HOME>いらっしゃ〜い!!> 一足お先に梅雨支度
オーダースーツのヨシムラ
お客様!いらっしゃ〜い!
 一足お先に梅雨支度
今年は暖冬の影響から、桜の開花も例年より早く既に満開の時期を過ぎ、散り始めているところもあると思いますが、皆様の街の名所の桜はいかがでしょうか...
4月と言えば、新入生や新社会人など、新しい環境に身を置くことが多い季節でもあります。
気温も少しずつ上がり、冬物のスーツから春物のスーツへと外見もシフトし、(気は早いですが)4月を過ぎますと、やってくるのは梅雨であります。

新社会人の方の中で、やがて訪れる梅雨を前に準備をする人は、少ないかと思いますがどうでしょう。
梅雨時と言えばスーツが濡れやすく、訪問先や商談事などで人前に湿ったスーツで立つのが多くなってしまうのは避けられないところです。
スーツは殆どがウールですので水を含みますと、ヨレヨレしてしまい、そのような見た目では折角のプレゼンも、マイナスの印象を与えかねません。

では、スーツが雨に濡れないようにする為には、どうしたら良いのでしょうか?色々な対策があると思います。
傘を今まで使用していたサイズより大きくする、合羽を羽織る、外に出ない!?etc...
色々ありますが、今回私から皆様にご紹介するのは雨に強いコートです。

先ず雨に強くするには水分を弾くような素材を使えば良いという事は、イメージしやすいかと思います。
例えば、そんな防水コートで有名である生地にゴムを塗り込んで防水性を高めたゴム引きコートのマッキントッシュ、ワックスを生地に馴染ませたバーブァー、そして防水性のあるコットン=バーバリークロスを使用したバーバーリーやアクアスキュータムが世間では広く知られております。
これらは防水性が高い反面、値段もそれなりにします
良い物は高いというのは当然ですが、費用対効果も人それぞれですよね。
もう少しパフォーマンスの良いコートが欲しいとの声もありそうです。

そんな中、今回のコートをご紹介するにあたってキッカケとなったのは、いつもご贔屓頂いている、お客様Sさんのご来店の際のご相談からでした。

何でもSさんは、トレンチコートをオーダーでお探しとのことで、インターネットやオーダー屋を見て廻ったそうです。

お話をお伺いすると...

Sさん: なかなかピンとくるような生地がないのと、そもそもトレンチコート※1をオーダーしているお店が少ないですよね...
北: 確かにオーダーでトレンチコートをオーダーしているお店って少ないですよね〜
Sさん: ヨシムラさんでは、メンズでウールのトレンチコートを紹介してるけど、コットン生地でオススメないですか?
サンプル帳にはコートのコットン生地は、ないけど。
参考URL>>>http://www.vightex.com/wel/2005/05_12/index.html
参考URL>>>http://www.vightex.com/thanks/2006/06_01/index.html
北: 勿論、オススメありますよ〜。
マッキンットッシュやバーブァーのような専売特許型の生地は無くても防水性が高くトレンチコート向きなのを探したいと思います。
でも、直ぐにコレです!と言うのには生地が沢山有りすぎ、そこから選別しなければならないので暫しお時間頂けないでしょうか?
Sさん: 了解、じゃぁ連絡待ってますね。

東京店スタッフ北より一言(※1)・ ・ ・

紳士の不滅のコートである、トレンチコート。
トレンチコートについては、語り尽くされてきましたが、おさらいしておきましょう。

トレンチコートは、1914年に始まった第1次世界大戦の末期にイギリス陸軍が『トレンチ=塹壕』戦用に開発されたことから名付けられております。
そのデザインは、ダブルブレストでチンウォーマーや手榴弾をぶら下げる為のD状の金属管が付いたベルト、肩当て(ガンフラップ)、双眼鏡を固定するエポーレット、背中のケープ状の布など、一つ一つのディテールに機能性を持たせたコートのことを言います。
参考画像は、ショップマスター数十年物のバーバリートレンチコートです。

...という流れでコットンでトレンチコートにマッチする生地を探すことにしました。
そこで前出のような防水性が高く、且つコットン素材である条件を満たす為、生地の山を登りメーカーサンプル集の海を泳ぎ、見つけたのがメーカーサンプルからの生地でした。
当社の在庫から見つけられれば良かったのですが、、、う〜ん残念。
何故残念なのかと言うと、お店に在庫がないので、小さなサンプルしかないのです。
大きな生地をご覧頂きたいところなのですが、全部を仕入れる訳にはならなく...と言うことで、メーカーサンプル集を用意してご来店のお伺いメールをいたしました。

後日、Sさんがご来店いたしました。

Sさん: 色々お手数をお掛けしましたね。
北: とんでもございません、Mさんの為なら...では早速ですが生地をご用意しましたのでご覧下さい。色々探したのですが、大きな生地でご覧頂くことが出来ず、済みません。
Sさん: 大丈夫ですよ、ある程度小さくても、大きな生地になった時色合いが変わるのは認識しておりますし、想像も付きますので

流石はMさん、オーダー慣れしております!!

北: さて、生地ですが、これはナノテクコットン※2なんですよ〜。

東京店スタッフ北より一言(※2)・ ・ ・
ナノテクとは、ナノ=10億分の1メートルの領域で分子を操作し物質の改良を図るナノテクノロジーを応用しすることで、今回の生地はそのナノテクを生地に用い高い防水性を付加しております。
画像は、今回の生地に水を垂らしたところです。
綺麗に水を弾いていますね。

こんなやりとりをふまえて、オーダーに取り掛かるべく仕様書を作成していたところ、その後追加で冬用にライナー&革バックルお持ち込みになさるということで、再度ご来店頂きました。

何でもライナー用の生地はWeb上で、手に入れたとのことでガンクラブチェックが見た目に オシャレ
バックルも当社の標準仕様が黒のみなので、お持ち込みの赤茶のバックルがアクセントになりそうですね。
画像は、一通り揃え終わったトレンチコートの見本服とSさんの素材達です。

Sさん同様、ライナーのお持ち込みも承りますが、当社の生地在庫の中からでも、ご希望あればご用意いたしますので、その時は予めのご相談お待ちしております。

あとは、どのような出来上がりになるか楽しみなところですね。
本格的なトレンチコートのご紹介はWebでは初めてですので乞うご期待ください!!
以上 北がご案内いたしました!