服地の本場大阪谷町で生まれ、東京神田の生地屋街で育ち...はや

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お客様ありがとう

2016年4月28日更新

「007スーツ」完成です!
4月もそろそろ終わろうとしておりますが、これからゴールデンウイークですね。 皆さん、もう予定は立てられたかと思いますが、天気がよいと良いですね。 この時期はとてもアウトドアが気持ちの良い季節ですから、リフレッシュしたいところ。

そんな、ゴールデンウイーク前に、先日お客様いらっしゃいでご紹介させていただいた「007のジェームズボンドスーツ」が出来上がり、ようやく着用画像も撮ることができましたので、ご紹介させていただきます。

Yさんは、最近お仕事の状況が変わり、ご多忙のようで、私とYさん、ずっとすれ違って予定が合いませんでした。(Yさん、ほんとごめんなさい。汗)

出来上がりの際はなかなか噛み合わなかったものの、出来上がりでは噛み合った(?!)スーツをどうぞご覧ください。
007のジェームズボンドスーツ
デザイン
ポイント1:フレアスリーブ&チェンジポケットハッキング
いかがでしょう?

ポイント1では、スッキリとしたエレガントをモチーフの元(もちろん007イメージですが)シャープな印象を与えてくれる袖フレアと、ナナメハッキングポケット+チェンジポケット(上のポケット)付きデザインでお仕立て頂きました。

マティーニのように「キリッ」とした印象に仕上がりますね。
(自画自賛ですいません、、、)
フレアスリーブ&チェンジポケットハッキング
ポイント2:コンケープドショルダー
もう一つのポイントは、とても重要な「ショルダーライン」ですが、今回お仕立て頂いたのは、「コンケープドショルダー」という、首元から肩先に向けて、少し上がったデザインに。
こうすることにより、モダン:都会的な印象に仕上がり、007で言うところの「隙の無さ」を個人的に表現しているところです。
(007もコンケープドショルダーの肩線になっていることも多いです。)
コンケープドショルダー
ポイント3:構築的なウエストシェイプ
そして、ある種メインでもあるこのポイントがウエストシェイプです! 「英国紳士は、隙を作らず」。これすなわち洋服にも随所に現れています。
その大きなポイントがウエストの無駄のないシェイプです。

いかがでしょうか?

この角度からも、ウエストシェイプが分かる程のタイトさ。
もしかすると普段着用するのに差し障りがあるかもしれません。。。が、それほどまでストイックなサイジングがこの「ジェームズボンドスーツ」のかっこよく惹かれる所なのではないでしょうか?
構築的なウエストシェイプ
全体像
全体的に無駄のないサイズ感に仕上げてはいるものの、上着では胴回りをメインに大きくシェイプさせています。
絞るとはいえ、正面から見てもお腹周りの変なシワは見受けられず、全体的にタイトにまとまりました。

Yさん曰く、「胸回りのボリュームに自信がない」と仰っておりましたが、ウエストシェイプにより胸回りのボリューム感はイージーオーダーながら良い出来上がりになりましたね。
007のジェームズボンドスーツ
   
こちらは、ズボンの裾部分。
細く絞った裾周りは、ズボンの長さとの関係がとても難しく、長すぎるとクッションと呼ばれる「たるみ」が大きく出てしまいます。
ここは、さすが2着目ということもあり、ハーフクッションくらいのたるみ具合で、綺麗に収まりました。
(一着目から綺麗に収まりましたがなんとも難しいところです。)
ズボンの裾部分

007スーツ、いかがでしたでしょうか?

意識するポイントとしては、タイトながら特にウエストシェイプを強めにすることにより、胸回りの立体感を強調するのが「英国調」スタイルですから、オックスフォード大学を卒業したジェームズボンドのベースになっています。

ちなみに、雑談ですが映画によく出てくるマティーニ

007では、「Vodka Martini. Shaken, not stirred.(ウォッカマティーニを。ステアせずにシェィクで)」という台詞が有名なのですが、私自身以前見た映画:「隣のヒットマン」というブルース・ウィルス主演の映画でも、マティーニを飲むシーンが印象的でした。
ダンディなイメージがあるからなのでしょうか?
ふと疑問に思ってしまいました。

私自身、以前カジュアルなバーで働いていたときに、マティーニは店長のみ提供できるメニューでした。
それは、腕の差が出てしまうから。
ステアがうまくないとなかなかドライにならず、水っぽくなってしまうんです。

私自身マティーニは何度も練習しては飲み、練習しては飲み(練習が目的なのか飲むのが目的なのか笑)ドライなマティーニになるよう頑張っていた記憶とその時の味を思い出してしまいました。

たまにはスーツでキチッと決めて、「マティーニで」なんて言ってみようかなと、この原稿書きながらワクワク。

Yさん、是非ジェームズボンドスーツで、「ウォッカマティーニ」をクイッとやってみてください。

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