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オーダースーツのヨシムラ
お客様!ありがとう!

 「着慣れてるね!」と言われたスーツ
10月も末になり、秋冬物スーツを着用されている方が増えてきておりますが、皆さんはいかがですか?
キンモクセイ香るこの頃、先月ご紹介しておりましたスーツが出来上がりましたのでご紹介いたします。

Sさんは、もともとお父様からのご紹介で当社で仕立てて頂いて今回2回目のご注文でした。
サイズは一回目からうまくいったようで、今回変更点はあまりなかったのですが、デザインでは、ややイタリアンなデザインでお試しいただきました。

どのように仕上がったのでしょうか。
まずは、イタリアンなデザインからご紹介です。
■ デザイン ■
<上衣>
 フロント
シングル2つボタン
 ゴージ
ハイゴージ
 肩パット
薄目
 ベント サイドベンツ
 フロントカット カッタウェイ
 袖ボタン 4つボタン重ね本切羽
 裏地 Z530-F06(抹茶色)
<下衣>
 タック ノータック
 脇ポケット ナナメ
 ピスポケット 両玉左ボタン止め
 裾口 シングル・モーニングカット
 備考 折り目加工
袖の重ねボタンや、ハイゴージでのお仕立て、無駄なゆとりを省き、見た目重視のお仕立てでご注文を頂きました。

裏地の抹茶色もなんとも渋い印象ですね。

なんでも、初回に仕立てたスーツは、若いのに「着慣れてるね!」とお褒めの言葉を頂けたようで、これもお父様からご紹介頂いた結果オーダーの楽しみ方をしる良いきっかけになったのではないでしょうか。
このような人々が増えれるように私共も頑張っていきたいです。

それでは、まずは全体像からご紹介します。

いかがでしょうか?
全体的に無駄なゆとりを省き、タイトでスッキリとしたシルエットに仕上がりました。

Sさんは、接客業のためスーツでお客様と接することが多いからこそ、見た目を重視したサイジングでのオーダーです。

そして、こちらが胸回りをズームアップした画像です。
比較的胸が薄めなSさん。
敢えて大きめにせず、身体に合わせることにより、胸回りにもボリュームが生まれています。
この辺は、本バス毛芯を使用すると更にボリュームがでますので、かっちりとしたスーツをお求めの方はご相談下さい。

こちらは、横から撮った画像。
袖も非常に綺麗に仕上がっており、フルオーダーのような出来映えです。
ここは、イージーオーダーではなかなか難しいところですが、工場の型とSさんの体型がうまくマッチしている証拠ですね♪
20代前半のSさんにしては、渋い色をチョイス(Z530-F06)。
オリーブのような裏地に、指し色でオレンジのポイントステッチ+オレンジのネームを入れることによって、遊び心と若々しさを出しています。

袖口デザイン
スーツの高級仕立てとして好まれる本切羽仕様です。
袖先を一つ開けて着るのがポイント。
もう一つ高級スーツの代名詞とされる本水牛(艶無し茶色)を使うことにより、良い仕立てを意識したスーツになっております。(本水牛は無料オプションです。)

背中の雰囲気。
Sさんは、「反身」という姿勢の良い体型のため、頸椎部分が標準体型よりも後ろに押され、「ツキ」という皺が寄りがちです。
今回、初回よりもこの反身補正を強くいれ、ツキ取りの補正も追加することにより、綺麗な背中を実現する事ができました。
このように補正を加えどんどん良くなるスーツを見られるのもイージーオーダーの楽しみの一つですね。

そして、最後にスラックスです。
膝を高い位置で絞り、股上を浅くすることにより、すっきりとタイトな仕上がりになります。
これが俗に言う「美脚シルエット」です。
すっきりした足元にすると、全体的にもタイトになり、上着を脱いでシャツ姿になった際にも「着こなしている」という印象を与えてくれます。

いかがでしたでしょうか?
イージーオーダーでは出来る限り、好みに合わせたサイジングを実現できるようサンプルのゲージを元に仕立てております。
生地から、デザイン、サイズまで一つ一つご自身で決めていくこのオーダースーツをこれからも、広げていければと思います。
お好みによってシルエットなど変更できますので、色々とご相談下さい。

最後にフィッティング時のSさんとのやりとりを、、、
Sさん:「すいません、シャツ持ってこなくて、、、」
私:「いいですよ!Tシャツでも感覚は分かると思いますんで!」
Sさん:「次は仕事終わりに着てきますね!」
私:「そういや、フィッティングの時いつもカジュアルですもんね。」
私:「そのときは、また写真を撮らせて下さいね♪」

と、このように気持ちよくお持ち帰りいただきました。

お互い、仕事頑張りましょうね!