紆余曲折したけれど、、、
2018/11/23
紆余曲折しましたが、ようやく仕上がりました、僕の一着が。。。

先日少し話しましたが、僕の今シーズンの一着は、初めてヴィンテージクロスの中からチョイスしました。
少々フラノなベースに、プリンスオブウエールズのパターンがのっかったクラシックなデザイン。9月頃、店に入荷した時の出会いで一目惚れ!

そんな惚れ込んだ生地が、
ある日工場から、「玉岡さん、生地にキズが見つかりました。それに日焼けも有りましたから交換して下さ〜い。」
そんなことを言われても、レアな一点もので交換なんかできないので「そのまま進めて下さ〜い。」と返事をしたのです。

数日後。今度は「玉岡さん、生地の長さが30cm足りません。その為、追加または交換が必要です。」と非情なファクスが届きました。
“だから生地はレアな一点ものだって言っただろう”と独りごと言っても、何の解決もしないので「解りました。それでは戻してください。」

戻ってきた生地を未練たらしく見ているうちに、「待てよ!この生地、プリンスオブウエールズの格子柄で無ければ工場も通常に縫製してくれる筈だ!」

格子柄は、、、
上衿やラペル、フラップ、細腹、前身頃、後ろ身頃など柄を前後左右合わせるのに、無地やストライプ柄の生地裁断が、CAMと言ってコンピューターのコントロールの元、裁断版に設置されたカッターが自動的に裁断しているのに対して、一枚一枚人の手によって行われています。
この為、機械裁断と比較して何倍もの時間を要すばかりか、柄を合わせるための生地の長さも無地やストライプ柄に比べ多く必要になります。

そこで、僕のスーツですが、、、
「柄合わせも、キズも日焼けもぜ〜んぶ無視して縫製して下さい。」と頼み込んで、ようやく出来上がりを見ることが出来ました。
どれどれ無視した柄合わせはどんな様子?と思って見ると、フラップなど細かなところやパンツの脇が有ってませんが、これも「味」で大満足な今シーズンの僕の一着でした。


SHOP MASTERの1着
2018/11/07
「いいなぁ!」と羨ましそうに見ていたのは、、、
YOSHIMURA&SON’Sショップマスターの、渾身の1着!
なんでもヴィンテージクロスの中からレクトしたというグリーンの生地は、スーツに出来上がってみると、なかなかクール!

この色日本人には、オレンジとペールグリーンと並んで結構手ごわい色だと思うのですが、ショップマスター、見事に自分の「もの」にしています。さすがぁ!!

それに引き替え、トホホ。
今日、悲しいお知らせが工場から僕へ届いていました。それは、、、

暫く温めていたスキャバルのヴィンテージクロスで、ようやく縫製に取り掛かってもらった僕の今シーズンの1着が、なんと、なんと、ですよ、日焼けとキズと長さ不足の3重苦で縫製が進められませんと。一応の検品はしたですが、何の為に暫く温めていたのか?全く「間抜け」です。お客さんのオーダーで無かったのが唯一の救いです。

そんな訳で、傷心の僕は、他人の「喜び」に浸ろうと、ショップマスターのスーツを眺めていました。よくよく見ると、ギミックが満載。こりゃ、是非皆さんに紹介しなきゃ、ですね。

まずは全体のフォルム。スタイルコード「31」を選んでいます。何かと言いますと、ナチュラルショルダーでかつパットの無い「クラシコイタリア」テイストのフォルム。ショップマスター一押しでこれでばかり自分の服は仕立てています。

クローズアップ一つ目は、クローバー衿のラペル。これスタイル画で見ると、女性的な印象がしてめったにオーダーが無いディテールですが、さすがチャレンジャー。見事に消化しています?

二つ目は、腰ポケット。実はこれ一悶着あって自分の意図したディテールにならなかったようですが、案外良かったようです。クローバーラペルのラインとフラップのラインが良く合っています。が、ボタンが、、、くるみ釦とメタルボタンが同居しちゃいました。

以上、写真では二つしか紹介出来ないのですが、その他にも、総ステッチの片倒しやら、袖付けのマニカカミーチャ、カラークロスや内ポケットの玉縁には最近お気に入りのバンダナ生地使い、パンツはボックスプリーツのツータックでレングスは八分丈(?)、ウエストの帯はワイドにして持ち出しボタンを二つなどなど。他にもいろいろな仕掛けが満載。
好奇心旺盛の方は、是非一度リクエストしてから見に来てください。

さて、僕の今シーズンの1着ですがいつになったら仕上がるんだろう?
まずは生地を探さなきゃ、です。

写真上段:ショップマスター渾身の一着

写真中段:クローバーラペル

写真下段:メタルボタンとクルミボタン


ダブルの魅力
2018/10/24
この秋、どんなスーツを作ろうかと、ふとタンスの中を見渡すと、、、
有る、有る、スーツがたーくさん。
その数、ざっと30位でしょうか?

先シーズンまでは、会社のロッカーを違法?に占有して、シーズンオフのスーツを置かせて貰っていたのが、ビルの建て替えで勝手が出来なくなり、泣く泣く捨てたりして残りを自宅へ持ち帰った為、またまた処分しないとタンスがギュウギュウ詰めでスーツが苦しそう!なんです。

改めて、この秋冬にレギュラーとして着る7、8着を残し、後は勿体無くもぜ〜んぶ廃棄してしまいました。その中に案外ダブルスーツが多く有って、レギュラー選手として残した秋冬スーツの中にも3着ダブルスーツが含まれているのに、「俺、結構ダブル好きかも?」と。

振りかえってみると、80年代のバブル華やかき頃流行った、アルマーニなどデザイナーブランドの流行に乗って(ミーハーなもんで)、4つボタン一つ掛けや6つボタン一つ掛けを着だしたのが始まりだったと思います。

当時のアルマーニスーツなどや50年代のズートスーツもそうだったように、ダブルスーツと言うとゆったりシルエットなイメージが強かったと思います。だから自分を大きく見せようなんて下心もあって、小柄な僕としては大いに魅力を感じていました。

今では、野暮ったい、オジサンぽい、古臭いなどネガティブなイメージも一方ではあって、秋冬のシーズン始めにトレンドを提案する新宿の百貨店や丸の内界隈の人気セレクトショップでは、結構ダブルのメンズアイテムが打ち出されるものの流行までに至らないのはそのせいでしょうか。

しかし、現代のダブルはウエストシェイプされコンパクトなシルエット(ブルネロ・クチネリなどに代表される)が特徴のモダンブリティッシュスタイルです。

オーダーではなおさら、シルエットもディテールもトレンドの「クラシック回帰」を現代風にアレンジした自分だけのブリティッシュスタイルが創造出来ます。

そしてまたしても今シーズン自分用にオーダーし1着は、ヴィンテージな生地からチョイスしたダブルスーツになってしまいました。


ヴィンテージクロスのリファレンススタイル-最終回
2018/10/10
これまで1920年代に始まり、30年代、40年代、50年代と代表的なスーツの変遷をたどってみましたが、最終回は60年代と70年代の時代を突っ走り、現在も変わらない支持のあるスタイルを紹介しますね。

先ず60年代と言えばモッズですね。
英国のファッションに限らず、音楽やライフスタイルなど時代のムーブメントに大きく影響を及ぼしたスタイルです。

音楽では、最初はR&Bやスカ、ソウルミュージックなどが好まれていたのがロックに変わり、ビートルズやザ・フーなどは余りにも有名です。

ザ・フーが音楽を担当した映画「さらば青春の光」ではモッズ族の生態が描かれ、スリムなモッズスーツを纏ったティーンエイジャーが、前髪揃えたお河童風ヘアスタイル、軍用コートのモッズパーカーを引っ掛け、ベスパのスクターでダンスクラブに乗り付け、ダンスに興じる。今の60代、70代には甘酸っぱい懐かしさが、20代、30代の眼には新鮮に映るのではないでしょうか?

最後は70年代。70年と言えばビートルズが解散した残念な年でもあり、フラワームーブメントやヒッピー風俗、ハードロックに代表されるUKミュージックが世界を席巻。ロングヘアにベルボトムが流行した時代でもありました。

スーツはサンローランに代表されるコンケープスタイル。パリコレで発表されるとすぐに人気となり、肩先が吊り上って、ワイドラペルなジャケットはウエストをシェイプ、パンツはモッズスーツとは対照的に、フレアパンツをコーディネイトしたスリーピースでした。

此処まで一ヶ月余りに渡って紹介したヴィンテージスタイルも今回で終わりです。
如何だったでしょうか?
少しでも参考になると良いですが、、、

紹介したこれらはヨシムラやビッグヴィジョンのハウススタイルには無いので同じものは作れないまでも、これらをベースにしたオーダーは出来ますので是非お試しください!

写真上段:モッズスーツ

写真下段:コンケープスーツ


ヴィンテージクロスのリファレンススタイルV
2018/09/20
今日紹介するのは、1940年代に流行したズートスーツと1950年代に流行したテディボーイスタイルです。

先ずズートスーツですが、この頃英国ではメンズウェア全般にミリタリー調スタイルが流行ってカラー傾向もカーキなどが中心でしたが、ジャズミュージシャンが好んで着用したことからこのスーツが若者に広まって行きました。

角張った肩に厚めのパットを入れたショルダーライン。ジャケットは、ウエストをシェイプして、膝上数センチまで長い丈。パンツは異常に股上が深く、プリーツ入りのゆったりしたシルエットのものを合わせました。

同じ頃アメリカでは、ボールドルックと言って、広い肩幅、広い衿のダブルのジャケットに腰回りはフィットしたプリーツ入りのゆったりしたパンツで合わせるスタイルが「エスカイア」誌に紹介され全米で大流行しました。
40年代はゆったりしたボディコンシャスなシルエットの人気が有ったようですね。

50年代になると丈の長さは同じくロングでも一層シェイプしたジャケットに、細身のパンツを合わせたテディボーイスタイル、いわゆるテッズが流行しました。

ジャケットは、撫で肩、狭い肩幅、斜めポケット、袖口を折り返したディテールを特徴とし、パンツは細身のパイプドステム、これに厚底靴を合わせヘアスタイルはリーゼントで決めていました。

比較的裕福な家庭の、正統派不良とでも言いますか?一寸「粋がった」子息に人気が有ったようですね。

写真上段:1940年台に人気のあったズートスーツスタイル

写真下段:1955年の「※ブルンメル・オブ・テディボーイズ」に選ばれた若者

※ブルンメルは「ボウ・ブルンメル」ことジョージ・ブルンメル。
彼は19世紀のファッションリーダーで、ダンディズムの象徴的な人物です。


ヴィンテージクロスのリファレンススタイルU
2018/09/12
ヴィンテージクロスのリファレンンススタイル第2回は「オックスフォードバッグス」と「イングリッシュドレープ」です。

オックスフォードバッグスは、1920年代に流行したスタイル。当時の英国オックスフォード大学では、学生に人気のあった「ニッカーズ」を履いて授業に出ることは許されなかったので、その上に簡単に履いて隠せる、極端に幅広いバギーパンを生み出したのが始まりです。それを長い休暇を英国で過ごすアメリカ・アイビーリーグの学生たちが、現地で影響を受け、母国へ持ち帰って大流行させたのがこのパンツスタイル。

当時の古〜い写真を見ると、本当に本当にでっかいパンツで、現代では力仕事のお兄さんが履いている作業ズボンや、最近はあまり見られなくなったけど、高校生のボンタンをイメージすると解りやすいでしょうか。動き易そうですが、あくまでニッカーズの上に履くのでそれほどではないと思います。

コーディネイトは、白のオックスフォードバッグスの上に、ネイビーのダブルジャケット、パナマ帽が定番スタイルでした。

次のイングリッシュドレープは1930年代に流行したスリーピーススーツで現代スーツの礎となっているスーツですね。
当時は大恐慌の影響下、不況の世の中で本当に富める人たちの間でステイタスとして流行したのがこのスーツです。

パッド無し、胸周りのドレープが特徴で、ウエストを絞って腰回りはフィットさせ、ノーベントかサイドベンツが主流。基本デザインは、シングル2つボタンか3つボタンにダブルおベストとゆったりしたツープリーツパンツを合わせ、ブリティッシュラウンジスーツとも呼ばれました。

映画「アンタッチャブル」では、イングリッシュドレープのスリーピースを着て、アル・カポネ率いるギャング団に立ち向かう刑事エリオット・ネスに扮したケビン・コスナーが、メチャメチャ恰好良く、海外出張でロンドンに向かう機内では、夜通し?何度も何度も繰り返し見たのが懐かしい思い出です。お蔭で、行きの飛行機で予定していた仕事をスッカリサボったため、現地で大変でした(笑)。
イラスト上段:オックスフォードバッグススタイル

イラスト下段:イングリッシュドレープスーツ

ヴィンテージクロスのリファレンススタイル
2018/09/03
今、「オーダースーツのヨシムラ」ではヴィンテージフェアが開催されています。
春夏物に引き続き、今度は秋冬物の珍しいヴィンテージクロスを沢山揃える事が出来ました。

ダンヒル、ドーメル、スキャバル、バークレイ、ホーランド&シェリー、ハワードハーディ、テーラーロッジなど往年の名ブランドが勢ぞろいです。見るだけでも価値有りですが、出来れば料理、いや仕立ててみたいものですね!

いつもの仕立て馴れたスタイルやディテールも結構ですが、どうでしょう?折角のヴィンテージクロスですから、これから紹介するヴィンテージスタイルを参考に仕立てるのはいかがでしょうか?

スーツのデザインですが、20世紀初頭にはほぼ完成していただけに、その後大きな変化は有りませんが、完成品だけにちょっと変化を付けるだけでも、例えばボタン位置や腰ポケットの位置をほんの少しだけ上下左右しても表情や魅力が変化するのが、オーダースーツの醍醐味でも有ります。

始めに紹介するのは、No.1サック・スーツ。アメリカントラッドの原点となったこのスーツは、英国から伝わってきたスーツをあのブルックスブラザーズ社が、1915年に発表したモデルです。ナチュラルショルダーの段返り3つボタンで、絞りの無いストーンとしたシルエットのハンギングラインは“Ivy League Look”と呼ばれ現在も親しまれている有名なスタイルですね。グレーのフラノで作られたそれは代表的なコレクションです。

次はイラスト上段のジャズスーツです。裾口の細いPeg Top型のパンツフォルムやフロントカットのスクエアが特徴的で、第一次大戦直後、ミュージシャンが好んで着たスーツでもあります。肩はナチュラルショルダーでウエストを細く絞りこんだシングル一つ釦、二つボタン、三つボタンが有りました。深〜いセンターベントが入ったものも人気が有ったようです。

今日の締めくくりは、20世紀初頭のファッションリーダーとして有名なエドワード7世が好んで着て、ロンドンで流行させたスーツです(イラスト下段)。
それは、ミリタリー調ハイウエストシェイプ。ショルダーラインは、パッド無しのナチュラルショルダーで3つボタン段返り。トラウザーはタイトシルエット。裾を足首まで短かめな長さでターンナップ。当時は、前後ろに折り目の入ったのが革新的で、短いトラウザーの裾口に派手な色物のソックスを見せたスタイルが人気を得ていたようです。

イラスト上段:ジャズスーツ

イラスト下段:エドワディアンスーツ(向かって左側)


残暑お見舞い申し上げます
2018/08/23
残暑お見舞い申し上げます!

暑い夏がもう少し続きそうですが、、、
ふと空を見上げると、今日はいつに無く雲の白さと空の青さが澄んで見えます。

いつもの緑地公園へジョギング。。。
川遊びをしている子供を横目に通り過ぎ、林に入ると木々からシャワーのように降り注ぐセミの鳴き声、地面からは淋しげな鈴虫?の泣き声、そして心地よい風に揺られる草葉のサワサワ。
みんな秋の近づきを感じさせてくれます。

さて、
今年も巷では秋冬物ファッションがスタートしていますが、、、
オーダースーツヨシムラやビッグヴィジョンの店頭でも春夏物から秋冬物へと生地やディスプレイの入れ替えが進んでいます。
先日、撮影現場を伝えた秋冬物カタログも、もう間もなく完成です!

そこで今シーズンのスーツトレンドですが、、、
スタイルは、ブリティッシュ×イタリアン=ブリタリア。
カラーは、ブラックベースなダークブラウンにネイビー。
柄は、シャドーストライプ&ウィンドーペイン。
アイテムは、クラシックなベストをあしらったスリーピース。スーツジャケットにはチェンジポケットで、パンツにはワンプリーツで、味足しが「粋」です。

もう少し突っ込んだ話は、店舗やホームページでたっぷり案内しますから楽しみにしていて下さいね。

写真上段:大好きな青空と白い雲

写真下段:トレンドカラー&パターン


2018AWカタログ撮影
2018/08/08
8月5日みなとみらい。
良く晴れたこの日は、2018AWカタログの撮影日。
天候に恵まれすぎて?本当に暑い暑い一日でした。

今回の撮影メンバーは、ディレクター土屋さん(ヨドバシ横浜店長)、進行珠玖さん(本部)、コーディネイト佐野さん(ヨシムラ店長)、スタイリング兼モデル荻原さん(鉄鋼ビル店長)、アシスタントディレクター三上さん(みなとみらい店長)、それにカメラマン家原さん&助手さん、ヘアメイクチエミさん、モデル折笠さん、それに野次馬の僕を入れて総勢10名でした。

今回のカタログはディレクションを僕から土屋さんが行うなど役割が替わり、若手の三上さんが加わって平均年齢も下がり、よりお客さんの眼の高さに合わせた、今までに無いカタログを作ろうと意気込んで臨みました。

午前7時30分に集合。全員揃ったところで土屋リーダーの仕切りで打ち合わせ開始。珠玖さんの組んでくれた、30分刻みのスケジュール!を確認すると最初の撮影場所、ランボルギーニショップへ移動です。

この時期の撮影で何が大変かと言うと、、、暑さなんですね!
撮影開始時は、比較的ましですが、太陽が真上でギラギラして来ると、、、モデルさんの額から首筋へ汗がダラダラ。

今回はスタッフも加わったシーンも企画に有って、そのため土屋ディレクターより全員秋冬物スーツ着用の号令が下されました。おまけにハリスツイードの着用シーンも‐嬉しいことに‐用意されていて、厳しい!

そんな訳で今回のカタログにはスタッフもエキストラ出演していますので楽しみ?のひとつにしていて下さい。

撮影自体は、事前準備と当日の計画と進行よろしく、順調に消化して午後6時頃には無事完了する事が出来ました。いつもよりずっとスムーズで、本当に良かったです。
その後は、気持ちよくお蕎麦屋さんで、うま〜いビールで「お疲れさん」。〆は、縁起の良さそうなネーミングとその迫力で「富士山盛り」を皆で平らげてこの日はお開きでした。

さて、実はこれからが大変。9月の初旬には店頭へ配布する予定だけに、何百枚も有るから使用するものをセレクト。並行してテキスト作り。ページの編集、校正、そして印刷ととてもタイトなスケジュールなので夏休み返上かも?

そんなカタログ作りですが、出来上がりを楽しみにしていて下さい。

写真上段:打ち合わせに、何時に無い真剣な眼差し

写真中段:プロの手に、イメージしたヘアスタイルが出来上がります

写真下段:さぁ、撮影スタート!


学ぶ
2018/07/25
人が企業に求めるもの?
まず挙げられるのが、報酬だと思いますが、人の金銭への欲は際限が無いもので、「西郷さん」のように「命も要らず、名も要らず、官位も金も要らぬ」とは、なかなか行かないですね(笑)

次に仕事のやりがい、これ大事ですよね!人生と直結します。
自分の働きを認めてくれる、これは仕事への意欲を高めるための生命線です。
そして、学べる。因って成長できる。
人が企業に求めるものは、大体はこんなところに集約されると思います。

入社間もない人が、特に求めるのが「学べる」です。
「学べる」には、社内研修、社外研修、資格制度などいくつかありますが、吉村グループでは、OJT(職場内訓練)を実施しています。

入社初日にOJTノートが手渡され(まぁ、これ、トレーナーとの交換日記のようなものです)、毎日行ったことや学んだこと、反省などを記録して概ね3ヶ月の研修を終えるわけです。その後はこのノート、トレーナーや上司の貴重なコメントも入っていることもあり、時折読み返して、本人だけの「マニュアル」として活用する人も一部います。

理想は全員が、「マニュアル」としての価値を見出せるOJTノートにするために、職場の上司先輩が真剣に向き合って、彼ら彼女らの心の琴線に触れて、モチベーションを高めてくれることです。

今日は、入社5ヵ月目に入った高畑君の「採寸テスト」が有りました。スーツのオーダーを求め来店した新規のお客様という想定で、お客様役の上司の接客を行います。

今回は、お客様役にヨドバシ横浜店の土屋店長、審査員に佐野店長、審査委員長は私、と言ったメンバーでしたが、受験者の高畑君、最初から汗だくで一生懸命格闘していました。人の、一生懸命な姿って良いものですね!一方、お客様役の土屋君も真摯に向き合ってくれて、これまたグッドです。

肝腎のテスト結果は、「採寸知識」「採寸技術」「商品知識」「ファッション知識」「縫製知識」もろもろ含まれるのですが、、、

見事、合格です!
但し、これはあくまで総合職として最低資格を取っただけなので、高畑君の経験の積み重ねと自己啓発な「学び」によるこれからの成長を大いに期待しています。
土屋君、佐野君も貴重な時間をありがとうございました。

写真上段:襟足の汗が、、、

写真中段:迅速に正確な記録が大事です

写真下段:手首周りの細かな採寸まで



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