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オーダースーツのヨシムラ
お客様!いらっしゃ〜い!

 ウインドーペーンジャケットはいかが?
これから花見も盛んになりそうな時期となりましたね。
季節の変わり目である春と秋は、個人的に過ごしやすくとても好きな季節ですが皆さんはいかがですか?
花粉症の私ですが、今年は症状が出ておらず、治ったのかな?と前向きに考えていますが、まだまだ花粉もかなり飛んでいるようですね。

さて、そんな春も本格的になろうとしているこの時期に、ウインドーペーン柄の雰囲気がありつつ、シワにならない(なりにくい)ジャケットをご注文いただきましたので、ご紹介させていただきます。

今回、ご注文いただいたIさんのウインドーペーン柄ジャケット。

今期、イチオシのジャケットといえば無地は殿堂入りにしておいて、「ウインドーペーン」柄です。
昨年から本格的に雑誌やスナップ写真でも取り上げられているこのウインドーペン。

どのような素材かと申しますと、窓枠のような格子柄です。
具体的な画像を少し紹介させていただきますと...
海外中心ですが、国内でもバイヤーや、ショップスタッフに非常に人気なのが特長で、これまで続いていた景気低迷の中、無地物が継続的に売れていたその反動と言っても良いかもしれません。

このウインドーペーン、
実は無地のジャケットと同様の使い回しができ、非常に気軽に羽織れるアイテムなんです。

当社でも、ジャケットがほしいんだけど、紺やグレーの無地は持っている...

なんか良いのない?というご質問を多く頂きますが、その時に真っ先にオススメするのがこのウインドーペーンです。

【ジャケットをオーダーする時の生地を選ぶポイント】
そこで、春〜夏〜秋まで大活躍するアイテム:ジャケットの選び方をご紹介したいと思います。

Point.1 「スーツの上を着ていると思われない生地選び」
Point.2 「コーディネートのしやすさ(色、柄)」

その他にも色々あろうかと思いますが、重要なポイントとしては上記がメインになるのではないでしょうか。

<Point.1>
そこで、一つ一つご紹介させていただくと、Point.1であるスーツの上着を着ていると思われないこと、についてはストライプの生地などがあまりオススメできません
ストライプの間隔や幅が広い生地などは、ジャケットとして着用することもありますが、コーディネートが難しく、かなり玄人向けな素材になりますから、積極的には進められません。
<Point.2>
コーディネートといっても幅が広いです。
その中でも、「柄」「色合わせ」が一番大きな問題だと思います。

「柄」
柄につきましては、圧倒的にオススメが無地です。
無地は、例えばスラックスを無地にしても合いますし、チェック柄のスラックスにもバッチリです。(もちろんシャツも柄を選びません。)
その次にプッシュしているのがウインドーペーンです。
スラックスは、可能な限り無地をオススメしておりますが、上記Point.1に出てくるようなスーツの上着を着ているようには見えないからです。

「色合わせ」
ここは、カラーコーディネートという横文字を出してみましたが、一番のオススメは「紺無地」、次に「グレー」です。
ここで言うコーディネートとは、主にスラックスとの相性を言っているのですが、皆さんグレーのスラックスが似合わないと思ったことはないですよね?
非常に汎用性のあるスラックスがこのグレースラックス、ですがネイビーのジャケットとグレーの色合わせは、非常にかっこよくお召しいただけます。
そして、グレージャケットですが、こちらもやはりオススメはグレースラックス。
(ブラウンやチノパンとの相性の方が良いのですが、あくまでグレースラックスを推させて頂きます。)
ただ、注意点は、上下あまり近いトーンのグレーを合わせないこと。
ここがポイントになって参ります。

ジャケットが少し薄いグレートーンだったら、濃いチャコールグレーを、ジャケットが濃いグレートーンだったら、薄いトーンのグレーを合わせるとコーディネートが生きてきます。

上記はあくまで一般論で、一人一人お好みもありますから、ジャケットの生地選びの参考までにご覧下さい。

話は逸れましたが、今回ご注文いただいたIさんは、毎年コンスタントにジャケットやパンツ、スーツなどお仕立て頂いているお客様。
恐らく私と同じ年頃の方で、気持ちの良い方でした。

そんなIさんがお仕立てしたジャケットのデザインはこちらです。

■ 生地 ■
G9047(葛利毛織/3PLY/グレー/ウインドーペーン)
言わずとしれた葛利毛織。
とてもシワになりにくく、素材感(凹凸感)のある生地で、ジャケットとしてもスーツとしてもオススメしています。
同日更新させていただいた私のスーツも同じブランドで仕立てましたので、このブランドについて詳しく知りたいという方は、こちらをご覧下さい。
  >>春夏新作スーツ仕立てました。
■ デザイン ■
 フロント シングル3つボタン段返り
 衿型
ノッチドラペル(ハイゴージ/衿幅8.5センチ)
 ベント センターベント
 腰ポケット フタツキ
 胸ポケット  ハコポケット
 見返し 総裏
 袖ボタン  3つボタンくっつき
 フロントステッチ  AMFコバステッチ
 裏地  Z494-7(ディープブラウン)
 ボタン  艶有り鼈甲:3
 備考  携帯ポケット付き、アームホール小さめ、袖細
上記が今回お仕立て頂いたデザインです。
ポイントとしては、脇のポケットをアウトなどカジュアルなデザインにせず、スーツに多用されるフタツキを使っているということ。
なぜなら、スーツと同様のデザインにしても、生地自体がジャケットとして成立している素材だからこそです。

もし、この生地良いけどスーツの上着っぽい生地だなぁという素材に出会ったら、脇のポケットをアウトにして、ボタンも明るめの物を選ぶとジャケットになりますので、参考にしてみてください。

■ サイズ ■
そして、ジャケットとして意外に(?)重要なポイントがこのサイズ感です。
Iさんは、以前ジャケットをお仕立て頂いており、基本的にその寸法で進める形になりましたが、スーツとの違いは、着丈が短いことです。
ジャケットは、異なった色味のスラックスを着用するため、限度がありますが、少し短めにして足長効果すっきりしたシルエットを心がけてみては如何でしょうか?


以上ご紹介致しました。
詳しくは、出来上がり次第ご紹介させていただきますので、今期の参考までに楽しみにしていてください。