先日、僕が気に掛けている素材展へ行って来ました。
何故気に掛けているか?と言いうと、、、
今、コロナ禍だった時の在宅ワークや高温多湿な温暖化を通して、オフィスウエアの変化が、特にメンズスタイルが地殻変動のようにじわじわとゆっくりから少しづつ加速しているのが物凄く感じられるんですよ!
先述の素材展ですが、大手繊維商社T社のカジュアル素材(ストレッチ系などの機能性素材やコットンや麻などのナチュラル素材)を扱う部門の2025年春夏物の展示会でした。
訪問するたびに来場者の人数が増えているのを実感すると同時に、何より提案している素材に今後のカジュアル化するオフィスウエア(従来のスーツスタイルが段々と変化して行く、どこぞのパジャマスーツのような)がイマジネーションされる機会でした。
一方、先だって開催された従来ビジネススーツの主役となっていたウール系の展示会では、目新しい素材が少なく、価格に重きが置かれ(低価格)、閉塞感のようなものを感じて会場を後にしたものでした。
温暖化の進む日本のオフィス環境では、政府が進めるクールビズと相俟って更に更にカジュアル化が進むであろうことが予測されます。
クールビズスタイルと言うと、スーツマイナスネクタイの単なる引き算スタイルが当初の主流でしたが、今はシューズはスニーカー、パンツはノンプレスのドローストリング、インナーはプリント柄のストレッツシャツ又はUネックのカットソー、トップスはアンコンジャケットが夏の定番になりつつ、今後は冬だって軽さはスタイリングのキーワードになって行くと思われ、従来のスーツは「一張羅」の役割へとフォーマル化して行くと思います。
今やオーダースーツ屋の当社でもドカジュアルと思われたドローストリングパンツを作るし、全くの布だけのアンコンストラクテッドジャケットやストレッチシャツも販売スタートしました。今後の課題は盛夏のパンツやトップスで、特にトップスはブルゾン、カバーオール、シャツアウターなどを製品化しようと思っています。是非、楽しみにしていて下さい。
「軽・薄・伸」の3文字が、2025年春夏物企画のイメージかな?!
写真上段:向かって右から、お世話になっているT社のN氏、岡山統括、佐野店長でした
写真中段:夏の羽織物として有っても良いカバーオール
写真下段:クールドッツを使用したドット釦のシャツ→これGOOD!