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オーダースーツのヨシムラ
お客様!ありがとう!

 初オーダースーツが出来上がりました。
9月に入り、まだ暑い日は続いておりますが、上を見ると秋らしい空模様が季節を感じさせてくれますね。

とは言ってもここ最近、関東で竜巻が起こったりと、大気も不安定のようですが、皆さんいかがお過ごしですか?
気温も気候もまだまだ安定しませんが、街中では、秋冬物を中心に店頭にディスプレーされております。

そんな中、当社でも秋冬物をほぼ店頭へ並べ終え、既にご注文も増え始めていますが、先日ご紹介させていただいた当社スタッフ、T(塚田)君のスーツが出来上がって参りましたので、ご紹介させていただきます。

なかなか初のオーダーにもかかわらず、良い出来映えになりました。

それでは、まずは、オーダーの内容からご紹介させていただきます。

■ 生地 ■
秋冬物/ジョンロバートショー/シャドーストライプ

■ スーツデザイン ■
<上着>
 フロントデザイン
シングル2つボタン
 衿型
ノッチドラペル/衿幅8.5センチ
 ベンツ
サイドベンツ
 フロントカット
カッタウェイ
 脇ポケット ハッキング ±1.5/チェンジポケット付き
 胸ポケット ハコ
 台場 角台場
 袖ボタン 本切羽/4つボタン
 見返しステッチ コバピックステッチ(AMFステッチ)
 裏地 Z494-2(ボルドー)
<下衣>
 タック ノータック
 脇ポケット ナナメ
 ピスポケット 両玉左右ボタン止め
 裾口 シングル/モーニングカット
 備考 持ち出し付き、ベルトループ6本
<ベスト>
 フロントデザイン シングル6×5
 胸ポケット 左ハコポケット
 脇ポケット 左右ハコポケット
 備考 尾錠付き、背裏黒裏地使用

今回のテーマは、クラシックに、かつ「アークティックモンキーズ2009年」のライブをイメージしたスーツのようです。
イメージは、感性によるものですからうまく説明できませんが、仕上がり自体はとてもクラシカル、かつモダンな仕上がりになっておりますので、ポイントを含め画像をご案内させて頂きます。

□ 全体像 □
全体的にタイトな仕上がりをイメージし、肩線をスクエアにしたブリティッシュスタイルです。
袖付けはビルドアップショルダーという少し隆起した肩線で、英国調の雰囲気を醸しだしてくれています。

ネクタイとチーフの色を合わせるのも、コーディネートには欠かせませんね♪
塚田君、ナイス!!

□ チェンジポケット □
今回は初めてのオーダーと言うことで、分からないことも多々あったようですが、ここは拘りの部分、チェンジポケットです。

通常、右側についているチェンジポケットですが、左利きということで、実用性のないディディール部分ではありますが、さりげなくに付けています。
乙なことしてくれますね♪

左利きの方、参考にしてみてはいかがですか?

□ 裏地 □

当社スタッフや、お客様に今一番人気の裏地がこのZ494-2(ボルドー)です。
比較的、攻撃的な色かと思いきや、絶妙なエッセンスになり、表地の色もあまり選ばないことから、当社でも人気ナンバーワンの裏地に上り詰めました。

スーツがマンネリしてきたなぁ、と感じていらっしゃる方は、たまにはこのような刺激的な裏地を選んでみてはいかがでしょうか。

□ 本切羽 □
当社オプションの中でも、キュプラ裏地、折り目加工に引き続き人気なオプションがこの、本切羽です。
本切羽の商品は、本来あまり袖丈の調整ができません。
そのため、既製品ではあまりなくオーダーならでは、とされてきました。
ただ、近年では、既製品でもボタンの付け位置を袖側から離してつけるようにし、後からでも詰められるようにはしているようですが、最初から数値を入れられるオーダーならではのオプションには変わりありません。

本格仕立てを希望される方、後輩が増えてきて、身だしなみに気を付けたい方へ特にオススメします。

□ 靴 □
こちらは、入社して間もなく、購入した靴、トリッカーズ「イートン」だそうです。
セミブローグの靴は、ウイングチップのタイプよりも少し都会的な印象ですね。
ただ、コバが広いため、あまりスーツには難しいですが、、、これも感性の一つです。
紡毛ソフトツイード素材には、こういった少しアクセントのある靴も良いのではないでしょうか。

いかがでしたでしょうか?

今回、仕上がり自体には満足していたようですが、何か改善するところはないの?
と聞いてみると、下記が気になったようです。

<次回改善点>
・胴回りを詰め過ぎてしまった。
>>>ボタンを閉めるときつい。

・丈を短くしてしまった。
>>>お尻が出ないサイズで仕立てた物の、全体的なバランスとしては、もう少し長めの方がよかった。

・反身補正が足りなかった。
>>>ストライプの線がYの字になり、前裾が更に上がってしまった。

・スラックスが細すぎた。
>>>スッキリと言うことで、身体の寸法を元に、最小限のゆとりで進めたが、仕上がりのイメージはもう少しゆとりがほしかった。

上記のような改善点が見つかったようです。
着心地や、全体的に満足していたようですが、どんどん改善点が見つかり、その部分をお客様へ提案できる経験則になり、良い勉強になったようです。

塚田君、がんばれ!!
また、次はもう一人の新入社員であるA君をご紹介したいと思います。