2025年5月9日更新
5月に入り、いよいよ《COOL BIZ》も本格的に始まりました。 皆さんの意識もきっと「衣替え」に向いているのはないでしょうか。 クールビズスタイルと言うと、多くはジャケットを脱いだ、シャツ&パンツスタイルとなっています。 ですが、お客様との商談や大事な会議など、クールビスでもシチュエーションによっては、ジャケットを着用する機会もありますよね。 どの季節でも、ジャケットはビジネスのマナーとして必須アイテムです。 ただ、気温の高さはもちろん、昨今のカジュアル化に伴い、ジャケットはカチッとした重厚感のあるものよりも、とにかく楽で快適なものが求められています。 そこで、ヨシムラではそんなこれから始まる夏の季節でも、より楽に・快適にジャケットをお召いただけるよう、新たなジャケットモデルを開発しました。 その名も『コンフィージャケット』です。
ヨシムラ史上最軽量のジャケットモデルである「コンフィージャケット」。 特徴はなんと言っても、とにかく〈軽さ〉を追求し、こだわり抜いたその仕立て。 着心地は、まさに空気のような軽さです。
それもそのはず。 このジャケットモデルの重量は、従来比-30% 。 使用する生地にも因りますが、最軽量でなんとジャケット1着の重さが220gという軽さです! この220gって、皆さんどのくらい重さだと思いますか? 実は、缶コーヒーのショート缶で約230gと言われています。 つまり、缶コーヒーよりもジャケットのほうが軽量という驚異的な軽さなんです! 店頭にてサンプルジャケットをご用意しておりますので、是非一度ご体感ください。 きっと想像以上に軽さに驚かれること間違いありません!
では、どのようにしてこの驚異的な軽さを実現させたのか。 そのこだわり抜いた仕立てのポイントをこれからご紹介したいと思います。
ジャケットの標準的な縫い代
縫い代とは、生地の強度を保つために、最低限残さなければならないとされる余分な生地のことを言い、既製品とオーダーで、この縫い代の量も変わってくるのですが、ヨシムラでは、画像のように標準でこのくらいの縫い代を付けています。 ですが、この縫い代も「生地」ですから、その分ジャケットの『重さ』に少なからず影響はしてきます。
コンフィージャケットの縫い代
そのため、コンフィージャケットでは、画像のように縫い代を極限まで削減。 また、この縫い代(生地の端)を《メローロック処理》という縫製方法で処理することで、通常の処理(ロック処理)に比べ、美しい仕上がりにしています。 ※通常は、縫い代の生地の端をロック処理という方法で縫うのですが、このロック処理だけだと見た目が少し荒っぽくなってしまうため、その部分を隠すように上から裏地を貼るハイピング処理というものを行います。 ただ、今回は裏地を一切使わないため、メローロック処理という縫製方法にし、パインピング無しでも見た目が美しい仕上がりになるようにしています。
アンコン仕立ての見返し
見返しとは、ジャケットの内側(裏)に見られる、表地と同じ生地で作られた部分のことを言い、画像は軽量仕立ての代名詞であるアンコン仕立て (大見返し)です。 ただ、この見返しも「表地=生地」ですので、ジャケット重さに影響します。
コンフィージャケットの見返し
そこで、コンフィージャケットでは、そもそものアンコン仕立てであるものの、その見返しを極力狭くし、生地の分量を減らすことで、より軽い着心地になるよう作られています。
画像を比較しても、コンフィージャケットのほうが見返し部分が狭くなっていることが分かると思います。 少しではあるものの、これでかなりジャケットの重量が変わってくるのです。
従来のジャケットモデルは、全て “肩パットを付ける” ことを前提に作成された型紙でしたので、肩パットが入るよう肩先が少しふくらんでいるような作りになっていました。 ※肩パット無しの指定をしても、型紙の特性上、どうしてもこの肩のふくらみは取れませんでした。
そこで、今回のコンフィージャケットでは、そもそも肩パットが無い仕様ですので、この肩先を予め削りふくらみを取った新たな型紙を作成し、ナチュラルなショルダーラインに仕上 げました。 これにより、肩のフィット感が増しますので、より軽さを体感することができます。 このナチュラルなショルダーラインは、上記3つのポイントのように「構造的に軽くした」というよりは、『体感的に軽くするため』のアプローチとしてこだわったポイントです。
コンフィージャケットは、「とにかく軽く」をコンセプトに開発されたジャケットモデルですが、それを実現するためには、上記の〈仕立て〉をこだわるだけではいけません。 そう、《仕様》にもこだわらないといけないのです。 そこで、このコンフィージャケットでは、より軽く快適な着心地を味わっていただくために、下記の仕様をお付けいたします。
ポケットに付く〈袋地〉もジャケットの重さに影響します。 そのため、少しでも軽減させられるよう、腰には袋地の付かないパッチポケットを採用。 軽さだけでなく、見た目からもビジカジライクなスタイルを演出することはできます。
内ポケットも、標準だと「左右ポケット」「ペンポケット」「タバコポケット」と多くのポケットが付き、もちろんそれぞれのポケットには袋地が付きます。 そのため、コンフィージャケットでは、それらのポケットは全て取り除くことで、軽量化を図りました。 ただ、何もポケットが付いていないと不便な方もいらっしゃるかと思いますので、携帯やカード等が収納できるよう、袋地の付かないパッチポケットを左右にお付けします。
とにかく軽さを追求し、細部までこだわり抜かれたコンフィージャケットですが、ヨシムラではこちらを『標準モデル』としてご用意しております。 しかも、このコンフィージャケットは裏地が付かず、本切羽も不可。 また、芯地が付かない分、ウォッシャブルのような専用の芯地も付かないため、機能洗濯可能な生地に付くオプションもかからない。(そのまま洗濯OK!) このように、実質ほとんどオプションもかからずお仕立ていただけるのです。 (ですので、是非ボタンなどにこだわりましょう!) 昨年リリースしたコンフォートジャケットも標準モデルでのご用意ですが、その更に上を行く『最軽量のジャケット』がほとんどアップチャージ無しでお仕立て出来るのは、非常に魅力的かと思いますので、是非お気軽にオーダーください。
昨今のトレンド生地としてメインになってきている、ストレッチ性、防シワ性、軽量性、ウォッシャブル性など嬉しい機能が満載なのが、機能性素材。 この機能性素材のポテンシャルを遺憾なく発揮してくれる最高の相棒が《コンフィージャケット》なのです。
機能性ポリエステル生地の特性、そしてストレスフリーにジャケットを着こなす事に大切な、《ストレッチ性》が背裏、袖裏のないコンフィージャケットにより、そのストレッチ性をダイレクトに感じられます。 機能性素材で通常にジャケットをお仕立てした場合、表地はストレッチですが、裏地にストレッチ性がないため、機能性素材のストレッチ性を存分に活かすことができません。 ストレスフリーな着心地を目指すなら、袖裏も貼らないで生地のみでお仕立てすることがベスト。 コンフィージャケットなら実現可能です。
副資材を使用しないため、とにかく軽い、コンフィージャケットですから、仕立てる生地も超軽量なら、軽さにおいて右に出るものはいないのではないでしょうか。 ジャケット着用時に軽いのでストレスを感じず、楽にジャケットを着ていただけます。 それに加え防シワ性は脱ぎ着の多いこれからのシーズンはとっても重宝します。 また、コンフィージャケットは、副資材が無い分、ハンドリングが楽なのも見逃せません。
防シワ性の高い機能性素材ですから、ジャケットを着ない時には手に持ったり、カバンに乱暴に詰め込んだりなどしていただいても、シワが入らず、ほぼ全く影響を受けません。 画像のように、ペットボトルくらいまで小さくまとめても、シワがほとんど入らないんです! ですから、ご出張が多い方や旅行が好きな方には特にオススメです!
これはオマケ的な要素かもしれませんが、機能性素材はウォッシャブル性も兼ね備えておりますので、汗が付いて汚れが気になった際は洗濯機で洗えてしまいます。 無駄なものがないコンフィージャケットですから、水捌けも良くケアは楽ちんです。
上記のように、機能性素材×コンフィージャケットは最強のコンビ!ですから、是非お仕立ていただきたいところなのですが、、、 では、これに合わせるインナーは何が合うのでしょうか。 Yシャツ?カットソー? もちろん、どちらのアイテムとコーディネイトを組んでも抜群に合います! ただ、実はもっとオススメのアイテムがございます。 それは・・・ 「ポロシャツ」です!!!
ポロシャツとコーディネイトすることで、Yシャツよりも少しドレスダウンしながら、カットソーよりもカジュアルになりすぎない。 そんなカジュアル化が進む今のビジネスシーンに最適な軽量感溢れるビジカジスタイルをお楽しみいただけます! あっ、画像のポロシャツですか?これ、なかなかカッコ良いですよね。 身体に合っていることはもちろん、普通のポロシャツに比べ衿もしっかりしているため、ややドレス感もあると言いますか。 かなり雰囲気のあるポロシャツです! えっ?これどこで売っているのって? 実はですね・・・ ヨシムラでは、コンフィージャケットのリリースに合わせて、『オーダーポロシャツ』も新たにリリースしまし た! このオーダーポロシャツについての魅力は、また別のページにてたっぷりご紹介しておりますので、是非合わせてご覧ください!
以上、今回は新たに開発した新ジャケットモデルについてご紹介しました。 今までに体感したことのないぐらい本当に快適なジャケットですので、1着持っておくとこの夏重宝すること間違いありません。 この『コンフィージャケット』、皆さん是非一度お試しください。