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オーダースーツのヨシムラ
お客様!ありがとう!
 癖のあるブレザーが出来上がりました。

8月も後半に差し掛かりましたが連日の猛暑で心身共に堪えますね。
当社はオーダースーツ屋という仕事柄、ネクタイ着用が義務の為、クールビズを押しながらもネクタイを締め汗をかきつつ頑張っております。
...ですのでクールビズの方を見ていると羨ましい限りですがノータイのクールビズとはいえ、この猛暑は辛いですね...
外回りの方、心中お察し致します。
亜熱帯の様な湿度の高さなので皆さんも体調崩されません様、余り無理はなさらずくれぐれもご自愛下さい。

さて、 今回は先月、ご注文の様子をご紹介した一癖も二癖もあるブレザーが出来上がりましたのでご紹介させて頂きます。(前回はこちらからご覧下さい。>>>

ご注文頂いたのは20代前半のIさんですが20代の方がお召しになるとはとても思えない渋い仕上がりとなりました。
先ずはご注文内容を再度、ご案内しましょう!!


 生地
G3106 スキャバル華紺
 基本デザイン
ダブルブレステッド、6つ釦×2
 ラペル ピークドラペル、襟幅10センチ
 ベント 
サイドベンツ
 腰ポケット ハッキング プラスマイナス2センチ
 胸ポケット ※英国物はやはりバルカではなく箱ですね!
 裏仕様 総裏
 袖口
本切羽、くっつき4つ釦
 ステッチ ミシンステッチ7ミリ
 裏地 Z494-02 ワインレッド
※表地とのバランスが何とも言えない組み合わせです。
 釦 メタル釦、N38G
※ブレザーのメタル釦はやはり金が気分ですね。
 特記事項 コンケープドショルダー30'Sスタイルの定番です。、裏の釦は引っ張りではなく釦留め

上記で決まりましたがさてさてどの様に仕上がったのでしょうか?
早速、ご覧頂きましょう!!

<<< さぁ、いかがでしょうか?
とても20代前半の方がお召しになるような雰囲気では無く渋い仕上がりでしょう。
何とも渋い雰囲気あるジャケットに仕上がりました。
これならきっとIさんにもお気に召して頂けると思いますが早速、ご連絡をお入れしご来店願いました。
Iさん、お忙しい中、お礼申し上げます。
ご試着姿がこちらです。
185センチオーバーの長身足長体型でこの様に渋いブレザーも颯爽と着こなされていますね。
ご紹介できないのが残念ですがこのスタイルの良さに加えて甘いルックスです。(長身の上にこのルックスとは悔しい...)
また、先日、ご注文頂いた玉虫色に変化するグリーン地のオックスフォードバグスが渋さに一層、役立っています。
本当にお似合いでホッと致しました。

それでは今回のご注文でポイントとなった点を順を追ってご紹介していきましょう。

□□□ 華紺の生地 □□□
今回の生地はスキャバルの明るい紺色、G3106でお仕立てしました。
以前、大阪店のショップマスターがご紹介したスーツもこの生地でしたがとても同じ生地とは思えませんね。
デザイン一つでこれだけイメージが変わるので他の生地でもこれに当てはめ考えてみてください。

□□□ メタルボタン □□□
これも大きなポイントとなりますが今回はメタルボタンを使用しております。
また、当社の取り扱うメタルボタンの中でも一番金色の強い、N38Gを使用しました。
その為、非常にメタルボタンが際だっていますが勿論、色のトーンを下げることでより落ち着いたイメージに変えることが可能です。
今回は遊び心も取り入れ、どちらかというとキワを狙ったのですが、その時の気分によって選んでください。
※ボタンでしたら後から付け替えることも出来ますので手軽なリフォームですね。

□□□ 裏地との組み合わせ □□□
通常、既製品などでは同系色を入れることが多いですが裏地はオーダーならではの組み合わせが可能ですので楽しめる部分です。
今回、合わせたワインレッドはどちらかというと濃紺などには多い組み合わせですが今回の様な文字通り華やかな華紺にはなかなか合わせませんね。
私も当初、考えていなかったのですが以外や以外、適度に毒があり素敵な組み合わせとなりました。

□□□ コンケープドショルダー □□□
もう当社ではおなじみのコンケープドショルダーです。
30'sでもおなじみの仕様ですね。
構築的なショルダーラインが長身、細身のIさんのスタイルを引き立たせるのに一役買っております。
今回はあまり肩ばかりが強調されないようにおとなしめのコンケープドショルダーにしています。
この程度でしたらビジネスでもご使用頂けますしカチッとしたスタイルがお好きな方にはオススメです!!

□□□ おまけ... オックスフォードバグス □□□
さて、Iさんにはこのブレザーのご注文を頂く前にオックスフォードバグスのご注文を頂いておりました。
オックスフォードバグスとは30年代に流行した極太パンツですがなかなかお似合いになる方がいません。
ただ185センチオーバーのIさんはいとも簡単に着こなせるので羨ましい限りです。
確かにトレンドとは離れていますが私の個人的見解ではここまで太くは無い物の太めのパンツが復活すると考えておりますので興味の有る方はご一報下さい。

さて、この様な形で出来上がったブレザーはいかがだったでしょうか?
それぞれお好みが分かれるところかと思われますが私はこの様な個性的な着こなしは「あると思います!!」
ご興味のある方はお気軽にスタッフまでお尋ね下さい。

それでは今回はこの辺りで失礼致します。
次回は大阪店からご案内します!お楽しみに〜
(執筆:山橋)