ブラッと、新宿!
2010/07/29
「毎日暑いですねぇ」が、ここ最近のお客様との挨拶代わりになってますが、、、
そんな折り、サザンオールスターズの桑田君がガン?のニュースが舞い込んできました。
聞けば、初期のモノで、大丈夫と言うことですが、早く良くなって欲しいモノです!
サザンといえば、私にとっては音楽に関する一つのエポックメイキングでした。
『ララララララ〜砂混じりの茅ヶ崎〜』 で始まる名曲『勝手にシンドバッド』を初めて聞いたとき、日本語でもこんなロック唄えるんだ!という、すご〜い衝撃を受けたのを、今だに、ハッキリと覚えています。
衝撃といえば、ファッション業界では、日本でもこんなファッションの館が造れるんだ、というのが新宿のイセタンメンズ館でした。インターナショナルで進歩的な感じを非常に強く受けました。

今日の東京は、最高気温36℃、最低気温でも27℃ もあるクソ?暑い日ですが、此処なら今秋のトレンド商品が拝めるだろうと思って、行ってきました。
しかし、残念なことに店頭は、まだまだ夏物が多く、秋物は3割程度でした。そりゃそうですよね。この暑い夏の今、秋冬物はNGですよね。メンズファッションの双璧「マルイメン」も夏物のファイナルバーゲン真っ只中で、秋物はまだカットソーぐらいでした。

気を取り直して再度イセタンメンズ館へ>>>
正面玄関左のメインのウィンドーには、リックオーエンスがディスプレイされてました。
リックオーエンスはアメリカ生まれでパリやニューヨークで活動している、アシンメトリー(左右非対称)なデザインなどを特徴にしてます。

インターナショナルデザイナーブランドのプラダ、サンローラン、ディオールに共通して見られたディテールは、ナローラペル(ジャケットもシャツも)、カッタウェイフロントなど、カラーはブラック、グレー、ネイビーとダークでプレーンな色遣いが多く、柄物はジュンヤ・ワタナベの白黒グレンチェックジャケット(クラシコとは違った低いゴージが印象的でした)ぐらいでした。

インターナショナルビジネスブランドでは、比較的少ない秋物で、ボリオリ、ベルベスト、コルネリアーニのジャケットが目に付きました。
ボリオリでは、内外問わず流行っているニット素材のダブルジャケット。このニット素材のジャケットは昨秋、今春とレディメイドでヒットしてますが、ヨシムラでもファーストサンプルの検証を終えセカンドサンプル作りに、取り掛かろうとしているところです。ニットという素材は、特に横へ非常に伸びるので、規格したサイズに仕上げるのが大変に難しい素材の一つです。その為、某販売スタッフに聞いたところ、「縫製とプレスに手間と注意を要す分、加工賃が毛織物より高くなる」そうです。

ボリオリのワイト・ニットダブルジャケットは126,000円、コルネリアーニのニットシングルジャケットは168,000円とウール素材と比べて高い感じを受けました。逆に、ユーロ安を感じたのは、同じボリオリでもウールホップサックジャケット87,150円、ドーバーウールジャケット82,950円、ベルベストのトラベルジャケット89,250円、ウォッシュジャケット89,250円でした。

カラーは、ブルネロ・クチネリあたりでパープルのジャケットを出してましたが、総じてネイビーやグレーのダークな色が多く(一部にライトグレー)、ガーメントウォッシュしたスモーキーなモノが目に付きました。

素材は、テーラードアイテムでは、ウールにポリウレタンやライクラを混紡したストレッチ素材、シルクウール、それとシーズン変化をあまり感じさせない梳毛ウール、ジャケットに見られたソフトツィードなどが主だったモノです。

イセタンメンズ館の秋立ち上がりのテーマカラーは、ブラック×シルバーで、コーディネイトではブラックかシルバーグレーのシルクかストレッチのナロースーツ+ホワイトかブラックのショートポイントシャツ+シルバーグレーのニットナロータイだそうです。

私が今回見た中での、一押しルックスはコルネリアーニのシルバーグレーのスーツでした。シャツ&タイとのシンプルなコーディネイト、シルクウールの素材のリッチ感と発色がとても素敵でしたが、値段を聞いて、買う?のを辞めてしまいました!!!

P.S.ヨシムラでは、2010年秋冬物サンプルただ今ご予約受付中です!

写真上段:コルネリアーニのシルバーグレーのスーツ(スポットの影響でゴールドに見えてます)
写真中段:イセタンメンズ正面ウィンドー、リックオーエンスディスプレイ
写真下段:マルイメンの正面玄関


壺中天あり(こちゅうてんあり)
2010/07/23
梅雨もすっかり明けて、このところ、猛暑がつづく毎日です。
誠に暑い!皆さんはいかがお過ごしでしょうか?
子供達は夏休みで、日中、家の外では元気に遊ぶ声が響いています。
子供達の元気な声、イイモンですね!元気を貰えます。

オーダースーツのヨシムラでは、恒例の@セールも18日で終わり、ホッと一息ついたところです。
これからの時期、工場は閑散期となりますが、販売は秋の企画の仕込みやサンプル帳などの販促物の準備、スタッフ各人の充電等、秋の商売に向けての大事な時期でもあります。
そうは言っても、夏休みもあることだししっかりとリフレッシュしたいモノですね。
「よく学び、よく働き、よく遊ぶ!!!」

今日はいつもとは少し趣の異なった話になりますが、、、
ファッションとは?
洋服の流行や風俗だけでなく、ライフスタイルや行動スタイル、思考スタイルまではいると思います。
そこで、今日は私のオフの過ごし方と考え方を紹介します。

2年ほど前から、東武百貨店のY岡さん(写真上段)に誘われて、バンド活動を復活させました。
もともと学生時代にスポーツの合間をみて活動したり、社会人になってからも即席メンバーでライブをやってましたが、この度は、15年ぶりになります。
Y岡さんは、現在、東武のネットビジネスを推進する仕事をされてますが、もともとは東武のファッション・シンクタンクだった生活研究所でシーズンMDのディレクションを作ってたり、メンズフロアのプレタファッション部門を統括する一方、ファッションだけでなく、音楽や釣りにも造詣が深く、仕事も遊びもOKな、マルチな人なんです。
私のこれからのオフは、3度目の年末ライブに向けて、自宅でのギター練習とスタジオでのバンド練習に、Y岡さんをがっかりさせないように、真面目に気を込めて取り組もうと思っています。それに読書も。

今回のタイトル「壺中天あり」ですが、、、 
哲人、安岡正篤氏の著書『百朝集』に載っている「六中観」のひとつです。
「六中観」すなわち>>>
  忙中閑有り
      苦中楽有り
          死中活有り
              意中人有り
                  腹中書有り
そして、壺中天有り

中国の故事にまつわる話で、一人、年老いた露天商人が、夕方になって店じまいした後、持参している壺の中に消えていくのを見つけた人が、頼み込んでその壺に入れてもらうと、そこには金殿玉楼があり、その中へ案内されて大いに歓待を受けて帰されたと言う話です。人間はどんな境遇にあっても自分だけの内面世界は作り得る。いかなる壺中の天を持つかによって人の風致が決まるそうです。
一度の人生の内で、自分だけの楽しみの世界を持つことは、人間の成長にとって大事だよ、と言う教えです。

(写真中段:ライブ風景)
(写真下段:池袋のライブハウス、ドープラウンジ)


あるブランドの立ち上げと行方
2010/07/16
一ヶ月の熱戦を繰り広げたワールドカップ・サッカーも、スペインの初優勝で幕が閉じられた。
いつなく、よくテレビで観戦した。人間が目標に向かって必死になる様、特に敗者から感じる何?かしら、共鳴するモノがあった。

先日の参議院選挙では、民主党が大敗、と翌朝の新聞の見出しで踊った。ただ、自民党が勝ったわけでもないし、菅総理の消費税発言だけが原因でもないと思う。ここ数年続いている混迷状態の政治に、国民は、一種の不信任を突きつけたんじゃないかと思うのは私だけだろうか?

そんな最近だが、久しぶりに一年前の手帳を開いて見ると、、、
去年の今頃、まだ前職で、銀座ペコラの佐藤英明さんとのコラボレーションによる、新ブランド「マエストロ・チェーザレ」の秋の発売に向かって、お客さまの動員作戦だったり、販売スタッフの指導だったりと大詰めの仕事をこなしている時期だった。

先日、久しぶりに、販売先である小田急百貨店新宿店を覗きに行った。
「マエストロ・チェーザレ」を販売している、紳士服フロアのイージーオーダー売り場(写真中段)を訪れてみると、、、
「あれっ?マエストロ・チェーザレを販売しているコーナーが、メインの場所からサブに移ってるや」(写真上段)
咄嗟に感じたのが、、、
「売り上げ苦戦しているのかなぁ?」(写真下段は、応援してくれてる、隣のチェスターバリーのスタッフ)

このブランドプロジェクトは、ほぼ2年前、当時、前職の直営工場の縫製指導を行ってくれた佐藤英明さんと、日本製の洋服の良さを百貨店のお客さんへもっと伝えよう、という事で始まった。
2年前、7月の暑い日に、佐藤さんの実家とアトリエを訪問した時からスタートし、翌年の小田急の売り場がオープンするまでの約1年がプロジェクト期間だった。

ざっと新ブランドスタートまでのプロセスをお話ししよう。
まず大事なのが、ブランドの根幹にあたるコンセプト、いわゆる大義というもの。
次が、ターゲット。商品を購入して欲しい顧客のイメージを明確にする。
コンセプトとターゲットイメージについては、スタッフ一同のコンセンサスをしっかり取っておく。
そして、MD。アイテム、素材、デザイン、価格の企画を行い決定する。製品については、サンプル制作によって、仕様やコストパフォーマンスを検討する。このとき大事なのは、工場、パタンナー、営業と良くコミュニケーションを行ってみんなのモチベーションを揚げていくことだ。
最後に、マーケティング。売り場、販売計画、販売スタッフ決定と指導、販促物、プレスを計画的に実行していく。
以上、はしょったが、新ブランドや新製品のスタートまでの行程で、言うほど簡単ではない。

マエストロ・チェーザレも同じ道を、佐藤さんと私が中心となって歩み、苦心してスタートさせたブランドだけに、是非、成功して欲しいものである。


夏のセールを考える!
2010/07/08
オーダースーツのヨシムラ、恒例の夏の@セール(写真上段)が1日、スタートしました!

今回は、お知らせがセールスタートの直近になり、少々、出足が心配されましたが、初日からたくさんのお客さまにご来店頂きまして、一安心。
誠にありがとうございました!
人気の生地は、カノニコ、ロロピアーナなどスタッフオススメのモノが中心でしたが、残念な事に、私がオススメしてたゼニアのシルクリネンのジャケットは?
あまり注文がありませんでした。ん〜?
やはり、買い換えニーズのスーツが圧倒的に人気があり、オススメジャケットの注文は少数でした。

今シーズンの新商品の一枚仕立てハンドメイドジャケット(写真中段)、これからの季節にバンバン着られるアイテムが、一層、購入しやすい価格、
>>>58,000円、になっているので、チャンスなんですがねぇ。
みなさ〜ん、是非この機会に1着お試しください!
平日の昼間か、土日の午前中が比較的、ゆったりとお相手が出来ます(写真下段)。

また、1日は、大手百貨店が一斉に夏のバーゲンセールをスタートさせました。女性客を中心に、まずまずの出足となった模様です。
初日の売上高は、伊勢丹新宿店が前年比で4%増し、三越日本橋店は2ケタ増になったようです。すごいですねぇ!やはり女性の購入パワーは。
私も、イセタンメンズ館や、丸の内から銀座にかけてのセレクトショップをのぞきに行きたいのですが、未だ行けず、です。
もっとも、最近では、通常月でも社販と称して、百貨店のハウスカードを持っていれば割引してくれたりするので、シーズン末のセールの魅力が間違いなく低下して来てます。

また、気になるのは、ヤングの購買意欲が減っていることです。
シーズン末にだけ、スパークリングセールといって、ヤングの絶大な動員力のある割引販促企画を行っていた丸井が、やはり通常月でも割引販促を行ったりしてます。厳しい売り上げ実績に因るようです。

先日、繊研新聞社が全国の約1800名のファッション専門学校生を対象に行った「ファッショ意識調査」には、興味深い結果が報告されていました。
よく買うブランドは?の設問に、
1位ユニクロ(123票)、2位ローリーズファーム(60票)、3位ザラ(59票)で2年連続同じだそうです。以下、、、
4位古着、6位H&M、7位無印良品等、より低価格のブランド(古着がブランドとは思えないのですが)にシフトする傾向が表れています。
また、購入場所で多いのは?の問いでは、
1位駅ビル・ファッションビル、2位古着店、3位セレクトショップで、順位を上げているのが、ファストファッション、ネットショップ、フリーマーケット、アウトレットなどでより低価格品にシフトする傾向を感じます。中高年層にもこの傾向は共通するのではないかと思います。紳士服で言えば、青山、アオキなどの量販専門店や百貨店の2着セールでの購入傾向です。

今は、シーズン末の値下げを待たなくても、値頃品が簡単に購入できる時代です。値決めは、非常に重要な仕事です。
オーダースーツのヨシムラでは、値決めは、トップが自ら行っています。
お客さまのお求めやすい価格はいくらか?と言う基本的な観点から、過度な店舗装飾や広告掲載を抑え、生地などの仕入れにもリスクを取ってコストを抑え、その結果、例えば百貨店の半分ぐらいの価格でオーダー品の提供を実現すると言う、フェアプライスの考え方に則っています。

だから、シーズン末の@セールは、単なる値下げでは無く、お客さまへの感謝の意を表した期間限定サービスとご理解ください!!!
ヨロシクお願いします。


クールビズ!夏の休日着
2010/07/02
連日、梅雨の影響で、蒸し暑い日が続きますね!
毎年、豪雨の影響で被害を被っている方々のニュースを耳にすると、本当にお気の毒に感じます。また、雨が少なくても、水不足や食物の不作など、私たちの生活に大きく影響をおよぼします。
自然には勝てませんので、私としましては、恵みの雨となるように、ただただ、お祈りするだけです。

暑いと言えばサッカーワールドカップ、毎日、熱戦が繰り広げられてますね。 
日本、頑張りました!
テレビのインタビューでは、子供からお年寄りまで、にわか?サッカー評論家になった人が登場してくれますが、
サムライジャパンのワールドカップ直前試合の4連敗がたたって、マスコミを始めみんなで、岡田監督バッシングでしたが、、、
快進撃を続けた今、「オカちゃん、ゴメン!」コールがあっちこっちで巻き起こっています。かく言う私も、「オカちゃん、ゴメン!日本代表、お疲れさまでした」

前置きが長〜くなりましたが、本日は、暑い日本の夏を迎えるに当たり、クールビズウェア第2弾をお届けします。題材は、麻、です!
麻には、亜麻:あま、リネン、苧麻:ちょま、ラミー、大麻:たいま、ヘンプがあり、日本の洋服に使用されている一般的な麻は、主にリネンが多いですね。
私も、梅雨時から真夏にかけては、麻素材の服が快適で、最近ではアイリッシュ・リネンのパンツを愛用しています。
麻は、以外に光沢があり、通気性が良いし、何と言っても、ジメジメ、蒸し蒸しの日には最高の肌触りだと思います!

Kさんのオーダーした麻のスーツ(写真下段)は、休日着として、「夜な夜なクラブへ通うのに着るんだ」、なんて言ってたかと思いますが、クラブがディスコと言ってた60年代から70年代にかけて、一部の人たちに絶大な人気のあったエーボンハウスのイメージです。適度にゆったりしたサイズ感で、すごくリラックスして着られる服だな、と思います。
着丈は今のタイトスーツよりは2cmほど長めでウエストはシェイプし、パンツもウエストはジャストフィットながらも股上1〜2cm深く、フィット感とルーズ感を併せ持つインタック(写真上段)のディテールで、身頃は裾幅のやや広めなストレートでドレープが綺麗です!
Kさんがセレクトした麻素材は、メンズのサンプル帳には無いレディース向けのモノ(写真中段)だったんですが、特に麻や綿、シルク素材などは、レディース向けの方がバリエーション豊富です。

それと、、、
無地のリネンスーツは、着回しが効きます。
ジャケット、パンツの単品としてデニムやTシャツ、カットソーとコーディネイト。
共地の襟付きベストもついでにオーダーすると、さらにコーディネイトの幅が広がると思います。
夏の仕事着にも、白のBDシャツにニットタイ、コンビの靴なんていかがですか?

本や雑誌などの写真で観る、麻の三揃え姿の吉田茂や白州次郎が、すご〜く格好良かったのが忘れられません。


百貨店の明日、再編
2010/06/24
久し振りの銀座、よく人が入っているなぁと思って覗いてみると、松坂屋百貨店の一等地(写真上段)を占有したファストファッション「フォーレバー21」の店舗へ人が吸い込まれていた。一階から上層階に至るまで展開しており、各フロアーでは松坂屋の店舗と繋がっていて、お客が流れ込んでいた。ついこの間まで、高級ブランド「グッチ」が在ったのと同じ場所だ。数日前、あるテレビ番組でも取り上げられていたので、それでまた、更なる動員の相乗効果が生まれたのであろう。

何か違和感を感じる、のは私だけだろうか?

「百貨店に明日はあるか」(2010/06/11の玉岡の眼 参照)が出版された昭和60年から現在に至る約25年の間、地方百貨店に始まった「閉店セール」は、動員力抜群の最高の販売促進策であった。
その間、多くの百貨店が店終いしていった。

地方では、宇都宮の上野百貨店、平の大黒屋、浜松の松菱、高崎の藤五百貨店など。
都心では、連日のワイドショーのお陰で爆発的な動員を生じた東急日本橋店などは強く記憶に残っている。その後、新宿三越、吉祥寺伊勢丹、池袋三越など。
新宿三越は「新宿三越アルコット」(写真中段)と名前は残ったものの、業態としては駅ビルのように場所貸しの営業となり、中身は以前とは異なるモノである。
また、池袋三越はヤマダ電器に売却され、ほぼ居抜きでヤマダ電器総本店(写真下段)となっている。

百貨店は、今後どうなっていくのだろう?

流通先進国の欧米はどうなっているか?
というと、メイシーズやJ.C.ペニーなどを軸に、リストラや再編が進んだようだし、イギリスでは都会ロンドンでも百貨店というとハロッズとセルフリッジの二つぐらいだし、イタリアのミラノだってリナシャンテがあるぐらいで、そうすると、日本の百貨店数は多いのかなぁ、と思う。

現在、メガ百貨店化へと再編が進んでいる。
<売上高ランキング>
1位、三越伊勢丹ホールディングス  1兆4267億円
2位、Jフロントリテイリング(大丸松坂屋)  1兆967億円
3位、高島屋  9761億円
4位、そごう・西武  9195億円
5位、エイチツーオーリテイリング(阪急阪神百貨店)  5095億円
以上の売上上位5社を中心に(いつこの中でくっついたり離れたりするかも知れないが)今後、地方百貨店、支店が再編され、縮小されていくと思う。

ある大手百貨店Mのバイヤーに、百貨店の強みって何ですか?と尋ねたら、ワンストップショッピングかな。という答えが返ってきた。
その時、私は予期せぬ答に驚いてしまった!
私が感じる百貨店の強みは、何と行っても信用と知名度だと思う。

路面で無名の小売店を新たに立ち上げた時、大海の一滴、ということを嫌と言うほど思い知らされた。
その点、百貨店のなかは安住の地だったが・・・。

「百貨店に明日はあるか」の文末に、25年前、当時の百貨店経営者が21世紀の百貨店像を展望している。
要約して紹介すると、、、
小菅国安伊勢丹社長「他にないモノ」
山中貫松屋社長「自主MD」
堤清二西武社長「店ではなく、町作り」
藤崎三郎助藤崎社長「街と一体化」
下村正太郎大丸社長「人間作り」
坂倉芳明三越専務「戦略」
水島広雄そごう社長「威厳と高級感、現代的消費生活提案」
飯田新一高島屋社長「価格競争は辞めて、独自の商法を追求」
以上、、、

今でも十分に活きた示唆、であると思う。


クールビズ!夏の仕事着
2010/06/16
最近の話題、、、
日本の総理大臣がま〜たまた、交代!鳩山さんには、正直、相田みつをの「口ではなぁ」の通り、行動が伴わない失望感を強く受けてましたが、新首相の管さんにはその行動力に期待したいモノです。それと、龍馬ファンの私としては、奇兵隊よりもやっぱり、海援隊でしょ?

サムライ・ジャパンがやりましたね!ワールドカップ初戦初勝利!いゃー、スカッとしました!全く期待していなかっただけにうれしい結果で、ヨシムラの大先輩の中尾氏には、賭けで負けちゃいましたが、沢山の元気をもらうことが出来ました。

昨日(6月15日)、梅雨入りでしたが、昼間は結構いい天気でしたよね。例年より1週間近く遅いと言うことでしたが、夜に降り出した雨とともに、ジメジメ感が強くなり、今日も蒸し暑い日になってます。
そんな梅雨時期や暑い夏場に備えて、私のオーダーした
>>>一枚仕立てハンドメイドジャケットこちらご覧ください)、が出来上がってきました。
早速の着用では、大満足です(写真上段)。
素材は、勿論、クズリ毛織の4PLY(ヨシムラオリジナル)のサムライブルー?で、リラックス感を出そうと、ボタンは黒蝶貝、ステッチはブルーグレイの総ステッチにしてみました。内側が柄キュプラの総パイピングになってます。
着用感は、何を今更と、すでにオーダーしたお客さまに言われそうですが、
軽い!涼しい!楽!と機能性抜群!!!
スタイルや作りだって、ベルベストやボリオリに負けてないですよ。
会社がクールビズになって、着るモノに悩んでいる方にオススメです。

それと、最近よくお客さまから聞かれるのがクールビズスタイルのコーディネイトです。
単純に、ネクタイ外してるだけの男性もよく見かけますが、私はタイドアップをオススメします。
リラックス感や清涼感のある無地のニットタイを3〜4色(写真中段)揃えていれば、非常に重宝すると思います。また、シャツは休日にタイを外しても様になる襟のデザインとして、ワンピースカラーやボタンダウンのモノがオススメです。
コーディネイトの見本として、銀座ワールズビスポークの大川君(写真下段)に登場してもらいました。
軽い仕立てと白蝶貝のボタンで、ダブルジャケットの持つ印象を変えてくれてます。ボーダーのニットタイやホワイト系のパンツのあわせも、清潔感やリラックス感が出ていていい感じです。

環境省によると、6月1日から9月30日をクールビズ期間とし、省エネのため室内温度は28℃に設定しなさい、楽な服装しなさい、と言うことらしいのですが。
それを、ある企業では、スーツ着てネクタイしてちゃ暑いから、クールビズの期間はネクタイはずせ、スーツ着るな、と曲解してるなんて事も聞きます。
あくまで仕事着の基準として、相手に不快感を与えない、失礼にならない、は最低限必要な要素だし、過度なドレスダウンは、単なる服装の乱れ、だと思います。

やはり、周りに気を配ること、それがファッションにとっても大事ではないでしょうか。


百貨店の明日
2010/06/11
随分たまってきた本を、ブックオフにでも持って行こう!と思って自宅の書棚を整理していたら、おもしろそうな本が出てきました。

「百貨店に明日はあるか」(写真上段)でした。

百貨店の再編が取りざたされている昨今、非常に刺激的なタイトルですね!

この本は、昭和59年6月から昭和60年2月まで、日経流通新聞(現在の日経MJ新聞)に連載された企画がもとになって、今から25年前に出版されたモノです。

改めて読み返して見ると、現在の状況とリンクする事が沢山あることに気がつきます。
当時の百貨店は小売業界のリーダーの座を、ダイエーやイトーヨーカドーなどのスーパーに明け渡し、時代への対応に汲々とし、消費者の好みの多様化に対応できずに業績が降下していた時代で、百貨店が活路を開き復活するためにエールを送ったのが本書だという気がします。

昭和59年といえば、つい先日、四半世紀の幕を閉じて、閉店する事が決まった有楽町西武がオープンした年でもありました。
同時にオープンした有楽町阪急とともに、銀座のランドマークとなったマリオンにより、多くの消費者を銀座へ引きつけました(マリオン現象・写真中段)。

また、同じ年、女性のための百貨店としてオープンしたプランタン銀座も多くの話題をさらいました。
このころの西武百貨店は堤清二会長(現在は作家で辻井喬のペンネームで活動)のもと、西友、緑屋、パルコなどの西武流通グループの核企業として、百貨店業界の一翼を担い、牽引していました。

私にとっても、西武はオシャレで先進的な百貨店と言うイメージが強く、学生時代からシブセイ(渋谷西武)や池袋西武(写真下段)にはよく通ってました。
その一方で、そごうグループが興銀出身の水島広雄社長のもと、西武と百貨店業界の覇権を争うように、横浜そごうを始めとした駅近の巨艦店舗の出店でトリプルそごう(30店舗計画)を進めていました。

面白いことに、本書の中で、問屋の経営者100人に「今、時流をうまくとらえている百貨店経営者は誰か」というアンケートに対し、1位が西武百貨店の堤清二会長、2位が水島広雄そごう社長でした。

そごうはスピード出店による経営効率の悪化で経営破綻し、西武も不透明な経営内容のもと粉飾決算などが明るみに出て経営者が交代し、現在ではどちらも、新たに小売り業界のリーダーとなったコンビニのリーディングカンパニー、セブン・イレブンとスーパーのイトーヨーカドーを擁するセブン&アイ・ホールディングスの傘下となったのは、何か因縁めいたモノを感じさせますし、先を予測する事の難しさを感じずにいられません。

また、本書の中、問屋経営者を代表して、当時、百貨店に対し強い発言力のあったアパレルの雄、レナウンの稲川博通社長が、苦言を呈している項がありますが、そのレナウンも現在では中国企業に経営権を譲った格好になっているのには、時代の変化を強く感じさせられました。

先の事って、本当に分からないですよね!


オーダースーツのヨシムラ、もう一つの顔!
2010/06/03
満面の笑みをたたえて、得意げに商品を語っているのは、ヨシムラの生地部門の責任者、潤間(ウルマ)さんです。

ウルマさんは、WEBショップ「クロスランド」のショップマスターとしての顔や、私のWEBの先生だったり、飲み仲間?だったりで、非常にお忙しマンなのですが、いつもこの笑顔で周りを和やかな空気にしてくれます。写真は今日から始まる、生地屋ヨシムラが半期に一度の一大イベント「夏の決算大売り出し」会場で準備をしている所をパチリ!しました。

今風に言えば「○○ファミリーセール」といったタイトルにするのでしょうが、創業126周年を迎えた老舗生地卸商としては、100回以上続いているイベントだけに、「決算大売り出し」のタイトルが様になります(冬は「新春大売り出し」です)。
ウルマさんがあっちこっち探し回り、長いことかかって調達した生地の中から、今回の超お薦めを聞いてみました。

玉岡「お疲れさまです!ズラーっと沢山の生地が用意されましたが、今回の売り出しでウルマさんがイチオシする商品、是非、教えてください」

ウルマ「そですね!私が、特にお薦めするのは、レースです」

と、満面の笑みでポーズしてくれたのが先の写真です。

玉岡「どんな所が特にお薦めなんですか?」

ウルマ「まず、このバリエーションです。色や刺繍による柄が豊富に揃っています。それと・・・ナント言っても価格ですね」

玉岡「価格というと、だいぶお得なんですか?」

ウルマ「ええ!通常1mあたり4000円〜のモノが、1500円から2500円です」

玉岡「と言うことは、だいたいが半額以下ですか?」

ウルマ「そうですね、長年の信用、自らリスクを取り、自社ビル会場で販売したり等、いろんな面でコストを削っての、お客さま想いの価格です」

玉岡「国産なんですか?」

ウルマ「勿論です。今回は北陸地区を中心として、特に福井産地のレースが多く手配できました」

今回も日本の産地をいろいろ巡っての品揃えでした。
他にも、米沢シルクなど日本の誇る産地製品がお得な価格で揃っています。
是非、一度足を運んでやってください。

先日、日本アパレルの雄、レナウンの経営権が中国企業に移ったり、毛織物産地の愛知尾州地区で仕上げ加工を行う老舗企業
が廃業したりと、日本の繊維産業の未来に危機感を感じるのは私だけではないでしょう?こうしたイベントを通じて、少しでも多くの消費者に日本の繊維製品の良さが伝わればいいのにといった悩ましい思いを改めて抱きました。

リスペクト・ジャパン!!!

(写真中段:2F会場、期間6月3、4、5日の三日間)
(写真下段:針やはさみ、芯地やパットなど縫製に必要なものも揃う)


一枚仕立てハンドメイドジャケット、兄弟分登場!
2010/05/28
新着レポートで紹介した一枚仕立てハンドメイドジャケットこちらご覧ください)が、なかなかの評判で、お客さまからのオーダーも順調にはいり、クズリ毛織の4PLYネイビー生地は追加をしちゃいました。

この一枚仕立てハンドメイドジャケット、僕自身も作ってみたんですけど、この軽さは結構快感ですよね。
500g弱という重さは、通常の夏物のジャケットの重さが、素材にもよりますが、800g位なので、約6掛け、という軽さです。
肩周りや腰回りの立体感も程良く出てるし、肌触りもいいんですが、、、
良いところばかりかというと、難点も紹介すると、芯もパットも無いために、着用時の動きで、肩線部分に少しタスキ皺が入ってしまう点で、肩周りに沿ってキチッと着せ付けて、着崩れしないように注意?する必要があるなって、感じました。

今日、紹介する兄弟分の一枚仕立てハンドメイドジャケット(写真上段)は、OEM(相手先ブランドによる生産)といって、よく百貨店やアパレルメーカーが使う手法で、所有するライセンスブランドなどを使用して、外部業者などに企画や生産を委託することで、一言で言いえば、丸投げ、です。

今回のOEMは「DEGE&SKINNER」(こちらご覧ください)デッジ&スキナーという、英国ロンドンのサビルロウにあるテーラーブランドです。
ジャケットのデザインや仕様規格、素材の選択や手配はヨシムラで、試作や本生産は三久工場で行いました。
ヨシムラの一枚仕立てハンドメイドジャケットと違う点は、百貨店のシニア層がターゲットなので、芯を貼ったり薄いパットを用いたりしたことです。それの方が、体型をカバーし仕立て上りも安心でリスクも少ないからなんです。
ヨシムラの芯なしジャケットに比べ、角がとれちゃってて、面白みは少ないかもしれません。

ただし、素材、良いですよ!
生地部門が仕入れている米沢シルクで、なんと11色(写真中段)も揃えてくれました。
米沢は、山形県の最も南に位置する上杉家の城下町として知られています。
米沢藩中興の名君と言われる上杉鷹山がすすめた“はたおり”が発祥とされ、伝統的な地場産業となっている「米沢織物」。さすが、いい味出てます!

写真のジャケットは東武百貨店池袋店の紳士服フロアのオーダーショップ「DEGE&SKINNER」にディスプレイされているモノですが、、、
百貨店のオーダー売り場というとちょっと敷居が高く感じて、入りにくいと思う方も大勢いると思います。
この百貨店は、「親切一番」を売りにしているだけあって、すごくフレンドリーなスタッフ(写真下段)が揃ってます。だから、是非、皆さんも足を運んで見てください。
ちなみに、お値段は米沢シルクサッカーを使った仮縫い付きフルオーダージャケットで、15万円!   高〜!!!



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