香り
2019/06/26
梅雨のこの時期特に気になるのは天気そして、、、
「におい」です。

「お父さん、オッサン臭いよ!」なんて言ってた娘が父の日にプレゼントしてくれたのは、ナント「フレグランス」でした。有り難いですね!持つべきは娘かも?

そんな我が家の父の日ギフトが「フレグランス」でしばらく続いたのは、どうやら僕に合う「におい」が定着するまででした。

自分では気がつかない体臭。我が家では、嫁の鼻が極めて利いて、娘もそれに似たようで二人して「くんくん」です。

男の汗臭い匂いに「ワイルドだわ!」なんてポジティブな女性はもういなくなったんでしょうかね?それとも、、、
男の独りよがりで初めから居なかったかもしれませんね。

そんな僕でも他人の「におい」が気に成り出したのは、30歳を過ぎて煙草を止めた時でした。

それまで、1日に吸う量、ショートホープを60本。夜は麻雀やりながら、食事は店屋物とって、アルコールをグビグビ。そして徹夜マージャンのお陰?で僕の胃はとうとう撃沈してしまいました。

そこでドクターストップを掛けられて1本も吸わなくなると(実は吸えませんでした)、他人の「におい」が気に成り出して、電車に乗り合わせた人のたばこ臭、それに体臭等々でした。

やっぱり「におい」はポジティブな方が良いですよね。
それは「香り」です。
ほんのりと良い香りがする女性、素敵ですね。あくまでほんのりとで「プンプン」させるのはNGですが。

男性でも、出来上がったスーツをフィッティングする際に、背の方へ回って上着を着させようとした時ほんのりと薫る、とても「粋」でした。英語では「COOL!」ですか。

僕の目指すファッション(すなわち思考様式、行動様式、生活様式、流行)は、この「粋」に込められています。控えめなお洒落が最高です。英国のジェントルマンシップにもあるようです。

特に「におい」が気に成るこの季節、今年も「粋」なおっさん目指して「におい」道に精進するぞ!


Tさんの軽快な、なんと2着目!
2019/06/06
先日仕上がったばかりのレダアクティブを着てみたら、「これ、いいじゃん!」とたいそう気に入ったTさん。

何が「いいじゃん!」かと言うと、、、
クール、ライト、ストレッチが気に入ったそうで、中でもクール、すなわち涼しさにご満悦の様子です。

その調子で、2匹目のドジョウをとオーダーしたのが「エバレット・シアサッカー」でした。

「シアサッカー」と言えば即座に思いつくのが、白地にネイビーやブラックのロンドンストライプが入ったシワ感のあるアレですね。夏の避暑地に良く似合う素材で、トラッド愛好家ならずともファンの多い、ジャケットだったりパンツだったり、はたまたスーツだったりですね。

Tさんが今回チョイスしたのはベーシックな紺無地セットアップスーツなので、画像だと素材感が少し分かり難いかもそれませんが、紛れもない「シアサッカー」です。

但し、、、
コットンではありません。

一見は全くのコットンの様ですが、実はポリエステル100%です。
東レさんが開発した機能素材のひとつ「エバレット」です。
僕らオジサン世代には、ポリエステルと言うと、「通気性が悪くて暑い。」のイメージが有るのですが、、、

東レさんは、良く知るユニクロさんで冬ならヒートテック、夏のエアリズムなどの機能素材をバンバン大ヒットさせたメーカーだけに、このエバレットも、軽さ、涼しさ、伸縮性などの機能満載でなかなかの優れものです。

仕様もエアアクティブと言う「軽量仕立て」にして、上着をパッチ&フラップポケットにして、単品ジャケットとしてもコーディネイトしやすいスポーティーなデザインがお気に入りです。

パンツは、トラッド風味良く、ボックスタック(綺麗なプリーツです)&ウォッチポケット付きはトレンドとトラッドが程よくミックスされました。

この夏は、ドレッシーにレダアクティブ、スポーティーにエバレットのコーディネイトで思い出のシーンを沢山演出してくれることでしょう。

写真上段:スポーティに羽織るセットアップジャケット&パンツ

写真下段:ボックスプリーツとプチフラップポケットが小粋なパンツ


Tさんのケイカイな1着
2019/05/22
さてさて、Tさんが今シーズンオーダーした1着紹介しましょうか?一体なんだったでしょうかね?

ミーハーなTさん、やっぱりそれはかの「エア・アクティブシリーズ」から、、、REDA ACTIVEをチョイスしましたよ。

31種類もある色柄からTさんが選んだのは、白黒のグレンチェックにブルーのオーバーペンが施された正統「プリンス オブ ウェールズ」でした。

出来上ったスーツは英国紳士よろしくクラシカルな雰囲気に仕上がりました。
早速、袖を通して貰うと、、、いや、脚を通して貰うと、、、
足先から膝、腿がすーっととおって「履いてる感じがしない。」そうです。ヒラヒラ!

椅子を勧めて腰掛けて貰うと、、、
「膝や腰当たりのストレスが全くない!」だそうです。

その理由は、一つ、素材にとても伸縮性が有ることです。二つ目は、今迄ノータックのテーパードパンツを好んで作っていたのを、トレンドも有ってボックスタックでツータックにして、腰回りに少しゆとりを増やし、バランスも有って股上もこれまた少し深くしたのが功を奏したようで本当に良かったです。何事もやってみるもんですね!

それから、これからの汗をかく季節に有り難いウォッシャブル素材&仕様にしたので、家庭でも洗えると言ったら、汗かきのTさん大喜び。しかし、ウール100%でしかもクォリティがスーパー120’sなので「ちょっと心配だけど、試して報告するよ」とのことでした。
僕もちょっぴりおっかなびっくりで報告を待つことに。。。

さて、上着の方です。
こちらも芯地、裏地共「エア アクティブ」仕様だから、当然のように第一声は「軽~い!ヒラヒラ感イッパイ」だそうです。

また、腕を動かしたときのストレッチ感が身体に伝わって、ひじの曲げ伸ばしや肩周りが動きやすいそうです。

チョッピリ残念なのはせっかくの軽々ジャケットですが、袖を通した時の「抜け」が、裏地素材に「エア アクティブ」ではウォッシャブル機能を付けた為、メッシュのポリエステルがレギュラー素材なのでキュプラに較べ滑りが劣るようです。ん〜、反省点ですが、滑りか洗いのどちらを取るか?ですね。

ともあれ100点満点で概ね90点と喜んでもらって一安心。後は家庭洗いの報告を、おっかなびっくり待つことにしますね。

写真上段:ブリティッシュトラッドの王道、プリンスオブウェールズ。信頼と安心のデザインは本当に長く飽きが来ないなぁ!

写真下段:美しいプリーツが出現、これがボックスプリーツだ!お試し有れ!


男前スーツの真因は?
2019/05/08
長~いGWも惜しまれつつ終わり、昨日は久しぶりの出勤日。
朝、スーツ着込んでいると、あれあれ?パンツのウエストあたりが、、、ん〜、ちょっときついかな(マズイ!)。

普段は5時に起床して朝飯抜きのトマトジュースを一杯、が僕の日課なんですが、連休中は寝坊して、しっかり朝ご飯も摂って3食アルコール付きのお蔭?で、2kg余り成長していました(笑)。

これではダンディ玉岡(自分で言っているだけですが)の名に恥じると思っていたところ、昨日立ち寄った本屋で雑誌を立ち読みしていると、ふと眼が止まったのが、スーツイケメンナンバー1のダニエルクレイグさん(勿論グラビアです)でした。

なんでも、007シリーズでは前作の「スペクター」が出演する最後の作品だと言われていたのが、この秋に公開される新作にも登場するとのこと、007好き、ダニエルクレイグ好きの僕にとっては本当に喜ばしい事です。

ここでハタと考えたのが、、、
ダニエル氏、なんでこんなに恰好良くスーツが似合うんだろう?と。

衣装のトムフォードのスーツは格好良い、これは確かですが、だれが着てもカッコ良いわけじゃありませんよね。

身長だって、自称170cm(実態は165cm)の僕が言うのも変ですが、公称178cmで歴代のボンドスターに比べても、英国人としても、決して大きい方じゃありませんよね。

しかし脱ぐと凄いんです!ボディが。
あの鍛えられた肉体に纏うから格好良いんでしょうね。僕も30年ぐらい前だったら少しは勝負できる(隣で嫁が無理無理と連発してます)と思うんですが、改めて日頃の鍛錬の大切さ、身に染みて感じます。

気を引き締め直して、筋トレ、体幹トレ、毎日欠かさずやるぞ(どうも一杯やると怠けます)。
プランク1分間、腕立て30回×2、腹筋30回×2、スクワット10回×2、あくまで目標ですが、夏のスイミングシーズンに向けて(誰に見せるんだ?)引き締め直したオヤジのボディを目指します。

それに、、、
ダニエル氏の劇中の身のこなし、所作はさすが英国人を思わせる「騎士道精神」がプンプンです。これには負けずに日本男児として「武士道精神」を発揮したいと思います。
最後に、脳トレも忘れずに・・・。
やっぱり男も女も中身ですね!

写真上段:見よ、この引き締まったボディ!負けずに鍛えるぞ!

写真中段:ホコリ(誇り)多き(高き)ボンド君、お決まりのタブカラーシャツに白のポケットチーフをスクエアにしているのが定番。主張しすぎない粋さが良いですね。これぞ、英国で言うところの「COOL」です

写真下段:珍しく(?)スリーピースで、ラペルがピーク。シャツはピンホールで、チーフはパフ。それでも、やっぱり「COOL」です


ゼニアの生地が人気の理由
2019/04/25
早いもので、オーダースーツのヨシムラが神田駅西側の地へ移って1年。
昨年の今頃は、旧店舗の移転セールでオーダーを受けた数が半端なく多かったので、その仕上がり品の納めと新店舗の開店セールが重なり、もう大変でした。

大変と言えば、引っ越しの際に額をシャッターにぶつけて、パックリと割れ鮮血飛び散る、名誉の負傷(単にボーッとしてただけです)なんてことも有って、久しぶりに白いスピードカー(救急車)に乗せてもらいました。今もその時の「名誉の負傷」がおでこにしっかり残っています。

今、YOSHIMURA&SONSではその1周年に掛けて、ゼニアフェアを開催しています。
壁一面に品揃えしたゼニアの生地のかず数々が、毎日お越しになる沢山のお客さんに手に取られオーダーされると言う、変わらずの人気です。

何故ゼニアの生地がこんなに愛されるのか?
ヨシムラのリーズナブルプライスにも因るのですが、、、
勿論、それだけではありません。

ゼニアはイタリアの北部トリヴェロ(北に南アルプスを臨める自然豊かな所です)の地に、1910年初代エルメネルド・ゼニアが服地工場を設立しました。その時から明確な企業理念を打ち立てていました。1.最高品質のメンズウエアの為のファブリックを生産すること 2.世界中の原産地から上質な素材を厳選し直接調達すること 3.消費者の発展のためにもたゆまぬ製品革新を努力すること 4.伝統的なクラフトマンシップと最新技術の融合

今日まで100年余り守り通した結果、かつて圧倒的強さを誇っていた英国服地を凌ぎ、世界各国の消費者に支持されるようになりました。

その創業スピリットは、かつて発注の都度訪れたトリヴェロの工場で何度も眼にした光景に現れていました。それは、、、
「美」でした。

生産ラインに至る通路の壁面には、歴史を物語る絵画、清掃の行き届いた廊下、良く手が入れられているイングリッシュガーデン風の中庭、そして生産ラインにおかれた数々の器具が本当に良く手入れが行き届いて皆ピカピカだったのをよく覚えています。糸の束を染める器具などは普通染料まみれだったりするのですが、どれも磨き上げられているのです。決して新しくないのに。まだまだありますが今日はこれぐらいにしておきます。

此処で生地の生産に携わる人全員が、創業精神を守って日々生地を織りあげ送り出していました。そうやって「美」を追求する執念にも似た凄味が、愛される理由の一つでは無いかと思うんですね。

写真上段:1周年無事迎えました

写真上段:ゼニア工場が垣間見える1冊があります


ファッションデザイナーのビジネスモデル
2019/04/11
左の写真はデザイナー田山淳朗さんの興味深い二つのインタビュー記事を重ねたもので、上が1999年1月6日付(今から20年前)、下が2019年4月5日付(現在)で、どちらも業界紙の「繊研新聞」に掲載されたものです。

何故20年も前の新聞記事を取って置いたかと言うと、、、
当時の田山さんは、自身のコレクションブランド「アツロウ タヤマ」をパリコレで展開する一方、日本ではバカ売れしていたことから平成のお化けブランドとも言われた「オゾック」のチーフデザイナーを兼務していました。そして、「オゾック」のビジネスモデルを主導した田山さんに同世代の僕は強く触発されたのでした。

「オゾック」には、それまでのコレクションブランドやライセンスブランド、アパレルブランドにはないビジネスモデルが確立されていました。それが「SPA(製造小売)」と言う企画、製造、販売までを一貫して行うビジネスモデルです。

それは消費者の嗜好の変化を素早く捉えて品揃えに反映し、在庫を高効率回転させて売り上げと収益性を高めたことで、大小さまざまなファッション企業が取り入れようとチャレンジしたものの、デザイナーやMD、セールススタッフといったチーム力の優劣によってブランド間しいては企業間の成績に差がついて行きました。

「SPA(製造小売業)」は、「QR(クイックレスポス)」が生命線で、この要素を60年代から持っていたのが「イージーオーダー」でした。21世紀初頭まで、「イージーオーダー」は、年寄り臭い、ダサいなどのイメージからファッションに鈍感な世界で、売り手も買い手もファッションに関心の低い高年齢層に偏っていました。

しかし、今世紀にはいってからサビルロウやクラシコイタリアが注目を浴び、イージーオーダーにもスタイルやデザインが注入されファッションナイズされるとお洒落で個性的な消費者が飛びつき新たな市場が形成されるようになりました。

元々1カ月弱で顧客の希望を叶えるという「QR(クイックレスポンス)」の要素を備え、さらに消費者需要を取り込んだ新たな提案をリスク少なく提案することが出来るのがイージーオーダーです。既製服では新しい企画を市場へ導入するのにスーツで最低限30着あまりの生産量が必要ですが、イージーオーダーでは1着あれば充分です。

今後は、ファッション性や機能性の高い企画提案出来るチーム力(人材)と、顧客のオーダーをクイックで生産できる背景(工場設備)を整えること(目標は1週間)、フラッグシップショップがファッションビジネスのサクセスキーになることでしょう!


ビジネスリュックの功罪
2019/03/26
僕がリュックを担いで通勤していたのは今から20年ほど前、20世紀も終わろうとしている頃でした。

その頃、未だ前職に就いてカジュアルブランドを担当してたから、Tシャツにデニム、シューズはスニーカーと言った軽装で、リュック背負って父のお下がりのロードバイクを駆って最寄駅まで通勤していたのをよく覚えています。快適でした!

夏のある日、異動でビジネスブランド担当に就任した時からスーツ着用に戻り、いつの間にやらリュックからブリーフケース、自転車に乗るのは休日だけで通勤は徒歩になってしまいました。スーツスタイルでリュック背負ったり、ロードバイクに乗るのがどうも抵抗有ったんですよね。

今、仕事で使うバッグですが、僕は相変わらずブリーフケースを愛用していますが、なんでも業界紙の「繊研新聞」のアンケート(複数回答)によると、トートバッグが一番で6割の人が使い、次にリュックサックが5割の人が使っていました。ヘェー、そんなに居るんだと思った反面、ブリーフケースは1割の少数派で、意外にもデカいバッグに人気が集中しているんだと強く感じました。

そこで2位のリュックサックですが、ビジネススタイルにどうなんだろうと改めて問うて見たくなりました。

良い点は、両手が自由に使えるから自転車に乗りことが出来るし、スマートフォンも操作しやすい。容量が大きいから沢山の資料や道具を持って移動が出来る。総合して機能性が高いと言ったところでしょうか。

一方、難点はと言いますと、まずはビジネススタイルに合うものが少ない。コードや金具の付いたアウトドア系ブランドは絶対NG.次に何をそんなに沢山入っれているの?と思うほど厚く膨らんだリュック(自宅へどんだけ仕事を持って帰るの?)。通勤ラッシュの電車内では迷惑になりますよね。

それでは、スーツスタイルに合ったリュックサックってどんなのが良いか考えてみると、形は絶対スクエア。あの楕円形はNG。色はスーツの色に合わせて、ブラック、グレイ、ダークブラウンあたりが妥当。大きさは、特に暑さですがパソコンが仕事柄手放せない人も多いと思うので、せいぜい15cm位までが許容範囲。それより厚いと修行者をイメージしちゃいます。

スーツやジャケパンのビジネススタイルに合わせるには、フォーマル感が必要だと思います。素材もマットなナイロン系が多いですが、レザー製のものが少数ですが良いのではないでしょうか?

そこでバッグと言ったらエルメスですが、リュックサックはてっきり作って無いと思って調べてみたところ、有りました。程よいサイズと形で、素材はカーフスキン。これがまた良いです!

しかし、、、
価格が、なんと100万円超。庶民の僕は唖然とさせられました!


お宝なシャツの生地
2019/03/18
もう少しで桜の花が街中を桃色にしてくれる、そんな季節がやって来ますね。
花粉症で大変な人も、この時ばかりはマスクしてメガネして、千鳥ヶ淵へGO!ライトアップされた光景はまさに絶景!お宝シーンです。

そうそう、お宝と言えば、先日、ヨシムラの佐野店長が「玉岡さ〜ん、見て下さい、ビッグヴィジョンの○○店でこんなお宝のシャツ生地見つけちゃいましたよ。Kさんにどうですか?」

そう言えば、昨年の暮れから何人かのお客さんに、「シャツの生地、新しいのは一体いつ入るの?」と突っ込まれることしばしば。いささか困り果てていたところへニューコレクション入荷(カンクリーニだよ)の朗報に加え、今回のお宝シャツの出現。これなら眼の肥えたKさんでも喜ぶに違いないと即電話しちゃいました。

そのシャツの生地とは?
なんと、S.I.C.TESによる120番双糸でお織り上げられた海島綿でした!
豊かな質感、美しい光沢、しなやかな手触り、Kさんが「要らない」と言えば、自分のシャツ作っちゃおうと思っていました。しかし、その期待空しく、あっさりオーダーされたと言うオチでした。

コートを脱ぎ捨てるこれからのシーズン、Vゾーンのコーディネイトにシャツは大きな役割を担います。
今シーズンのシャツトレンドでは、「ノーアイロン」や、それに「涼感」を加えたもの、カラーはイエロー系が打ち出されていますが、UVカット消臭吸水速乾など機能を打ち出したものも沢山見受けられます。

汗かきな僕はやはりコットン100%派で、夏は特にそれが心地よいと思っているのですが、素材メーカーも開発が進んで、混紡素材や形態安定素材などでも肌触りの良いものがどんどん出されているようなので一度は試して見ようと、、、

夏は上着を脱ぎ捨てるので(僕らは着ますよ)、シャツ&パンツによるコーディネイトの重要性が秋冬シーズン以上に高り、センスを疑われます。
天然素材か高機能素材化はそれぞれの良さも手伝って、意見の別れるところですが、ヨシムラでは質感を、ビッグヴィジョンでは機能に重きを置いた展開になる見込みです。

話は変わりますが、海島綿もっと無いか探してみよう。


2019SS ネクタイトレンド
2019/03/04
僕の若い時、実はネクタイするの大嫌いだったんです。
何故って?自由に解放されていたいという気分からだったのですが、ある時からネクタイに頼るようになったんです。

それは、、、
ある新聞のコラムで、プロ野球選手OBが、こんなことを書いていました。
「私は酒席でいくら飲んでも乱れない為に、ネクタイを最後までビシッと締めています。
これを読むまで、仲間や先輩後輩と一杯やった帰り、大事な鞄を電車の網棚に忘れて無くしていました。財布もろ共だったんで結構大変な目にあっていました。

それが、試しにいつも外していたネクタイ締めて一杯やると、どうでしょう?酔っぱらっても気持ちは引き締まり、しっかり帰宅するようになったんです。当たり前ですが。
以上ネクタイの効用ですが、皆さんはいかがでしょうか。

ネクタイのトレンドを伝えようと思っていたら大分横道にそれました。スミマセ〜ン。
改めて、今シーズンのネクタイのトレンドですが、、、
百貨店のネクタイ売り場を見ると、先ずは価格が高くなっているのを感じます。これはシルクなどの原料費が上がっている影響ですが、国産で7000円から13000円位、インポートだと16000円以上になっているようです。

色では、イエロー、グリーン、レッド、サックスなどがトレンドですが、ネイビー、ブラウン、グレーを中心にした構成になっています。

柄は、フラワーモチーフやボールドパターン(大胆な絵柄)のトレンドに加え、ペイズリー柄やジオメトリック柄、レジメンタルストライプにソリッドが中心と言った構成でしょうか。

ヨシムラとビッグヴィジョンで展開しているオリジナルタイでもフラワーモチーフやクレストにボールドパターンと言ったトレンドに、糸や織りで表現されたテクスチャーに高質感を感じさせるソリッドタイが今シーズンもデ〜ンと揃っています。

そして価格は変わらずの、4900円。
ファブリックはイタリー、メイキングは日本でこの価格は、ヴァリュー高いです。また締めても緩まないクオリティーも高さ。このオリジナルタイは本当に優れものです!

写真は、色、柄ともにトレンド、ベーシックがバランス良い企画になっているオリジナルタイのコレクションの一部。


平成ファッションを振り返るB
2019/02/20
「平成ファッションを振り返る」は、今日で平成21年から現在までを振り返って、最終回となります。
改めてこの10年ほどのファッションを振り返ると、それまでと比べ本当にトレンドも刺激も少ない時代だったようです(今も続いていますが)。

平成20年(2008年)にリーマンショックが勃発、世界同時株安となって日本の景気も失速、その立ち直る矢先に、平成23年(2011年)には東日本大震災、平成28年(2016年)熊本大震災、平成30年(2018年)西日本豪雨など理不尽な天災も多く、日本の景気に向かい風が立ちはだかり、大変でした。

そんな中で元気だったのは、ファストファッションやユニクロ、シマムラでしょうか。
ユニクロの弟分GUの990円ジーンズ。これ僕の周りでも履いている人いましたが、見た目にスリムなフォルムはとても格好よく、「安!」と「良いパターン使っている!」中々の優れモノでしたよ。

忘れてならないのが本家ユニクロのヒートテック。これには僕もはまりました。確かに冬暖かく、肌触り良く、フィット感抜群、耐久性も高く良いことづくめ。夏は涼しくて、蒸れないエアリズムの併用で、アンダーウエアは1年中ユニクロさんにお世話になっています。

一方で、平成21年(2009年)にH&Mが原宿に1号店を出してファストファッションブランドが路面に出そろったものの、最近では相次いでそのフォーエバー21が原宿から、H&Mが銀座から撤退してSCへ出店を行っているのは、おそらく高い家賃のコストパフォーマンスと競合激化によるものでしょうね。

「安さだけが価値では無い」はZARAなどを見ていると実感しますが、価格だけでなくそもそもファッションとしてトレンドを捉えていない服、品質(価格見合い以上)を伴わない服はやっぱり支持されません。デザインと品質と価格バランスが良く、価格の意味がはっきり伝わるブランド、店、商品だけが今後のマーケットに生き残るんだと思いますよ。

この10年間に世に出て凄いスピードで普及したLINEやインスタグラム、日本語版フェイスブックやツイッタ―は社会へ大きな影響力を持ち、インフラになったスマートフォンが世の中を一変させた反面、ファッションに割かれるお金が少なくなったのも現実で複雑な心境です。

現在ブームになっているオーダースーツも老舗オーダースーツチェーンや個人テーラーに加え、大手アパレルメーカー、紳士服専門店、老舗生地問屋などが競って参入して裾野が広がっていますが、群雄割拠の戦国時代に生き残るのは???

5月から新たな元号の時代がやって来ますが、どんなファッションやムーブメント、カルチャーがやって来るのか楽しみですね。

写真上段:GUジーンズ

写真中段:ユニクロヒートテック

写真下段:今は見馴れたLINEのロゴマーク



menu前ページTOPページ次ページspace.gifHOMEページ