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						 春はすぐそこに  | 
				
						
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 携帯メールですが、以上のような要点だけのシンプルなメールを頂きました。 別段こういうメールをいただく場合も珍しくはないのですが、最後のお客様の署名を見てちょっとドギマギしました。 と言いますのは、Bの頭文字で始まる外人さんのお名前だったからです。 「本当に外人さんかな?」 「単なる愛称じゃないの?」 「お店の名前かな?」 などと返信前にはみんなで勝手な事を想像しておりました。 返信後、3日ばかり後に来店されたのは正真正銘、金髪に青い目の若い外人さんでした。 早速、伺いますと教育関係で日本に滞在されておられると言うことで、道理で流暢な日本語に、メールも日本語は納得でした。  | 
				
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								■ デザインは? ■ 
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拝見しますと、俗に言われるところの、カラーレスジャケットでしょうか。 メンズでは、マオカラージャケットがこれに近いのですが、マオカラーよりややレディスっぽい作りといえます。 また、これに近いものとしてはレディスにラウンドネック(シャネルルック)と称するタイプがあり、今回はこれの変形版という事になりそうです。  | 
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| メンズの重衣料の世界では、衿はスーツのスタイルを決める大きなポイントのひとつです。 | ||||||
伝統あるテニスやゴルフのクラブハウスでは衿付きを持ってジャケットとする、あるいは衿付きでないと、という決まり事があるのも、あながち分かるような気がします。 つまり衿の形状や大きさなどで、スーツそれ自体のアイデンティティが決まるといっても過言では無いのです。  | 
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| それだけに、スーツとしての存在感の多くを占める衿がまったく無いという事は、これはこれで仕立てる工場としてはバランスが取りずらく、新たに図面つまり型紙を一から作るという作業が必要になる、手間の掛かる仕事です。 型紙上も、前が閉じる詰め襟のようなシルエットは 胸の立体感を出すのが非常に難しいです。  | 
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								■ お仕立ての内容は? ■ 
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								そしてご注文の内容はこんな風に決まりました。 
					![]() □ 生地・・・G9044 当社オリジナルブラック□ >>> スーパー100'Sにも関わらず光沢感を押さえ、しっとりと落ち着いた黒で、定番素材として好評をいただいています。 もちろん春夏物でリクルートから準フォーマルまで幅広くご利用いただける素材感です。 □ ベント・・・ノーベント □ >>> マオカラー系はベントはあまり開けないのが多いので、ノーベントとなりました。 □ 袖ボタン・・・なし □ >>> えっ? とお思いかも知れませんが、Bさんはビジネスルックではないのでと、スッキリとした筒袖風の袖口となりました。 □ 胸ポケット、腰ポケット・・・なし □ >>> ポケットにモノを入れて、という使い方はされないとの事で、スタイル重視のデザインとなりました。  | 
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 イメージとしては、ちょうどタイの王様が着るような東南アジアの民族衣装を彷彿させるエスニックなジャケットになりそうです。 ただ、青い目に弱いのも日本人の典型でしょうか、東京店では別段珍しくはないのですが、なにせ大阪店では情けない事に、外人さん初体験。 果たしてどんなご注文になるやらと、興味津々、おっかなビックリでの接客でしたが、上品なジェントルマンで、おまけに日本語も堪能でこちらもひと安心しました。 春一番の印象深いご注文になりそうで、仕上がりが楽しみです。 See You Again !  |