2025年11月14日更新
こんにちは。大阪店の西脇です。 11月に入り、朝晩の冷え込みが増してきました。クローゼットの前で「今日は何を着よう」と悩む時間が長くなる季節です。 そんな時、「洗える」「シワにならない」「ストレッチが効く」ポリエステルの機能性素材は 魅力的に聞こえるけれど、一方で「ポリエステルって安っぽくない?」 「本当にきちんと見えるの?」という疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。 そこで、今回のレディースコラムは、毎年新しい生地が入荷し、取り扱う生地のボリュームが増えております、機能性素材にフォーカスしていきます。 実は近年、機能性素材は目覚ましい進化を遂げています。 見た目の質感、着心地、そして何より「自分らしいスタイル」を 諦めることなく、日常の快適さを手に入れられる、それが、今の機能性素材です。 天然素材と見分けがつかない質感、優れたストレッチ性と強度、環境に配慮したリサイクル素材の使用 など、むしろ天然素材にはない価値もあります。 特に、「毎日着たい服」「プライベートで着たい服」をオーダーする際には、 機能性素材という選択肢が、ライフスタイルを 格段に快適にしてくれるかもしれません。 今回は実際に、機能性素材のアイテムをオーダーしてくださったお客様のお仕上がり品を3点ご紹介させていただきます。 オーダーというと、まだまだお仕事用のスーツのオーダーというイメージが強くあって、カジュアルなアイテムや、スーツ以外の用途でオーダーするとはイメージしにくいかもしれません。 今回のレディースコラムで、自分にぴったりと合った服をオーダーするということ、それは特別な時だけに着る服ではなくて、日常の服、自分の相棒となってくれるような服をオーダーすること、と感じていただけますと幸いです。 それでは、早速、ご紹介していきます。
深みのあるグリーンの機能性素材のコーデュロイ(ポリエステル100%)で、シャツをオーダーいただきました。 お気に入りの形のシャツをお持ち込みいただき、可能な限り、サイズ、デザインを踏襲させていただきました。 このシャツの最大のポイントは、“カジュアルウェアとしての自由度”と “オーダーならではの精密さ”の両立です。
機能性コーデュロイの魅力を天然のコットンコーデュロイと改めて比較すると、以下のような特徴があります。
「アウターとインナーの中間」のような、この秋冬のレイヤードスタイルに最適な一着となりました。
続きまして、スラックスです。こちらも機能性素材のホワイトのコーデュロイ(ポリエステル100%)でお仕立ていただきました。 コットンのコーデュロイに比べて、畝が細く、ソフトで軽めなタッチです。仕上がりは、チープさは感じられず、とても上品な仕上がりです。 デザインの特徴は、ベルトレスで釦はナット釦を使用。そしてワイドでストレートなシルエットです。 ストレッチ性もあり、気軽に洗えることが、日常で着るスラックス用としては非常に嬉しい点ですね。
続きまして、ライブ(楽器演奏)用のスーツのお仕上がり品のご紹介です。 鮮やかなブルーのRIRANCHA (ポリエステル100%)という生地をお選びいただきました。 こちらの生地は、程よい肉厚感があり、360度のストレッチ性、防シワ性をかねそなえております。天然素材の麻のような質感があります。
お仕上がり品はこちらです。
ジャケットの着丈は長め、スクエアカット、ピークドラペルでマニッシュな雰囲気を出しています。 一見、華やかなステージ用スーツに見えますが、 実はこのスーツには、「演奏する」というパフォーマンスのための 緻密な計算が隠されています。
このように、色やデザインだけでなく、用途に合わせたサイズ感までもこだわれるところが、オーダーのよいところです。 機能性素材だからこそ実現できる、洗える・動ける・美しい、 この3拍子揃ったスーツは、お客様のパフォーマンスを支えてくれることと思います。
さて、今回のお客様のお仕立てはいかがだったでしょうか。 機能性素材のストレッチ性、ウォッシャブル仕様、風合いを存分に活かしたお仕立てをご紹介させていただきました。 ご自身のご体形にぴったりと合った1本のスラックス、ゆるっと羽織れるシャツ、どんなシーンでも困らない相棒のようなジャケット・・・機能性素材には、どこへでも着ていける、むしろ着ていきたくなるような感じの気軽さがあります。 ご自身のご体形やスタイルにフィットする服をお仕立てできるオーダーの魅力と掛け合わさって、まさにオーダーの世界がぐっと広がる感じがします。 「こんな服が欲しいけれど、既製品にはない・・・」 「好きなデザインだけど、お手入れが大変そう」 「仕事でも休日でも着られる、ちょうどいい一着が欲しい」 そんな想いをお持ちでしたら、ぜひ一度ご相談ください。 「こんな仕様できますか・・・?」のようなご相談だけでも大歓迎です。 自由に、カジュアルに、オーダーをお楽しみいただけますと幸いです。 皆様のご来店を心よりお待ち申しております。 それではまた、次回をお楽しみに。