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オーダースーツのヨシムラ
お客様!ありがとう!
 またも甲府・高山へ 
今年は秋の訪れが遅いとは言われていますがさすがに11月に入ると紅葉シーズンです。
週末郊外へ出るのが楽しみな時期になりましたが、皆さんはお休みを使ってどこかへ行かれましたか?
かくいう当店(私)は、、、実は9月後半から11月一杯まで東京店は土日も営業しているためなかなか週末ドライブという訳に行かず悶々としています。
そんな折りとてもナイスなタイミングで仕事が入りました。

それは >>>
先月ご注文いただいた岐阜県高山市のT先生と山梨県甲府市のVENTOさんの出来上がりです。
普通はこういった遠地の方まで直接納品というのは時間的にも経費的にも出来ないのですがご注文が大量だったということ、ご新規の方が多かったこと、T先生には宿泊等々を含め大変お世話になったこともありましたので、祝日を利用して納品に行って参りました。
ただ、残念なことに私東京SHOPMASTERは日頃の悪行が祟り、家族内が険悪になりそうになっているため祝日は家族サービスを優先、今回はパスさせて頂き、代わりにメンズ担当の白崎とレディース宗方が行って参りましたので彼らからご報告いたします。

季節感ある画像が多いですので、スーツの出来上がりもさることながら、風景画像もお楽しみ下さい。
山梨県甲府市 VENTOさん(レディース担当:宗方 執筆)
こちらは、甲府近辺に3店舗もある美容院さん。
店長さん達がコンクールなどスタッフ総出で出掛けるときに着用するスーツが欲しいと言うことでご注文いただきました。

デザイン的にはシングルテーラードローライズブーツカットパンツ
シンプルなテーラードジャケットを颯爽と着こなしたいとのことでイタリア製のコットン素材を使ったブラックスーツのご注文でした。
また皆さん私と同世代で若いので、ボトムの方はやはりローライズ(股上の浅いパンツ)が大人気で、どこまで股上を浅くするかとか...股上が浅くなればパンツを腰で履くようになるためウエストを大きくしなければならないとか...結構調整が大変でした。

そして、ご試着頂いた姿はコレ!
若いからほっそりしていてキュートですね。
3名のご注文でしたが試着が別々でしたので2人だけ登場です。
う〜ん、2人ともポーズまでして下さり有り難うございます

でも、画像に隠れたところなのですが不具合もありまして。。。
実は股上を浅くしてしまったばかりにウエストがキツクなり、申し訳ないのですが皆さんウエストのお直しに...。
は〜っ、何のために納めに行ったのかしら...
自分の採寸ミスだけにSHOPMASTERに怒られる...とほほ。

さて、気を取り直して、今度はVENTOさんの若社長夫人のスーツ
こちらは人気のツイードの生地をカントリー調にまとめて見ました。
腰ポケットをアウトポケットにしたのと、パンツ丈を七分丈にしてクロップドパンツスタイルに仕立てているのが特徴です。
こういった丈の短いパンツはこれからの時期ショートブーツ編み上げ靴などに合わせるととてもお洒落ですね。(今回は試着のためローファーの靴でした。)
どうですか?男性の目から見ても可愛くないですか〜?

そんなこんなで山梨VENTOさんのご試着・納品は無事完了しました。
でもご試着が終わると画像の通りもう暗くなってきています。この時期 日が落ちるのが早くなりましたね〜。

そして、そこから150km離れた高山へ出〜発!(白崎さん運転よろしく!)

■ 岐阜県高山市 T先生 ■(ここからはメンズ担当:白崎 執筆)
ここからはメンズ担当の私白崎からご案内します。

前回ご注文を頂いた時もそうだったのですが、またまたT先生に甘えさせて頂き、この日もT先生宅にご厄介になることになりました。
前回のことを含め、本当に奥様ありがとうございます。

お約束となったお食事ショットはこれ!(朝食です)
今回もご馳走になりました。
ちなみに画像内に干物がありますが、これは先日東京SHOPMASTERが釣ってきたアジで、託されてお土産として持参した物です。

そして、到着した日の晩は遅くなってしまったので何も出来ませんでしたが、翌朝から皆さんのご試着です。

T先生のアルパカコート
>>> 表からは見えませんが、寒い高山仕様ということでライナーはキルティングです。
Nさんのアンゴラジャケット>>
T先生のアルパカと似た色合いですが、肌触りが全く違って柔らか〜い素材感。


<<
Kさんのファンシージャケット
この冬レディースではこんな感じのファインシーツイードが大人気です。
Iさんの親娘揃ってのご注文 >>
親娘で笑って頂くと絵になります。

また、仕上がりとは別に高山市内の名士の方から別途ご注文を頂いたり、帰り際には車で30分ほどの平湯温泉までご一緒いただき、そちらで一番の平湯館のご主人様からもご注文を頂きました。

T先生、奥様色々と取りなして頂きありがとうございました。
こうして、一仕事終えてようやくここで休憩モード
早速、私は平湯館さんの温泉にT先生と一緒に入浴。

ふ〜っ、日本人で良かった〜、としみじみ思える瞬間です。
約1時間ほど入浴して(←私は長風呂!)待合室に行くと、化粧を落とせない分早く上がった宗方が黄昏ているではないですか?
寂しそうに何やってんだ・・・と思ったら、実は宗方はこともあろうにマッサージ中でした。
コ...コイツ、俺よりオヤジだ...

こうして温泉でしばしくつろいだ後は運転手として東京まで戻りました。

■ 最後に・・・ ■(ここからは東京SHOPMASTER執筆)
今回はT先生本当にご厄介になりました。
私は伺えませんでしたが、当然お礼を、と思いお電話すると悲しいお言葉を耳にしました。

『 吉村くん、スーツを無理矢理納めようとしてはダメよ。お客様達の声をもっと聞かなくちゃ。』

聞けば、2人がお納めするときに
例えば、T先生のアルパカコートはご希望で裏地を使わずキルティングを付けたのですが、それがゴワ付いていたため張り替えて欲しい、と言われたそうです。
どうやらその時に白崎から「キルティングはどうしても肉厚なのでゴワ付いてしまいます。こういう物なのです。」と言われたことが気に障ったご様子。
担当者の立場としてもご本人の希望あってのことでお仕立てしているだけに気に入らないから...といわれ作り替えまでは出来ませんし、複雑なのは良く解るのですが。。。何とも厳しいお言葉でした。

他にも
一部のお客様のスーツにアタリ(プレス跡)が残っていた方がいらした際に「これはスチームを当てれば取れますから。。。」と説明したそうです。
T先生、口には出されなかったとのことですが『おいおい白崎君、それは君の仕事ではないかい?』と言いたかったのだと思います。

本当に申し訳ありませんでした。

編集者として原稿を書くときにいつも思うのですが、この「お客様いらっしゃ〜い・ありがとう」のコーナーも言葉を弄すれば、前掲白崎の報告の通り何とかクレーム等の事実をごまかすことが出来ます。

でもこれは当社のポリシーに反することですので今回は敢えて私なりにコメントを付記させていただきました。

私としてはこのままコンプレイン(不満)をT先生がWebを通じてご覧になったときどんな思いをされるかを想像すると我慢できません。
失敗は失敗として素直に公表することこそ、私のすべき役割だと思います。
反省があればこの失敗を次の仕事の「糧」にすることができますから...

なお余談ですが、このT先生からのコンプレインについて私は社長として白崎に1時間たっぷり説教しました。
そして宗方を含め2人とも大いに反省しました。
2人は今回は大失敗をしましたが仕事に対するガッツ誠実さは忘れてはおりませんので今後とも皆さんお引き立ての程どうぞよろしくお願いいたします。