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オーダースーツのヨシムラ
お客様!ありがとう!

 1年ぶりのご注文ができあがりました。
もうすっかりを感じられる季節となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
毎年、この季節になると花粉との戦いになるのですが、電車や街中でもマスクをしている方も多く、年々マスク人口が増えている気がするのは私だけでしょうか...

さて、そんな花粉花見が同居する季節となりましたが、新作春夏物のご注文が出来上がってまいりましたので、ご案内させていただきます!

お客様いらっしゃ〜いでもご紹介させていただいたご注文ですので、先ずはこちらをご覧下さい。
  >>>1年ぶりのご注文です。

今回のご注文は前回初めてお仕立て頂いたスーツの寸法を元に、より好みのシルエットデザインにてお仕立て頂きましたが、採寸ではより体に合わせるよう補正の追加を行いました。

お休みの中お受け取りのため、ご来店いただいた上に写真まで撮らせて頂きましてありがとうございました!
ご試着後、「やっぱりいいですね〜」と第一声を頂き、ほっと一安心...

それでは、
どのような仕上がりか、まずは写真をご覧下さい。


色、ブランド共に対照的な生地でのお仕立てを頂きました。

1. G3072(チェスターバリー/ネイビー×レッドストライプ)
英国素材らしい、パリッとした仕上がりになっておりますが、濃紺地に赤のストライプが新鮮ですね。
この画像のようにパープルのネクタイでも良いのですが、紺のソリッドタイ、エンジのネクタイなどで合わせ、シャツは白無地を始め、ロンドンストライプなどもオススメです。
男性のコーディネートはスーツ、シャツ、靴、ネクタイ、チーフ、カフリンクス等、女性と比べると範囲が限られているため、このようなVゾーンで違いを出していきたいですね。

2. G3082(カノニコ/グレー×ブルーストライプ)
こちらは、イタリアの中でもトレンドに敏感なブランドで、イタリアらしいしなやかな素材と、配色のバランスの良さから、幅広い年齢層で人気を博しています。
このぐらいのミディアム〜ライトトーンのグレーも、シャツやネクタイによって、大きく雰囲気が変わるため、パープルのネクタイはもちろん、薄いピンクや、薄目のブルーなどペールトーンの組合せをオススメします。
しっかりした印象を与えるブラウン系のネクタイなどで、茶系の靴と合わせてもオシャレですね。

それでは、デザインの詳細をご案内いたします。

<デザイン>
1. G3072(チェスターバリー/ネイビー×レッドストライプ)
□ 上着 □
 フロント
シングル3×1(中掛け)
 ベント
センターベント
 袖口
4つボタン重ね本切羽
 脇ポケット
ハッキング・チェンジポケットつき
 見返し 背抜き丸台場
 ネーム糸色
 裏地 Z494-2(ボルドー)
 備考 携帯ポケットつき、袖口幅13.5センチ、釦:本水牛(濃鼈甲、艶あり)、縁取り:同裏地仕様
□ 下衣 □
 タック ノータック(消しダーツ)
 脇ポケット ストレート
 裾口 ダブル・3.5センチ
 ピスポケット 両玉左ボタン留め
 備考 折り目加工、ヒザ細め美脚パンツ
2. G3082(カノニコ/グレー×ブルーストライプ)
□ 上着 □
 フロント シングル3×1(中掛け)
 ベント センターベント
 袖口 5つボタン重ね本切羽
 脇ポケット ハッキング
 見返し 背抜き丸台場
 ネーム糸色 濃いグレー
 裏地 Z530-F19(グレー)
 備考 携帯ポケットつき、袖口幅13.5センチ、釦:本水牛(濃鼈甲、艶あり)、縁取り:ブルー(Z494-4)、左内ポケット:フタ・釦無し
□ 下衣 □
 タック ノータック(消しダーツ)
 脇ポケット ストレート
 裾口 ダブル・3.5センチ
 ピスポケット 両玉左ボタン留め
 備考 折り目加工、ヒザ細め美脚パンツ
上記が今回ご注文頂いた内容です。
全体的にはクラシックなスーツでのご注文でしたが、Uさんのこだわりが所々出ているようです。

<見返し:へり取りパイピング>

「シックにしつつ、アクセントをとる」コーディネートの引き算は、なかなか難しいもの。
あまり落ち着かせてしまうと、普通になり物足りないと感じてしまう事もありますし、せっかくなら少しおもしろい裏地を選ぼうと考えている方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回は思い切って?胴裏を表地と近い色味にして、へり取り(パイピング)でアクセントを取る方法で、落ち着きはありつつ、違いをだした仕立てに致しました。
ポケットの口(玉縁)も同じくブルーにしようか迷ったのですが、極力へり取りを目立たせようと敢えて胴裏と同色グレー。

<袖口:重ね5つボタン>

現在の主流は4つボタンまたは3つボタンですが、ここは5つボタンの重ねにしてみたいとのことで、今回重ねの5つボタンにしました。
「思ったよりバランス良いですね〜」
と、ご満足いただけたようで、少し遊び心を出すには良さそうですね。
その後、「次、6個にしたらどうなるんですかねっ」とぼそっと言われ、
慌てて「とりあえず5個で様子を見ましょう!」と、つっこむ場面も。

<スラックス:消しダーツ>

スラックスの前身にダーツ(縫い目)を入れることにより、タックほどではありませんが、少しゆとりが加わるため、ウエストが細く、腰骨が張っている方や、ノータックでも座ったときに出来るだけゆったりさせたい方にオーダーではこのような仕様をオススメしています。

<補正>

既製のスーツをご着用した場合、‘ツキ’(画像は早藤氏の背中)が出てしまいがちなUさん。
原因は、Uさんの場合、前肩(肩の位置が前にきている)に問題が合ったため、前肩の補正とツキ取り補正を増やしてお仕立てしました。
こちらがその画像です。

ツキも無く、すっきりときれいな背中の出来上がりとなりました。
このような補正は、必要なところは追加し、不要なところは削っていくと言う風に、向上していくのもオーダーの一つの楽しみですね。(オーダーを受ける側もですが)



いかがでしょうか。
今回は対照的な2着を前回のご注文を元に好みに合わせてお仕立て致しました。
元々は、ファーストオーダーの際に急ぎで2着ほしい!ということで、ご来店されたUさんでしたが、2着のサイズを若干変更し、好みを知るため次回に生かすご注文としてご紹介しましたが、喜んで頂いて良かったです。
デザインやディティールについて是非参考にしてみては、いかがでしょうか。

最後に、今回の仕上がりの全体写真です。
もう一着は、画像がぶれており、載せられませんでした...
ごめんなさい!!