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オーダースーツのヨシムラ
新着レポート

葛利フェア開催します


 5月も残すところ、あと一週間となりましたが、いかがお過ごしでしょうか?
日中は汗ばむ陽気も増えて参りましたね。

 そんな季節の変わり目で、衣替えもそろそろ完了、さて!気分も新たに!という時期に半期に一度の企画:「葛利毛織フェア」を行うことにいたしました。

Sさん:そろそろ?「葛利フェア」。

Eさん:あの〜遅くて丁寧に織ってるって言われてる生地何処にあるの?

Hさん「この間、上着の「DOMINX」(葛利毛織のブランドネームです!)に反応した人がいて、「良いスーツきてますね!!」って言われたんですよ。」

などなど、
インポート物を好まれる方から、まっすぐな葛利ファン、少し頑張って良い物を...という方まで沢山の方に愛されているこの葛利毛織。

もちろん私含め、当社スタッフも負けじとを注いでおります。
今回は、東京大阪合わせて、約80種類ものスーツ地をスポットで仕入れました。(ジャケット地も追加しようと思っております!)

特に、今回はアップグレード(シルク混や、モヘヤ大盛り?!(55%混の物もあります。)の物など)の商品を多めに取り揃えました。
このゾーンの生地になると仕入れも大変になり、この様なスポット企画だからこそ、仕入れる事が出来る商品ですから、是非一度ご覧下さい。

長い間、葛利毛織との取引を行ってきた当社だからこその企画をどうぞお楽しみ下さい。

■□■ 葛利フェアのご案内 ■□■
期間

2014年 5月23日(金)〜 6月15日(日)

価格

シングルスーツ上下 57,000円(本体価格)


「葛利毛織」と聞くと、その次に出てくるのがこの、「ションヘル織機」です。
現代では、大量生産の効率化から生地を織り上げていく速度も、織機の開発技術からめまぐるしく発展しました。
そのスピード化によってのメリット、デメリットを考えた上で、素材の風合いを最大限生かすことのできるションヘル織機を頑なに守っているのが、この葛利毛織です。

スーツの仕立てで言うと、フルオーダーと既製品との違いといった感じでしょうか...(あくまで、考え方の一つですが。)

そんなコストも省みず、頑なに低速織機で生地を織り上げていく、その目的はというと、やはり仕上がりの柔らかさではないでしょうか。

柔らかさといっても、イタリアのような柔らかさではなく、タテ糸とヨコ糸の織り上げる速度による、ヨコ糸の緊張(テンション)と、タテ糸を通す間隔の違いによる、柔らかさです。
文章ではなかなか、難しいので、図解するとこのようになります。


織機は、ヨコ糸を定位置で左右に移動し、タテ糸を上下にずらして織り上げます。
高速織機では、ヨコ糸を高速で飛ばし、高速で飛ばすには、タテ糸を上下する間隔も狭めなければいけません。
そのため、上記の図のようにヨコ糸を高速で飛ばす際のテンションと、タテ糸を高速で上下する際に、ヨコ糸にかかるテンションが加わり、毛本来の柔らかさという物が、少なくなってしまうというのが、高速織機とションヘル織機の違いだそうです。(葛利毛織社長談)

高速織機の方が、糸自体にテンションが加わる分、綺麗な織りになるのですが、毛本来の風合いを出すには、綺麗すぎてもいけないようです。
    ....と言っても、見分けはつきませんが...

ただ、入社以来、どことなく葛利毛織の生地に感じていた「存在感」というのは、そのような違いからなのかもしれませんし、当社でも根強いファンがいる第一の理由かもしれません。
生地って奥深いですね。

葛利毛織のスーツをお持ちの方は、ご自身のスーツをご覧になって下さい。
生地としては約5,000本あるそのタテ糸を準備する段階で、一本一本職人が手でセッティングしているんです。
コストと品質、ますます考えさせられますね。

このような事から、是非この機会に MADE IN JAPAN の生地を是非お試しください。
葛利毛織ファンの私としては、もうすこし、熱く語っていきたいと思うのですが、この辺で簡単に入荷生地の紹介を行いたいと思います。


■ クラシックライン ■
シングルスーツ上下:57,000円(本体価格)
当社にて定番として取り扱っているラインの生地も沢山バリエーションが増える企画です。
無地や、ストライプ、シャドーストライプ等幅広く、そして奥深くとり揃えておりますので、楽しんでご覧下さい。
特に、モヘヤ混(約22%混)を中心としたクオリティーで、葛利フェア恒例の、ん?という絶妙な色味の商品や定番を中心にアクセントのある品揃えです。
また、当社今期春夏物の3PLYも是非ご検討ください♪


■ エグゼクティブライン  ■
シングルスーツ上下:60,000円(本体価格)
 このラインは、当社で秋冬物では取り扱っているものの、春夏物では取り扱っていない上級ラインです。
そんな上質な理由としてはモヘヤ混の比率が多い商品や、チンツー加工というかなり艶を出した素材、そしてシルク混やSUPER140'sなど幅広く取り揃えております。
(東京大阪合わせて約30着分くらいですから、早い者勝ちで宜しくお願いします...)

色柄では、無地物、ストライプを中心に仕入れました。
なかなか雰囲気のある物から、ドラえモン?のような真っ青な生地までユニークな品揃えですから、楽しんでご覧下さい。