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オーダースーツのヨシムラ
新着レポート

 オールマイティーなグレーパンツ
年も明けていよいよ2008年が始まりましたがまだまだ寒い日が続きますね。
皆さんも新年を迎え新たな気持ちでお過ごしのことと存じます。

この原稿がアップされる頃は当社恒例@セールも始まっておりスタッフは慌ただしく動き回っていることと思いますがセール前は何処のお店でも同じでご注文が少なくなります。
そんな時期は原稿担当のスタッフは書くネタが無くなり困り果て憂鬱な日々を過ごしております。
私はその代表的な一人で何を書こうか悶々と考えていたのですが当社のスタッフを見ていてあることに気がつきました。 それは...
「グレーのパンツを履いているスタッフが多い!!」
かくゆう私もグレーパンツを多用しているのですがどんなスタイルにもコーディネートできて重宝しますよね。
その様なことから、今回はグレーパンツにスポットを当ててご紹介したいと思います。
最近は夏場のクールビズや冬場のウォームビズなどでスーツを着用しなくても良い会社が出てきているようですので、そういった方やこれまでスーツばかりでジャケットスタイルに挑戦しようとお考えの方は是非参考にして下さい。
画像は、ある日の司茂氏(左)と私 山橋(右)とです。
モデルが悪いもので見苦しくスミマセン...(^^;)
また思いついた日に撮影しましたのでパンツのプレスも甘く重ね重ねスミマセン...(^^;) (^^;)

同じような色合いですが司茂氏は紺ブレ、ボタンダウンシャツでトラッドの着こなし。
一方、私山橋はアンコンジャケット、セミワイドのシャツでイタリア的なスタイルと両人同じような色合いでもイメージが違うでしょう。
この様にどんなスタイルでもグレーパンツはマッチします。

それでは早速ご紹介してゆきましょう!!

★☆★ コーディネートのポイント ★☆★
それではグレーパンツのコーディネートのポイントをご紹介したいと思います。
グレーパンツは汎用性が高いが故にコーディネートを間単に考えられている方も多いかと思います。
確かに色合いだけで考えればどんなジャケットにも合わせられるのですが意外な落とし穴があります。
それは...?

ズバリ!!「生地の質感」です。

間単に言えば生地の厚さや光沢感なのですが折角、色合いを合わせても質感が決まらないとコーディネートの完成度がグッと落ちてしまいます
皆さんももしかすると経験があるかも知れませんが
「色合いはあっているのに何かしっくりこないな。何でだろう?」
とお感じになることはありませんか?
そんな時は大抵ジャケットとパンツで生地の質感があっていないのです。
その部分をクリアできればバランス良いコーディネートが出来ますよ。

例えば毛足の長いフラノのジャケットに光沢感のある生地ではよっぽどバランスを考えない限り何かちぐはぐな印象を与えます。

1本あれば便利なはずのグレーパンツですがここを外してしまうと野暮ったくなりますので気を付けましょう。

★☆★ 私のオススメ生地 ★☆★
それでは次にお勧めの生地をご紹介しましょう!!
今現在はウィンターシーズン真っ只中ですので秋冬が中心になりますが春夏も含めご紹介します。
春夏ではスーパー100'S〜120'S位の平織りトロピカルがお勧めです。
ギャバ(綾織り)やマイクロヘリンボーンなどは表情が出てしまうので汎用性は狭くなります。
どちらかというとこういった生地はスーツの方が良いですね。

一方、秋冬ではこちらも春夏物と同じくスーパー100'S〜120'Sの
平織りが良いでしょう。
ある程度、肉厚のジャケットに合わせると言うことでしたらサキソニーと呼ばれるフラノまではいかないですが毛足のある生地がお勧めです。
10年ほど前までは冬の定番として多く出回ってましたが最近では温暖化の影響か流通が少なくなっています。
当社取り扱いの商品では日本毛織のG7049がこのサキソニーですね。
勿論サキソニーより毛足の長いフラノもオススメで、こちらなら(伊)のオルメザーノのフラノBL7312が良いでしょう。 (画像ではちょっと分かりづらいですね。)
ところで、何故サキソニーがオススメかと言いますと、、、
それは冬のジャケットと言えば肉厚の物が多くなりますので「生地の質感」で考えるとサキソニーの質感ですと適度に起毛感もあるので汎用性が高くなるのです。
最近、注目を集めている紺ブレなどにも非常にマッチしますね。

★☆★ それではグレーの色目はどんなのが? ★☆★
次にグレーの色合いですが一番コーディネートしやすいのはミディアムグレーですね。
色合いで一番気を付けることは濃淡を考えると言うことにつきます。
上着の色目を考えた上でコントラストを付ければジャケットもパンツもより生きてくると思います。
ですので先ずは汎用性の広いミディアムグレーを持っておけばある程度はカバーできますね。
ライトグレーチャコールグレーはミディアムグレーと比較しますと汎用性は1ランク下がります。
お好みもございますのでそちらを優先されても良いかと思いますがグレーパンツでも色の明るさを使い分けることが出来れば上級者ですね。

例えば...
 ライトグレー 
ミディアムグレー
 チャコールグレー 
 スポーティー  汎用性が高い(どちらでも)
ドレッシー
画像はライトグレーからチャコールグレーまでのグレー地をチェックのジャケット地2種類で合わせた物です。
皆さんそれぞれのお好みもありますがミディアムグレーの汎用性が高いことがお判り頂けると思います。

★☆★ 加えてインナーのコーディネートは? ★☆★
ジャケットとパンツのコーディネート(以下ジャケパン)はインナーで大きく変わります。
ジャケパン=スポーティーというのが大方の意見で勿論、正解なのですがインナーのコーディネート次第でドレス度も高くなりスポーティーにもなります。
またグレーパンツの色の濃さでもドレス度は変わりますね。
その様に組み合わせが多くなりますからスーツに比べ使い分けが効き正にオールマイティーですね。
ジャケパンでもグレーのパンツでしたらドレス度を高くすることもスポーティーにすることも容易ですので皆さんも重宝されるかと思います。

例えば紺のジャケットにグレーパンツで考えてみましょう...
インナーに白のポプリンシャツ+黒のシューズではジャケパンでもドレス度が高く見える着こなしです。
更にドレス度を上げるならグレーパンツはチャコールグレーがおススメです。
逆にインナーにストライプやチェックのボタンダウンシャツ+茶のシューズではスポーティーな着こなしですね。
パンツはミディアムからライトグレーがお勧めです。
また更にスポーティーにするならばインナーに春夏であればポロシャツ、秋冬であればタートルも良いですね。
ポロシャツなどは細番手の物や鹿ノ子のようなザックリ系でも問題無しです。
シューズはスウェードの物や素足にスリッポンなどにすれば更にGOODです。

また画像のようにホワイトバックスを合わせてもバッチリです!

★☆★ 他に気を付けるシルエットやデザイン面は? ★☆★
最後にシルエットデザインですが使いやすさを考えるなら細すぎず、太すぎずの標準でお仕立てになられれば汎用性はより高くなります。
※お悩みの場合はご体型を見てご案内しますからお気軽にご相談下さい。

基本は1タックですが細くされるならノータックゆとりを入れるなら2タックとお好みで使い分けてください。
スポーティー度を優先されるなら画像のように思い切って細くするのも良いですね。

裾口は私個人的にはスポーティーなダブルがお勧めですがよりシャープさを出されるならドレス度の高いシングルも問題ないでしょう。

いかがでしたでしょうか?
思いついたことを書き綴りましたのでまとまりが無く申し訳ありませんがジャケパンスタイルに挑戦されたいという方は是非ご参考になさってみて下さい。
ご不明な点はお気軽にご質問下さい。
待ってま〜す!!

それでは今回はこの辺りで失礼いたします。次回もお楽しみに〜!!
執筆:山橋