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オーダースーツのヨシムラ
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 フルオーダー閑散期料金始まります!
今年も残すところあと僅かになって参りましたが、読者の皆さんはお元気でしょうか?(H21.12.12執筆)

今年は一年を通じて明るい話題が少なく、寂しい限りでしたが、景気もここに来てエコカー減税、エコポイント等々僅かではありますが 明るい話題も増えてきたようです。
一方、私達ファッション業界はどうかというと... この一年も相変わらず大変な一年でした。
量販店では中国製スーツが1万円で売られる時代に突入し、私達オーダー業界も国産イージーオーダーで平均単価5万円だとすれば、 量販店の5倍の価値はあるのか?
フルオーダーで10万円なら10倍の価値はあるのか?と常に考えさせられました。

さて、
そんな厳しい状況下ではありますが、当店ではオーダーで個別にお仕立している以上絶対価格には限界がありますので、 私共は価格で勝負するのではなく5倍10倍以上の価値を目指してこれからも品質で勝負していきたいと思います。

そこで、恒例となりましたが年明け2月のフルオーダー閑散期料金のご紹介をいたします。
こちらの企画は、例年シーズン晩期(2・8月)に工場が一瞬、閑散とする時期に合わせて縫製工場からも何かサービス企画をしよう! と考えて行う割引工賃のご案内です。

フルオーダーは高額だから、、、とこれまで二の足を踏んでいた方にとっては、フルオーダー初挑戦のまたとない機会ですし、 また既にフルオーダー経験者の方も一足早く春夏物でお安くオーダーを!という方にはとてもお買い得な企画ですので、 是非お試し下さい。

それでは恒例となりましたフルオーダー閑散期料金の詳細をご案内いたします。


------ フルオーダー閑散期料金の概要 ------ 


□ フルオーダーってなに? □
当店ではイージーオーダーとフルオーダーのラインがあり、お客様のご要望に応じて使い分けていますが、 フルオーダーに関しては、当社直営(グループ会社)のハンドメイド工場三久服装に縫製依頼をしております。

技術的にはフルオーダー、イージーオーダーではもちろん差がありますが、そこを当店ではグループの強みを生かして 週末には工場若手スタッフが東京店の店頭に立ちイージーオーダーを含めた接客をすることで、また時折工場長自らが 店頭に立ってお客様の応対に努めることで、例えイージーオーダーであっても技術的には他店より高い物を提供して (努力して)おります。

そして具体的にはイージーオーダー、フルオーダーではそれぞれ次のような違いがあります。
< 技術面での相違 >
フルオーダー
イージーオーダー
既製品
個別型紙
×
フルオーダーでは個別に型紙を作ります。
イージーでは原則個別型紙は作成不能ですが、一部型紙持ち込みが可能な工場もあります。
仮縫い
×
フルオーダーでは型紙を通じて一人一人の体型に合わせたお仕立をします。
最近のイージーでは仮縫いも可能ですが、一般にイージー専門店では技術力が伴いません。
体型補正
×
フルオーダーではお客様毎の体型に合わせた補正をするため左右非対称の補正が可能ですがイージーでは原則左右対象の補正しかできません。(肩パッドを除く)
このようにフルオーダーでは身体に合わせるという点で対処できる技術的な幅が広く、他のオーダーと比べ 1つ1つを個別に決めていくため自ずと仕上がりも良くなっていくのです。
こういったところがフルオーダーの良さの1つです。

縫製工場の状況や物作りの状況はこちら三久服装HPをご覧下さい。
一部動画で作業風景をご紹介しています。

< シルエットの違い >
一方、シルエットはお客様のご体型毎に変わってきますが、フルオーダーでは丁寧にじっくり時間を掛けることで シルエット上でもイージーオーダーではできない事が可能になります。
その代表例が、生地を立体的に作る『クセ取り
詳細はこちら(生地を立体的に作るということ)をご覧いただくとして、高度なアイロンワーク技術からは画像のような背中に吸い付くS字ラインのシルエットが可能になります。

□ 閑散期料金ってなに? □
どの業界もそうかとは思いますが、年間を通じますと売上高が落ちる閑散期があります。
もちろんファッション業界全般にも言えることですが、フルオーダーの業界では一般に2月と8月にかけて閑散期が発生します。
当社の場合もフルオーダー縫製工場については自社工場のため率直に申し上げ年度年度の稼働率の低下や不安定さが経営上の問題となっています。

そこで年度間の繁閑の隙間を埋めるような努力が必要となり、お客様にもメリットのある形で何か企画をと考えこの閑散期料金を 設定しているのです。
当店の閑散期料金体系は次の通りです。
仮縫い付きオーダー※1
 基本オプション料金  55,000円 これでも格安です!
 閑散期料金(1)
 35,000円 2/5、2/6 の2日間 ※2
 閑散期料金(2)
 45,000円 2/12〜3/6  ※3
※1 時期は仮縫いを実施する日が基準日ですのでご注文はそれ以前にお願いします。
※2 閑散期料金(1)は多数のご応募が想定されるため抽選です。
※3 2/19・20は社員研修旅行のため臨時休業させていただきます。

□ 実際の販売価格は? □
上述閑散期料金ですが、こちらはオプション料金の部分ですので実際には次のようなお値段になります。

例えば 英ロロピアーナ社製シングルスーツ上下73,000円のスーツを閑散期(1)でご注文の場合、
 シングル上下価格73,000円 + 閑散期料金(1) 35,000円 

= 108,000円(税込)

 基本仕様: クラシコ2仕様(お台場仕上げ・本切羽・無地キュプラ裏地・バルカポケット・チケットポケット・シロセット加工)+フルハンド仕立て(手縫いボタンホール、型紙作成etc)
:ハンドメイドでも、ミシンの方が綺麗で優れている箇所(ダーツ処理、ハ刺し等)は機械で作業します。
有料オプションは原則不必要ですが、クラシコ仕様外のオプション、こだわりの強い方、技術的に難しいお仕立等は別途オプション料をご請求いたします。
・・・となります。

■ 間違いやすい点について ■
以上簡単に閑散期料金についてご案内いたしましたが、いくつか分かりにくい点、誤解を招きやすい点がありますので補足いたします。

1.基準日について
>>> 閑散期料金の適用はピン打ち仮縫の実施日が基準です!!

フルオーダーは
 ご注文(縫う)仮縫い約10日間(ピンで留める)仮縫い
                    
本縫い仕上がり

...となりますが、
この中のピンで留める仮縫いの実施日が基本となりますので、ご注文にあたりましては仮縫日に対し10日〜1ヶ月程度前倒しでご相談下さい。
(特に35,000円の期間でご検討される方は出来るだけ早めにご相談をお願いします。)

2.仮縫いを行える日と場所について
>>> 東京店ではフルオーダーは毎週金曜日土曜日が 仮縫いデーです。

仮縫いには大変な技術力と経験が必要です。
また仕立てる縫製工場のクセ等も良く知っていないと良い仕事ができません。
そこで当店では工場スタッフ若しくはフィッター経験20年以上の者が直接 仮縫いを行うことで高品質な仕立てを維持しております。
このため、現状では東京店のみのご対応です。
また、提携店ではこのような事情からフルオーダーのご対応は出来ませんので御容赦下さい。
なお、大阪店では品質を維持しながらこのサービスを受け られるようシーズンに1度 工場長によるフルオーダー受注会を企画しています。
年明けは1月7日(木)・8日(金)・9日(土)にて来阪しますので、大阪店管轄のお客様でご希望の方は是非 お申し込み下さい。
ちなみに大阪店のフルオーダー受注会に ついては下記新着情報でご案内しています。

 >>>> 新着情報:大阪店 フルオーダー受注会のお知らせです!

3.対象商品 
>>> 季節の変わり目に行う閑散期対応のフルオーダーですが、お仕立てする商品はそれぞれの季節の物でなければならないのでしょうか?

 いいえ、そんなことはありません。

閑散期対応はあくまで閑散期という業務を平準化することが目的ですので、事前にご相談いただければ先のシーズンの物(今回でしたら春夏物)でも大丈夫です。(ただし、リピーターサービスやサービス企画との併用は不可です。)

4.こだわりの強い方のオーダーについて 
>>> 最近見られる傾向として、閑散期でお安くなっているからといって 非常に難易度の高いお仕立をご注文されたり、ミリ単位でのお仕立を指定してこられる方が時々いらっしゃいます。
ご期待にお応えしたいのは山々なのですが、私共も仕事で行っておりますので、こういった場合には追加料金を頂戴するケースが ございますのでどうかご理解下さい。

お客様の中には初めてのオーダーでどこまでが許容範囲でどこからが追加料金か、お分かりになられないと思いますので心配な方は お気軽にご相談下さい。

■ お申し込みは? ■
フルオーダーのご注文や仮縫い日時のご相談は直接東京店へお気軽にメール又はご来店下さい。

また、
閑散期料金(1)(35,000円)につきましては、毎回希望される方が多く、こちらだけは抽選にてご当選者をお決めいたします。
2日間×7=14名様のみの狭き門ですが、ご希望の方は下記より、お申し込み下さい。
ご注文を 新年1月5日まで募り、1月6日に当選者を品切れ品薄情報にて発表いたします。

閑散期料金(2)(45,000円)につきましては、先着順にご注文を承ります。


□ 閑散期料金(1)お申し込み欄 □
こちらは2010年 2月5日(金)・6日(土)の両日に東京店で仮縫いが可能な方、のみお申し込み下さい。

※ ご入札者の方へ ※
閑散期(2)での抽選は時間帯が重なった方だけの間で行います。
従いまして、常識的には土曜日よりも金曜日仮縫い希望の人の方が当選確率は高くなります
 お申し込み期間   2009年 12月14日〜 2010年1月5日
 お申し込み期間終了をさせていただきました。 
 当選者発表
 2010年 1月6日
 当選者発表場所
 品切れ品薄情報にて

■ 上手なオーダーの仕方は? ■
ハンドメイドのお仕立てで技術的にも能力的にもかなりのレベルのフルオーダーですが、使い方一つでは普通のスーツと変わりない物になってしまうリスクもあります。
そこで上手なオーダーの仕方をちょっとだけご紹介。
オーダーを検討される際は次のことを思い出してくださいね。

1.ご注文前には具体的なイメージを持ってご相談されると良いでしょう。
どんなオーダーでもそうですが、使うのはやはりお客様。
お客様自身がどんな物が欲しいかをハッキリ伝えられなければ作り手もそれにお答えできません。
慣れない方は雑誌の切り抜きWeb画像などを持ってご注文されるのが一番です。

また、初めて採寸される方は今着用されているスーツの中で一番フィット感が良い物(お気に入りのスーツ)をご着用になって採寸するのがベストです。

2.仮縫いには、Yシャツと靴、ベルトを忘れずに...
慣れない仮縫いは、ちょっと緊張するもの。
...とはいっても、ここでひるんでは良い物はできません。
特に袖丈やズボンの股下は中に着るシャツや履く靴によって丈を変えることがありますので是非お持ち下さい。
ベルトも穴が普段履き慣れた腰の位置を覚えていますのでご持参下さい。

フルオーダーのスーツは特別な存在。
だからこそそれに合わせた諸々の物もお持ちいただくとグッと現実味を帯びてきます。

3.店員とはフランクに、一緒になって良い物を作る気持ちで...
これはむしろお店側の問題かも知れませんが、ご注文という点ではお金のやり取りになってしまうかも知れませんが、気持ちとしては一緒になって良い物を作ろう!という気持ちで臨んだ方が絶対に良い物ができます。

だから、お客様も緊張せず心を開いて... 一緒に良い物を作りましょう。
この辺はSHOPMASTERや工場長が優しく(??)リードいたします。



いかがでしょうか?
以上簡単に閑散期料金についてご案内しましたが、試してみたくなりましたか?
フルオーダーは高嶺の花、とお考えの方も多いと思います。
でも『いつかは...』と思われている方はこの期間中の仮縫いの風景など、見るのはタダですから、ご来店時にチラッと除いてみるのも面白いかも知れませんよ。
色々な楽しみが増えてきましたが、どうぞ皆様のご都合に合わせてうまく利用して下さい。