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 【大阪新着レポート】 ウォームビズも英国調
ウォームビズも始まって3年目、ようやく言葉にも馴染んで、秋口になれば当たり前のように浸透してきたようです。

そこで、大阪店でも各スタッフが昨年に懲りず...じゃなかった!ご好評にお応えして今年も各自がウオームビズに取り組みました。
テーマは・・・ずばり「英国調のウオームビズ」です。
テーマはひとつでも各スタッフ思い思いの受け止め方と理解の仕方など、どんな内容になりましたやら、どうぞご覧下さい。

まず、トップバッターでのご紹介はいつも仕入部門で皆様のお世話になっております、一野クンです。
まずは一野クンのスタイルからご覧下さい。

一野です。しばらくご無沙汰しておりました!お元気でしたか?
冒頭のご案内のようにウォームビズも今年で3年目となり、職場でのウォームビズも楽しむ余裕が出てきたような感がしますが皆さんの職場はどうですか?
今どんなスタイルが人気か悩まれている方いらっしゃいませんか?

そこで、皆さんの参考になればと思い、今シーズンのMYスタイルをご紹介させて頂きますので是非ご覧下さい。

□ 生地は・・・ □
まず生地ですが、各メディアが取り上げているように引き続きグレーがトレンドカラーですので、今回もグレーをチョイスしました。

ただ、色目は無地ではツマラナイですから、今回は英国調のテイスト溢れるヘリンボーン柄に着目しました。

というのも、ヘリンボンはトレンドに左右されにくい柄行きとしてシーズンを通して安定した人気があり、かつ、ここへきてグレンチェックやウインドペーンなどに代表されるブリティッシュテイスト銘柄の1つであるこのヘリンボーンが注目されてきているからです。
これは仕入担当としては取り上げない訳にはいかないですね〜。
そこで今回はこの生地を選びました!

 素材・・・伊キャノニコ社 SUPER110'S
    グレー地ヘリンボーン柄(G7087)

>>> 本来ならばカチッとした英国の生地が柄いきともマッチするのですが、今回は着心地に重きを置いたのでイタリアは毛織物の産地、ビエラに本拠を構えるキャノニコ社をセレクトしました。

キャノニコは20〜30代向けに綺麗な色使いや柔らかい素材感に定評があり、私どもでも毎シーズン数多くの色柄をご用意しています。(今回はヘリンボーンなので色はシンプルですが...)

□ 基本スタイルは・・・ □
>>> 基本デザインはボタンを留めた時にもベストが見えるようにVゾーンが深い2つボタンにしました。

この生地はスーツやスリーピースに最適な生地ですが、今回はオンやオフに気軽に羽織れるジャケットをイメージしましたので、ボタン位置はやや高めに設定してウエストのシェイプもそれほどキツくならないように仕上げました。
と言いますのも画像のようにインナーにニットベストを着ようと考えていたからです。

この他、アクセントとしてボタンは革ボタンでカジュアル感を出してみましたがいかがでしょうか?
柄がオーソドックスな柄行きでしたから程良いアクセントになりました。
(画像一番上のボタンを使用しました。)

また、今回はジャケットだけでいいや、と当初は他を作らない予定だったのですが、雑誌等を見ていると今期は前評判通り、いつになく3ピースが多く、次第にベストとパンツを作ってスリーピースにしたくなってきました。

そこで、これは生地屋ならではなのですが生地在庫があれば同素材でパンツやベストが追加で作ることが出来きますのでこのメリットを生かして、ただいまデザインを再検討中です。
(う〜ん、ベストは衿なしでシンプルに、パンツはノータックのスリム目かな...)

今回のコーディネイトは画像のように格子のニットベストと合わせてみましたが、黒無地やもう少し明るいグレーのベストでもマッチしますね。

また、ボトムはジーンズでカジュアル感を押し出しましたが、ドレスコードによってはジーンズはNGのところも多いかと思います。
それでしたら代わりに、黒無地やトーンを抑えたグレー地、もしくは画像のような千鳥格子(G7129)を持って来てモノトーン調として合わせてみても良いですね。

今回私はブリティッシュを意識してヘリンボンを取り上げましたが、ヘリンボンはもともと流行に流されにくい柄ですので汎用性が高く、オンやオフにきっと活躍するでしょう。
どうぞ今年のウォームビズをお考えの際はご参考にして下さいね。

次に登場するのは本人は何事に付けてもイケテると少々勘違い(?)している南浦クンです。

読者の皆さん!!
クールビズ、ウォームビズと聞いて、皆さん真っ先に思い浮かぶのは
ジャケットスタイルですね。

ジャケットと言えば、今シーズントレンドのツィードやレザーなど数あるなかでもやはり王道は紺ブレ、オンでもオフでもヒジョ〜に使い勝手よろしくお持ちの方も多いのではないでしょうか?
...
とはいえ、いつも紺ブレばかりに頼っぱなしはつまらないですよね。
そこで今回、私、大阪店のオダギリジョーこと、
(似てるのはロン毛だけ?)南浦がオススメしますのはツヤ艶グレンチェックジャケットです。

グレンチェックとはご存じの方も多いと思いますが千鳥格子ガンクラブチェックなどと並びブリティシュを代表する柄の一つです。

今回、私が選んだ生地は通常の柄より特に大柄で、シルク混ゆえの光沢感レトロ調の柄いきが融合し、モードっぽい雰囲気を漂わせているところに一目惚れし、衝動的に仕立ててしまいました。

どうですか、皆さん、光ってるでしょう!?
巷に溢れているグレンチェック地はどちらかといえば、マットな雰囲気のものが多く、こんな艶のある生地って珍しいと思いません?

見た感じインパクトがあるが故に仕様はベーシックにと言いつつ、ポイントには私なりのこだわりを入れてみました。

基本デザイン
ボタン>>>
2つボタン、3つボタン中掛けが人気を二分してますが、あえて意表をつき1つボタンにしてみました。
コンセプトは着丈短く、ボタン位置高く、袖細くで、今年らしく。

着丈>>>
私の身長(177センチ)だと通常は76センチが標準の長さですが、今回は2センチ短く74センチで。
20代の方は標準よりも4〜5センチ短くても良いかも知れません。

ボタン位置>>>
標準的な2つボタンよりも3センチ程度上げることによりウエスト位置を高めに設定しました。

衿>>>
ここ最近、ナローラペルのストレート仕様が主流ですが、私は顔がデカイので広めの9センチにすることにより小顔に見えるように仕立ててみましたがどうですか?(あまり効果ナシ?)

フロントカット>>>
ウールの無地のパンツやジーンズでも着回し易いようにカッタウェイで。

その他>>>
全体的にシャープなイメージに仕上げたかったので、ベントはセンターベンツ、少しでも背を高く、脚を長く見せるため、(考えがセコイ!)やや深めの27センチ仕上げ。

コーディネート
セットアップで着用する場合、コーディネートが上手いくかどうかはとても重要です。
そこでコーディネートについて考えてみました。

インナー >>>
画像はオフを意識したコーディネートですが、やはりこれからの季節ですとインナーはタートルネックが定番でしょう。
もちろん、ボトムにはブラックジーンズを、足下にはスウェードのサイドゴアブーツを合わせてみました。
オンだとインナーは白シャツか薄ブルーのクレリックで、少し衿は高めが良いでしょう。
加えてラベンダーかサーモンピンクなどのパステル系のローゲージニットを合わせるととても爽やか。(同系色のマフラーもお忘れなく)

パンツ >>>
黒かチャコールグレーのウール無地タイプで。
トップスにインパクトがあるのでボトムは濃色系で全体のイメージをグッと引き締めます。
オフではジーンズ以外に濃〜いカーキかグレーの軍パンなどで合わせてもカッコイイですよ。

お約束事 >>>
ジーンズの股上は必ず浅め、シルエットは細めにすること。
スキニーはちょっとな〜とお考えの方には細めのストレートが良いでしょう。
かく言う私も足が太くスキニーが似合わないので、泣く泣くストレートジーンズで合わせてます。

以上、今回の私のプレゼンとなりましたが、皆さんいかがでした?
このツヤ艶グレンチェックジャケット、私自身はとても気に入っているのですが、家族からは“目がチカチカする!”とか“何処に着て行くの?”と酷評されてます。(泣)

まぁでも、ファッションは自己満足の世界ですからね(←これを言っちゃお終いです)。
そこに今年らしさを加えて、女の子から“カッコイイ〜ッ”などと褒められれば最高ですよね。

大阪店スタッフの最後にご紹介するのがこの私、清水のウォームビズルックです。

若い者に負けないようにと画像ではポーズをとってみましたが、出てきましたのが、画像の通り単なる紺ブレです。

もはや老若男女を問わず、永遠の定番アイテムと化した紺ブレですが、ここで改めて考えて見ました。
紺ブレの良いところは?
色目 >>>
紺色はロイヤルブルーとも呼ばれ、紫色と言う高貴な色にもつながる上品な色目であると言うことや、日本人の肌や髪の色にも良く似合うとされています。

デザイン >>>
メタルボタンに代表される学生服や制服を思わすような仕様で、良く見かけると言うことで、制服指向の日本人には安心出来る

ボトムがなんでも合いやすい >>>
かつては紺ブレのボトムはグレーのフラノ地と決まっていたものですが、 今やなんでもあり、ジーンズどころかショーパンまでもアリと、ボトムは全てといってもマッチします。

インナーが何でも合いやすい >>>
シャツは無地の白から柄物までボタンダウンからレギュラー衿までなんでも大丈夫、中にはTシャツでと言う方も珍しくはありません。

年齢関係ナイ >>>
若い方には若い方なりの、年寄りには(失礼)年寄り向けのブランドやスタイルが紺ブレには用意されていますので、安心して購入出来ます。

流行が無い >>>
これが一番かも知れませんね、いつ着ても流行遅れにならないそれなりの安心感があり、サイズが合えば親子二代でも着られると、ECOにもピッタリ。

廉価である >>>
もちろんロロピアーナやゼニアにも紺無地はありますので、それで紺ブレとなりますと それ相応の価格となりますが、(当社ですと、あのトロフェオでも63,700円ですが。。。) 一般的には国産のサージやフラノに人気がありそれほどの価格はしないようです。

チョッピリお洒落な気分に >>>
日頃からお洒落に縁遠い方にも紺ブレひとつで、「おっ!イメージが違うな」と見直してもらえる便利なアイテムです。

場所は問わない >>>
さすがに礼服にはなりませんが、ビジネスあるいは格式のある場所でもコーディネート次第で着用はOKです。
海外旅行などにも一着あればネクタイを締めて紳士然とすれば相手の見る目も違うようです。(お客様の実体験の受け売りです)

...とズラズラッと列挙してみましたが、フムフムと納得される方も多いのではないでしょうか。
そこで、本稿の主旨にのっとり、アメトラ風とは一味異なる英国調の紺ブレのご紹介です。
コーディネート
インナー
ストライプの綿シャツを合わせました。
本来はカジュアルな綿シャツですが、それでも違和感なく収まっています。
つまり紺ブレはフトコロが深いと言うことですか。

ボトム
集合画像はチノパンですが、ボディ画像はウールのグレンチェックパンツです。
このように手持ちのパンツが合わせられるので、なにかと便利です。

ポケットチーフ
味付けとしてチーフを胸ポケットに差してみました、紺ブレはどうしても同質化はまぬがれませんので、このあたりで差別化を計るのもお勧めします。
仕様
前ボタン・・・・3ツボタン中掛け
>>>これがアメトラですと2ツボタンや段返りが定番となるのですが、英国調はこのタイプがオーソドックスです。
注:2008年春夏物で新しいスタイルのアメトラが流行ると言われていますが、そのNew アメリカントラッドのシルエットもに多少近いシルエットです。
オリンピックの年は、米国が各競技で強いこともありファッション界もアメリカに影響されます
全体的に、昔の寸胴なアメトラと比べると肩がコンパクトになり(あまりナチュラルショルダーを強調しない!)ウエストの絞りもそれなりにしっかり、そして着丈を短く...でも、3つ釦段返り、、、こんな雰囲気が次のアメトラでの紺ブレです。
今回紹介した物との大きな違いは、着丈の短さとフロントカットそして段返りという所ですかね。(もちろん各ブランドによって解釈はまちまちです。)
こちらはいずれ改めてサイトで紹介したいですね。
フロントダーツ入り
>>> 先程少し説明しましたが、こちらはウエストにも自然なシェイプがはいりますので、寸胴ルックな昔のアメトラ風とは区別されます。

ベント・・・・サイドベンツ
>>> 英国に限らず欧州はこのサイドベンツ仕様が多いようです。

ボタン・・・・金ボタン
>>> メタルにも色々なパターンがありますが、学生服のようなこのタイプが本来のブレザーの姿です。

☆★☆オーダー担当:清水より一言・・・☆★☆

いかがですか? オフの場合の紺ブレについてご案内してみました。
困った時の紺ブレ、良いことずくめの紺ブレ、お持ちでない方は一刻も早くご注文下さい、お待ちしています。

というところで、今回の三者三様のウォームビズルック参考になりましたでしょうか?

ウォームビズと言っても、どれとどれを合わせるのか、コーディネートについては難しくて。。。と仰るお客様も多いのですが、以前に比べファッションの世界はタブーが段々と少なくなりつつあります。
思い切って個性を打ち出してみるのも、ファションの楽しみ。
余りとらわれずに肩のチカラを抜いて考えられるのを、ぜひお勧め致します。

大阪店では10月からウォームビズ対策としてジャケットやベスト、紺ブレのご提案を積極的に行っています
店頭でもセットアップの実例をご紹介(ご提案)しますので是非遊びにいらしてください。

スタッフ一同お待ち申し上げます。