服地の本場大阪谷町で生まれ、東京神田の生地屋街で育ち...はや

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お客様ありがとう

2015年12月31日更新

哀愁のブラウンスーツ

 気が付けば師走ももう残りわずか。
今年一年を振り返りつつ、連日忘年会に、会食に、とお忙しくされていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
気を抜いていると、“うっ、スーツちょっときついかも?”なんて事になりかねませんから、くれぐれも気を付けてくださいね。
とは言いつつも、この時期は食べ物も美味しいし、気の置けない仲間との宴会は楽しい話題に花が咲き、ついつい飲み過ぎてしまうんですよね_笑
私はいつも飲む前には、ゼリア新薬の“新ヘパリーゼプラスⅡ 糖衣錠”を必ず服用するようにしてます。(←ちょっとお高いですが、これ、効きますよ)
是非皆さんも一度お試しあれ(決して回し者ではありません)

さて今回は、紅葉も終わり枯れ葉散る初冬の雰囲気にぴったりの哀愁感漂うブラウンスーツが仕上がってまいりましたので、そちらをご紹介したいと思います。

通常、ビジネススーツの色と言えば、ネイビー、グレーの2色が主流で、その次に位置するのがブラックであり、ブラウンは遊び着、お洒落着として認識されている方が多いかと思います。
ただ昨今、ビジネスカジュアル化が進む中、ネイビー&グレー以外でワードローブの幅を広げたいとお考えの方には、今回ご紹介するブラウンスーツは正に自身のスーツスタイルをワンランク上げる打ってつけの色目だと言えるでしょう。

それでは仕上がりをご覧頂く前に今回のデザインとポイントを改めてご紹介したいと思います。

<生地>G7147(Loro Piana ブラウンオルタネートストライプ)
<生地>G7147(Loro Piana ブラウンオルタネートストライプ) ブラウンスーツ
【ジャケット】
■ 基本デザイン:シングル3B段返り
■ ラペルデザイン:セミノッチドラペル
■ 胸ポケット:バルカ+α
■ 袖仕様:本切羽4B重ね
■ ボタン:イタリア製ポリ釦
■ 裏地:LI-2502(赤ペイズリー)

そして、仕上がったスーツはこちらになります。

いかがでございますか?
ブラウンを言えど、少しかすれた色目が今の時期のような哀愁を感じさせる仕上がりになっております。
シャツ、ネクタイを同系のブラウンで合わせると更に渋味が醸し出されますが、今回は裏地を赤のペイズリーをお選び頂いたので、Vゾーンは色目を合わせてピンクシャツに、ボルドーのネクタイで合わせてみました。

また既にお気付きかと思いますが、胸ポケット仕様のバルカ+αというのは、ポケットの袋地を裏地と同じ物にして、チーフの様に取り出せるようにしてみました。(胸ポケットチーフ仕様と言います)

この'15A/Wより新柄裏地がデビューし、多くの方が柄物裏地をお選びになられています。
この胸ポケットチーフ仕様、特段オプション料金も掛かりませんし、普段は中に仕舞い込んでおけば目立つこともございません。
ちょっとした時にこの仕様があれば非常に便利なので、是非柄物裏地をお選びになられる際にはお気軽にお申し付けください。

さて、今回ご紹介したブラウンスーツですが、生地の風合いは別として、色本来の持つイメージとしては秋~冬にかけての枯れた雰囲気を想像される方が多いかと思います。
これはグレーにも言えることですが、落ち着いた色目=重厚感(貫禄)を感じさせる色目は色の合わせ方次第でイメージが大きく変わります。
渋味のあるイメージでまとめるので有れば同系色でのコーディネートを、反面明るいイメージで有ればその重く見せる性質を打ち消す色目で合わせるのがポイントです。
今回は赤系の色目で合わせてみましたが、ブルーでもOKですし、少し難易度が高いですが、明るめのグリーンもお洒落な感じでお薦めです。

前述したように、ブラウンはやはり主役としてではなく、やはり脇役的な位置付けで有るため、生地の選択肢も他の3色に比べますと少なくなりますが、未経験で、お仕事でのドレスコードが許されるようでしたら、是非一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか?
それではまた次回をお楽しみに。

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