スーパー100's
2018/07/16
今シーズンもようやくTさんがやって来た!

Tさんは毎シーズン初めには、コンスタントにオーダーしにやって来る。ところが、、、
今シーズンはなかなか姿を現さないのでちょっと気になっていたのだが、元気な姿を見て安心した。

どうやらめったにない「大仕事」を春先から抱えて、にっちもサッチモ行かず、シーズン後半のオーダーになったそうだ。

Tさん「何か新しい生地ある?」
私「サムシングニューでございますね。かしこまりました。只今ご用意いたします。」

まぁ、だいたいいつもこんな帝国ホテル調? ―接客の基本はやっぱり一流ホテルですよね― の「ノリ」で始まる。

そこで用意したのが、今シーズンのオロビアンコからスーパー100’sのプレーンなブルーグリーン。昨秋からスタートしたイタリアブランドの「オロビアンコ」。

バッグでは既にスタンダードなブランドだが、オーダースーツでは初めての春夏シーズンを迎えている。プラダのバッグやクロージングにも使われている「リモンタ」のナイロン素材を使用したスポーティーなバッグが日本でも有名。

生地に戻ると、スーパー100’sと聞くと、最近の諸兄から物足りなそうな表情が返ってくる。スーパー120'sや130’sの、舌触りのソフトな「中トロ」にすっかり慣れ親しんだせいだろう。

ところが、、、
スーパー100’sはスーツにするにはハリコシが有って仕立て映えのする物性の確かなクォリティなんだ。加えてこのオロビアンコ・スーパー100’s、明かりを受けるとソラーロにも負けない光沢感と陰影。何とも味わい深い生地に仕上がっている。カラーはグリーンブラウンとブルーグリーンの2色だが、Tさんは後者を選んだ。

経糸に「ボルドー」、緯糸に「ターコイズブルー」で織り上げられた面は一見ブルーグリーンだが、光を受けると変化する表情が美しく、「うるさ型」のTさんをも一瞬で魅了した。
そんなルックスを持つオロビアンコ・スーパー100's。一見の価値あり!

写真上段:光と影と

写真中段:ラベンダーカラーのオリジナルキュプラ

写真下段:綺麗なロール


求む、出る杭!
2018/07/04
本社ビルの解体が、建て替えの為いよいよ始まりました。
長い間(諸先輩に比べればほんの短い間だが)慣れ親しんだこの姿が見れなくなると思うと淋しく、思わずカメラのシャッターを押してしまいました。

私が初めてこのビルを訪れたのは10年余り前のこと。
まだ別の会社に籍を置いている頃で、ハンドメイド工場の三久を通じて社長と知り合ったのがきっかけで寄らせてもらうようになりました。

当時インターネットを使った販促で、飛躍的にオーダースーツの売り上げを伸ばしていると聞いて興味を持ったのが、初めて訪れたきっかけでした。
ビルそのものは今とあまり変わってないように思いますが、一階あるのは「何とも飾り気のない店」というのが、強烈な印象だったのを今でもはっきり覚えています。

次に2階の事務所に通して貰ったのですが、ここもよく言えば「質素」でしたが、古さだけを感じる、なんとも手が入れられてないフロアに驚かされました。
更に、、、
通された部屋の壁に掛けられたホワイトボードの数字。半年間の売上着数が1,500着とあり、これにはビルの内装以上にビックリさせられました。正直、「あの店舗でそんなに販売しているの?」

皆さんもご存知のように、ヨシムラの1階店舗はスペースこそ広いですがデザインや装飾も施さず、寄せ集めた什器に、生地は巻き板を使う事無くただ畳み置くだけの陳列。これで年間3,000着のオーダースーツを販売していることに愕然とさせられ、当時、アパレルメーカーに身を置いていた私の、百貨店での売り場作りや宣伝集客が一番と思っていたことを根本からひっくり返された瞬間でした。

改めてインターネットの「威力」を思い知らされた時でもありました。そんなことが有って、その後社長のお世話になり、今に至っています。ある意味このビルが、私の人生の舵を切ってくれた功労者とも言えます。

この間、ビッグヴィジョンやオリテックをグループに加え、それらもインターネットを駆使して成長途上ですが、社長一人の力によるところが大きく、この点、今後が懸念されます。ITの進化など技術革新が起きても、使うのは「ヒト」です。一番大事な経営資源はなんと言っても「ヒト」です。それだけに若手の台頭が望まれます。
「出る杭になれ!」


ビンテージ
2018/06/13
満面の笑顔で得意げに「オーダースーツのヨシムラ」の佐野店長が紹介しているのはビンテージクロスの数々。その数、ざっと数えても300枚以上であるでしょう。

よく集めたものです。聞くところによると、ヨシムラ大阪店の南浦店長が、 彼ならではのの人脈を当たって、コツコツ集めた品からピックアップしたようです。しつこいですが、本当によく集めたものです!

ビンテージって言葉は車や家具にもよく使われるますが、どれ位昔のものかと語源を当たると15年以上前とか20年以上前とか、まぁだいたいそれぐらい前の物を指すようですが、似た言葉に「アンティーク」というのが有るでしょう?これは100年以上も前のものを指すようです。

だからアンティーク家具やアンティークカ―と呼ばれるものは、1世紀以上前のもので状態が良ければ、ぐっと価値が上がって高価なものに扱われているようです。

一方、ヨシムラのビンテージコレクションはどれ位前の品かと言うと、、、
以前、英国出張した際ドーメル社の古〜い、かび臭いバンチブックと言って、昔の写真アルバム位の大きさのスクラップブックに、沢山の生地サンプルが張り付けたものを見たことが有るのですが、春夏物でも肉厚なモヘア混の生地が多く目付が400g近くあり、柄は杢調が多かったのを覚えています。

その体験からすると今回ヨシムラでコレクションした「ビンテージクロス」は、20年はおろか、50年物、60年物と言えるような品が数多く揃えられていますよ。
「ビンテージ」と「アンティーク」を足して、「アンテージ」なんて言うのが近いイメージかもしれません。

参考までに、写真で佐野店長が着用している「ドーメル トニック」は比較的新し良いもので、無地が多いのですが、古きつわものは主張の強いストライプやチェックが多く、いかにもクラシックな英国柄が豊富に揃っています。

こんな機会に、古き良き英国生地を、「見て」「触って」「当てて」みるのも、クラシック好きの方には喜んでもらえると思います。

写真上段:ドーンと揃ったビンテージ生地

写真中段:裏の仕立ては、本人持込みのバンダナ生地を利用した玉縁

写真下段:衿裏のカラークロスにもバンダナ生地が、、、


2着セール
2018/05/30
恒例の「オーダースーツのヨシムラ」が半年に一度期間限定で出店する、東武百貨店池袋本店によるスーツ2着セールのバーゲン企画「男のこだわり大バーゲン」が、今シーズンも無事終了?
とは行かず、痛い結果に終わってしまいました。

そもそもこのバーゲンの開催に先立つこと3週間前から、ネット予約受けていたのですが、いつも安定した数の予約が入っていたのが、今シーズンの予約は激減し、この時点で変調の兆しがあったにも関わらず、手が打てなかったことが悔やまれます。

出品したのは、オーダーマーケットでは人気のある生地ブランド、ゼニアとロロピアーナで、それぞれ2着で128,000円、108,000円。1着あたり60,000円と50,000円で、ヨシムラのサービス企画なら抽選になるところ、先着順で予約できるというルールで、とっても顧客ファーストな企画だと思うんですが。。。

振りかえってみればこの百貨店の2着セール、バブル経済末期の90年前代半に「青山さん」が銀座に出店した頃からスーツの低価格が一層進み、「オンリーさん」が東京に出店して、若者向けに2プライスによる2着セールが浸透して潮目が変わる中、バブル崩壊後の景気後退に苦しんでいた百貨店が通常売り場では出せない価格のスーツを、青山さんやAOKIさんなど郊外紳士服専門店向けに低価格で卸していたスーツメーカーと催事契約して、郊外紳士服専門店並みの価格のスーツをサイズも売れ筋の色も揃えて2着○○円で、百貨店看板によるブランドバリューが加わって、短期間に大量に売れるようになったのでした。

例えば今シーズンの東武さんでは、レディメイドスーツが2着27,000円、1着当たり13,500円です。これを安さで大量に売って金額も稼いでいたのが、今シーズンはほとんどの百貨店でこの企画が前年をかなり下回ったようです。
当たり前ですが需要が減ったと言うことだと思います。そりゃ消費者も安かろうが、数が揃えば、タンスに納まりきれ無いし、当面は必要ないと言うことになるでしょうね。

この打開策の一つとして接客サービスの質向上です。我々オーダースーツ屋もファッションを売る仕事で、買い替え需要のパーツとしてのスーツの数量を追求した販売は限界があります。
消費者の潜在需要に響くサムシングを感じ取って商品企画に反映できる販売スタッフの育成が急務だと思います。

写真上段:開店前の売り場作りに知恵を絞る穂積君と宇野君

写真下段:大量低価格スーツの売り場


フェアプレー
2018/05/23
春の運動会シーズン、今日は少しファッションから離れてスポーツの話題です。

学生時代の4年間、ラグビーに明け暮れた日々がフラッシュバックした先日のOB会。
同期や先輩後輩たちの顔に久し振りに会えて当時の事を語らうも、つい今しがた練習を終えた後のように、ブランクを感じず交われるのは、スポーツを通して気心を通じた生涯の友だからですかね。

当時の練習風景を思い出していると、隣のグラウンドではアメリカンフットボール部が練習していて、それは我々に比べ都会的で格好良く見えたものですが、練習たるやとてもハードで長く、全体練習が終わっても一人一人コンクリートで固めた重りを左右に付けた「ダンベル」や「アポロ」と言う当時最新の器具など使ってウエイトトレーニングに励んでいた「奴ら」の懐かしい顔も浮かんで来ました。

彼ら曰く「よく防具も付けないでタックル出来るよ!」
我々曰く「防具付けていても、よく足元へ頭から飛び込めるよな!」

そんなOB会で余韻に浸っていた直後に、あのニュースをネットで知りました。
そう、日大と関学が対戦したアメリカンフットボールの定期戦で行われた危険なタックル。

ラグビーの試合でも接触プレーの中、ひじ打ちや膝蹴りなど少々の小競り合いは付き物で、僕のポジションも相手のゲームメーカーを潰しに掛かるフランカーというポジションでしたが、それはあくまでルールに則った「潰し」で、当然ボールに絡んだ「プレー」を行っている選手が相手でした。

日大の選手が行ったプレーは、ゲームの流れとは全く別なところで、審判の眼の前で、しかもボールを持ってない選手を背後からタックルするという、「卑怯」なプレーでやられた方はたまらない、関学側の選手から乱闘に及んでもおかしくないプレーだと感じましたが、、、

日大の監督は僕と同世代でアメフト部OBとのこと、当時の運動部は「精神論」が先行していましたが、あくまで「フェアプレー」が尊重された時代で、その時代をスポーツに励んだ同世代の者として、騒動後の雲隠れや説明責任を果たさない行動は「卑怯」で理解しがたく、強く憤りを感じるものでした。背景に日大の学校運営に対する考え方が有るのではないかと疑問に思えました。

アマチュアスポーツでも「勝ち」に拘るのは当然ですが、「絶対」では無く、人としての「良心」が「フェアプレー」を導くもので、心配なのはタックルをされた方、タックルをした方、双方共傷ついて、選手生命を断つようなことが有ってはいかがなものでしょうか?

ラグビーには「ノーサイド」と言う、試合が終われば敵味方なく讃え合って友人となる精神がありますが、日大監督にも是非この言葉を考えて欲しいと思います。

写真:宝物のユニフォームと後輩から送られた寄せ書きボール


大人服?
2018/04/30
二十歳を過ぎたら大人だから、大人らしい服を着ないとね。
社会人になったらもう立派な大人なんだから大人にふさわしい服を着ないとね。
管理職になったら社会的に地位ある立場だからそれにふさわしい服を着ないとね。
役員になったら、、、社長になったら、、、などなど、、、
服ってそんなに面倒くさいものですかね?

先日、就活中の大学4年生に「会社訪問に何を着て行くの?」と聞いたところ「普段着」と言う返事が返って来て一瞬びっくり。いくらアパレルと言っても一部上場企業を訪問するのに、僕らの時代はスーツか学生服だったから、時代の移り変わりには少々驚いた。

とは言え、アラカン世代の僕も結構自由なスタイルが好きで、最近ではスーツにスニーカーなんて恰好で通勤したりすると、気持ちも軽くなったり、でも接客にはしっかりタイ締めて、靴は勿論、革靴に決まりですが、やはり気分が軽くなったり締ったりと服は気持ちを変えてくれる。

幾つになっても自由闊達な少年時代の気持ちを持ち続ける為に、まだまだいろいろな服を試すこの頃で、それも服好きにとっての魅力のひとつです。
直近では30代をターゲットになんてコンセプトの「オロビアンコスーツ」を着用したり、スカル柄の「クールドッツ」パンツ履いたりしちゃいますが、お蔭で先日出席した大学のOB会では、同級生より一回り若く見られたりして、これが良いか悪いかと言うと、僕としては年相応に見られたいのが本音ですが。

写真で紹介した二人、土屋君と佐野君。二人ともアラフォーと言って良い年頃だけど、一般的な大人服がまだ似合わない部類に入る。やんちゃと言うか、良く言えば少年心をまだまだ持ち続けてる感が有るのかなと見て取れるけど、それはこれからの仕立て屋にとって、とっても大事だと思う。

因みに、今日の二人のファッションによく表れているのは、、、
土屋君が着用しているのは、グリーンのタータンチェックがプリントされた「クールドッツ」でショールカラーがやんちゃ。一方、佐野君は「ラルスミアーニ」のストレッチデニムでスリーピースだが、やはりこの素材をクラシックなアイテムで仕立てたのがやんちゃで、それはダブルのベストだったりパンツのボックスプリーツによく表れている。

大人服はまだまだ早いと抵抗をしているように見える二人でした。


YOSHIMURA&SONS MASTERTAILOR
2018/04/19
YOSHIMURA&SONS MASTERTAILOR(ヨシムラ アンド サンズ マスターテーラー)は「オーダースーツのヨシムラ 神田西口店」の新しい看板です。

どういう意味かと言いますと、、
、吉村株式会社が生地問屋として創業したのが今から130年余り前でした。一方、オーダースーツは、現社長が「中興の祖」で、初代ショップマスターとなり開店してから約四半世紀。現在の佐野ショップマスターは3代目になりますが、これからも4代目、5代目へ綿々と引き継がれて行くでしょう。

YOSHIMURA&SONS(息子たち)は、代々引き継ぐ子孫同然のスタッフ全員に創業スピリットを忘れないで店を営むようにと思いです。また、そのスピリットはMASTERTAILOR(主なる仕立て屋)に込められ、それはヨシムラグループのリーディングショップに恥じない、イージーオーダー(容易いオーダー)では無く、「ディフィカルトオーダー(困難なオーダー)」に挑戦して行くショップとして、その看板は掲げられました。

当然、スタッフの力量もそれに恥じないものが求められるだけに、なかなか大変ですが、それだけにやりがいもあります。

神田界隈には、オーダースーツのヨシムラの他に、ビッグヴィジョン、グローバルスタイル、エフワン、ダンカン、ツキムラ、ディファレンスなど老舗から新顔まで沢山のテーラーが看板を出しています。銀座の仕立て屋と違って、比較的敷居が低く、親しみ易さと低価格が「売り」の店舗が多いです。

それも「若い年代」が取り入れ易い、オーダースーツファンの裾野を広げたい気持ちが有ってのことで、一旦、顧客になってくれた人とは長く付き合って、その子供さんやお孫さんにまで引き継がれるようなオーダースーツの提供を目指しているのが、それぞれの店舗の真意じゃないかと思います。

それだけに大切なのは商品以上にお客さんの立場に立って提案できるスタッフ、すなわち人ですね。

そんな訳で、今日も佐野3代目ショップマスター始め、スタッフ全員が学んでは知恵を絞り、努力の毎日が続いています。

写真上段:ウィンドーのメインディスプレイ

写真中段:苦悩する佐野ショップマスター

写真下段:勉強中の富田&播磨


仕事の流儀
2018/04/11
今日は少し硬い話を、、、
それはタイトルの「仕事の流儀」についてですが、人それぞれだったり、はたまた同じようだったりすると思いますが、僕の場合それは、「共有、共感、共鳴、共創」で、仕事を進めるに当たりとても意識しています。

一人でやれる仕事には限界が有りますし、「三人集まれば文殊の智慧」なんて諺にもあるように、何事も一致団結です。

まず、情報や目標などを共有する。そして共感してもらう。共感は「言った」程度じゃ駄目で、しっかり理解してもらわないとその先が繋がらない。
そして、共鳴はメンバー各自から提案を貰えること。ここまで来るとゴールまでもう一息。最後は、共創では一致団結による実行で一仕事を成し遂げる、です。

最近の「共有、共感、共鳴、共創」の例ですが、カタログ製作がそうでした。
まずは、今シーズンのファッションカタログのコンセプト作り。それから、プロジェクトメンバーを招集して、コンセプト等の情報を共有する。
次に、賛成意見や反対意見を出し尽くす議論を行い、目標や戦略、計画に関する理解を深めて行く。ここまで、言うは易しだが、人間すぐ忘れる動物だから、特に大事なことは繰り返し繰り返し伝えて体に覚えこませることも大切、記憶より記録で文書にして置くことも大事ですね。

チームがこういう進み方に慣れて行くと、メンバーから建設的な提案が多く出てきて、目標に向けた共創が行われ、そして目標達成と言うことになる。

リーダーの仕事は、想像を働かせて、出来る限り先回りして準備を進め、不測の事態が生じた時に備えて余裕を作っておくことです。
以上、僕の仕事の流儀でした。

最後に、最新号の2018SSカタログを是非ご覧くださいね。
今シーズンの「売り」はオロビアンコスーツと機能性ジャケットですよ!


ようやくこの日が迎えられた!
2018/04/04
前回の更新からなんと1ヶ月も空いてしまった「玉岡の眼」、このページがスタートした2010年1月以来初めてのことで大反省。

その間何をしてたか?と言うと、、、
前回のこのページでは、ヨシムラ神田本店が自社ビルの建て替えに伴って閉店することをネタにしましたが、閉店セールが始まった3月1日から嬉しいことに、開店時間の9時から閉店時間の19時を過ぎても、来る日も来る日も、ひっきりなしに来てくれたお客さんのおもてなし?です。

この顔にもあの顔にも会えて、本当に幸せな日々でした。その間のオーダー数、ざっと700着あまり。この数、昨年3月から5月の3か月分に匹敵するんです。それを3週間足らずで達成したんですから。。。「フーッ」

ランニングで言うと、中距離をジョギング程度のスピードで走っていたのを、ダッシュで走り抜けたような感覚とでも言いますか、かなりハードでしたよ!

この3週間、ほぼ毎日始発で出勤して、昼間は接客、朝と夜はお客さんのオーダーの仕様書作りに明け暮れた日々。スタッフ全員そんな感じですが、中でも一番のハードワークは社長。

当初は閉店セール3週目に初代ショップマスターとして「劇的」に登場する予定のキャスティングが、想定以上のお客さんの多さに、2日目から最終日までの3週間、休み無く登場してくれて、本当に助かりました。

それから忘れてならないのが、大阪からやって来た大崎チャン。入社3か月目の彼女は、本来東京へ研修で来てたのが、そこは学生時代バリバリのテニスアスリートだった彼女、フットワークよく動き回ってムードメーカーになってくれ、助かりました。

閉店セール終了後は、社長の粋な計らいの「青森研修旅行」で、心も体も胃袋(?)もリフレッシュできたお蔭でヨシムラ新店舗の開店に舵を切る事が出来ました。初春の青森、最高でしたよ!

端折りましたが、そんなこんな1ヶ月で、4月1日は無事オーダースーツのヨシムラ神田西口新店のオープンを迎える事が出来ました。

写真上段:開店を迎え、ホッと笑顔のサノ店長

写真中段:何やら緊張の打ち合わせ?

写真下段:非日常の「青森研修旅行」


大改装!
2018/02/26
神田のこの地に立って60年、吉村神田ビルがいよいよ建て替えです。
それに伴って、現社長中興の祖の「オーダースーツのヨシムラ」も勿論改装します。

通常の店舗改装なら、概ね一ヶ月程度で完成ですが、ビルの建て替えとなると約2年程要すると言うことで、その間神田西口へ暫くの間引越しです。
これが未だ始まってませんが、考えると大変!

僕が入社して9年ですが、主に書類や雑誌に服が、、、沢山。それが会社全体となると、、、膨大に有るので、結構大変です。先ずは「捨てて、捨てて、捨てて!」

9年前このビルの前に立った時、建物も店も「なんて飾りっ気がないんだぁ」と思ったのをよく覚えています。それが9年も通うと、床や壁、天井に不思議な愛着が出来るもんです。みんなでやりながら床のワックス掛け、天井の蛍光灯も何本取り替えたことか振りかえると、、、

ビルの建て替え開始に当たって、「オーダースーツのヨシムラ」が先ずは、3月末に移転します。場所は現在のビッグヴィジョン神田西口店で、移転にあたって少しお店の化粧直しをしますので出来上がりが楽しみです。

同じ神田の地で営業を続けますが、便利になったり、不便になったりとお客さんにはご迷惑を掛けしますが、引き続きよろしくお願いします。

移転にあたって、現店舗の最初で最後の閉店セールを催します。
既にメールマガジンやホームページではお知らせ済みですが、現在、皆さんにお配りしようと挨拶状を製作して用意したのですが、何分不慣れが手伝って、閉店セールのスタート3月1日木曜日のギリギリ1日前に届く予定です。

僕も馴れない不器用な手で、挨拶状とサービスクーポン券を、一生懸命に封筒へ詰める作業をしてます。これがまた大変です。用意した枚数が1万枚余り。僕が一時間で、封筒に宛名のシールを貼って、挨拶状とクーポン券を入れ封をしたのが300枚弱。一人でやったら40時間弱掛かるなんて気が遠くなる?

そんなわけなくて、チームワークよろしく社長も混ざってみんなでやるから大丈夫、安心して下さい。それではお手元に届くのを楽しみにしていてください。

写真上段:先々代の「はっぴ」です。歴史を感じますね。

写真下段:見慣れた愛着あるヨシムラビルのファサード



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