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オーダースーツのヨシムラ
お客様!ありがとう!

 可愛いオーガニックコットンの七五三スーツ

年の瀬を迎え今年も本当に後わずかになりましたが、大掃除や新年の準備などで慌ただしいことと思います。
そんな最中ですが、本年最後の“お客さまありがとう”をお届けすることが出来ました。
今年も沢山のお客さまとの出会いがあり、、、
大変お世話になりありがとうございました!
来年も製品やサービスによりご満足いただけるよう努めて参りますので、どうぞよろしくお願いいたします。

それでは本題ですが、
今回はとっても可愛らしい男の子のスーツをご紹介しますね。

それは11月の初旬に頂いたお問い合わせの電話から始まりました。
Eさん「少々お尋ねしますが、こどもの七五三用スーツをヨシムラさんのホームページで見たオーガニックコットンで作って欲しいのですが、お願いできますか?」

聞けば、五歳の男の子にスーツを用意したいのだが、アトピー性の敏感肌と言うことで市販のレディメイドでは希望に合うモノが無く、オーガニックコットンでインターネットを検索していたところ、ヨシムラのWebでご案内しているなんと2001年5月の “新着レポート” に出くわしたそうです。

実は私の娘もアトピー性の敏感肌で大人になってもなかなかぬり薬が手放せないとあって、Eさんのオーガニックコットンでスーツをオーダーしたい親心が痛いほど良〜く解ります。

オーガニックコットンは皆さんよくご存じの農薬や化学肥料を使用せず自然環境に逆らわない方法で育てられたコットンです。
肥料は有機肥料のみで、防虫剤の役割を果たすのはなんと「てんとう虫」です。
出来上がったコットン(原綿)も化学肥料による染色は一切行わず全てがナチュラルです。
このため肌触りがとても柔らかくコットンとは思えない触感で、アトピー性皮膚炎やアレルギーでお悩みの方にお薦めします。

そんなオーガニックコットンの生地は? 生地部の在庫にあったな! それと縫製は?
青森のイージーオーダー工場では小さなサイズ対応は出来ないけれど、ハンドメイド工場なら少々高いスーツになるがなんとか大丈夫だろうという思案の元、Eさんには色柄で希望に副うモノがあるかどうか生地サンプルを送ることにしました。

すると翌日の昼頃、外出中の私の携帯電話に社長から、
「Eさんが子供さんのスーツをオーダーしに来店されているよ。」
私は 「エッ、生地サンプル見てから連絡ある筈だったのに、もうお越しになったんだ!」
気の早い?Eさんはご家族6人連れだってのご来店でした。

さぁ大変、急ぎヨシムラ店舗へ引き返してみると応接スペースに所狭しとEさんご家族6人に社長や生地部の閏間さんや伊藤さんが応対してくれているではないですか。オマケに、スーツとシャツの生地は社長が取りまとめ、悩んでいた縫製工場はヨシムラ生地部の取引先で子供服を縫製しているK洋装さんに営業担当の伊藤さんが既に話をつけてくれたので大いに助かったわけです。

早速、社長から接客のバトンを受けて、まずはEさんと奥さんとデザインの打ち合わせをしました。
詳細はこちらです。
□子供用七五三向けスーツ仕様□
 生地 オーガニックコットン
生成色織り柄ヘリンボーン
【ジャケット】
 前ボタン
シングル2つ
 衿型 ノッチドラペル
 ベント センターベント
 胸・腰ポケット 壷型アウトポケット
 ボタン 貝ボタン
 胴・袖裏地 肌のことを考えてどちらも無くし仕上げはコットンガーゼでパイピング
【パンツ】
 タック ワンタック
 脇ポケット ナナメ
 ピスポケット
 裾口 シングル
 オプション 前立ては、化学繊維を使っているファスナーはやめ、使いにくいボタンフライではなく、スナップ留め仕様。
ウエスト帯は後ろを融通性の効くゴム使いを採用。
※スーツに合わせてネクタイを付けても勿論なしでもサマになる可愛いボタンダウンシャツもオーダーです。

さぁ、つぎは採寸です。
これだけ小さな体型の採寸は初めてで、また一生に一度の大事な七五三用ということでさすがに緊張しました。

3週間後、、、
ようやく可愛いオーガニック・コットンスーツが出来あがりました。

思わず細めてしまう小さくて可愛らしい仕上がりで、社内の女性陣からは、
「可愛いい!可愛い!」の連呼です。
写真ではサイズが分かり難いと思いますので、参考までにミッフィーの絵本を傍らに置いてみました。この絵本のサイズは16.5cm×16.5cmです。







早速、Eさんに仕上がり連絡を済ませると即ご来店の予約を頂き、再びご家族6人でお越しになりました。
まずは気になる反応ですが、ご両親とお祖母様からを頂いた後、いよいよ緊張の試着です。始めEさんが手伝っていましたが、途中から自然に私が替わって着せ付けしていました。思わず情が移ってしまいますね!

着せ付けを終えて、着用姿を改めて点検した結果、サイズにも問題がなかったので正直ホッ!としました。
ご両親とお祖母様も喜んでくれたのですが、何よりも本人が晴れ着を着せて貰ったように嬉しそうだったので私もとてもハッピーでした。

こうした経験がオーダースーツの仕事に就いているやりがいですね。
そう言えば私も娘が3才の七五三初めて晴れ着を着せて貰ったときに見せた満面の笑みをつい思い出してしまいました。

この5才の坊やも次に会うときはぐっと大きくなっているのだろうなと思いながら、満ち足りた気持ちでEさんご家族の背中をしばらく見送らせて貰いました。

(MD玉岡執筆)