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オーダースーツのヨシムラ
お客様!ありがとう!

 こんなの作れる???
青葉繁れる今頃の時期って四季のなかで一番心地よい季節ですね!
僕はこの季節が一年で一番好きなんです。
だから、最近の休日は早朝に必ず近くの緑地公園へ、新鮮な空気をたっぷり吸い込みに、ジョキングします。
皆さんはこの季節、いかがお過ごしですか?

さて、クールビズがスタートして軽装スタイルが眼に付きだした最近ですが、今回ご紹介するのは、「こんなの作れる???」ポール・スチュアートのスーツをお手本にとテーマを頂戴したDさんのオーダースーツで、そちらがようやく完成しました。
ロロピアーナの艶やかなライトネイビーの生地とロイヤルブルーのライニングが程良くマッチしました。

Dさんがご注文の際にディテールでこだわっていたのはポール・スチュアートの...

Dさん「スクエアショルダーでもなく、ドロップショルダーでもないナチュラルなショルダーライン」
私「ハァ?」

チョッピリ戸惑ったのですが、見本服の全体シルエットはこんな感じでした。
併せて、Dさんの今回のオーダーは、以下の詳細ですすめました。
□シングルスーツ仕様□
 生地 ロロピアーナジランダー
 明紺地+サックスピンストライプ
【ジャケット】
 前ボタン
シングル2つボタン
 衿型 ノッチラペル
 ベント サイドベンツ
 腰ポケット ハッキング
 袖ボタン 4つレギュラー
 裏地
Z530−F09 ロイヤルブルー無地
 ボタン
5番艶消し濃茶
【パンツ】
 タック ワンインタック
 脇ポケット ナナメ
 ピスポケット 片方フラップ付きボタン留め
 裾口 ダブル巾4cm
 オプション サスペンダーボタン付き 折り目加工

まずは、拘りのショルダーライン、いかがですか。
スクエアーでもドロップでもない、撫で肩補正の入ったナチュラルなやさしいラインに仕上がった思います。
この辺の微妙なイメージは、オリテック青森工場の木村室長と念入りにコミュニケーションを取った賜物で、この工場の隠れた強みです。
ショルダーラインだけでなく、胸のドレープや吸い付くような上衿の収まりも打ち合わせ通り、美しく仕上がりました。

他にもアピールしたいポイントが二つほど出来ました。

一つ目はラペルのロール感です。
フロントの第一ボタンから4cmほど上の返り点を境に、ソフトでしかもシャープにロールして、美しいカーブを描いています。
このロール感の出せる、出せない(ペチャンとしてしまう)は、イージーオーダー工場によって差の生じる点です。

ふたつ目は前裾のカット(フロントカット)です。
今やフロントカットの多くはショート丈がトレンドのためカッタウェイですが、ヨシムラ仕様のレギュラーカットもいかがですか、なかなか美しいラインを描いているでしょう?
クラシックなブリティッシュテイストの小丸ですが、これ、オススメです。

これでほぼほぼ検品も終えて、Dさんに少しでも早くお渡ししたい一念で仕上がり連絡をしたところ、、、

Dさん「ちょっと今スーツを取りにいけないや。玉岡さんにシッカリ診てもらってから直ぐ送ってくれる?それから写真も撮ってね」
と言う返事が受話器の向こう側から返ってきました。
わたし「着用したところをパチリしたかったんですが、残念です」

そんな理由で、試着姿はご紹介できなかったのですが、こちらが仕上がったスーツの全貌です。

ポールより全体的に少しシャープなシルエットになり、撫で肩と前肩の補正もシッカリ入れたのでDさんにはきっと気に入って貰えるでしょう!!!

Dさん、またのご来店心よりお待ちしてますね。