2015年8月12日更新

お客様 ありがとう!!: double breasted jacketの完成です。

 8月に入り、夏真っ只中ですが皆さまは如何お過ごしでしょうか?
この季節になりますと、私は口癖のように「暑い暑い」と言ってしまい、体感温度以上に暑さ倍増してしまう気がするので極力言わないようにしていますが、うっかり言ってしまいます。

  さて、ホームページをご覧の皆さまは夏休み、お盆休みの計画如何でしょうか?
花火大会に、夏祭り、海水浴、プール等既に予定がぎっしり詰まっている方々も多いかと思いますが、暑さ対策をし、熱中症に気を付けて下さい。

  そんな中、先日ご注文頂きましたS様のジャケットが仕上がって参りましたのでご紹介させて頂きます。
使用した生地はイタリアブランドのロロピアーナ社製ジランダードリーム。伸縮性と弾力性に優れ、サラッとした生地感でありながらもツヤがあり、高級感を演出しております。
そして、上質な生地に飾られたボタンは、シルバーに輝くメタルボタン。
生地の高級感を崩さずさりげなく彩られ、ジャケット全体のアクセントとして、ジャケットらしさを演出しております。
少し、ボリューム感のあるメタル釦ですが、涼しげでありながらロロピアーナの光沢感とうまく調和していますね。

それでは早速出来上がりジャケットをご紹介させて頂きますが、その前にS様拘りポイントをお先にご紹介させて頂きます。
★拘りポイント★
・衿巾 標準より2cmプラスされた11.5cmのラペル巾。
・サイドベンツ 上着丈に対して通常より少し長めのベンツ。
・フラワーホール ラペル両サイドに空けられたフラワーホール。
・総ステッチ ピックステッチ
・腰ポケット フラップ巾は標準より0.5cm
それでは、出来上がりジャケットがこちらです!


特徴は太めのピークドラペル。
ジャケット全体をみてもラペルの存在感が際だち、クラシカルなディテールとなっております。
幅は太めの衿幅ですが、ピークドラペルはもともとエッジのあるデザインですから違和感が出てこないのが不思議ですね。
メタル釦とのコントラストとピークドラペルのエッセンスがなんとも絶妙なバランスに仕上がっています。
そして写真では分かりづらいですが、肩周りはコンケープドショルダー仕様となっており、太めのラペル巾との相性から30'sスタイルを彷彿させております。
肩周りは、コンケープドショルダーにすることにより、シャープな印象に仕上がります。
顔周りに近い肩周辺は、意外に(?)そしてとても重要な所ですね。
さらに!
袖口にご注目下さい。裾広がりのフレアーシルエット!
通常の袖は袖口にむかうにつれてテーパードになり細くなっております。
しかし今回お仕立て頂きましたジャケットの袖口は、袖口にむかうにつれて広がるフレアシルエットをご注文頂きました。

 如何でしたか?
最近ダブルのジャケットはとても注目を浴びておりますが、最近のネオダブルのベースになっている、クラシカルなダブルのジャケット。
クラシカルを踏襲しつつも、エッジを効かせたS様のWジャケット。
ご着用写真は残念ながら用意する事ができませんでしたが、とてもカッコイイ仕上がりになりました。
   今回ご紹介させて頂きましたジャケットのように、各ディテールに拘りを加えられるのもオーダーメードならではです。
ただ、イージーオーダーの場合、フルオーダーと異なり、ある程度決まった形となり不可能なディテール等もございますので、お気軽にご相談下さい。

それでは、まだまだ暑い日が続きますが体調管理等気をつけて乗り切りましょう。