エアリーライトジャケットのカジュアルな着こなし
2025/09/13
前々回のブログでは、僕のエアリーライトジャケットをYOSHIMURA&SONSのショップ前で、ベストをインして蝶ネクタイを合わせたクラシックなスタイルで紹介しました。
今回は少し趣を変えて、秋川渓谷にランチに出かけた時のコーディネイトを紹介しちゃいます。

秋川渓谷といえば、澄んだ川や緑豊かな山々が広がる自然の宝庫。そこへ向かう道は、石や岩がごつごつしていたり、片道2時間ほどの車の運転があったりのプチ旅行、意外とアクティブなシーンが多いんです。
そんなときに蝶ネクタイ姿じゃ、ちょっと浮いちゃいますよね(笑)。

そこでコーディネイトしたのが、エアリーライトジャケットのセットアップに、白Tシャツをインして白スニーカーの組み合わせ。軽やかで動きやすく、それでいてジャケットならではの品の良さを保てるスタイルです。
まさに「自然の中でもオシャレでいたい」わがままを叶えてくれる一着。

本来、ビッグヴィジョンの「オンタイム(ショップ内)」のドレスコードでは、TシャツやスニーカーはNGアイテムとしてます。ですが、時代は変わり、街を見てもスーツにスニーカーを合わせているビジネスマンの多いこと、カジュアルを取り入れた着こなしが社会的にもごく自然になってきていますよね。

仕事帰りにふらっと立ち寄るカフェでも、週末のちょっとしたお出かけでも、「ジャケット × Tシャツ × スニーカー」は違和感なく、むしろ清潔感や軽快さを印象づけてくれるのです(退社時に着替えるというのも大変ですし)。

私は、最近では「オンでもカジュアル要素を取り入れた着こなし」が、これからの時代に必要だと強く感じていますが、あなたは如何でしょうか?
店舗スタッフにとっても、時代に合わせた提案ができるかどうかはとても大切なこと。ジャケットスタイルの懐の深さを示す意味でも、Tシャツやスニーカーはこれからの“必須アイテム”だと思っています。

エアリーライトジャケットは、クラシックにもアクティブにも対応できる万能な一着です。ぜひあなたもON、OFFのシーンに合わせて、その軽やかさを楽しんでみてください。きっと新しい発見が有りますよ!

写真上段:秋川渓谷河川で遊ぶ

写真中段:古民家の縁台で一休み

写真下段:山里散策中にパチリ


裏だって手は抜かないぞ!
2025/08/24
「見えないところにこそ、オーダーの価値がある。ポロシャツの“裏側”をちょっとだけ公開!」

ポロシャツって、表側のデザインや色はもちろん大事。でも、本当に“いいもの”かどうかは、実は裏側を見ればわかるんです。
だから今日はちょっとマニアックに、ビッグヴィジョンやヨシムラ&サンズのオーダーポロシャツの裏側を、こっそり見せちゃいますね。

1. 縫い目のきれいさが、着心地に効いています
裏側をめくるとわかるのが、縫い目の始末の丁寧さ。特に生地が重なって厚くなる部分の始末がとても大切です。
ほつれがないのは当たり前。糸の処理までスッキリしていて、ゴロつき感ゼロ。だから素肌で着てもストレスがありません。
「裏なんて見えないから適当でいい」なんて発想、うちにはありません。

2. 衿裏・裾裏の美しさ
衿の裏を見てください。芯地がズレないようにきっちり固定してあるから、洗っても型崩れしない。
裾も同じく、裏側のまつり縫いがしっかり整っています。こういうところ、既製品では意外と差が出るんです。

3. ブランドじゃなく “職人の手”が見える
裏側に見えるのは、ブランドロゴじゃなくて、仕立ての技術。
オーダーならではの「サイズ感」はもちろん、細部の仕上げまで妥協しないから、長く着てもヨレない、型崩れしない。
結果、気がつけば“お気に入りの一枚”になっています。
補足ですが、今回のオーダーポロを企画したMDの國井君とバイヤーの関谷君、二人共アパレル出身だけに拘りが強く妥協が無いので工場も泣いていました(涙)。

最後に、、、
裏側なんて、普段は誰も気にしない。
でも、その見えない部分こそが、本当のクオリティを決めるポイント
ビッグヴィジョンとヨシムラ&サンズのオーダーポロ、もしお店で見る機会があったら、ぜひ裏側をのぞいてみてください。きっと、納得してもらえるはずです。

写真上段:
衿・前立ての裏側。ターコイズが有名なPブランド(綿100%)の既製品で2シーズン着用、白が当社オーダーポロ(綿77%ポリエステル23%)で今シーズン着用。価格差はPブランドがオーダーポロの約2.5倍、着用期間や素材の違いはあるけど作りは負けてないぞ!

写真中段:アームホールの袖付け部分

写真下段:裾周りとスリット部分


オシャレは足元から
2025/07/19
3月30日日曜の午後、やらかしました?

それは僕のルーチンである空手の練習中の出来事でした。
師範代が今日の練習はこれで終わりにしましょうと言うのに、僕が最後の一番とお願いして組手をしてもらった最中、僕が「回転後ろ回し蹴り」を試みたところ、見事にかわされて1回転して道場の床に着地したその瞬間、「ブチッ」と音が聞こえて尻もちを着いてしまったんです。誰かに後ろから踵を木刀で叩かれたような錯覚の中、右足首に触れてみるといつもはピンとしているアキレス腱の箇所がふにゃ〜となって手ごたえ無し。ブチギレてしまいました。

道場生に車で病院へ連れて行ってもらうと、早速右足の膝下から足の指元までがっちりギブスで固められ、松葉づえ生活スタート(トホホ)。お医者さんには「全治6か月」と言われるも、嫁さんには「骨折と同じだよ」と、がこの時代インターネットで検索すれば嘘だというのが即バレてしまいました(へへへ)。

そんな訳で、ギブスをした足には普段の靴は履けずギブスシューズと言う厚底サンダルみたいのを右足だけ履かされて回復を待つことになったのです。そうなると足元が片足だけ不格好なサンダルなので合わせる服が無く、「オシャレは足元から」とはよく言ったものだなぁとつくづく感じました。

着るのを楽しみにオーダーした「Dot airコードレーン」のスリーピースと、それに合わせて初めてネットで買った靴も、先日ようやく試着することが出来て義理の息子?と一緒に富ちゃんに写真を撮ってもらいました。

着たらコレ、メチャメチャ軽いのなんのってとても快適です。暑い夏あえてスリーピースにしたのは、軽さ、涼しさを試すのと、ジャケット、ベスト、パンツをそれぞれ単品コーディネイトしようと思ったからで狙い通りでした。但し、靴は試し履き無しのネット購入だったので、表示サイズより大きく中敷き2枚重ねて履くことになりました。

アキレス腱の治療は今ゴールまで6合目と言ったところで週一リハビリに励んでいますが、当面の目標はドットエアーのスリーピースを颯爽と着て歩く(まだまだ走れないので、苦笑)です。お陰で運動不足が祟り食欲は落ちずで、順調に毎月体重が増えて続けてます(マズイ!)

この4ヶ月、会社の後輩や社長、電車で席を譲ってくれた見ず知らずの優しいおば様、おじさん、可愛いお姉さま、本当に感謝しています。特に嫁にはよく助けられ、いよいよ頭が上がらなくなりました。

引き続き、故障者リストから抜け出すべくリハビリに励みます!

写真上段:ギブスにもようやく慣れてきた頃のファッションはスウェットスタイル

写真中断:ようやくニュースーツを試着したもののベストがぴちぴちでヤバイ!

写真下段:佐野君とは色違い、仕様違いのお揃いです


あなただけのオーダーポロシャツ
2025/06/15
夏の主役は“襟”が違う!?あなただけの「オーダーポロシャツ」、ビッグヴィジョンで始めましたよ!

スーツ屋が何を始めたかと思えば、、、そうなんです。今度は「ポロシャツ」までオーダーできちゃいます!

「え、ポロシャツってTシャツの親戚でしょ?オーダーなんて大げさじゃ、、、?」
そう思ったそこのアナタ。騙されたと思って、一度見に来てください。

ポロシャツの世界、実は奥が深いんです。

“ビジネスでも着られる”ポロシャツって?
カジュアルなのに、なぜかキリッと見える。
それがビッグヴィジョンのオーダーポロ。

◇襟型が選べる! ボタンダウン?カッタウェイ?ホリゾンタルワイド?
◇丈も袖もお好みのジャストサイズ!
◇お腹が見えない安心設計!
◇お尻が隠れすぎないいい感じの丈!
◇ カラー・生地もお好みに合わせて選んで! 「え、これ天然素材?着心地えぐい…」

「休日だけじゃもったいない!」
そんな声、続出中です。

スーツ屋だからこそ作れる、”仕立てのいいポロ”
ポロシャツなのに、なぜか高級感があるのは理由があります。
なぜなら、我々がスーツで培ったノウハウを、そのまんまポロシャツに詰め込んだから。

肩のライン、袖の落ち感、首まわりの美しさ、、、
量販のポロじゃ絶対に出せない“品”が、ここにはありますよ。

オシャレ迷子、全員集合!
「ポロシャツって学生っぽくなるんだよな…」
「カジュアルにしたいけど、手抜きに見えるのはイヤだなぁ」

そんな悩みを抱える大人男子&女子たち、この夏、ポロから変わってみませんか?

この夏、「勝ちポロ」着て差をつけろ。
“量販じゃない、ユニ〇〇でもない、あなただけの一枚”。
それが、ビッグヴィジョンのオーダーポロシャツです。

さあ、ポロシャツ革命へ。襟を正して、お店でお待ちしてま〜す!

写真上段:サイズサンプル用意しましたよ!

写真中段:さぁ、試着してみましよう!

写真下段:いかがですか?


新製品開発の舞台裏
2025/05/24
そろそろ鬱陶しい梅雨が、、、
それが過ぎると今度は僕の大好きな夏です。

そしてファッションは、、、
そんな気候にピッタリのジャケットとインナーをヨシムラグループが総力を挙げて開発したのが、軽ーいジャケットとシャキッとポロシャツです!

このアイテム開発のきっかけになったのが、昨年の秋も深まる頃だったでしょうか?社長から1着のジャケットを手渡されて、「玉岡さん、これどう?」ってな感じでいつもアイデアが閃くとそれは唐突にやってくるんです(汗)。

なんでもニットやカットソーを主に企画生産している株式会社マルチョウの長谷川社長と工場関連の会合で吉村社長が久しぶりに顔を会わせた際に交わした会話が、、、
吉村「この夏は暑さやコロナ後のビジカジスタイルの定着で工場の受注が減り気味で、、、

長谷川「うちはこれ?で工場は結構忙しくしてますよ」
吉村「エッ!それ?は何ですか?」

早速取り寄せて見せてくれたのが、前段のジャージー素材のジャケットでした。それは裏地や縫い代が全くない特殊な技術で縫製された超軽量のジャケットで、軽さの割にしっかり感のある仕上げになっていたのは素材のせいでもあったのです。これを即来年の春夏からやろうということに、、、かなりのクイック開発です。

従来の体制なら「社長、無理ですよ」と言うところ、昨年の秋に入社してきた関谷君(仕入れ担当)や國井君(MD担当)の新戦力があれば突貫で仕上げられる勝算があったので、即取り組み開始でした。

工場と生地屋さんから沢山の協力を頂いて、、、
しかもジャケットの企画からすぐにまた社長からインナーアイテムもやろうということで、確かにコーディネイト提案すべきだと了解して、晩秋のアイデアから出発して春の販売開始までの約5か月間、工場スタッフと新戦力の二人には本当によく頑張って貰いました(僕は口だけです、笑)。お陰様でお客さんへ自信をもって勧められる商品が完成しました。

是非、手に取り袖を通して着心地を実感してください。必ず良さが伝わります!

写真上段:ヨシムラの佐野ショップマスターがサンプルジャケット試着してご満悦!?

写真下段:自ら注文して仕上がったばかりの長袖ポロシャツ(次回は半袖をオーダー予定?)


大切なもの
2025/04/19
早いもので、4月に入り新年度を迎えたかと思っていたら、アッという間に3週間が過ぎてゴールデンウィークも間近!楽しみにしている方も多いと思うんですが、いかがですか?

僕はというと、3月末の空手の練習試合中に右足のアキレス腱をブッチ切ってしまい、松葉杖の毎日です。だから当分の間は遠出を控え、GWもおとなしく家で過ごす予定です(トホホホ、涙)。

さて新年度と言えば、いろいろと新しいことが、、、4月1日のオーダーより、上着の内側につけているビッグヴィジョンのブランドネームが変わりますよ!

リボーンを行った店舗の看板に掲げている「ロゴマーク・ロゴタイプ」の織りネーム版です。長いこと刷新できなかったのは、旧織りネームの在庫が沢山残っていたから、と言うのは言い訳で、他ならぬ僕の不精な性格が災いして先送りしていました(スミマセン)。

この織りネーム、ビッグヴィジョンがヨシムラグループ入りした当時は、ブルー地にカタカナのビッグヴィジョンが白抜きされたものでした。今一つスマートさに欠け評判が良くなかったので、架空のデザイナー名をフォーカスしてビッグヴィジョンのネームを極めて控え目な小さなサイズにしたのが直近でした。
それでも店舗スタッフの中にはお客さんからの希望で「ビッグヴィジョンと入った織りネーム(以後、店ネーム)」を付けずにオーダーを受けるということがしばしばありました(悲しいことです)。

この「店ネーム」、言うならばブランドの家紋であり表札と同じぐらい大切なもので、玉岡家で言えば、代々(当たり前ですが)「五三桐」が家紋として受け継がれ墓石にも刻まれてますが、それぞれ歴史観あるプライドの象徴で、それだけに大切にしていくものだと思うんですよ。

まぁ、そんな能書きはどうでも良いとして、、、
新たな店ネームはなかなかスマートなデザインになっていますので、店舗担当者は自信をもってお客さんへ紹介してもらいたいと思います。大切なのは、社長が良く言う「仏像作って魂入れず」にならぬよう、店ネームにふさわしい商品もサービスも誇れるものにして行きましょう!

写真上段:「BIGVISION」の新・店ネーム

写真下段:家紋例「五三桐」


たかが服?されど服!
2025/03/16
大量の品が並べられているGUUNIQLOZARAの店に出くわすとよく思うんですね。「これ全部売れるの?」「どうやって在庫回してるんだろう?」って。

1980年代に一大ブームとなったのは、DC(デザイナー&キャラクター)ブランドと呼ばれ、特定のデザイナーによる高級ブランド服が「飛ぶように売れた時代」でした。ブームを牽引したのは「丸井」です。若者たちはマルイカードの分割払いによって数万、数十万もする服を手に入れてご満悦でした(この時代は未だスマフォが有りませんでした)。少なくても今より高価格だっただけに大事にしていました。

それがバブルがはじけて不景気になった今世紀、ツープライスの紳士服専門店やファストファッションのショップが幅を利かせDCブランドは衰退して一握りになりました。それを映す象徴的なブランドがZARAだったりユニクロです。

1990年代後半、フリースでブレークした低価格のユニクロが売れ出したときは誰もがユニクロに着て、街で同じ服を着た人に出会うと引け目というか恥ずかしさを感じたものでした。しかし今ではあの圧巻ともいえる質や種類の品揃えにより日常着の世界的ブランドとして一時代を築いているのは凄いことです。

ファッションは時代の空気を映す鏡のようなもので、今の時代は「高感度低価格」の服が認知されて一層はばを利かせています。一方、ワールドクラスの高級ブランドも健在ですが、売上規模では及びもしません。

「高感度低価格」の服が、最先端の流行や日常のコーディネイトファッションをセレブだけでなく誰もが楽しめるようにしたのは「大きな功」ですが、安さ故に愛着が薄れ大切にしなくなって数回の着用で捨ててしまうといった「罪作り」も生じさせています。

但し、世の中には僕のような生涯洋服好きだけではない人達も沢山います。お金があっても全くファッションに興味がない人が少なからずいます。そうした人たちには奥さんの後押しでも彼女の後押しでも何でもいいから、先ずは低価格で購入してもらいコーディネイトや高揚感などファッションの良さを味わってもらいたいと思います。

最近読んだ本の著者で「ユニクロ帝国の光と影」「ユニクロ潜入一年」を執筆したジャーナリストの横田増生さんですが、ファッションや服に全く関心のなかった横田さんが、執筆上止む無く就いたユニクロのアルバイトを通して、コーディネイトの面白さやファッションの喜びにはまっていったようです。そうなんです、これこそが「衣」の真骨頂ですね!

蛇足ですが、横田さんは先述の「ユニクロ帝国の、、、」がユニクロ側に訴えられ勝訴したもののその後の取材活動が困難になった為に、「ユニクロ潜入、、、」は1年間のアルバイトを通した体験をもとに出版したものでした。小野2冊の本、僕は無茶苦茶面白かったので、珍しく一気に読み終えました。読み物としても参考書としてもお奨めの2冊です。

写真上段:ZARAの店舗内で行き届いている量感陳列とPP陳列

写真下段:ユニクロの店舗内で行き届いている量感陳列とIP陳列


二人のマーチャンダイザーとバイヤー
2025/02/11
いきなり社長から問われた「MDって何ですか?」
僕のブログに「MD玉岡の眼」ってタイトル付けたの社長じゃないですか(?)、何をいまさら(苦笑)と腹では思ったんですが、、、
そこは素直な玉ちゃん、きちんと回答しましたよ(以下)。

僕 「MDとはマーチャンダイザー(Merchandiser)のことで、英語表記からMとDを取った略語ですね。」
社長「そんなの知っているよ、だから何やる人なの?」
僕 「そうですよね、当然知っていますよね。まぁ僕流に言わせてもらえば品揃え屋ですね。」
以上、僕と社長のある日のやり取りでした。

ヨシムラグループにも通常にアパレルとして役割分担があります。バクッといえばラインとスタッフでしょうか。
ヨシムラグループでのラインは店舗の販売、スタッフは本部機能に分かれているんですが、本部機能の特に商品関係に携わる役割が先述のMDバイヤーで、今までは僕が一人でガサツにやってきたMD(品揃え)とバイヤー(仕入)を、昨秋から二人の優秀な大手アパレル出身者が担ってくれているので僕としては大助かり(楽)、今まで僕が出来なかったこともどんどん押し付けています(笑)。

一般にアパレル業界で言うMDとは、商品開発、販売計画や予算管理など洋服の開発から販売までの「流れ」を担当する仕事で、対するバイヤーとは買い付けのほうに重きを置いてMDと二人三脚でラインへ商材を供給しています。

ヨシムラグループでのMDは、日々動きのある店頭の品揃えを注視して先を読み、適切な生地の品揃え、適切な価格、適切な数量、適切な店舗(これが特に僕の出来てなかったこと!)、そして時勢に乗る、です。一方、バイヤーは作成した仕入計画に基づき、適時、適量、適品の発注、在庫管理を行っていく、です。

全45店舗になったヨシムラグループで素材や製品という血流をこの仕事が担わけで責任も大きいですが、やりがいはそれ以上です。
二人共、プラス貢献、ヨロシク頼みますね!!!

写真:YOSHIMURA&SONSのコンフォートジャケット(2024SS開発製品)


収穫
2025/01/12
遅くなりましたが今年もよろしくお願いします。

例年は我が家の玄関先で新年のご挨拶をしていたのに、今年は初詣、初トレ、初仕事とバタバタして初ブログがこんなにも遅くなり、嫁や娘にまでチェック入れられた次第です(トホホホホ、但し楽しみの初稽古がまだお預けになっています)。

初仕事は1月3日から2泊の出張で、名古屋春日井店へ接客、採寸に行ってました。
3日は東京発7時に荻原君と新幹線へサンドイッチ片手に乗り込み、それを頬張りながら今年の意気込みを語り合い(?)、食べ終わったら則深〜い眠りに入ったのでした。

なので名古屋まで1時間半、あっという間に到着。そこらは2店舗へ二手に分かれ、僕は春日井店、荻原君は名駅店へと向かったわけです。
僕は春日井店があるJR勝川駅へ在来線で下車し、とりあえず駅に近接している今夜の宿へ荷物預けて、徒歩20分余りの道のりを朝日に照らされ悠々と向かったのでした。

10時の開店30分前からリピーターさんがお孫さんと一緒にご来店です。
いきなり春日井店山口店長の日頃の仕込みと愛されキャラが伺える場面に遭遇でした。
このリピーターさんには今までさんざん春日井店と山口さんがご愛顧頂いていたのですが、なんでも現役引退して今までのようにはオーダーできない代りに、お孫さんを紹介してくれたそうです(大歓迎!)。

その後もリピーターさんのご子息だったり、職場の同僚や上司部下だったりと2着セットの企画や学割企画を利用したりして、新規のお客さんが沢山増え、売り上げも増えて僕はニンマリしていました。

初オーダーのお客さんが多かったので採寸に追われ気が付くととっくにランチタイムが終わり遅いおやつの握り飯を毎日頬張っていました。

今回の出張では、山口店長の日頃の顧客との結びつき(すなわち地域社会との結びつき)と接客で提供しているもてなしの配慮が、顧客へ深く突き刺ささり、後からブーメランのように「お返し」がやって来た感じを強く受けて帰京しました(不断の種まきの成果ですね!)。

改めて価格訴求(安いですよ、お得ですよ)の接客だけではない、一人一人のお客さんへの紐づいた情報提供や細やかなサービスが実を結んだ証でしたよ。

写真上段:春日井店の最寄り駅「JR勝川」のホームにて

写真下段:勝川ホテルから見ることが出来た「日の出」


類は類を呼ぶ?
2024/12/08
夏が長くなったここ数年ですが、今年は特に寒くなるのが待ち遠しかったんです。
と言うのも、、、

このスーツが着られる季節を待っていたからです。それは、マーリング&エヴァンスのフランネルシリーズに有るライトグレイ・ワイドストライプで仕立てたスーツでした。

9月の初め、YOSHIMURA&SONSに揃った秋冬物生地サンプル帳をめくっていてヒトメ見て気に入ったのがそのライトグレイ・ワイドストライプの生地でした。しかし、残念なことに反物の入荷は「まだ先で〜す。」と返ってきて、しばらくお預けを食っていたんです。

「生地は厚いし、気候も暑いから作るのは先でもまぁいいか。」と思い直すと、今度はまずは反物の入荷が楽しみになり、次に反物が仕上がり生地サンプル帳とは違って大きな生地で見たり身体に当てて出来上がりに想いをふくらますとますます楽しみが高じてしまい、早速、青森工場へ生地を送って作ってもらったのが写真に写ったダブルのスーツです。

ところが写真を見てお気づきだと思うんですが、僕の隣にスリーピーススーツを着て写っているのが荻原君で、なんと僕と同じ生地でオーダーしていたんです。

荻原君は東京駅鉄鋼ビル店の店長を退任した後、今はBIGVISIONやHANABISHIの店舗を廻って、接客やVMDなどのサポートをしてもらっていますが、お互い根っからの服好きが高じて同じ生地に惚れてしまいました(決してペアルックの趣味は無いですから)。

写真に並んで移ると、どうも僕に分が悪く、太って見えるんです。体のスペックはほとんど同じで(体重、身長、股下も)、何故そう見えるのかなぁ?と思っていた昔、ある日地下鉄に乗って吊革に捕まった僕と荻原君を車窓に見ると、僕の方が顔がデカイ!(笑)
原因がはっきりして、すっきりしたようなしないような???

生地に戻ると、このマーリング&エヴァンスのフランネルは、英国っぽさのハリ・コシがしっかりある反面、イタリアっぽいソフト感と発色や柄のデザイン性が本当によくマッチしていて、これが二人を参らせた理由です。

最後に二人のこだわりですが、荻原君のジャケットはアンコン、僕のは総裏にしてオリジナルプリント裏地を張りました(これも大変お気に入りです)。

写真上段:かぶってしまいました!

写真下段:ここがこだわりの裏仕様



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