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オーダースーツのヨシムラ
お客様!いらっしゃ〜い!

 卒業式の準備はお済みですか?
クリスマスが過ぎると街は一気に御用納め、そしてお正月ムードに変わっていきますが皆さんいかがお過ごしでしょうか?(H19.12.26作成)

この時期は、皆さん仕事では年内業務に追いたてられ、傍らでは家の仕事も年賀状書きなど忙しく、ホント大変な時期ですよね。
いやいや、ホント毎年のこととはいえ大変です×××

そんな忙しい師走ですが、読者の皆さんの中にはこんな方いらっしゃいますか?
『お子さんが受験』とか『子供が来春卒業』とか。
こういったご家庭では、年が明け2月3月は受験やら面接やら卒業式などなど、そしてその先には入学式と師走の勢いがそのまま4月まで続くといった感じで落ち着かない日々を過ごされているのではないでしょうか?

さて、
そんなお子さんの卒業式など、皆さんは子供に何を着させますか?
卒業式では、親御さんはもちろんお父さんは紺無地などのビジネス色を抑えた準フォーマルスーツ、お母さんはその後の謝恩会もあるからシャネルスーツなんかが一番定番ではないでしょうか?

では?お子さんは?

う〜ん、子供はサイズがすぐ変わるからヨーカドーの紺ブレで済ませようかな?
それとも、ちょっと奮発してブルックスブラザーズの紺ブレでも奮発してみようか?
...なんてお考えの方が殆どではないでしょうか?

でも、ちょっと考えてみてください。
子供の卒業式は一生に一度のことです。
卒業式は確かに一日だけのことですけど、受験とか、入学式の時とか紺のブレザーが重宝するのは大人だけではないはず。

今月はそんな考えを持ってお子さんの紺ブレを注文されたお客様をご紹介したいと思います。
・・・と、言いましても今回のお客様、実は(吉村)の息子です。

えぇ?内輪ネタ?、年末でネタ切れ?
...という訳ではないのですが、実は我が家の愚息も来年いよいよ小学校を卒業することになりまして、今まで子供のオーダーというのは積極的でなかったのですが、親バカなのでしょうか?卒業式にオーダーで紺ブレを作ってあげたくなってしまったのです。

例え1回ポッキリの着用となっても...
例えすぐサイズが変わったとしても...
こうなると親の気持ちというのは時として止められないものです。

そこで今回の息子の紺ブレではこんなコンセプトで作ることにしました。

■ オーダーのコンセプト ■
1. 卒業式をメインに、そして卒業式以外でも使えるようなもの
2. 成長期の子供とはいえ、半年1年位は持たせられるように
3. 活発な子供には耐久性の良い素材
4. あまりコストを掛けず

いかがでしょうか?
私と同じ環境にいる方は多分のようなお考えの方が多いのではないでしょうか?

そこで、具体的にはこんな風に考えました。

1.卒業式メイン、それ以外も...という事に対しては・・・
>>> 着回しを考えるとやはり紺ブレがダントツのNO.1です。
チェック柄のジャケットなどもお洒落ですが、これでは卒業式ではちょっと浮いてしまいますし、、、
その点、紺ブレは来年のトレンドが『アメトラ』ということを踏まえてもベストチョイスでしょう。

2.成長期の子供にはどう対処?
>>> どこのお子さんでもそうでしょうが、小学校5〜6年生から中学・高校時代というのは下手をすると1年で10cm近く身長が伸びることがあります。
もちろんこんなに伸びてしまうとお直しにも限界がありますが、多少袖丈・着丈を最初から長目にしておいて、せめて1年先位でも着れるように心掛けました。

3.耐久性の良い素材で・・・
>>> 子供はじっとしていろ!といっても言うことを聞かないもの。
またとんでもない所で遊んでしまい時には服を破ってしまうこともあります。
となると、質の良い物よりも時として耐久性の良い生地の方が良いに決まっていますよね。
そこで生地の方は耐久性重視なら国産メーカーということで選んだのが、日本毛織のトラベルック
>>> 当社の紺ブレでは定番中の定番商品です。

そしてもう1点耐久性と言うことで考えたのが力ボタン
力ボタンとは、よくコートやメタルボタンの紺ブレなどで使いますが、ボタンが引っ張られた時、表地が裂けないよう裏側にボタンを留める軸を付けて補強する方法です。
これを付けるとボタンの裏側は画像のような感じになります。
これなら子供がどこかに引っかけても生地が裂けることは防げそうですね

4.コストを掛けずに・・・
>>> これも結構重要なファクターです。
子供の卒業入学を抱える親御さんにとってこの時期はやはり色んな面で物入りです。
ということで、出来るだけコストを掛けず、生地もベーシックにしてオプション類も省いてシンプルにオーダーしました。
 ちなみにお値段は... 
    国産定番生地を使ってジャケット単品:@31,200円也。
   (実際の生地は日本毛織のトラベルックG7041を使用しました。)

オーダースーツでは一般的な本切羽もお台場仕立ても省き、シンプルさで勝負です。
オプションは強いて付けるならメタルボタン(+3,150円)ぐらいでしょうか?
これなら物入りなご家庭でも許容範囲の価格帯ではないでしょうか?
これでオーダーですよ!

...ということで愚息の紺ブレが決まり、、、
早速職出し 完成したのがこのブレザー!

■ 完 成! ■
今回は発注者=作り手=私ということで悩む必要がありませんでしたからすぐ完成しました。

そこで、早速息子に着てもらうと・・・
注:画像は人さらいに遭わないよう顔をモザイク処理しました。雰囲気が伝わらずスミマセン...
う〜ん、普段はTシャツにトレーナーで学校へ行っている息子ですが、こうして紺ブレを着ると例えボトムが短パン+運動靴でも意外と合うものですね。
愚息もこの時ばかりは賢く見えてしまうのは、親バカなのでしょうか?

でも、これなら受験、面接、卒業式、謝恩会、アルバム撮影、親子でお祝い等々着回しも利き、何にでも使えそうですね。

いかがでしょうか?

■ でもちょっと難点が・・・ ■
こうして、仕上がった今回の子供紺ブレですが、実はちょっとだけ難点があります。
それはやはりサイズ面のことです。

フルオーダーで仮縫いをするならいざ知らず、ある程度パターン化された中でオーダーをしていますと、子供のサイズは大人のサイズを単純に縮小すればOKという程、オーダー服は簡単ではありません。
子供は大人のサイズを全て6掛け、7掛けというように簡単には出来ないのです。

そこで今回は子供用に開発した新しいパターンを使ってみました。
このパターンですと、次のようなサイズからオーダーが可能です。

参考まで、従来の大人サイズの最少モデルと比較してサイズ表を掲載しますのでご覧になってみて下さい。

子供パターン
大人の最少
上着
身長
120.0cm
150.0cm
上着丈
50.0cm
60.0cm
肩幅
35.0cm
40.0cm
袖丈
45.0cm
50.0cm
襟幅
5.0cm
7.0cm
ズボン
 ウエスト 
55.0cm
60.0cm
ヒップ
70.0cm
80.0cm
股上
15.0cm
21.0cm
裾口幅
15.0cm
18.0cm
:一部工場の仕様によって多少差異があります。
いかがですか?
大人サイズの最少と比べても子供サイズは明らかに小さいですよね。
これでは大人のパターンを子供用に使うことは出来ません。
大人と子供ってこんなにも違うんです。

ちなみに、上の子供パターンは概ね身長120cm位のお子さんから対応できますので、幼稚園児にはちょっと無理と思いますが、小学校の卒業式などでの着用をお考えの方は是非ご相談下さい。

来春小学校卒業のお子さんをお持ちの皆さん、一生に一度の思いで作り、私と一緒にいかがでしょうか?

(お仕立ては納期が3週間ほど掛かりますのでお早めにご相談下さい。)