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オーダースーツのヨシムラ
お客様!ありがとう!

 ピンクのコットンスーツ



梅雨真っ直中ですが、なかなか憂鬱な季節ですね。
こんなジメジメした日には、敢えて運動をして汗を流したくもなりますが、皆さんはいかがですか?

さて、そんなジメジメした気分が吹っ飛ぶピンクのコットンスーツが出来上がりましたのでご紹介させていただきます。
Iさんは、靴にも拘っている非常におしゃれなお客様ですが、今回はやや?ぶっ飛んだピンクのコットンスーツをご注文頂きましたので、参考までにご覧下さい。

<デザイン>
【ジャケット】
 基本デザイン
フロント 3×1(中掛け)
 ベント 
サイドベンツ
 フロントカット
カッターウェイ
 脇ポケット チェンジポケット/ハッキング
 胸ポケット バルカポケット
 裏仕立て 大見返し
 袖口 重ね本切羽(一番上は眠り穴かがり)
 釦 ナット(茶)
【スラックス】
 タック ノータック
 持ち出し 有り
 脇ポケット ナナメ
 ピスポケット 片玉縁左ボタン留め
 裾口 ダブル(4センチ)
 備考 カーゴパンツ仕様
上記が“お客様いらっしゃい”でもご紹介させていただいたIさんのコットンスーツのディティールです。
今回はカジュアルな素材ということで、所々カジュアルな要素のあるデザインですが、何といってもポイントは「ピンク」!です。

そのピンク色のコットンスーツはどのように仕上がったのでしょうか!?

冒頭にも、どどんっ!と仕上がりを紹介しましたが、各ディティールを含めご案内させていただきます。

■ ジャケット ■
【シングル3つボタン:3×1(中掛け)×チェンジポケット×ナットボタン】
基本デザインは、いつもご注文頂いている仕様で3つボタン中掛け、チェンジポケットでのお仕立て。
ボタンでアクセントをとって、カジュアル感を演出するのもそうですが、コットンという素材だけでもカジュアル素材ですので、アウトポケット、ミシンステッチ等にしなくとも、カジュアルにお召しいただけます。

それにしても、ピンク色の生地茶のボタンは相性が良いですね。
ボタンはアンティーク調なナットボタンです。
【袖口本切羽】
最近では、既製品でも本切羽の商品が出ておりますが、袖先の調整があまりできない本切羽は、やはりオーダーならでは
腕の長さ、シャツの長さに合わせて拘りをだしていくのも、オーダーの楽しみですね。
【背中の美しさ】
ディティールではありませんが、オーダーでは無駄な皺がでないように「補正」を入れてより、着心地を軽くできるよう採寸する者も力を入れているところ。
何度もご注文頂いているIさんは、補正の見直しを何度も行っているからこそ、このようなきれいな背中になっております。
(ちなみに、今回はフルオーダーの型紙を使用してイージーオーダーでのお仕立てです。)

■ パンツ ■
【カーゴパンツ】
カーゴパンツはここ数年、とても人気のデザインですが、生地がコットンのわりにさらっとしたツヤのある素材ですので、野暮ったくならず、バランスのとれたパンツになります。
今回はジャケットと同じパンツと、何にでも合わせられるホワイトパンツのご注文だったため、二つともカーゴ仕様でした。
【美脚パンツ】
今回ご注文頂いた素材はポリウレタンが2%程入っておりますので、通常のスーツよりも全体で1センチほど詰め、スッキリとしたシルエットを再現しました。

膝の位置を高めにし、寸法を細めに指示することにより、カジュアルにも合わせやすくなります

それでは、早速ご着用のご紹介です!!

と、その前に、、、
お受け取りのご来店前にお電話を頂き、店頭にスーツをかけて準備してお待ちしていたところ、自動ドア前で、のけぞりながらリアクションをしてくれたIさん。
どうやら、ご自身のピンクのスーツが目に入ったようです。
のけぞりから体制を戻したIさんが一言。
「お〜こりゃすごいね〜」
「そうなんです、すごいんです!
という、会話をしながら、まずはピンクのスラックスから早速フィッティングへ...

■ 〜仕上がり〜 ■
そしてこちらが、ピンクパンツの仕上がり写真です。
シルエットでは、絞る位置を上にすることによって、スッキリとした印象を与えます。
カーゴ仕様もワンポイント効いてますね!

そして、こちらが上下でご着用頂いた写真です。

どどんっ
ピンク×ブルー×茶が、相性良く、調和もとれているため、ピンクのスーツΣ(゚д゚;)!!!と、驚く前に、「あ〜いいなぁ〜」と思ってしまいます。

そして、こちらは、さらにバランスの良い、白のパンツとのコーディネート!!


ここまできたら、もう業界人ですね。
Iさんの雰囲気ともバッチリです。

いかがでしたでしょうか?
今回はピンクスーツ&白のパンツ、の仕上がりでしたが、思いの外、着こなしによっては、さらっと着こなせてしまえるようですね。
ピンクのスーツでご紹介したIさんですが、毎回奇抜な色を選ばれているわけではもちろんありません。

かなりの着数を当社でご注文頂いており、たまにこういうスカッとした色合いでお仕立て 頂けるので、私も色のバランス感覚など、後頭部を殴られるような間隔に陥ることもありますが、とても勉強になります。
引き出しを多くしていけるよう私も頑張ります!!

Iさん、ご注文ありがとうございました!

最後に...
この日のIさんは、オールデンのペニーローファーでご来店でした。
独特のツヤ感は、まさにコードヴァンならではですね。