服地の本場大阪谷町で生まれ、東京神田の生地屋街で育ち...はや

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お客様ありがとう

2016年12月28日更新

真のノーフォークJK完成!

今年こそは誘われても安請け合いしないと強く決意したにも関わらず、結局12月だけで14回も忘年会に出た大阪店ShopMaster_南浦です。
お誘い頂けるのはとても有難く、嬉しいことこの上無いのですが、さすがにちょっと調子に乗りすぎました(苦笑)
お正月は断酒をし、デトックスして爽やかな気持ちで仕事始めを迎えたいと思います。
どうぞ皆さんも無事に新年をお迎えくださいね。

さて、今回は先日開催致しました大阪店フルオーダー受注会で、アイルランドへご旅行に行かれた際に購入したアイリッシュドネガルツィードを持ち込まれて真のノーフォークJKのオーダーを頂きましたHさんの仕上がりをご紹介したいと思います。
まずその仕上がりをご紹介する前に、先のお客様いらっしゃい原稿の作成の際に生地は全て三久服装の方へ預けてしまっておりましたので、今回Hさんが購入されたツィード生地を御覧頂きたいと思います。

ドネガルツィードは4大ツィードの一つで、他には最もポピュラーな“ハリスツィード”、“シェットランドツィード”、“チェヴィオットツィード”とそれぞれ産地によって名称付けられております。
この4つのツィード生地の中でもドネガルツィードは目付(生地1mあたりの重量)のある肉厚な生地が多く、多色ネップ(斑点)が多く見られるのが特徴です。

今回Hさんが購入された物はおそらく800g位はありそうな非常にボリュームのある生地。
それが三久服装の手に掛かって、どのように料理されたのか?早速仕上がりを御覧頂きましょう。

いかがでしょうか? 非常にオーセンティックな仕上がりで、正に“That's British Style!”
詳しい仕様及びデザインはコチラを御覧頂くとして、仮縫い時に苦心したポイントをご案内したいと思います。
ポイント
point1・・・・前後の縦ベルト

こちらの2枚の画像は仮縫い時の物で、御覧頂ければ一目瞭然ですが、ウエスト部分から上が前後共、大きく外に広がっております。
もしこのJKが既製服であれば、ベルトがこのように広がっていても致し方が無いかもしれませんが、仮縫い付きフルオーダーではそうはまいりません。
このような細かな部分の調整まで拘り、行うことにその真価があると言えるでしょう。
正面からの完成画像と仮縫い時とを比べるとその調整精度の高さがお分かり頂けるかと思います。

背面からの画像ではウエストベルトで少し絞りを入れておりますので、
若干上側がフレア気味になっておりますが、
こちらも仮縫い時と比べれば格段に良くなっております。
point2・・・・肩の傾斜角度とサイズ(肩巾)

このポイントは今回のJKに限ったことではありません。
フルオーダーでもマシンメイドでも、お召しになられる方の傾斜角度を合わせるのは当然ですが、それを敢えてお伝えしたのは、今回の生地、推定目付800gとお伝えしましたが、それが完成品となった場合、1着あたりの重さはかなりの物となります。
この重量級JKを快適にストレス無く着るには肩の傾斜角度とサイズ(肩巾)をきっちりと合わせ、JKの重量を肩全体に均等にかかるようにしなければ、ある1点に重量が偏ってしまい、とても着ていられなくなるからであります。
Hさんの第一声も“想像していたよりも全然軽い!”でしたし、初めてオーダースーツに袖を通された時、同様の感想をお感じになられた方も多いのではないでしょうか>
それはこのポイントが主たる理由です。
“スーツは肩で着る”という言葉もあるように、マシンメイドでも肩周りの採寸は非常に重要で、最もナーバスになるポイントといって良いでしょう。

また仕立て以外のポイントではボタンと裏地もノーフォーク(=ハンティング)を意識した物をお選びになられていらっしゃいます。

レザーバスケットボタンは通常の足付と違ってタヌキ穴仕様の物を。
もちろん足付でも良いのですが、拘りとこれまでのオーダー経験値の高いHさんにご満足頂くには、常に新しい物を提案して行かなければならないのが辛いところです(笑)

裏地はハンティングとなれば、カモフラ柄以外はないでしょう!とLI-2511をオススメさせて頂きました。
ドネガルツィードの色目とも良く合っており、Best Choice!でしたね。


以上、今回Hさんよりオーダーを頂きました真のノーフォークJKのご紹介でした。

皆さん、今年一年お世話になりました。
2017年もどうぞよろしくお願い致します。

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