HOME>スタッフ活動日記>
オーダースーツのヨシムラ

08.02.29
ある社員の退職
2月3月は結構別れの月でもあり、この日は可愛がっていた部下が一人退職しました。
彼はなかなか人に心を開かず、なびかず、へつらわず、
一見するとちょっと変わった人物ではありましたが、
仕事はキチンと人のやらない所まで出来る優秀な人材でした。

彼には、社長のこの会社のビジョンは何か?と良く詰問され、うまく答えられない私にきっと失望したに違いありません。
ビジョンについてはこの場では敢えて語りませんが、そんな彼が辞めてしまったことはとても残念です。

私も30代の終わりが近づき、若手の色んな退職の仕方を見てきました。
「この仕事は向いていない」という自らへの言い訳を理由に辞める者。
上司に怒られてそれが嫌で辞める者。
どこで歯車がズレたか?人間関係が元で辞める者。
色んな人がいますが、優秀な人に限ってよくある辞め方が、
与えられた仕事はパーフェクトに出来るのに、自分で新しい仕事を作ることが出来ず、辞める
...という辞め方があるような気がします。

スポーツでもそうですが、能力があるのにそれを発揮できない。
とても勿体ないことです。
でも、しゃかりきになって、恥も外聞も捨ててやれば出来なかったことも出来るようになります。
また、新しい仕事も情熱と熱意、気合いと根性で産みの苦しみを乗り越えれば、その先が見えて来ることもあります。

返す返すも、能力ある人がそれを生かし切れないのが残念でなりません。
仮にいずれ辞める人物だったとしても、願わくば私の元でそれを開花させてあげたかった。

08.02.29
何とか目標達成
08.02.19および08.02.22で色々書いた取引先縫製工場との約束期限が今日締め切りです。
着数は・・・というと、社員・友人知人etc...の協力があって、当初は危ぶまれた(私も諦めていた)着数が予定よりも10着以上も多く発注できました。(大阪店も協力してくれて感謝感謝です。)

ですが・・・担当者の方はというと、メールで
08.03.01 閑散期の件
吉村株式会社 吉村社長殿

いつも有難うございいます。
今回の閑散期の提案をクリアーして頂き有難うございました。
詳細はFAXをさせていただきます。
・・・とだけ礼を言い、明細をFAXしてきただけ。(メール&FAX攻撃!)

おいおい、俺キレちゃうよ!何とかして下さい。上司の方!
僕が担当だったら2/29(締切日)にはなんとしてでも直接訪問してお礼を言いに行くと思います
2/19にも書きましたが情熱ですよ情熱。

あぁ、、、疲れた・・・、こんなことでエネルギーを浪費するのやめよう...
新商品の開発とか、お客様への提案とかでエネルギーや情熱を使いたい!

08.02.27
職人候補生と
この日は3月に専門学校を卒業し、三久服装へ入社?するTさんと食事をしました。(正式なご紹介は別の機会に。)
三久服装の若手職人というと見習いの遠藤君がいますが、遠藤君とは別の新人です。
   『おぉ〜凄いじゃん、吉村も積極採用か!』という声も聞こえてきそうですが、実は更に凄いのはこの新人が女性ということ。
何でもメンズのテーラードが好きでそれを仕立てたいのだそうです。
遠藤君の方もようやく吉井学校からの卒業が見えてきて、次なる修行僧はどうやらこの子のようです。

とはいえ、今の三久に生産に直接関与しない人の人件費を負担できるほど豊かではないし、、、
三久は黒字化したとはいえ、数人雇ってしまえばその黒字もポンと飛んでいってしまう状態だし、、、辛いところです。

そこで少し知恵を絞って彼女にはレディースのスタッフ不足で悩む神田の店舗へ週2〜3日出勤して貰い、残りの日数を工場で勉強してみてはどうか?提案し、どうやらこれで落ち着くことになりそうです。

卒業は3月末だそうですが、4月から神田の店舗と工場を繋ぐ人材が出来ること、とても嬉しく、スタッフ全員大喜びしていました。

08.02.22
・・・
08.02.19の日記で少々おかんむりだった私。
この日はその取引先が上司を連れて来ました。そう、探りを入れてこられたその上司です。
なにゆえ来店?
もちろん、当社との関係修復売上確保のためです。

私はあまり駆け引きをするのが好きではないため、現状のココとココが不満、アレとアレを改善して貰わないと困るし、担当者の怠慢によって遅れが出たことに対し、その穴埋めを当社がするのはオカシイと主張したのですが、どうにもこうにも売上が欲しいの一点張り。
   困ったモンです×××
とはいっても、その縫製工場とはもう20年来の取引ですし、たった一人の担当者のために先代から20年以上に渡って培ってきた取引をおかしくしてしまうのも私の本意ではありません。

そこで最後には私が折れて
「分かりました。2月末までに約束の着数を職出ししましょう」ということに。
...とはいえ、2月は閑散期。
なかなか注文が集まらないからこそ閑散期なのです。(@セールも終わっていますし、、、)
そして、それ程多くない注文の中からその工場だけに意図的に発注するのは仕様変更も伴いますから許されることではありません。
もともと良い仕立ての工場ですから黙っていても仕事は集まりますが今回はそれでも厳しい。
でも、言ってしまった手前、何としても達成しなくては。。。
    う〜ん、う〜ん、、、
困った私は自分の友人知人に頼み込むことに、、、もちろん自分自身やスタッフにもです。
正直言って私はこういった無理強いセールスは大嫌い
スタッフにも日頃から「無理して販売しても信頼を失うだけ」と言っているだけに、自己矛盾も伴って、困りました。

でも、スタッフはじめ友人知人も快く理解してくれて何とか目標達成できそうです。
分かっているのカナ?!この苦労を、アイツは・・・

08.02.21
久しぶりの名古屋?
大阪出張帰りのこの日は帰り道、名古屋に寄ってきました。
1月にも名古屋出張がありましたから厳密に言うと「久しぶり」ではないのですが、今回はちょっと時間があったため色々と散策してきました。

出向いた先は矢場町というところにある洋装店さんだったのですが、そのあと少々時間があってナディアパークに立ち寄り、その後取引先とお茶をしてから帰りました。

実は私にはこの2つのこと(ナディアパークと喫茶店)には思い入れがありまして、、、
栄にあるナディアパーク(国際デザインセンターと商用施設、ビジネス施設などの複合施設)は私が銀行員時代間接的に携わった開発案件だったのです。
でも、竣工前に退職してしまって、、、以来出来上がりを見に行きたくてしかたがなかった所でした。
それも今は立派に出来ていて、、、感無量でした。

お次は、喫茶店。ご存じの方も多いと思いますが名古屋の喫茶店はコーヒーに必ず「おつまみ」が付いてくるという変わった土地柄。
その中でも私が大好きなのは小倉トースト
トーストにあんこが乗っているだけで、一見すると“?!”と皆さんビックリされますが、よくよく考えれば「あんパン」ですから不味いはずはありません。
これが、私が最初に名古屋に赴任した時、右も左も分からないまま上司に連れられて行った喫茶店で「これが美味しいんや!」と言われご馳走になった味。
これが懐かしかった... 皆さんも思いでの味ってあるでしょう。それです。
ということで、この日は仕事帰りにナディアパーク見学&小倉トーストで大満足の私でした。
もちろん、仕事の方もちゃんとしましたよ!

08.02.19
情熱
最近、出入りしている縫製工場の担当者にちょっとおかんむりな私です。
何を怒っているかというと、昨年営業担当者が替わったのですが、後任が今ひとつ一所懸命当社をフォローしてくれないのです。

具体的にいえば、他店ではこんな良い企画をやりましたよ!とか、新商品の紹介をするとかなんですが、いかんせん、担当が当社に来ない!!

皆さんの周りでもこんな事ありません?
担当が替わったら急に取引が冷めてしまったなんてこと。

当社の場合は、もちろんお客様あっての縫製工場ですから私がどんなにヘソを曲げてもお客様が喜ぶのであればその工場に発注するのですが、それでも何か今ひとつ気合いが入らないのです。
実のところ、今の時期(1〜2月)は閑散期でどこの縫製工場も少しでも工場のキャパを埋めるべく努力するもので、お店側はこういった時期に店舗用の見本服を発注したり、当店の場合は工場限定のサービス企画を計画したりするのですが、今年はどうしてもそんな気持ちになりませんでした。
すると・・・この担当の上司からそれとなく
『吉村さん 最近どうですか?』なんて、探りが入ったりして...

正直に不満を言うべきか、それとも担当の顔を立てて黙っているべきか?
非常に悩ましく思っていたこの日の吉村でした。
やはり仕事に情熱って大切ですね。

08.02.15
こんな仮縫いも・・・
この日は、先日依頼した私自身のジャケットの仮縫いを中島氏にしてもらいました。
オーダーの最大のポイントは、、、>芯地を一切使用しないナポリ風の仕立て
普通フルオーダーでは本バス芯を使うのが一般的で、接着芯や接着毛芯(接着芯と毛芯がくっつたもの)などは余程顧客側から依頼がなければ使いませんが、今回はなんとその接着芯もなしです。(厳密には部分部分では使わざるを得ませんが、、、)
そして生地も軽いということもあり、シーチングという布で仮縫いを作ってもらいました。

画像を見ると何か白衣を着ているみたいですね。(^_^;)
よく見てみると、芯ナシの仕立てだからと言って、型紙をタイトに修正しすぎて、思いっきりパツパツだし、、、
(これはサイジングの問題ではなくバレンタインデー明け故に少々太ってしまったから。)

さてさて、
どんなジャケットに仕上がるのでしょうか?
フルオーダーは本来はカチッと仕立てが得意でこういった軽〜いイタリア的な仕立ては苦手ですが、只今私の1着をテストケースにナポリ風軽〜い仕立てにチャレンジしています!
上手に出来たら改めて紹介しますね!!

08.02.10-12
温泉旅行も味なもの
当社では例年2月の連休を使って社員旅行をしていますが、昨年、一昨年と上海やらグアムやら行っておりましたが、今年はベタに箱根&熱海で温泉三昧をしてきました。

箱根や熱海というと関東の人にとって見ればそれこそ日帰りドライブコースですし、誰しもが何度となく訪れたことのある場所でしょうが、大阪のスタッフにとって見るとなかなか行けない所のようでとても喜んで貰いました。

初日は貸し切りバスで芦ノ湖でフェリーに乗ったり、大沸谷でゆで卵を食べた後、箱根湯本で一泊。
いや〜、、、さすがに湯本の源泉掛け流しは良いですね...
海外旅行も良いですが、どこか緊張感がありますから、その点国内の温泉旅行は気が楽です。
タップリ温泉に浸かり、日本酒を皆で飲みつつ、この日はアッという間に過ぎ去りました。

そして、2日目は熱海へ一泊。
昔と違って、最近は皆でツアーを組んでどこどこへ行くというのは流行りませんから(昨日の芦ノ湖で充分?)この日は自由行動。
私はと言うと・・・こんな時にと言われてしまいますが例によって釣りに行ってきました。

そして、2泊目の宿は..こちらもベタな温泉が自慢の海沿いの老舗ホテル。
いや〜、、、展望風呂は海が目の前で気持ちよかった!
思わず、裸で身を乗り出してしまった私です。

でも、翌朝近くの防波堤に釣りに行くと、何とそこから展望風呂が丸見えでした!!
あぁ〜年甲斐もなく恥ずかしい真似をしたものだと少々反省した私でした。

いずれにしても大いにリフレッシュできました。
また明日から仕事を頑張ろう!!

08.02.09
東京店オーダー会
この日は東京店のフルオーダー閑散期<1>のオーダー(仮縫い)会をしました。

フィッターの中嶋氏をはじめ、工場からは吉井工場長、高橋氏と3名ものフィッターを揃えた豪華オーダー会です。
予定の方は、朝9時から夕方16時まで全て1時間刻みで予約がバッチリ埋まっていて、お客様へは感謝!感謝!で大賑わいの一日でした。

加えて、最近の傾向としてはこういったオーダー会の時に、テーラーさん職人希望の若者などが見学にお越しになることが多く、私自身はこちらの応対に追われたりとバタバタ慌ただしく一日を過ごしました。
因みに今回お越しになられたテーラーさんは、渋谷に店舗を構える新進気鋭の某テーラーで、普段からイージーオーダーを中心に販売しているけれど、最近お客様の上質指向が強まり、本格的オーダーをしたいのだけれどフィッターとしてのノウハウが足りない、、、とのことでお悩みでした。

そこで私から中島氏や高橋氏など工場スタッフがヘルプする旨、お伝えすると少し安心したようでした。
上手くいけば工場にも注文が入るし、生地屋の吉村としても生地が売れる訳ですから当社としては積極的に情報公開しているのです。

とはいえ、私の立場としてはテーラーさんの接待に追われるのは本旨でなく、この日の一番はやはり仮縫いにお越し頂くお客様ですから、接客係とホスト役で結構気を遣って、へとへとになった一日でした。

あぁ〜、健康ランドにでも行ってマッサージしてもらいたい...

08.02.03
@セール最終日なのに・・・
2週間に渡る長〜い@セールもようやく今日が最終日です。
最終日と言っても週末ですので例年20〜30名位のお客様が来られるのが当店の@セール
シフトの上でも覚悟の上シフトを組んでいたのですが・・・
 あいにくこの日は大雪 となってしまいました。

う〜ん、一応ご予約頂いている方は結構多かったのですが、この雪ですし、客商売ですからこうなってしまうとどうにもなりません。
   今日は開店休業かな?
   溜まった職出しの準備を進めるしかないのかな、、、
   はたまた私の仕事なら原稿作りでもしようか・・・

...などと朝からネガティブに考えていました。(そうこしている内にも雪は大降りになってくるし、、、)

そして朝一のお客様、、、こちらは山梨から遠路お越し頂く予定だった方ですが、まずこの方がキャンセル×××(これは致し方ありませんね。)

次が9:30、10:00・・・と続き不安が募りましたが、
蓋を開けてみると・・・皆さんご予約通りにご来店いただいているではないですか!!

私久しぶりに感動しました。
荒天候になると、一般に百貨店とかは客足が鈍り、反面宅配ピザなどに人気が集まると言います。
つまりお客様は自らの利便性を考えて行動されるのが世の常なのに、、、
当店のお客様はご予約通りにお越し頂いている。

こんな有り難いことはない!とスタッフ一同で感動した一日でした。
@セール最終日にとても良いことがありました。

この日ご来店いただいた皆さん、(お越し頂けなかった山梨のIさんを含め)悪天候の中本当に有難うございました。

:ちなみに山梨のIさんは何でも前日都内で宿泊されたそうなのですが、電車が止まりそうな為急遽戻られたとのご連絡を後日頂きました。

08.02.01
時効って、ないの?
今日2つ目の日記は新聞にこんな記事が載っていたのでビックリして書かせていただきました。
足立の時効殺人訴訟 (損害賠償の)除斥期間 適用せず
これはある殺人事件で、時効が成立した後、自首してきた犯人に対して、遺族が損害賠償を求めた裁判の判決についてですが、この中で時効が成立したにもかかわらず東京高裁が損害賠償を認めたというもの。

正直私はこの判決を聞き、とても驚きました

この判決を補足すると、
殺人罪としての時効は成立しているので犯人を刑事では裁けないが、民事の損害賠償は遺族が賠償請求権を持ったことを知ったのが後々何年も経った後だから、こちらは時効は請求できるといったもの。
:本件は犯人が遺体を自宅の床下に埋めたため遺族は殺人事件としてではなく失踪事件として受け止めていたようです。

私は法学部卒ではないので法学的な考え方は甘いですが、正直 民法(144-174条)、刑法、刑訴法まで長々記載されている時効の各規定がこうもあっさり解釈を変えられるものか、と驚きました。

私ももちろん犯罪を憎む立場です。
またご遺族の心中を考えますと同情しますが、それでも時効の概念・定義がおかしくなってしまうと、これはこれで社会に悪影響が出るのではないでしょうか?

例えば、以前も日記帳に書きましたが年金未払い問題で時効適用をしないとかもそうです。
まぁ、これは国という超法規的な立場での不法行為ですから致し方ないにしても、今回の判決はこのまま進めば、犯罪者はいつまでたっても免責されないことになるのではないでしょうか?

ご遺族の気持ちは良く分かります。
でも、何かのルールを以て人を赦すこともまた人間社会のすべきことではないでしょうか。

きっと自分が同様の立場になれば、こんなに冷たいことは言っていられないでしょう。
でも、これをしなければ、一度犯罪を犯した人は二度と社会復帰が出来なくなってしまい、犯罪が犯罪を誘発していくような恐ろしさもあります。
よくよく、考えてみる必要があるのではないでしょうか?

08.01.26
年齢に応じて見えてくるもの
この日は@セールのピークと言うこともあり全日店頭で接客していました。
普段社内的な業務の多い私にはこの店頭での接客はご注文のやりとりもさることながら、接客を通じてお客様から色々なことを教えて頂くことが多く、とても勉強になります。

この日はリピーターのMさん(50代)が今春社会人になるご子息と一緒にご来店されました。
そこで、ご注文際に色々と世間話をしたのですが、
これまで「子供が大学を卒業して手が掛からなくなる」と言われても漠然としてしか受け入れられなかった私ですが、自分が今春、親として子供を私立中に入れようとしているとMさんが私がこれから受けるであろう数々の苦難(教育の手間暇・お金)を遙か昔に通り越し、今まさにご自身の子供が卒業しようとしている話を聞くと、Mさんが人として大先輩なんだな...と痛感しました。
この状況は別に半年前でも1年前でも変わらなかったことでしょう。

でも、自分が今、親として子供に手が掛かるようになって初めて諸先輩方の偉大さに気付いたのです。
知識というのは人の話や本などからいくらでも吸収できますが、それを真に受け止めるにはタイミングが大切なんだなとつくづく痛感しました。
私も決して親孝行な息子でなかっただけに、最近自分の親の偉大さに改めて感心することがあります。

それはさておき、Mさんの今回のご注文、ご子息ではなくMさんがお金を出されましたが、Mさんにとって息子さんへの最後のプレゼントなのかも知れませんね。
ニコニコ顔の奥には複雑な気持ちが隠されていること、今日分かりました。

08.01.25
某チェーン店の仕入会議
この日は私自身はお休みの日だったのですが、@セール中と言うこともありどうにも会社が回らず生地屋の営業のためお休み返上で一日営業しておりました。
で、何をしていたかというと、某紳士服チェーン店の春夏商品のセレクト会議に出席しておりました。

そこのチェーンへは当社は生地屋として生地を卸しているのですが、従来は仕入部が一括して商品選定していた物を今後は各店店長を呼んで彼らにセレクトして貰おうということで、約30店舗の店長さんが入れ替わり立ち替わりお越しになりました。

そこでは各店長さんは真剣そのもの。
今回の内覧会で自店へ入ってくる春夏商材が変わる訳ですから、お給料日直後の25日でも出席しない訳にはいかないのでしょう。

ロロピアーナは?ダンヒルは?ランセルは?ミラショーンは?
などなど当店で普段取り扱わないブランドも飛び交い大にぎわいでした。
どこの店も皆お客様の満足度を高めようと必死なんですね。

08.01.23
セール期間中の雪
この日は都心でも雪が降る寒い一日でした。
朝から降ってましたから通勤の皆さんは痛い目見ましたよね、、、

でもこの雪只今@セール中の当店にとっては結構大きな痛手です。
どんな小売業でもそうでしょうが、いかんせん天気が悪くなれば客足は遠のくもの。
この日の店頭は寂しい限りでした。

でも、、、反対にメールの方は大忙し。
@セール3日目ということもあり、結構ご注文内容が煮詰まっている方も多いし、新規のメールオーダーもドンドン入ってくる。
朝から店頭は閑散としてもPC係の方は大変な忙しさでした。

そして午後になり雪が止むと。。。今度はお客さんがわんさかご来店。
いくら雪が上がったからとはいえ、こんな天気の日にお越し頂いたお客様には感謝感激です。
ご来店された皆さん、頑張って良いスーツを仕立てますので、楽しみにしていて下さいね。

08.01.22
「暫定」ってどういう意味?
えっ〜、最近話題になっている事象でガソリン税の引き下げ問題がありますが、皆さんは同お考えでしょうか?
リッター150円を越えている中で25円の値下げは消費者にとってこの上なく有り難いこと。
私の車も結構ガブ飲み車ですし、燃費を考えると車を買い換える意欲も沸かなくなりますから、25円でも下がるのは有り難いです。

でも、この暫定税率、私も不勉強でしたがその大半が地方にお金が落ち、特に公共事業の原資になっているということで単に廃止してしまうと地方を中心にインフラ整備に多大な悪影響を及ぼすとのこと。
どうでしょうかね〜、、、難しい問題です。

そこで私は2点考えてみました。
1つは、「暫定」ってどういう意味?ということ。
辞書を引かなくても分かることですが暫定というのは“仮に決めた”とか“臨時の”という意ですよね。
ですから言葉の意味からすれば30年も暫定でいるのはちょっとオカシイのではないでしょうか?
もし、本当に必用な物なら恒久的な物にすれば良いのに、それをやらなかったということは無くしても良い臨時的な物だからではないでしょうか?
この点、暫定税率を10年延長するというのはちょっと日本語として不思議なニュアンスを感じます。

もう一つ考えているのは、昔の消費税導入当初のこと。
消費税も導入されてかれこれ20年位経ちますか?
でも、あの法案が国会で可決されるまでに何度内閣が倒れたことか
どの内閣かは忘れてしまいましたが少なくとも3内閣位は倒れたと思いますよ。

で、あの時言われたこと、それは・・・「消費税は主婦の反乱だ!
どういう意かというと、消費税が課されるまで専業主婦の皆さんが直接納税を意識することは贅沢品の物品税とか車を買うときの自動車税ぐらいしかなかったんです。
つまり、ダンナの給料は源泉徴収で天引きされてから手取りになっていたため、サラリーマンの奥様としては痛税感がなかったのです。
それ故にいきなりの消費税はこれまで税を払ったことのない主婦達がアレルギーを起こしたと言われています。(大学での専攻が税制・財政のためこの辺は妙に詳しいです。)

今回のガソリン税の暫定税率廃止・維持論争も、なんかそんな感じするんですよね・・・
今までガソリンにあんなに税金が掛けられていた何て知らなかった人が今になって気付いたという感じですね。

自民が良いとか民主が良いとか言いたくありませんが、株価も下がっていることですし、結構将来の政権に大きく影響するんじゃないかな・・・

08.01.20
受験生がんばれ!(親御さんも!)
実は今年息子が中学受験をしています。
あんな小さかった息子も、もう中学生か、、、などと感慨深くなれないのが昨今の中学受験事情。

何でも少子化で子供は減っているにも関わらず、公立校が不人気のためか、私立校受験率は年々高まり今や実質合格倍率は1.3倍。
つまり13人受けても3人は私立に行けない、そこまで私立人気が高まっているそうです。

ということで、我が家の愚息も見よう見まねで中学受験をしているのですが、、、これがなかなかどうして大変な仕事。
子供も5年生ぐらいから塾に通い、6年生は塾のない日の方が少ないぐらい。
一番厳しい塾(SAPIX)と言うところでは塾の宿題だけで、受験が終わると軽トラ1杯分のテキストがゴミになるという程の大変さ。

私も中学受験をしていますからある程度は分かりますが、大晦日も元旦も塾で過ごす今の子供も大変ですね。

でも、、、子供も大変ですが忘れてはいけないのが親も大変だと言うこと。
我が家も子供の受験が原因で何度夫婦喧嘩したことか!!!

それはさておき、中学受験も高校受験も、大学受験ももう残りあと僅か
受験生の皆さん、頑張ってくださいね。そして親御さん達も

08.01.16
三菱自動車に思う、
もう4〜5年位経つでしょうか?三菱自動車の欠陥隠しによる事故・事件が起きてから。
ちょうどこの日、ついに当時の三菱自工の経営陣に判決が言い渡されました。
川添元社長は求刑禁固3年に対し、禁固3年・執行猶予5年の有罪判決
その他の当時の会長、副社長、品質・技術本部の責任者も全員執行猶予が付いた上での、有罪判決でした。

私はこの事件については十分な知識がないため、コメントは出来ません。
メディアが伝えるような事実(欠陥隠し)があるのであれば、もちろん有罪判決が妥当だと思います。

ですが、ちょっとだけメディアが伝えないことを申し上げますと、
この川添元社長はかれこれ15年位前に三菱自工がパジェロで大当たりした時の立て役者で、あまりの業績の好転に社内から『川添マジック』と言われていた方です。
私も当時は銀行員として三菱自工関連の企業を担当していましたから分かるのですが、車として大きいRVは通常の乗用車より高額ですが、実のところ大きいのは外の作りだけで実は中身は空気ですからコスト的には値段ほど上がらないのです。(←皆さん知らなかったでしょ!RVが高いのは虚像なんですヨ)
だから三菱自工にとってはパジェロはドル箱でした。

だから当時川添氏は、飛ぶ鳥を落とす勢いで、神様のように崇められていました。
それが70歳を過ぎてから有罪判決とは、、、
一言で言えば「晩節を汚す」という事なんでしょうけれど、なまじ良いときのことを知っているだけに複雑な思いをしたこの日でした。
(これがどこぞのグッド●イルの社長さんのようにジェットで遊び回っていたら情状酌量の余地はないんですけどね。)

08.01.15
白河の清きに魚も住みかねて・・・
いや〜っ、ここのところ株価が酷い状況ですね×××
週末にどこぞのNEWSを見た際に、昨年の各国株式相場の騰落率では日本は何と49カ国中、何とワースト2の騰落率だったとか。

いや〜っ、私も少しは株式投資しているだけに悲惨な状況です。
そこで一句(?)思い出したのはこの川柳。
白河の清きに魚も住みかねて 元のにごりの田沼恋しき
ご存じの方も多いと思いますが、、、
江戸時代中期老中松平定信が寛政の改革を行ない、質素倹約を訴えすぎ、社会的不安を起こし、昔の田沼意次の悪政が懐かしいと皮肉った川柳です。

何故、これを思い出したかというと、少なくとも株をやる人にとってはライブドアのホリエモンが懐かしいんじゃないかと思って。。。
小泉さんは、社会構造を変え、結果 格差を生みましたが、営利追求という資本主義の根底には合致した事をしていたのではないでしょうか?
ホリエモン、村上ファンドの濁った世界もまた必要悪なのかも知れません。

年金問題など格差社会を批判する考えの根底は「結果の平等」を求めているのだと思いますが、日本は資本主義なのですから「機会の平等」を追求することを考えた方が良いと思います。
でも、機会の平等すら満たすことが出来ないのが今の日本の辛いところですね。

う〜ん、、、最近子供の受験勉強絡みの知識が多くなったような気がする。

08.01.11-12
大阪店オーダー会
この2日間は吉井工場長と大阪店で仮縫いのオーダー会を実施してきました。
日程は1/10木曜日の夜に大阪に入って、11・12日の両日はほぼ全日1時間刻みで仮縫いが、、、と非常に過酷な2日間でした。
特に吉井工場長はそこそこのご年齢ですので私としては気を遣って、
「吉井さんは、夕方には大阪に入ってゆっくりしていて下さいね。(私は夜遅く大阪入りします)
と言っていたのですが、蓋を開けてみれば、直前になり工場長から
工場が忙しく前日入りは出来ませんので当日朝6:00ののぞみで大阪入りします!」との連絡。
おいおい、俺より過酷なスケジュールじゃないか・・・
ホント、吉井さんの仕事熱心さには敬服します。(私も含めて今の世代の方は吉井さんのこうした責任感については学ぶべき所が非常に多いです。)

そして、肝心の2日間どうだったかというと、お陰様で大盛況
特に土曜日は他の通常のオーダーのお客様もいらっしゃり、皆さん興味津々。
折角だからと言うことで、仮縫い中のお客様に断った上で、あれこれ説明したり、、、と大盛り上がりの2日間でした。
そして、私はと言うと、前回夏のオーダー会では体調不良で一日ダウンしましたが、今回も体調不良で一日中鼻をクシャンクシャンしながらも何とか無事任務完了。

ご参加された皆さん、工場長共々大阪店で楽しい一時を過ごさせていただきました。
1ヶ月後の仕上がり、どうぞ楽しみにしていて下さいね♪

PS:出張話は更に続き・・・
大阪出張の翌日(1/13)は工場長と名古屋の百貨店とテーラーさん周りをしてきました。
ホント、小さい身体のどこにこんなバイタリティーがあるのか?
吉井さんにはつくづく感心しました。

08.01.09
美辞麗句
私にしては珍しく民放TVの食品偽装に関する報道を聞いていた時、ちょっと唸ってしまうことがありました。
それは食品偽装をする会社は論外としても、消費者ももっと味や企業に対して敏感にならなくてはいけないのではないか?という評論家の意見に対してです。
つまり、昔で言えば食べ物はまずクンクン匂いを嗅いで自分の目や舌で品質を確かめていたのに今は賞味期限に記載している日付を盲目的に信じている、と。

そして評論家は更に意見を進め、
今の消費者も企業もどこかオカシイ。
よく究極の・・・とか特選・・・とか簡単に記載されているが、究極というのは「ある物事を推し進めて最後に到達する所」だし、特選は「特別に選んだ物」でなければならないのに、言葉通りの品質になっていないだろう、と。
これだって立派な言葉の偽装です。

これを聞くと私も少し恥ずかしくなりました。
小売りをする者としては商品を少しでも良く理解して貰いたいもの。
ですから、言葉で飾り立てることは多々あります。
でも、評論家の言われるように言葉で実態以上に飾り立てることはやはりこれも偽装ではないかと。

私はどちらかというと過度な広告宣伝が嫌いなタイプですから、このHPでも「こだわりの...」という表現はしても「究極の、、、」とか「最高の、、、」とは殆どしていないと思いますが、それでも脚色を全くしていないかと言えばウソになります。
また、脚色(?)もある程度は許容される範囲もあろうかと思います。

いずれにしても難しい問題で、分かることは消費者はこういった企業の姿勢もまた物品購入に当たっては判断材料にしなくてはいけないと言うことではないでしょうか。

08.01.07
初詣
御用始めとなるこの日は恒例の赤坂豊川稲荷に行って来ました。
いつも仕事を終えてから19時頃に行きますから、人気もまばらで暗い中、お参りするのですが、この日一番のイベントがココでのおみくじです。

今年一年の会社の運勢を、Net事業部の運勢を、占って、、、
え〜ぇいッ!とおみくじのガラガラ振るアレを回し、、、
出てきた番号が44番!!
えっ、よんじゅうよん?!死んで死んで?、、、(凄く悪い予感)

ちなみにご存じの方もいるかと思いますが、ここ豊川稲荷は商売の神様ということでかどうか分かりませんが、非常に『凶』が出やすいおみくじでして、、、事実以前私は2年連続『を引いて
「ウチの会社、潰れるんじゃないか?!」と思った事さえある曰わく付きのおみくじです。
それが49番...怖いっ、怖すぎる!!

とはいえ、札を取らねば後が使えるということで、思い切って引くと、、、結果は『
やった〜!!吉だ!!
なになに?「商い 念入れて大吉」!!??
ということで、今年も無事過ごせそうです。

08.01.05
ボクシング
お正月休みもそろそろ飽きてきたこの日はボクシングの試合を見に行ってきました。
そう、以前も日記帳で紹介したことのある奈須勇樹選手の応援のためでした。
前回はなんとかいう外国の選手を前に何と!1RKOでアッという間に終わってしまい、消化不良を起こしていたのですが、この日は前アジアチャンピオンとの対戦と言うことでまたまたHさんというお客様と一緒に応援に行ってきました。
前回勝ったこともあり、今回はセミファイナルでの試合でしたが、対戦前リングに上った前アジアチャンピオンを見ると、、、
  『××× すごい強そう ×××』
そういえば、奈須選手のお父さんも試合前にお会いした時に今回は厳しい試合になりそうだ。と言っていました。

で、試合が始まると、、、なんと今回は奈須選手が1RKO負け
いやはや、前チャンピオンの強いこと、強いこと。
奈須選手のファンとはいえ、前チャンピオンの強さには脱帽でした。

前回は1RKO、そして今回は同じく1RKOでも今回は負け。
勝負の世界の厳しさを実感し、世の中甘くないな・・・と痛感したこの日の吉村でした。
画像は前回1RKO勝ちの時の写真です。

08.01.03
帰去来の辞
大昔(学生時代)に記憶した言葉がふとした瞬間出てくる事、時々ありませんか?
この日、ある退職を控えた社員からの年賀状を見たとき、ふとこの『帰去来の辞』が脳裏に浮かびました。
帰去来の辞と急に言われても大抵人はご存じないと思いますので補足しますと、
昔の中国の漢詩で、陶淵明という官吏が出世競争に敗れ仕事を辞めて故郷に帰る時に謳った詩で、こんなことを言っていました。
『帰りなんいざ、田園まさに荒れんとす、なんぞ帰らざる・・・』
意味はと言うと、、、
『さぁ、帰ろう。田園が荒れようとしている。
これまで生活のために心を犠牲にしてきたが、もうくよくよと悲しんでいる場合ではない。
今までは間違っていたのだ、これからは自分のために未来を生きよう。
道に迷ってもそう遠くは離れていない』

一部Web検索で適訳を使わせて頂きました。)
・・・という意ですが、何故この漢詩が有名かというと、この「帰りなんいざ」という名訳を、同じように左遷され都落ちした菅原道真が翻訳したからと言われています。

それはさておき、退職を控えた社員からの年賀状を見てこれを思い出すとは...
退職というのは私の立場では会社への不満等々をどうしても勘ぐってしまいますが、当人にとっては次への新たなチャンスです。
「帰去来の辞」にはその言葉に都を去る寂しさと共に新たな未来への可能性を語っています。 頑張って貰いたいものです。