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オーダースーツのヨシムラ
お客様!ありがとう!
 サマージャケット色々

 連日、猛暑が続き身体に堪えますが皆様、いかがお過ごしでしょうか?
クーラー漬けだとクーラー病になりますし、かといって我慢してクーラーを点けずにいると今度は熱中症になる恐れがあり、難しいですね。
昔は暑かったもののこれまでの暑さではなく夕立などで涼しい時間帯も有りましたからこの所の暑さを思うと地球の温暖化を身に浸みて感じます。

都会は何処も同じですが室外機の熱やアスファルトの照り返しで頭が煮えるような感じですね。
特に大阪は湿度も高く東京に順応した身体には殊更辛く感じます。(都会かぶれです。笑)
皆さんも無理をせず重々ご自愛下さい。

さて、今回はここ最近でご注文頂いたジャケット3着をご紹介したいと思います。
クールビズでジャケットの需要が年々高まっておりますがどれも個性的なジャケットですのでご参考にして頂けましたら幸いです。
それでは早速ご覧頂きましょう!!

□□□ Tさんのジャケット □□□
 先ず1着目はこれまでにも当社HPに何度かご登場願っているTさんのジャケットです。
ゼニアのBL6315(生地画像の一番下の生地)でお仕立てたのですが夏らしい爽やかな出来上がりとなりました。
この生地はシルクの混紡で麻のざっくり感とシルクのしなやかさが上品な雰囲気を醸し出しておりで気分的にも涼しくなりますね。
ポケットはカジュアルに振り、全てアウトポケットにしましたが素材に合わせて麻のチーフなどを入れればドレス度もグンと上がります。

裏地はチェックの色目に合わせてベージュを組み合わせましたがカジュアルにスポーティーに着こなすにはシャープな色目ではなく今回のような暖色がコーディネートしやすくなります。
加えてボタンをベージュのナットボタンにしたことで爽やかさが更にアップです。
今回は基本的にオフの日用にご注文頂きましたがお仕事でも状況によればお召し頂けますね。
ボトムのコーディネートはデニムで良し、コットンパンツで良し、ウールのパンツでも大丈夫です。
シューズはホワイトバックスなんか気分ですね。

□□□ Fさんのジャケット □□□
 2着目にご紹介するのは型紙持ち込みのFさんのジャケットです。
Fさんも2回目のご登場となりますが爽やかなジャケットに仕上がったのでご紹介致します。
生地はゼニアのBL6304ヘンプウールシルクの混紡です。
前回ご登場時はON/OFF両方でお召し頂けるジャケットのご注文でしたが今回は先のTさん同様、オフの日中心でお召しになるジャケットのご注文となりました。
麻特有のスラブ(織りムラ)が涼しげな印象を醸し出しておりTさんのジャケットとはまた違った爽やかさを出すことが出来ました。

裏地はこれも暖色系なのですがオリーブグリーンを使用したのでカジュアルでコーディネートしやすい仕上がりとなりました。
ボタンは私も自身のスーツで使用しお気に入りの黒蝶貝のボタンを使いましたが生地のざっくり感に光沢感の有る黒蝶貝ボタンがベストマッチで爽やかさを増しております。
こちらも3パッチ(全てアウトポケット)のデザインとなりましたが素敵なジャケットとなりました。

裏の仕様は大見返しにてお仕立てしました。
リネン特有のクタッとした素材感でへたすれば形が崩れてしまうのですが表地を裏面まで大きく巻き込むことにより形を保ちます。
この様な素材感には大見返しは非常に重宝されると思います。
またパッドを抜いてお仕立てしましたので肩の雰囲気は柔らかなものとなりました。

□□□ Tさんのジャケット □□□
 最後のご紹介は先のTさんとは違うお客様ですがソメロスのコットンを使用したジャケットをご紹介致します。
生地はソメロスのBL6306を使用してお仕立てしましたがオフホワイトの色目がとにかく涼しげです。
この生地はライクラという伸縮素材が4%混紡されておりますので通常のコットンに比べると腕の曲げ伸ばしなども楽になり着心地が良くなると思います。
デザインは先の2着に比べますとハッキングのチェンジポケットをお選びになりましたからカチッとした英国的な仕上がりとなりました。
ボタンはFさんと同じ黒蝶貝ですが生地が変わると雰囲気も大きく変わりますね。

裏地は表地が白で色つきを選ばれると透けてしまうことから表地と同じオフホワイトでお仕立て致しました。
それでも表地と裏地の微妙な色の違いでコントラストがしっかりと出ており素敵な組み合わせです。

3種3様のジャケットをご紹介しましたがいかがだったでしょうか?
それぞれ素敵なジャケットに仕上がりましたがお客様のお好みを反映した特別なものです。
生地の選択、デザインの違い、裏地やボタンなどで雰囲気は大きく変わりますね。
近年のスーツスタイルはデザインが完成されたことで他の方と差別化が難しいと感じられるかもしれませんが各ディテールを少しずつ変化することで他の方とは違うオリジナルの1着を仕立てることが可能です。

トレンドを意識してみるのも良し、ご自身が好きな物を追究されるのも良し、程良くミックスするのも良しと何でもOKですので先ずはご自身が着たい物をしっかりと考えてみてください。
必ずやオリジナリティー溢れる素敵なお洋服が出来上がるはずです。

デザインや仕様でお悩みの場合はお気軽にお申し付け下さい。
スーツと違いジャケットでは思い切った色使いや仕様などが選べますので選択肢は広がり楽しみが増すかもしれません。
この暑い夏をお洒落してサラッと乗りきりましょう!!

それでは今回はこの辺りで失礼致します。
次回をお楽しみに〜!!
(執筆:大阪SHOPMASTER山橋)