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オーダースーツのヨシムラ
お客様!いらっしゃ〜い!
 〜大阪編〜 久しぶり!華のあるスーツのご注文! 
今年の干支はイノシシ
その影響か新春早々あちこちでイノシシ君が出没と、いささか物騒なNEWSも飛び交いますが、皆さんのお正月はいかがでしたでしょうか?

さて、今年最初のお客様は今年の干支イノシシにちなんで、ド〜ンと威勢良く華やかなオーダーをされた方をご紹介してみたいと思います。

それでは、まずはお客様の簡単なプロフィールをどうぞ!

今回ご紹介するお客様は福岡にお住いのSさんで、今回のご注文が2度目となるお客さまです。
まず1着目のご注文の経緯ですが、Sさんは福岡にお住いと言うことで、当然ながら大阪や東京のいずれの店舗へのご来店は難しく、採寸に関しては下記のような方法をご提案させて頂いておりました。

お近くの提携店での採寸
>>> 予めデザインやお好みなどをメールでご相談の上、採寸の部分に関しては最寄りの提携店に出向いて頂き、(こちらに各地の提携店をご紹介しています)サイズはもちろん体型のクセなどもプロの目でしっかり確認するという方法です。

普段愛用されているスーツをお送り頂き、それを基に採寸
>>> 見本服を元に出来上がり寸法で割り出しますが、見本服通りで良いのか、例えば「もう少しウエスト周りをタイトに...」などのご希望も伺いながら、ご希望のデザインとのバランスも確認した上でお仕立てに取り掛かります。

そして、採寸の方はどうなったかというと、お店としては提携店が近くにあるお客様には出来るだけ直接採寸できる提携店での採寸をオススメしていますが、Sさんは今回年末年始で慌ただしくお時間が取れないということで今回は見本服採寸となりました。

もちろん、見本服から採寸すること自体にはそれほど問題もありません。

上着丈からパンツの丈、上着のバスト周りからパンツのウエスト周りまでと、全ての部分に細かくメジャーを当てながらサイズを取っていきますので、サイズだけの面で言えばそんなにはおかしなサイズで仕上がる心配はないからです。

とはいえ、やはり二次元の平面的なスーツからサイズを計り、三次元の立体的なスーツへと落とし込むのはプロであるが故、悩むところです。
果たして、その見本服が客観的に見てお客様にサイズが合っているのか?という疑問。
(※このあたりは暮れにご紹介した成人式にギリギリセーフとまさにと同様のケースです。)
また、ペタっと置いた平面的なスーツからは体型のクセなど読みとれないものがあり、お客さまの体格のイメージがなかなか掴みにくいという問題が常に付きまといます。

...と、このような経緯から、Sさんの最初の仕立て上がりに対して少なからず心配さは残ったのですが、スーツをお届けしてすぐにSさんからこのようなメールを頂戴しました。
06.12.05  件名:スーツ届きました
ヨシムラさん
こんにちは。Sです。本日の午前中、全て届きました!!
スゴイです。ジャケット・ベスト・ズボン全ての出来の良さに感動です。
完璧です!!
ロロピアーナ生地の艶としなやかさも最高です。今回ヨシムラさんで購入して本当に良かったです。
オッドベストも「イイ感じ」です。グレーのスーツに馴染んでます。

初めてのオーダーで、しかも見本服からの採寸ということで多少は不安がありましたが、イメージ」がそのまま「」となりました。
これを機会に次回からは、ヨシムラさんでオーダーしたいと思います。
ビジネス用も含めて、全てのスーツをオーダーという訳にはいきませんが、コダワリのスーツは必ずオーダーします。
本当にありがとうございました。 (福岡市:S)

★☆★ 大阪SHOPMASTERより一言・・・ ★☆★

どのような採寸の形式であろうと、このような感想メールを頂戴するのは仕立屋冥利に尽きますね。
特に見本服採寸の場合は前述のような事もありますので、思わず「ヨシッ!」とひとりガッツポーズも出ようかというものです。

そして、更に嬉しい事にSさんからは間髪を置かず今回ご紹介する2着目のご注文を頂きました。

さて、前置きがとっても長くなりましたが、ようやくここからが本題。
今回はSさんの2着目のスーツが主役です。
基本コンセプトは前回を踏まえた上での裏地ハデハデ仕様とのこと。
いったいどんな仕様なのでしょうか?頂いたメールはこのような内容でした。
06.12.19 サンプルの手配ありがとうございます
オーダースーツのヨシムラ 一野さん
こんにちは。Sです。
今日の福岡は久しぶりの快晴でポカポカです。しかし夜は寒いです。
今回も、素早いサンプル帳のご手配ありがとうございます。

さて、今回のオーダーでの全体的なイメージは決めておりますが、どうしてもお願いしたい箇所があります。

そこで、今回は一野さんに相談です。
ジャケット内側ポケットの玉緑部分なのですが、参考となったのはヨシムラさんのHPの新着レポートのバックナンバー「06.11サービス企画番外(大阪)編〜店頭でお待ちしています!〜」で「オプションのご紹介人気?4クラシコ仕様」に、紹介されている画像内側ポケット玉緑部分の別生地仕様に惹かれました。
私もコノように仕上げてほしいのです!!
当然ながら別生地(シルクのスカーフ?)は、私が準備したいと思いますが可能でしょうか?

★☆★ 大阪SHOPMASTERより一言・・・ ★☆★

上記画像は東京店のお客さまの仕上がり画像ですが、本来この玉縁に別生地でド派手な柄物を使用しますのは、大阪店の(私の)もっとも得意とするところ。
意を得たりとばかり、これは一野君に任せておけぬ、としゃしゃり出た次第です。
おまけにSさんに玉縁部分をご用意いただけるとは、Sさんの気合いの入れようもいかばかりかと、こちらもテンションが上がりました。(いささか正月気分で興奮気味!)

本音を言いますと、いつもは画像のようにアタマを悩ませておりますので、お客様からこれで!と言われると助かります。

そして早速Sさんから送られて来たのがこちらのスカーフ。
ジャーン、
ブランドはそうですあの名高きエルメスです。

かつてバブル華やかなりし頃、裏地にこのような「エルメス」を初めとする有名ブランドのスカーフ地をそのまま裏全面に貼り付ける仕立て方が、一世を風靡しました。
贅沢の極みで、今から見れば行き過ぎの感も少ししますが、片やよき時代と懐かしい気もします。

それはさておき、このスカーフ1枚であらかたコンセプトは表現出来てしまうほどインパクトは大なのですが、このスカーフを玉縁とパイピングのみに使用と言うことですから、あの当時よりも贅沢な使い方かも知れません。
それではそれ以外に決まった詳細をご紹介しますと、、、

素材は 
・・・ 素材はゼニアの新定番:シルク混のトラベラーで、紺地にオルタネートストライプ(G4208)。
ここ数シーズン ゼニア社が最も得意とする柄です。

デザインは 
・・・ 今回は三つ揃いと言うことで、通常の仕様以外のこだわりは上着とベストとパンツに分類しますと次のようになりました。

上着
両方の袖口の第1釦以外はボタンホールをグレーに変更
内ポケットのフタはなしで、ポケットの玉緑部分には上述のスカーフを使用
持ち込みのスカーフでパイピング
各ポケットのDカン留めの糸色は黄色

ベスト
衿つきで6ボタン5掛け
尾錠は表地

ズボン
サイドポケットは両玉緑ポケット
ベルトループは付けずに、内側にサスペンダーボタンを8cm間隔で3箇所

...と、細かくこだわりのご指定頂きましたが、さてどんな仕上がりになるのでしょうか?
前回はご満足いただいただけに、玉縁の「エルメス」に負けないよう新春を彩る華やかな仕上がりになればと、Sさん同様私も期待しています。

それでは、皆さんも次回の仕上がり紹介どうぞお楽しみに!!