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オーダースーツのヨシムラ
東京店 北の日記帳

07.02.30

今月の一冊

昨年の流行語大賞を受賞した『品格』の元である『国家の品格』現在累計250万部という大ベストセラーとなっております。
既に読まれた方も多数居られるかと思いますが、その内容は万人にわかりやすく、日本のあるべき姿について論じており、何より国際的に活躍している数学者が数学よりも国語に重きを置いているように感じさせるところが興味深い。

また、先日友人の伝手で氏の講演を聴く機会があり、足を運んできました。
講演は国家の品格に準じた内容であり、時折家族から言われるイヤミなどを自虐的にユーモアを交つつ、会場は満員で氏の人気の高さを伺うことが出来ます。

本著や講演で感じたことは、現在大人になってしまった私達よりも現在の子供に対しての教育こそが国家の品格となり、その方向性に誤りがあってはならないというメッセージが一番言いたかったことのようです。
氏は日本人特有の、もののあわれなる情緒、卑怯を憎む心などの昔の日本人が持ち合わせていた精神、武士道精神述べておりましたが、それらを純粋なる子供達に与えることに注力せねばならないということを鑑みることが出来ます。
そうした物の考えこそが人を傷つけたりしない人を育み、結果戦争などの人間の悪癖などを防ぐことが可能であり、こうした精神を包含した日本人が増え、国際的に活躍することで世界を救うことが可能であると氏が声高らかに仰っていたのが耳に残ります。

講演時間も制限時間一杯で終わった為、質疑応答はありませんでしたが、講演終了後私用を済まして出てくるとバッタリと氏と遭遇してしまいました。
風貌から来るオーラか、声を掛けづらく迎えの車に乗る姿をそっと見送るのでした。

07.02.11-13

研修旅行in上海

2007年度の研修旅行は初めての中国大陸で場所は上海でした。
中国と言えば、身近な食材やら電化製品、衣料等々の生産に於いて良きパートナーでもあります。
昔は眠れる獅子などと言われておりましたが、現在は、その獅子もバッチリ目も覚めて正に獅子奮迅の経済成長を遂げております。
約3時間飛行機に乗り上海に着きましたが空港の滑走路が成田空港の数倍はあり、驚きました。
空港では大阪組と合流して一路上海の中心地へ移動するべく交通手段にリニアモーターカーを利用することになり、日本でまだ実用化されていないリニアモーターカーが中国で稼働しているとは!ある種の不安を持ちつつ乗り込みました。
世界でも実働しているのはこのリニアモーターカーだけだそうです。
最高速度が431kmで乗り心地は、そのスピードからか結構揺れましたが、景色が後方へと流れる様は新幹線とは異なるものでした。
駅に着くと先ずは、豫園という庭園に行きましたがこれも中国ならではの広さで、とても一日では見られない程です。
途中観光客であるのがバスで分かってしまうので、物売り人に声を掛けられまくるのには閉口しました。
『社長さん、ロレックス、ヴィトン全部1000円』オイオイ、円じゃなくて元だろうと思いつつ、1000円と言うフレーズは割安感を生む為の計算なのかとしたたかさを感じます。
兎に角、要らないので添乗員さんに教わった言葉が早速役に立ちました。
『不要(プーヤオ)』と言うと些か勢いが衰えたようです。

その後、市内観光をして夕食へと辿り着くのですが、日本に居る時に上海と聞いてから、上海蟹を食するのを楽しみにしておりまして出されて殻を外したところ、食べるところが余り無く、ガッカリ
旬ではないので仕方ないようですが上海の夜景が綺麗だったので気分も何とか落ち込まずにいられました。
画像は夕食場所の船上から撮影した夜景です。

そして、ホテルへと移動し1日目を終えたのでした。

2日目は、半日観光をしてブラブラと市内を見て回ったのですが伊勢丹などが入った高層ビル群から一本路地に入っただけで、そこは別世界のように生活感溢れる住宅街となっておりました。
観光者は立ち寄らないであろう場所で、道端で野菜や魚などを地元住民に売っているようです。
魚は川魚ばかりで、鯉・鮒・ザリガニ?などで、通り向こうは華やいだ世界なのにこちら側は、全くの異世界です。
日本よりも格差社会では?と感じましたが、そもそもこの世界しか知らない人達にとってはこれが世界の普通であり、何ら不自由していないのではと、そこで生活している人達から感じられるものがありました。
日本は情報量が多い為、比べて人を判断することが容易なために弊害があるのかも知れません。

夜は、上海雑伎団を鑑賞しましたが、その技の数々には只々感心して見ておりました。
小さい頃から、鍛えられてきたのだろうと思うと何とも複雑な気分ではありますが、満員御礼の劇場を見るとそんなことは杞憂なのかも知れません。
明けて3日目は朝のフライトで東京へ帰る予定でしたので殆ど観光はせずに帰国の途へと就くのでした。
それにしても、今回上海だけでしたが、中国人気質というものに触れ、あまりに文化が違うことが多々あり、もう上海は懲り懲りだなぁと成田空港からの帰りのバスの中で振り返ったのでした。


07.02.05

2007年春夏到来

@セールも品切れ多数で無事終わり、アパレル業界は春夏物へと移行しております。
当社も少しずつですが春夏生地を店頭に準備し始めているところでして、今年の傾向としては、明るい色目を増やして揃えた点です。

景気が上向くと明るい色が流行ると言われ、今年も明るい色のスーツが街に見受けられると良いと思いますが、どうなりますでしょうか。
デザイン的には、セレクトショップを廻ると、2つボタンがやや多い気がしました。
色もやはりグレイやネイビーといった色が多く見受けられ、ゴージラインは今までより少し低く、ラペル幅も細すぎない幅のようです。

07.01.30

オレオレ詐欺??

今日は代休日で家に居ると固定電話が鳴ったので電話に出たら驚いたことが起きました。
電話の相手は、私の兄を名乗っていたのですが聞き覚えのない兄の声で『もしもし、○○(兄の名)だけどお父さん、俺宛に荷物届いていない?』とのこと。
イヤイヤ 私は貴方の弟ですけど、と思いつつ、既に兄の名を発した時点で、誰だこいつは!と思っていたので、とぼけたフリをしていたのですが、ふと、もう少し深く考えると何だか恐ろしくなってきました。
何故兄の名を知っていたのか?
何故自宅の電話番号に家にいるのが父だと仮定できたのか?
それは父が団塊世代で定年を迎えたからか?
家族構成を知っている?等々が頭を巡りました。

オレオレ詐欺は暴力団の資金源にもなっているものもあると聞きますし、相手はこっちのことを知っているのに私は相手を全く知りませんから、何か恨みでも持たれたら危険だと考え即切りました。
たまたま家に居て電話に出たのが私でありましたが、これが母であったら、ひょっとすると騙されていたのではないかと思い、オレオレ詐欺が急に身近な事件として、感じられると同時に防犯対策を考える機会となった一日でした。

07.01.22

これもコラボ!?

神田という場所は、秋葉原や日本橋なども近いだけあって色々な人が通り過ぎて!行く街という側面もあります。
日中、店頭に居ると道を尋ねて来る人が結構多いです。
そのほかにも、何故か雑貨のセールスに飛び込みで来る人が以外と居るので、店の作りを見てピンと来ないのだろうか?と不思議な体験をすることもあります。
この日は電話で【針】を探しているという話が舞い込んで来ました。
当社は生地屋ですから当然【針】もありますけど、詳しく伺うとスーツを仕立てるのに使う針が良いとのこと。
一体全体【針】を何を使うのやらと思っていると兎に角急ぐようで、今から行きますと仰っていました。
暫くして若い男性が入ってきましたので更に詳しく話を聞くと広告代理店の方でアパレルメーカーのイメージアップの為に職人手が掛かっている服であるという付加価値をブランドに印象づける目的の為にクライアントであるメーカーに頼まれたのだそうです。

これも、職人=良い物作りというイメージがあるからこそ成り立つものではないかと、ふと考えさせられる日でした。
彼の企画が通れば、3月辺りに全国紙に掲載されるようですよ。

07.01.15

今月のオーダー

仕事柄スーツ、靴のオーダーに携わっておりますがよそ様のオーダーも気になるのは職業病でしょうか。
この日は昨年末にオーダーをお願いしていたお店に品物を取りに行って来ました。

そのお店は上野にある鞄屋の『万双』さんです。
鞄や財布など皮革製品の質の良さで雑誌などでも多く取り上げられているので既にご存じの方も多いと思います。
地方には(多分)卸していないので、東京上野はアメ横でしか手に入りません。
当社お客様の中でも万双さんの鞄をお持ちの方も居りますが鞄等の販売の他に万双さんで、ベルトのオーダーをしていることは以外と知られていないようです。
ベルトのオーダーはバックル、ベルトの色、素材、先端の形を選び、ベルトに施すステッチの色も選べ、色々悩んでしまいます。
今回はカジュアルにも少しビジネスでも合わせられるようにネイビーのデュプイの革をチョイスしてステッチをベージュにしました。
画像が今回オーダーしたベルトです。
サイズも勿論マイウェストに合わせて作りました。
その証拠にベルトの穴が一つしかないでしょう。
あとは、この穴がマイナス方向に増えていけば良いですが、プラスにならないよう暫しベルトを見つめ考えておりました。
以外とダイエット効果があるかも知れませんね。


07.01.05

初○○

お正月も猪足のスピードの如くアッという間に過ぎてしまいましたが今日から仕事始めの方もいらっしゃるかと思います。
かく言う私も本年初出勤で通勤途中では、相も変わらず満員電車に揺られ、久しぶりの左右上下運動で眠っていた筋肉が起き出し、翌日には傷みを伴うのではないかと溜息を付いています。
世間では未だ休みのところが多く、人も休みならば街も当然休みでお昼休みにお腹を満たす定食屋も休みだったり...

そこで今日はいつもと違うチェーン店の定食屋に行くと、先客は2人でした。
外は、傘を傘立てに差しやり食券を買い求め、席に着き、ふと考えると私の傘と先客の傘、計2本。外は雨・・・そうです、明らかに1本足りません。
まさか、この状況で盗んだりしないよなぁと先客に目を遣り、暫し食事の時間に没頭すると先客が居りません。
もしやと思いましたが傘立てを見ると....案の定でした。
いやはや年初から、人間の罪に触れるとは露程も思っておらず残念な初日となりました...