こんにちは。東京店の富田です。
暑い暑いと言いつつも、すでに8月も残り僅かとなり、
若干風も秋の空気を感じる頃となりましたが、皆さんは如何お過ごしでしょうか。
暑いからまだ秋冬の装いを考える気分になれないよ、と思われる方も多いと思います。
先週、2026秋冬のSPECIAL SELECTIONも発表されました。
ここ近年スーツ系以外のカジュアル寄りの素材も徐々に増えてきて、
リアルクローズを楽しめるようになりました。
これからはカジュアルをオーダーする時代に少しずつ変わっていく気がしています。
オーダーした服を大事にし、オーダーしたこと(体験までも)を楽しめる、そのようなコレクションとなっておりますので、サンプル帳の貸出請求や、是非店頭に気軽に生地を見に来て頂ければ嬉しいです。
そんな季節の立ち上がりのこの時、先日自分の着用をオーダーしました。
今季、何を仕立てようかかなり迷いましたが、
やはり仕事とプライベートでも着られる服が一番欲しいかなと思い、考えて決めました。
何をしたてるか先に言ってしまうと、紺ジャケットによる、ジャケパンスタイルです。
紺ジャケットを1着持っていれば、間違いない、コーディネートも合わせやすく使いやすいもの。
確かに、ファーストジャケットは、紺ジャケがオススメとHPでも繰り返し伝えてきましたが、それでも、まだ紺ジャケットを作りたい欲に狩られてしまいまいした。
またまた紺ジャケットを作るワケもお伝えしながら、今季自身の着用をご紹介したいと思います。(仕上がりは次回の自身のコラムで紹介します。)
先ずは今回仕立てるジャケット素材から。
この生地の特徴は、3本撚りの糸を用いることで生まれる強いハリとコシは、生地の耐久面でも非常に丈夫です。また、マットな質感は気兼ねなく普段から着用できることで、 リアルクローズとしても使える最大のメリットです。
重厚感もありながらも、過度な硬さはなく、着用時には安定した落ち感と安心感をもたらしてくれます。
目付は420g。しっかりとした肉厚でありながら、生地そのものが持つ安定感により、スーツはもちろん、ジャケットやスラックスなど、あらゆるアイテムに適した “オールラウンダー” として活躍します。仕立て映えの良さと扱いやすさを兼ね備えた、信頼できる素材と言えます。
今回、ジャケットを仕立てる生地は同じ生地で2年ぶりの2着目のお仕立てです。
えっ??同じ生地で作りますか?と驚かれそうですが、もちろんデザイン、裏仕様を変えてのお仕立になります。
2年前に仕立てたのは上記のダブルジャケット。こちらはあえてショート丈にしました。
ダブルでショート丈は少し珍しいですが、ボトムをワイドパンツで合わせるために、上衣はややコンパクトに見せることで全体のバランスを考慮して、ショート丈にしました。
そして今回仕立てるものはシングルジャケット。プライベートでも着られるリアルクローズ(カジュアルスタイル)として、この生地の良さをそのままを感じたいと思い1枚仕立てにします。仕様は最軽量仕立てのコンフィー仕様、それぞれの仕様を比べてみます。
| アイテム | ダブルジャケット | シングルジャケット |
|---|---|---|
| 裏仕様 | 総裏 | 裏無しアンコ1枚仕立て(コンフィー仕様) |
| 袖裏 | 有り | 無 |
| 肩当て芯 | 有り | 無 |
| 肩 | マニカカミーチャ仕様 | パット無 |
| 腰ポケット | フラップ | アウト |
レディース仕立ての場合、メンズより軽量な芯地を使っているため軽い作りになっておりますが、生地の特徴から構築的にも見えて仕立て映えも感じます。
一方、シングルジャケットは、最軽量仕立てのコンフィー仕様。軽さを優先するために、芯地は必要最小限となっており、縫い代は極力少なめで裏面だけでもすっきりと見えます。
今までの紺ジャケットより軽量化、肩まわりを構築的からナチュラルな肩まわりにすることで、プライベートでも使いやすく「良い目立ち」をしないようにさせたいのが、今回の私の作りたいワケです。
次回の自身のコラムで比べて紹介しますので、どう違ってくるか?お話しします。
そしてジャケットに合わせるボトムといえば。
縦糸にベージュ、横糸にサックスを用いたギャバジン特有の斜めの綾目が生地に豊かな表情を与え、その色身が大変気に入りました。
強撚ウールを高密度に織り上げることで、クラシックな重厚感と美しいドレープを両立しています。
更に、耐久性にも優れ、長く愛用できる点も魅力です。ジャケット・パンツはもちろん、トレンチコートなどのアウターでも仕立て映えが良く、立体的なシルエットを美しく引き立てます。
そんな中、今回は、ちょい太ストレートパンツを仕立てる予定です。
今までのワイドパンツを少し控えめのシルエットにしましたが、それでも太目のシルエットを残しました。生地の存在感も発揮して、まだまだワイドシルエットは健在です。見た目はコットンのチノパンのようなさっぱりとした感じに見られますが、こちらはウールですから、お洒落でエレガントなチノパンのような表情に仕上がると想像しております。
それでは、次回は紺ジャケットの違いも比べながらジャケパンスタイルのお披露目とさせて頂きますので
どうぞ楽しみにお待ちください。