HOME > 新着情報 > “素材感”を意識した秋冬スラックス選び

“素材感”を意識した秋冬スラックス選び

 執筆者:大阪店 河本


こんにちは。大阪店SHOPMASTER河本です。
朝晩はめっきり涼しくなり、街も少しずつ秋めいてきましたが、読者の皆さんはいかがお過ごしですか?

さて
そんな季節の移り変わりのタイミング=本格的な衣替えを考えるのにぴったりな今の時期ですが、皆さんは順調に衣替え、進んでいますでしょうか?

今年もジャケパンのようなビジカジ・カジュアルスタイルが主流となりますので、是非YOSHIMURA&SONSでカジュアルオーダーを存分に楽しんでいただきたいところ。

ただ、何せ秋冬シーズンと言えば、メインアイテムとして位置付けられている〈ジャケット〉にどうしても目が行きがちですよね。
また先週には、新商品〈コーディロイシャツ〉もリリースされ、恐らく皆さん今は【上半身のアイテム】に意識が集中していることでしょう。

大人カジュアルな【コーデュロイシャツ】はいかがですか?!

で・す・が!

はい、言いたいことは分かりますよね。
そうです。私、河本が以前から口酸っぱく言っていること。

ジャケパンスタイルにおける最重要アイテムは《スラックス》です!

コンフィースタイルやコンフォートスタイルといった、我々がオススメする大人カジュアルな装いには必要不可欠なスラックス。

これまで “ビジカジファッションを攻略するためのキーアイテム” として、スラックスの重要性やオーダースラックス本来の魅力、またディテール(デザイン・サイズ感)についてなど色々ご紹介してきました。

ですので今回は少し踏み込んで、これからの秋冬シーズン『ジャケットスタイル』をより格好良く見せるためにはどんなスラックスを選ぶべきなのか。
これを〈素材感〉という部分に注目して掘り下げていきたいと思います。

◇“秋冬スラックス=厚手” ではない!

さて
早速ですが皆さん、秋冬用のスラックスと聞くとどんな生地を思い浮かべますか?

「少し厚手のもの?」
「起毛感のあるもの?」
「暖かそうな生地?」
恐らくこのあたりをイメージされる方が多いと思います。

もちろん、フランネルのような温かみのある素材はとても秋冬らしく、ジャケットスタイルとも非常に相性の良い生地ですよね。

ただ、秋冬だからといって必ずしも厚手の生地を選べばいいというわけではありません。

ここで大切になってくるのが、今回のテーマでもある《素材感》なんです。

では、この“素材感”とは一体何なのか。
単純に、生地の厚い・薄いだけではありません。

生地表面がツルッとしているのか。少しザラッとした表情があるのか。光沢感が強いのか、落ち着いているのか。ハリがあるのか、柔らかいのか。などなど。

こうした生地から受ける〈見た目の印象〉まで含めて、私は“素材感”だと考えています。

ですから、秋冬用のスラックスを選ぶ際も、厚手だから秋冬向き、薄手だから秋冬には向かない。
と、単純に生地の厚みだけで判断するのではなく、ジャケットと合わせた時に、どう見えるのか。
ここを考えることがとても大切です。

そしてもうひとつ。
この“素材感”を考える上で、ぜひ覚えておいていただきたいことがあります。

◇素材感は“同じ”にすればいいわけではない

上記にて「ジャケットとスラックスの素材感を考える」とお話ししていますが、これは決して、上下を同じような素材感に揃えればいいという意味だけではありません。

例えば、
比較的すっきりとした表情のツイル系ジャケットに、少し起毛感のあるフランネルスラックスを合わせる。
これ、個人的にはめちゃくちゃ格好良い組み合わせだと思っています。

上半身は比較的すっきり。
そこにフランネルスラックスを持ってくることで、下半身に程よい重さや季節感が加わり、スタイル全体がバランスよく落ち着いて見えるんですね。

ところが、これが逆になると少し話が変わります。

上半身にフランネルやツイードなど、しっかりとした表情や重厚感のあるジャケットを持ってきて、そこに軽くツルッと見えるスラックスを合わせる。

すると、
上半身の存在感に対して、下半身だけが少し軽く見え、どこかバランスが取りづらくなってしまうことがあります。

つまり、素材感を合わせるというのは、同じ素材を選ぶことではなく、上下を並べた時の“見え方のバランス”を整えること。というわけです。

特にジャケパンスタイルの場合、ジャケットよりもスラックスの方に、ほんの少し重さや表情があるくらいの方が、全体としてバランスよく見えやすいです。

もちろん、色柄やシルエットによって見え方は変わりますが、私はこの “上下の素材感の重心” を意識することが、ジャケットスタイルを格好良く見せる大切なポイントだと考えています。

では実際に、どんなジャケットに、どんな素材感のスラックスを合わせればいいのか。
次は、具体的な組み合わせを見ながらご紹介していきましょう。

素材感を意識した秋冬コーディネート紹介

【コーディネート①】
すっきりジャケットに、フランネルで季節感をプラス

まずは、比較的すっきりとした表情のベーシックな紺ジャケットに、フランネルスラックスを合わせたスタイル。

“上半身は軽快に。下半身はフランネルの程よい重さをプラス。”

上述のように、特にジャケパンスタイルの場合は、ジャケットよりもスラックスの方に少し重さや表情を持たせるくらいの方が、全体としてバランスよく見えやすいです。

まさにこのコーディネートは、その好例。

ベーシックなジャケットでも、スラックスにフランネル特有の素材感を加えることで、グッと秋冬らしい落ち着いた雰囲気に仕上がります。

これ、個人的にも大好きな組み合わせです。

【コーディネート②】
フランネルジャケットには、スラックスの“重さ”が重要

続いては、フランネルジャケットを使ったスタイル。
ジャケット自体に起毛感や重厚感があるため、ここでスラックスだけが軽く見えてしまうと、どうしても上下のバランスが取りづらくなります。

そこで、ここではツイル系のスラックスで程よい重厚感や光沢、落ち着いた表情を感じられるものをチョイス。

厚手でなくても、ジャケットの存在感に負けない “重さ” があれば、全体は自然にまとまります。

まさに今回お話ししている、〈素材感の重心〉を意識したコーディネートです。

【コーディネート③】
ベーシック同士でつくる、王道ジャケパンスタイル

最後は、ベーシックなジャケットにベーシックなスラックスを合わせた王道スタイル。

ジャケット・スラックスともに、素材感に強い特徴があるわけではありませんが、上下の見え方が自然に馴染んでいれば、それだけで十分格好良くまとまります。

むしろ、こうしたシンプルな組み合わせは、シャツやニット、靴などを変えながら幅広く着回しやすいのが魅力。

そして、このベーシックな組み合わせをひとつの軸にして、スラックスをフランネルに変えたり、少し織りに表情のあるものへ変えたりするだけでも、同じジャケットの見え方は大きく変わります。

つまり、ベーシックなジャケットが1着あれば、スラックスの素材感を変えるだけで、秋冬の着こなしは十分に広げられるんです。

迷ったら、“紺×グレー”

さて
先ほどのコーディネートをご覧になって「あれ?」と、お気づきになった方も多いでしょう。

そうなんです。
今回ご紹介したコーディネートは、すべて〈紺ジャケット×グレースラックス〉で組み立てています。

つまり、
紺ジャケットを1着。
そしてそこに、
素材感の違うグレースラックスを3本。

まずはこれだけでも、秋冬のジャケパンスタイルは十分に着回すことができます。

例えば、紺ジャケット1着に対し、

  • フランネルのように柔らかく起毛感のあるグレー。
  • 程よいハリや光沢感のあるツイル系のグレー。
  • クセのないベーシックな表情のグレー。

同じ〈グレー〉という色であっても、素材感が変われば見え方はそれぞれ違います。
当然、同じ紺ジャケットに合わせてもコーディネートの印象は変わりますよね。

ここが今回、私が一番お伝えしたかったところ。

色をたくさん揃えなくても、“素材感”を変えることで着こなしの幅は十分に広げられる、ということなんです。

ですので、
「ジャケパンを始めたいけれど、何から揃えればいいか分からない」いう方は、まず難しく考えず、紺ジャケット+素材感の違うグレースラックス。
これをひとつの基本として考えてみてください。

そして、もう少し変化が欲しいな、となってきたら、そこにブラウンやベージュなど、グレーとは違った色目のスラックスを加えてあげればOK。(もちろん柄もOK)

素材感だけでなく色にも変化が加わることで、さらにコーディネートの幅は広がっていきます。

ただ、最初から無理に3色、4色と揃える必要はありません。
グレー3本でも十分。
大切なのは、“何色持っているか”ではなく、“何通りの見え方を作れるか”。

これを意識していただくだけでも、ジャケパンスタイルはもっと簡単に、そしてもっと楽しくなると思います。

是非ご参考ください!


以上、今回は〈素材感〉という視点から、秋冬のスラックス選びについてご紹介してきました。
何度も言っていますが、ジャケパンスタイルにおける最重要アイテムは《スラックス》です!
これから本格的に始まる秋冬シーズンに向けて、ぜひこの機会にワードローブのスラックスを見直してみてはいかがでしょうか?
それでは、秋冬の衣替えはYOSHIMURA&SONSで!!!
皆さんのご来店を心よりお待ちしております。


back number

過去のback number