こんにちは。大阪店の西脇です。
新しい年が始まりました。皆様、新年はどのように迎えられましたでしょうか。
新年を迎えると、「何か新しいことを」と思う方も多いのではないでしょうか。
新しい習慣、新しい出会い、そして、新しいスタイル。
ファッションは、新しい自分に出会う方法の1つ、新しい服は新鮮な気分にさせてくれますね。
今年初めてのレディースコラムでは、
“クレリック×クレイジーパターン”という、ちょっとユニークなシャツのオーダーをご紹介します。
実は、こちらは男性のお客様のオーダーであったのですが、絶妙なバランスがとても素敵でしたので、このレディースコラムでご紹介させていただくことにしました。
また、シャツはメンズパターンの方がデザインの選択肢が多いので、最近は女性のお客様であっても、メンズパターンをレディース仕様に落とし込むことが多いです。
オーダーシャツというとスーツの下に着るビジネスシャツのオーダーをイメージされる方が多いと思うのですが、カジュアルなシャツもお仕立てができます。
今回のコラムは、遊び心を感じながら、何か新しいスタイルを考えるご参考になれば幸いです。どうぞ最後までお付き合いください。
秋冬のコットン、ネルシャツ生地。
暖かく、柔らかな肌触りが特徴です。
2種類の色違いのチェックの生地でお仕立ていただきました。
それでは、早速、お仕上がり品をご覧いただきます。
先程の2種類の生地を組み合わせて、2枚のシャツをお仕立ていただきました。
今回の仕様の最大のポイント、クレリックとクレイジーパターンについて、改めてご紹介します。
今回のシャツは、この2つの技法を掛け合わせています。改めてお仕上がり品のお写真をご覧ください。
*襟, 前立て, カフス, 胸P:A.レッド系のチェック柄(クレリック)
*身頃, ヨーク:B. パープル系のチェック柄(クレリック)
*カフス, 胸P, ヨークはバイアスに(クレイジーパターン)
「派手になりすぎるのでは?」と思われるかもしれませんが、同系色のチェック柄を選ぶことで、不思議と全体が馴染み、洗練された印象になっています。
インパクトのあるクレリック、クレイジーパターンだけではなく、ディティールもこだわりました。
衿型はそれぞれ変えており、下左の衿は剣先の長さも指定しています。
カフス巾は5cmと通常よりも小さくし、カフスの形状も変えています。(ラウンドの角度を変えています)
そして、カフスや衿に使用している芯は1番柔らかいガーゼ芯を使用することで柔らかさを出しました。
このシャツを実際にどう着るのか。
お客様のコーディネートをご覧ください。
ジャケット:Canonico Super 100’s flannel ボルドー コンフォートジャケット
シャツ:クレリック×クレイジーパターンのチェックシャツ
スラックス:ソフトサーモ(裏起毛)機能性素材 ブラックウォッチ
チーフ:グリーン
一見、「柄×柄」はまとまらないように思えるかもしれません。
しかし、実際のコーディネートを見ると、統一感があることに気づきます。
お客様より、「思った以上に派手ではなく、2枚の色柄が馴染んでいて、コーディネートもしやすい」とのご感想をいただきました。
こちらのコーディネートのポイントは、シャツのパープル系とジャケットのボルドーの色が呼応し、全体として「秋冬らしい深みのある色合い」でまとまっていることだと思います。また、グリーンのチーフとスラックスのグリーンが呼応し、全体を引き締めています。遊び心がありながら、ジャケットがエレガントな雰囲気を醸し出し、大人のジャケパンスタイルとして成立しています。
このように、クレリック×クレイジーパターンという個性的なシャツも、コーディネート次第で様々な表情を見せてくれます。
メンズパターンのシャツをレディース仕様にする際は、打ち合いを逆にしたり、ウエストを少し絞ったり、襟の長さやカフスの長さを小さめにするなど、細やかな調整をしていきます。
このように、メンズパターンをベースにしながら、レディース仕様にカスタマイズすることで、既製品にはない、自分だけのシャツが完成します。
昨年のレディースコラムでもオーダーシャツの魅力を富田がお伝えしておりますように、オーダーシャツは見た目だけでなく、実は着心地にも感動される方が多いです。
コーディネートの脇役にも主役にもなるシャツ、今年は新たなシャツスタイルに挑戦されてはいかがでしょうか。
もし、こんなシャツをお仕立てしてみたい、というアイディアがございましたら、ぜひお聞かせください。
2026年、皆さまにオーダーをもっと楽しんでいただけますよう、様々な視点からレディースコラムをお届けできればと思っております。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。