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通勤いろいろ |
サラリーマン生活ウン十年、通勤もウン十年、色々なことがありました。 チカンやケンカは言うに及ばずスリ騒ぎから目の前での失神までたいした事件ではありませんが枚挙のいとまナシです。 今はひとつ気になっていることがあります。 毎朝、堺筋本町の駅で同じ時間に同じ場所で同じ方向を向きながらネクタイをしめている人のことです。 年のころなら30才前後、普通のサラリーマン風の人です、ホームの壁のディスプレイに必ず45度の姿勢で立ち、やおら足の間のカバンからネクタイを取り出し丁寧にシャツの襟を立てネクタイを結びます。 毎朝同じの風景で、今日もやってると私も確認していながら脇をすりぬけます。 必ず私より電車の関係で20秒ほど前にその位置に陣取っているようですが、不思議な事に混んでいるホームがその場所だけは必ずあいているのですが何故でしょう? みんな彼の事を知っているのか(知ってる絶対!)、はたまた許可をもらっているのか(誰が出す!?)。 一度でいいから私があの場所に先に立ち(いつでも立っている)彼がどうするか見てみたい、移動するのか、どくのを待つのか果たして謎が謎を呼びそうな展開です。 |
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にぎやかな商い |
昨日と今日は当社恒例の年2回の卸売り部門のセールです。 日頃は卸ゆえオーダー部門以外のお客さんは来店されることは滅多にないのですがセールとなれば話は別。例年招待状片手に朝早くから沢山お見えになります。 勿論のことその準備も大変で従業員一同連日夜遅くまでかかりきりです。 明けてセール当日9時の開店と同時にお客様が続々とご入場、迎える我々も東京からショップマスターの吉村他1名も応援と迎撃体制も万全です。 ただ、卸のお客さんはオーダーのお客さんと違い失礼ながら年齢がちょっと上、いやかなり上、だいぶ上、だだっと入るというより、ぞろぞろどっこいしょと言う感じ。 また、ほとんどの方が女性と言うこともあり満員になると化粧品の匂いと絆創膏の匂いがいりまじったようなえもいわれぬ匂いに包まれます。 しかし女性のパワーがすごいのはいずこも同じ、布地のヤマを底からかきまわし、「この生地探して」と我々も巻き込みのお買い物、フロアーからフロアーへと両手の買い物袋いっぱいに詰め込んでいただくのは本当に有り難いこと。 女性のおしゃれ心はいくつになっても衰えずとセールのたびに思います。 ただ終わった後がこれまた大変で当分あとかたづけに追われます。 今やオーダー部門が取って変わらんかの勢いですが元々はこれがあっての我々の今があります、お陰様で今年は去年よりこの不況に関わらず入場人員も売上げも大きく増えありがとうございました。 お客様各位次回も健康に留意され、ぞろぞろと是非こぞってお越し下さいお待ち申し上げております。 |
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ストライプのスーツ |
当社は大阪の西区にあり周りはかっては商家の多かった所です。 そのなごりか間口の狭いマンションが目立ち都心の割には住民の方も結構おられるようです。 今回もご注文頂いたリピーターのOさんも「おーい」と呼べば聞こえそうなご近所のマンションにおられます。 前回はオーソドックスな紺ブレでしたがうってかわり今回は婦人物の素材でご注文頂きました。 生地は白地に黒のストライプ(黒に白とは違います)と、やはりこのあたりは紳士物とは違い素材もストレッチのポリウレタンが混紡です、ご本人の希望もあり、またカッコ良く仕上がりましたのでご紹介します。 ![]() HPもお持ちなので時計に興味のある方はぜひどうぞ。 当然の事ながら時計には一家言をお持ちで、ロレックスぐらいしか知識の無い私に色々とレクチュア頂きました。 「ウブロ」と言うブランドが今の一押しとのことですが(ちなみにお値段は50万ぐらいから)私でも手の届くお手頃もありそうで一度お邪魔しようと思います。 |
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タイトルマッチ |
そろそろ梅雨も間近の日曜日、京都市内までカミさんと出掛けました。 目指すは国立博物館 仏教美術の展覧会で、こんな私でもたまにはアカデミックな気分にひたるときもあります。 日曜日とあって、早めにでかけたのですが早くも国立博物館の駐車場は満杯。 やっと、近所へ車を止め入場です。 館内にはなかなかお目にかかれない秘宝とされる高野山の国宝重文はじめ多くの貴重な文化財が展示され、おりしも最終日とあって若い人から年配の人まで文字どおり押すな押すなの盛況で、人をかき分け汗かきながらの鑑賞となりました。 仏教美術にはド素人ながらその迫力に圧倒され約一時間あまりで押し出されるように出口へ、ホッと一息ついたところへ、なにやら言い合いの声が。 振り向くと年の頃なら80才過ぎ腰の曲がったお年寄りと、片やこちらもゆうに70を過ぎたと思われる老人の二人が口論の真っ最中。 鑑賞の最中の「手が当たった」、「当たってない」とのたわいもない言い合いです。 聞くともなしに聞いていますと段々と激高気味になってゆきます、やわら「何や、やるか!」と一段と声が高くなります。 振り向くと腰の曲がった80才がなにやらファイティングポーズです。 あわてて今まで遠巻きにニヤニヤしながら見守っていた警備員が駆け寄り割って入り、事なきを得ました。 さすが日本の高齢者、元気なお年寄りは色々と見かけますが、腰の曲がったファイティングポーズ付きは滅多に見られません。 二人合わせて160才のタイトルマッチ、さながら間寛平さんのギャグのような光景は今思い出してもおかしく、京都まで出かけた甲斐がありました。 |
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工場も頑張っています。 |
当社のご近所にある帽子メーカーの店頭ディスプレイが涼しげなストローハットに変わってきました。 季節はゆるやかにも確実に移ろいゆくようです。 そんなある日、朝刊を見ていると震度5と地震の記事が。 場所は東北か〜大変やなあとは思いつつも、こちらは揺れも無し平穏と会社へ。 社に着くなり「東北?青森か」と思い出し「ひょっとして」と心配になり番号をプッシュ。 別に青森には親類縁者はおらず 問題は当社の主力縫製工場です。 今やクラシコ仕立てはゆうに及ばず、ありとあらゆるお客様のご要望に応えてくれる頼りになるパートナーです。 電話口で「お陰様で従業員にも建物にも被害はなく通常に操業しています」と元気な声にほっと胸を撫で下ろしました。 今や生産の主力がお隣中国へシフト、おまけにこの不景気での受注減の煽りをうけているご時世で、技術のグレードを保ちながらの工場経営は大変な筈です。 「そっちがダメならこっちで」と簡単には「そうは問屋が卸さない」のは我々の業界も同じで、もしもこの工場が操業できなくなればと考えるだけでもゾッとします。 内情は大変と察しますが、それでもお客様の要望に立派に答えてくれている工場はわれわれの頼りになる相棒と改めて感謝 。 |
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SARSはどうなる? |
咳をゴホン「あ〜っ SARSや」今やこのネタばっかりです。 我々はのんきに構えていますが、海の向こうではこうはいかず文字どおり、戦々恐々の日々のようです。 中国は大連に事務所を構えられている「正義の味方」の弁護士さんのお話では、今までの中国とはえらい違いでビルの出入り口も外来者とは別に分け、しつこいまでの消毒と手洗いを要求されるとのこと。 ひるがえれば我々の業界も中国とは今や切っても切れない関係です。 あちらへ依存度の高い取引先は果たしてどうなっているかとあちこちと聞いてみればやはりかなり大変な様子。 工場は一人でも患者が出れば操業停止に追い込まれるため、出社時は勿論のこと、操業中も作業をストップし日に二回は消毒タイムと文字通り背水の陣。 当然能率は落ちるは納期は迫るはで頭が痛い!! このままではと、国内へシフトを考えるメーカーも出てきている模様です。 今や、既製服では8割以上が中国を初めとする北東アジア製です。(ちなみに北朝鮮全体の輸出の一割は「洋服の。。。。」「紳士服の。。。」などのスーツとの話もあるくらいです。) 又、イージーオーダーの世界でも中国製が珍しくなく低価格ゾーンのかなりのウエートを占めています。 おいそれとあの工賃でやれる国内工場も見当たらずこのまま続けば企業の存続も....と悩みはつきず人ごとながら同情いたします。 ちなみに、SARS菌は服と一緒に付着して海を渡る心配はないそうですが(厚生労働省の話)これだけ感染者が増えると国内も時間の問題とも思え、一刻も早い対策が望まれます。 |
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大阪SHOPMASTERのスーツは? |
春夏もシーズンインしてはや2ヶ月余り。 生地にも品切れが出始める頃を迎え、ようやく私のスーツが仕上がりました。 何故今頃自分の分を仕立てるかというと、やはりシーズン初めは売れ筋をじっくり把握しなければならないですし、その売れ筋のど真ん中を社員が購入するのはチト気が引ける。 自分のスーツはトレンド性があるものにするのは最低条件ですが、「オススメ商品なんやけど、生地だけでは出来上がりが想像しにくい柄」を使うべき。。。という判断が加わるんです。 その結果、SHOPMASTERとしてはちょっと遅めのこの時期の仕上がりとなりました。 どんなスーツかというと...今回は熟慮の結果↓↓↓のようなスーツに決定しました。 |
○生地G3005(REDA社ライトグレー地にブルーストライプ) |
この生地は仕入れた時からの狙いだったのですが、明るいグレーのせいか5月初旬ではまだあまりブレイクしていません。 |
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○3ボタン段返り |
私のスーツはこればかり、ワンパターンのド定番です。 代わり映えしないのが私らしいところ、ただし本音はいつまでも着られる。 ★その他こだわりいろいろ ・衿巾は細めの8cm ・ゴージラインはトレンドのハイゴージB ・ベントはセンターで27cmとやや深め(かつてのコンチスタイルを意識) ・ステッチはお約束のAMFではなく、5ミリのミシンステッチで... ・フロントカットはやや丸めのライン。 ・ボタンは鼈甲の艶あり。(グレー地にこの色は結構相性Good!!) ・裏地はブルーストライプに合わせブルー。 ・パンツはノータックでシンプルに。 生地が自分にはちょっと若向けの色合いだっただけに少々不安な部分もありまいしたが、予想以上にGOODで我ながら自信作です。 自分の目で確かめた以上は好みは別としてこの生地は自信を持ってお薦め出来そうです。 ちなみにこのG3005、私が着用しているせいかセールスも進み、残りわずか7着 早いモン勝ちでっせ〜。 |
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GWはグッタリ。 |
G.W安近短パート?はアウトレット行きです。 本格的なアウトレットが関空のりんくうタウンにオープンしてからかなり経ちますが、恥ずかしながら小生この業界にいながらアウトレットは未体験。 他人の話を聞きながら適当に相づちを打つのはなぁ...と思いつつも、京都から関空はちと距離がと足が遠のいていましたが、一念発起、よりによってGW連休の初日に混雑覚悟で遠征しました。 行きの高速はやはりダダ込みの渋滞、やっとの思いでたどり着いたりんくうは駐車場も満車、ようやく駐車場へ入れなんとか午前中に目的地へ到着。 思ったより敷地も広くショップも数多くとりあえず片っ端からショップ巡りです。 今回思いついたきっかけがZEGNAのアウトレットがオープンしたということもあり、ひとまづZEGNAを目指します。 どこかと探すうち、ありましたZEGNAが!!。 中へ入ると、明らかに他のショップと違う雰囲気、高級感いっぱいです。 当然のことながら?お客も少なく、値段も高く(スーツで10万円、ネクタイ2万円見当)デザインもオヤジっぽくと(私みたいなオッチャンが多かった)もうひとつ魅力も乏しく早々と退散。 同じようにダンヒルやカナーリも閑散とした様子。 そこへいくとGAPやU.Aは満員でやはりカジュアルは強し。 時間が経つにつれお客さんもますます増え大賑わい。 レストランも満員で、たかが売店もサンドイッチひとつ買うのに20分もかかる始末。 カンカン照りも加わり入場3時間でギブアップ。 とりあえずお約束のREGALのクツ2足と定番のB・ブラザーズのブルゾンだけGETして家路に着きました。 やはり3連休の初日と感心しましたが、場内で気づいたことは人出の割に案外紙袋を持った人の少なさ、やはり不況の影は色濃いと感じさせられたのが収穫だったでしょうか。 |