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オーダースーツのヨシムラ >> お客様ありがとう >> ダンガリー×WJK完成!

お客様ありがとう

2015年11月27日更新

ダンガリー×WJK完成!

2015年も残すところ、あと1ヶ月と僅か…
今年の流行語は?なんてフレーズをニュース番組で聞くと、もういよいよ年の瀬だな〜と感じますね。
またこれからはクリスマスシーズン♪ 街中イルミネーションに彩られ、一年で最も煌びやかな時期でもありますね。
世間の波に乗って、ロマンチックな時間を過ごせればよいのですが、現実はというと...年の瀬まで仕事に追われそうな予感です(泣)

  さて今回は先日、大の“Brunello Cucinelli”(ブルネロクチネリ)好きでいらっしゃるKさんよりご注文頂きましたダブルのジャケットをご紹介したいと思います。
ただその仕上がりをご紹介する前に、今回はKさんにお越し頂き、そのご着用姿を皆さんにご紹介する予定でございましたが、次回のHP更新の原稿締切とKさんのスケジュールが合わず、悲しいかな、商品画像のみのご紹介となりました。
楽しみにお待ち頂いていた方々、誠に申し訳ありません!!
お引き取りの際にはKさんより私物のダンガリーをご持参頂くお約束をしておりましたが、このような理由となりましたので、今回は私の私物のダンガリーと合わせてご紹介したいと思います。

それでは仕上がりをご覧頂く前に今回のデザインとポイントを改めてご紹介したいと思います。

【ジャケット】
・基本デザイン ダブル6B×2 マニカカミーチャ仕様
・ラペルデザイン ピークドワイドラペル
・ウエストポケット チェンジ付フラップポケット(チェンジポケットのみ片玉縁)
・袖仕様 本切羽3B
・見返し 一枚台場
・ボタン クレスト(紋章)メタルボタン
・見返し仕様 大見返し(アンコン仕立)

そして、仕上がったジャケットはこちらになります。

ジャケット
ジャケット

皆さん、いかがでしょうか?
かなり高いレベルで再現出来たのでは?との自己評価しております。
ただフロントの打ち合い量(前身頃の重なり合うサイズ)がクチネリの方がより少ないのがお分かり頂けるかと思います。
通常ダブルの場合、左右のフロントボタンの間隔は10.5cm、今回のJKは9.5cm、おそらくクチネリは更に狭く、8.5cm程かと推測されます。
この辺りのサイジングは非常に難しいのですが、それを踏まえた上でも通常のダブルJKよりかは軽い印象で仕上がってるのがお分かり頂けるかと思います。

デザイン
柔らかなショルダーライン
ベースとなったクチネリJK、ダブルでありながら重厚感を感じさせず、イタリアブランドらしく非常に軽い印象を受けます。
それの大きな要因がシャツ袖仕様(マニカカミーチャ)です。

肩パッド及びタレ綿(袖山を丸く形成する付属品)を排することにより、柔らかなショルダーラインを表現する事が可能となります。
腰ポケット
続きましては、今回のクチネリJKの特徴の一つである、腰ポケットの意匠です。
フラップ付きのポケットは通常の両玉縁ですが、チェンジポケットのみ片玉縁仕様となっております。
ベースのJKはこのサイズを少し厚めにとっており、今回のJKはそれと比べると細目に仕上がってしましました。
ですので、存在感が少し控えめになってしまったのは雑誌などを参考にして仕立てる事の難しさであります。
チェンジポケットは本来は小銭を入れる為のものでありますが、こちらにはチェーン付きの懐中時計等を忍ばせると雰囲気が出て良いかもしれませんね。
本切羽
次は袖の仕様です。
一見すると至って普通の本切羽ですが、イタリアっぽく仕上げるために穴掛かりは細目に。
通常、イタリア物の穴掛かりはイギリス物に比べ、細く華奢に仕上げるのが特徴となります。
また今回は袖先から第一ボタンまでの距離を5cmと、標準(4cm)より約1cm多く取り、袖を軽くロールアップし易いように工夫してみました。

以上、今回Kさんよりご注文頂きましたクチネリJKの仕上がりをご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか?
現物の見本服があれば、もう少し完成度は高く仕上げることは出来たかと思いますが、画像のみでここまで仕上げれば合格点は頂いてもよいかと思います。
ただ最終的なご判断はKさんから頂くことになりますが、おそらくお気に召して頂ける火と思います。
また只今、ジャケットフェアを開催しております(29日迄)。
まだ間に合いますので、これをご覧頂いて、フェアをご利用頂ければ大変嬉しく思います。


それでは次回の更新ではブラウンスーツの仕上がりをご紹介させて頂きます。どうぞお楽しみに!!

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