここまでできるなんて､､､凄いですね。 （当店で取り扱う一部のイージーオーダー（工場）では左右別々の補整も部分的には可能です。） |
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□ 続いてパンツは･･･ □
これも味のあるスーツの一つの要素になるかも知れませんが、Ｎさんのパンツはやや股上を深くした、今時珍しいややゆったり目のパンツで、ディテールにはサスペンダー仕様＆ボタンフライ前立て＆脇には飾り尾錠付きといった少々凝ったデザインでした。
今時のスーツは上下ともタイトフィットのスーツが多い中、Ｎさんのスーツは上着はギュッとウエストを絞る反面、ボトムの方は股上が深くややゆったりとしたシルエット。 やっぱり味わいがあるスーツですよね....、う〜ん、ほれぼれ･･･ |
| ■ 当のＮさんは･･･ ■ | ||
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さてさて、当のＮさんのフィッティングはどうだったのでしょうか？
こちらの方は皆さんにお詫びをしなくてはいけないのですが、恥ずかしがり屋のＮさん、どうしても着用姿の撮影はＮＧということで、お許し頂けませんでした。ゴメンナサイ！（お客様あってのコーナーですからお許し下さい） でも、Ｎさん フィッティングの時はご満悦状態でしたよ。 その後こんなご感想メールも頂きましたから・・・ |
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★☆★ 東京SHOPMASTERより一言･･･ ★☆★ | |
Ｎさん、過分なご感想有難うございます。 今回のご注文は私だけの力では到底出来ない注文でした。 技術面ではフィッターの中島氏の力を借り、 生地の手配では同業の生地屋に協力して貰い､､､ もちろんＮさんにはご注文まで３度もお店に通って頂くなど... 皆さんの強力な詩では出来ませんでした。 でも、こうして満足して貰えるとホント、嬉しいですね、仕立屋冥利につきます。 ご協力いただいた皆さん、ありがとうございました !! |
| □ お ま け □ | |
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↑ご感想メールをお読みいただくと分かるのですが、実はフィッティングの際、Ｎさんから次なるご注文も頂いてしまいました。
...というのも今回のご注文で私は少々悔しい思いをしておりまして､､､ それは何かというと生地を自社で手配できなかったと言うこと。 これは仕立屋兼生地屋の当社としてはかなり悔しい出来事でした。  そこで、Ｎさんがフィッティングに来られるという話を聞いてから倉庫をコツコツ漁って､､､ようやく見つけた当社のビンテージクロス。 こちらは夏物ですが今回仕立てたのと同じスキャバル社のビンテージ。 色目もパープルです。今時こんなの絶対ありません！ これにはＮさんも一発で飛びついて下さって、「吉村さん僕のツボを抑えてしまいましたね。」とお褒め(?)の言葉を頂き、次のご注文となったのですが、困ったことがこの生地だと似合うボタンがない！！ （普通のボタンですと年寄り臭くなってしまうんです。） Ｎさんの意見ではナットボタンのグリーンがないか？とのことなんですが、これがまた難題で､､､ （生地画像内に緑のナットボタンがありますが、四方八方探してようやく見つけたグリーン系のナットボタン５種類です。） ､､､とまぁ、当分Ｎさんに悩まされ続ける吉村になりそうです。 １着のスーツにもこれぐらいのドラマがあると嬉しいですね。 物余りの時代ではありますがこんなスーツだったら末長く着て頂けるんではないでしょうか？ それではまた。 |
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0801東京SHOPMASTER執筆
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