新着情報:ハリス&ムーンツイードフェア開催致します!

そろそろ10月も終わりを迎える頃、随分気温も下がって参りましたが、皆さん秋冬の準備はお済みですか?
今年も残すところあと2ヶ月とちょっと。
本格的に冬の季節に突入して参りましたが、そんな中、当社では昨年に引き続き寒さを楽しく乗り越えるべくツイードフェアを開催する事に致しました。

今回も、ハリスツイードに加え、MOON(ムーン)社の少しライト目な素材も対象に、バリエーションを増やしておりますから、是非この機会にお試し下さい。(今年は、少しヴィンテージツイードも追加しております!!)
開催期間 2014年10月25日(土)〜11月9日(日)
対象商品

ハリスツイード、MOONツイード (2014年秋冬サンプル帳P.46,P.47)

期間中のサービス オプション 5,000円相当サービス
※:オプションは柄物キュプラ裏地3,000円、本切羽2,000円、エルボーパッチ2,000円等々お好きな物からお選びください。

■ 生地のご紹介 ■ 

ハリスツィード<HarrisTweed(ハリスツイード)  目付:480g>
当社でも冬物で、とても人気のあるこのハリスツイードですが、何が一番の理由かと申しますと、防寒としての役割と、着込めば着込むほど、柔らかくなっていくその特徴ではないでしょうか。
デニムのように、着用すれば着用するほど、着やすくなり風合いも独特な柔らかさに仕上がって参りますので、まさにオンリーワンのアイテムになります。その点、愛着が沸きますから、是非この機会にお試し下さい。
そこで、詳しくハリスツイードの素材の特徴をご紹介させていただきます。

1.素材が堅くゴワゴワする。
 一言でウール(羊の毛)といっても実はその種類は百種類ほどあり、それぞれ特徴を持っています。
ハリスツイードは、その中でもスコットランド北西のハリス島に棲息するチェビエット種という太い原毛の羊を使い、手織した物をさします。
このためソフトな肌触りのツイードジャケットを求める方には全く魅力のない素材ですが、そのゴワゴワ感や手織のノスタルジックな雰囲気が受け入れられ、古くから好まれている素材です。画像は当社社長が子供の頃の写真(30年ほど前?)
その当時もハリスのジャケットは流行っていましたが子供心にはチクチクして嫌だったそうです。

2.弱撥水性
 チェビエット種の原毛を使うことご紹介しましたが、どんなウールでも紡いだ段階では原毛には油分が入っています。
通常は紡績の段階で脱脂(油を抜く)いたしますが、ハリスは原始的な手紬ですのでこういった作業をいたしません。
このため織られた生地にも原毛に含まれる油分がそのまま残っているため、出来上がりの製品は弱撥水性を保ちます。
ハリスツイードがアウトドア向けのカジュアルジャケットや普段使いのコートに適しているのはこういった事情によるのかも知れません。
昔の写真
3.強い耐久性
 ハリスの知られざるもう一つの特徴は、その耐久性。
普通にジャケットを使えば5年どころか10年20年は普通にお召しいただけます。
このため、ハリスをお仕立てになった方は、その後こんな形でお店に立ち寄られるケースが多いです。

<3年ごと・・・>----------
毎年のメンテナンスはドライクリーニングで結構です。
ですが、ウールは着用によって生地の組織に埃(ほこり)が溜まってきます。
長く着たいジャケット、風合いを取り戻したいジャケットは定期的に水洗いメンテナンスをすると生き返ります。

<5年ごと・・・>---------
裏地の貼り替え
ハリスは非常に強い素材ですので、使っている内に先に裏地が傷んでしまいます。
このような時は、お店にご持参頂ければ裏地の張り直しをいたします。(費用 12,000円前後)

<10~20年後>--------
お子さんへのリフォーム。
10年20年着たハリスは経年劣化に伴い何とも言えない風合いが出てきます。
自分が愛したジャケットを子供へも...というのは誰しもが考えることです。


MOON<MOON(ムーンツイード)  目付:375g>
 当社では本格的にご紹介するのは、初めてのこのMOON社ですが街中でもセレクトショップなどでよく見受けられます。
ざっとご紹介すると、1837年にアブラハム・ムーン氏によって創業された歴史のあるテキスタイルメーカーで、現在でも染色、紡績、生地のフィニッシングまで全て生産工程を一貫して行っているブランドで、いわゆる一貫紡です。
その一貫紡で織られる素材は、品質管理の徹底と、生産技術の向上を目的としている為か、国内でもその人気は広がりつつあります。
ハリスツイードと比べると、上記の目付を見てもご覧頂けるように、やや軽い素材で、タウンユースに特に秀でています。
ハリスツイードは良いんだけど、少し厚すぎるなぁと感じる方には、是非オススメしたいライトなツイードですから、一度お手にとって確かめてみてください。
少し軽めではありますが、紡毛で織られた素材ですから、その保温性はとてもよく、冬に気軽に着られる一着として重宝される生地です。
先日、海外の展示会でもこのMOON社のツイードや、梳毛の素材など、かなり打ち出していたところを見ると、これから期待されているのがヒシヒシと感じて来ました。
一貫紡ならではの品質が日本国内でも注目されているのではないでしょうか。

■ オススメアイテムのご紹介 ■ 

ジャケット<ジャケット>
ハリスツイード:46,000円(+税)〜   ムーンツイード:43,000円(+税)〜
 ツイード素材では、一番の人気商品が文句無しにこのジャケットです。
ジャケットでもツイード素材の場合、少しカジュアルな印象にはなりますが、このウォームビズやビジネスのカジュアル化に伴って、ビジネスシーンでも近年活躍しています。
もちろん、オフでもシャツや、ニットの上から気軽にお召し頂けるアイテムとして大活躍ですから、その汎用性を利用して、生地を決めてみてはいかがでしょうか?
色柄共にコーディネートを楽しんだり、定番無地で何も考えず、気軽に着用したりと着方によっても生地を決める方法がございますので、迷われている方は、是非一度ご相談下さい。

ロングジャケット<ロングジャケット>
ジャケット料金+10,000円(+税)

 昨年当社でも、非常に人気アイテムだったこのロングジャケット。
その人気の理由は、サイジングにあります。
スーツの上から着用されるゆとりを入れたり、スーツと同じサイジングにしてタイト目にカジュアルな用途の仕立てにしたりと幅広いサイズセレクトが可能なのがこのロングジャケットの特徴です。
最近、シャープかつ少し短めのチェスターコートが注目されていることから、気になっていらっしゃる方は、是非ご相談下さい。
ちなみに、私は、ジャケットと同じサイジングで、ロングジャケットを作成しましたが、窮屈な感覚に慣れているせいか、あまり気になりません。この辺り、色々と対応できますから、この機会にご検討下さい。

コート<コート>
ハリスツイード:76,000円(+税)〜   ムーンツイード:75,000円(+税)〜
 コートでも、カシミアだと少し手入れが...ですとか、カシミアだと気を遣うんだよねぇ...ですとか思われている方にオススメなのが、このカジュアルな素材であるツイード素材です。
ラフに着られ、防寒機能もあり、永くご愛用頂けることから、冬に活躍すること間違い無しです!

ベスト<ベスト>
15,000円(+税)〜
 近年注目を浴びてきたアイテムの一つでもあるこのベストですが、ハリスツイードや、ムーンツイードでは、オンオフともに非常に活躍するアイテムです。
ベスト現在工場では、このベストの注文が大量に来ていることから、納期も少しずつ、遅れているいるようです。
そういうことからも分かるように、ずっと雑誌などで打ち出していたこのベストがようやく世に広がってきたのではないでしょうか。
コート等との着回しも良いかもしれませんね♪

■ オススメオプション ■ 

<キュプラ裏地 +2,000円(柄物は、+3,000円)>
キャブラ裏
キャブラ
当社でもナンバーワンのオプションであるのがこのキュプラ裏地です。
よく、通気性や吸湿性が...という風に案内するのですが、それは冬でも同様の利点を発揮してくれますし、何といっても冬場はニットなども着る可能性がありますから、その滑りの良さは、欠かせない要素の一つです。
ジャケットはもちろん、ロングジャケット、コートの裏地に是非オススメします。
本切羽
<本切羽 +2,000円>

通常のスーツと比べ、ジャケットなどカジュアルなアイテムには、本切羽のオプションを付ける方が少し少なくなりますが、この辺りで、男の拘りをだしてみては、いかがでしょうか?
本切羽は、オーダーならではのデザインと、また、男性の数少ない飾れる部分ですから、この機会にオススメしたいところです。

■ オススメ生地のご紹介 ■

<定番:無地>
無地
無地
無地柄は、合わせるアイテムを選ばず、とても気軽に羽織れるアイテムです。
ハリスツイードなどの、永く着用できる生地には、このような無地が飽きもこないため、おすすめしたいところです。
MOONツイードでも、都会的な印象を与えてくれることから、タウンユースとして活躍すること間違いなしです。
無地は、その着やすさから、ツイードの入門編として周知されていますが、様々な色がございますので、そのような括りではなく、色々試してみてはいかがでしょうか?
ヘリンボーン
<定番:ヘリンボーン>

クラシックな雰囲気が特徴のヘリンボーンですが、基本的に無地ライクなアイテムに出来上がります。
そのため、無地同様気軽に着られ、かつ飽きもきませんから、無地は持っているけど、もう少し違った生地が良い!という方に特におすすめします。
もちろん、最初からクラシカルなヘリンボーンも良いですね。
ヘリンボーン
<アレンジ:チェック>

無地やヘリンボーンと比べるとレベルが高いような印象であるチェック柄。
ただ、ツイード独特の風合いが手伝って、雰囲気の良い仕上がりになりますから、気になっている方は、是非踏み込んでみてください。

<コアな商品をご希望の方に...>  VINTAGE Harris
無地
無地
昨年のハリスツイードのバリエーションに加え、今回スポットで少しだけヴィンテージハリスツイードを入荷いたしました!
ヴィンテージハリスツイードとは、現在では経済的な生地W幅(幅150センチ)がハリスツイードでも一般的ですが、その中でも幅の狭い昔ながらの織機で織られたのがこのシングル幅織機のヴィンテージツイード。
どことなく雰囲気漂う生地が約10種類〜ほど現物で入荷致しましたので、既にハリスを持っているからなぁというかたや、こういうストーリー性のある物が良い!という方まで是非ご検討下さい。
※こちらの商品につきましては、着数に限りがあります。
以上ご紹介させていただきました。
革製品のような愛着沸くアイテムは、とても気持ちよくお召し頂けますので、是非ご検討ください。
また、こちらのハリスツイードはスコットランド産で、一着一着お付けしているハリスツイードのブランドネームには「シリアルナンバー」を、そしてもう一つ更新させていただいたアイルランド産のアランセーターは、一着一着「編んだ人の名前」が...
     >>>新着情報:アランセータースポットで入荷致しました!

ということで、希少性の高い商品群を取り揃えておりますので、この機会にヨーロッパの雰囲気を味わってみてはいかがでしょうか?