皆さんこんにちは。
暦の上では最後の冬月である2月。
感度の高い方は、春夏の準備に取り掛かっていたり、春夏なにを買おうか、作ろうか、構想を練り始めているころですかね。
かくいう私も春夏なにを作ろうか考えているところです。
(もう作るものが確定しているアイテムもあるので、それが楽しみです。)
さて、「桜」「花粉症」「花見」「卒業」「入学」などなど連想ゲームのしやすい【春】
期の始まりともなると、やっぱり必要になる「テーラードアイテム」購入の際、皆さんはなにを基準に選んでいますか?
既製品であれば、「サイズ、デザイン、価格」
その他さまざまな判断基準があると思いますが、
買うものが決まっていなくとも比較的足を運びやすいのではないでしょうか。
その点、オーダーとなると、
出来上がり品をその場で着られない不安。。。
どんなことをするのかわからない。。。
やりたいデザインができるかどうか。。。
わからない段階で店舗に行くのは、気分が乗りませんよね。
そんな悩みを解決しようということで、企画しましたのが
【無料相談会】です!
そして今回ご紹介させていただくのは、
【無料相談会】を使ってオーダーに踏み切ってくださったWさんのご紹介です!
「お客様ありがとう」にて紹介しているということは、、、
前回の「お客様いらっしゃ~い」をご覧いただいた方はおわかりでしょう。
そう!Wさんは後日、注文のために再度店舗にお越しくださいました!
相談され甲斐?のある非常に楽しいオーダーでしたので、今回の「お客様ありがとう」がご相談からどうなったのか、どうぞご覧ください!
それではまずは簡単なおさらいから。
Wさんの今回のご要望は、「演奏用スーツ」ということで、ヴィオラを演奏される際に着用するスーツをお求めでした。
動きに制限が出てしまうことが悩みだったようで、【無料相談会】から一度どんな風にできるのか、ご相談させていただきました。
特にWさんが悩んでいたのは以下の3点
これらのお悩みに対し、ゲージ服の特性を生かしつつ、演奏中の体勢を考慮した【体型補正】にて 「肩、腕、背中のお悩みを解消しましょう」とご提案差し上げましたのが1度目のご来店です。
後日ご注文でいらっしゃった際に、改めてジャケットをご着用いただき詳しいサイズの部分を確認したのち、前回はサイズをいただかなかったスラックスの採寸をしての流れとなりました。
ちなみに生地は、相方であるヴァイオリニストの方と相談してきていただき、フォーマル用春夏生地に決まりました。
さぁ、肝心の仕上がりはいかがなものか。
Wさんのお悩みは解決できたのか、とくとご覧あれ!
デザインはいたってオーソドックスな「フォーマルスタイル」です。
お体のお悩みの前に、今回採寸で注意した点は、2つ。
「袖丈」と「股下」です。
というのも、袖丈と股下ちょっと長く見えませんか?
「そんなことない!」という方がいらっしゃるのはもちろんわかっていますが、インターネットで「スーツ」「袖丈」「長さ」で検索をかけるといろいろでてきます。
「親指先から袖口までが○○cmくらい空いているといい」とかありますが、その人に合っているかはさておき、基準をご提案するにはもってこいです。
他には、「手くるぶしと呼ばれる尺骨茎状突起の1cm程度上」なんていうのもありました。これのほうがわかりやすいですかね。
では、もう一度Wさんの仕上がりを見てみましょう。
手の甲にかぶさる長さなのがお分かりいただけると思います。
採寸ミスじゃあないですよ!意図してです。
ヴィオラを演奏する際のスーツですから、当然前に腕を出しますよね。
その際にいわゆるインターネットに書いてあるサイズ感で袖をとると、袖がすごく短く感じてしまいます。
その点を考慮した長さになっています。
また股下については、座って演奏されることと立って演奏されることがあるということで、気持ち長くすることで着座の際、ソックスが見えすぎないよう指示しました。
さて、ここからが肝心な【着心地】です。
これまで着用されていたスーツよりも肩幅を狭く、かつ肩パットやタレワタをなくすことで、すっきりとした肩回りかつ、動かしやすさをご提供しました。
いかがでしょう!
同じアングルですが、パットが薄くなったことで、Wさんの肩とパットの隙間がなくなったように見えませんか?
これでより腕を上げやすくなったはずです。
いわば半袖シャツの袖をさらにまくってタンクトップにしたイメージです。
肩幅によってひっかかる部分を極力なくしました。
腕をおろしている際も極端に腕の形が出たりすることもなく綺麗な状態ですね!
お持ちのスーツよりも鎌(脇部分)を小さくすることで、脇の引っ張られる感覚を軽減させつつ、胸の余りを減らして、腕を前方に出しやすくなるようご提供しました。
また、通常より腕回りを広く取ることで、奥の弦を引く際の左右の動きにも対応。
アングルの違いもあってか、これは、、、あまりわからない!!!
ここで失速したくはありませんので、Wさんの好評は最後としましょう。
脇前方から胸の余りの部分はどうでしょう。
お持ちのスーツで深く入っていたシワは若干軽減され、胸の立体的な形を保ちつつ、胸のダボ付きが解消されている様子。
これは胸のサイズを実寸よりも【少し大きいサイズ】でお仕立てすることで、胸周り(円周)のサイズを確保
加えて、【体型補正、背幅出し】を使うことで、背中の張る感じを軽減できるようお仕立てしました。
さて結果はどうでしょう。
うーん、こればっかりはシワがある程度出てしまいますね。
よほどオーバーサイズでない限りはTシャツでも出ますから、なんとも言えない部分。
最善は尽くしたかなと。
| 大嶋: | Wさんどうですか。 普段着ているもの、加えて採寸で着ていただいたゲージ服と比べてみて。。。 |
| Wさん: | そうですね、いままで着ていたものより格段に楽になりました! 【ボタンを留めた状態】でもここまで楽ならもう十分です! ありがとうございます! |
| 大嶋: | それは何よりです!正直ほっとしてます! |
実はこの「ボタンを留めた状態で」というのがみそです。
今回フォーマル生地でのお仕立てに合わせて、フォーマル度合いを高めるために、「ノーベント」にしたんです。
「ノーベント」ということは、当然圧が逃げる部分が少なくなり、一般的には窮屈に感じやすくなります。
それが楽になったということは、、、、
これ以上は言わずで大丈夫ですね。
好評を後回しにしたから、大嶋はきっと失敗したんだと思った方いらっしゃいませんか。
とんでもない、私失敗しないので。(なんて言ってみたいものです。。。。。)
今回はWさんの素敵な笑顔と感謝のお声がいただけたのでなんとか成功だったようで。
いやぁ、本当にほっとしました。
Wさんの期待に応えられたことがなによりでした。
いかがでしたでしょうか。
実は後日、生地決めの際に登場されたWさんの相方、ヴァイオリン奏者のJさんもご来店くださり、同じ生地同じスタイルにてお仕立ていただきました! 仕上がりの様子がこちら。
ちなみにJさんは私が履いていたスラックスをすごく気に入ってくださり、パンツサイジングはWさんと比べると、少しゆとりをつけてのお仕立てとなりました。
Wさん曰く、「Jくんは服装を僕よりも気にしているので」とのことでしたが
Wさんはテーパードスタイル
Jさんはストレートスタイル
お二人並んで一層良さを感じる、まさに【二重奏】
素敵なお仕立てになったかと思います!
ぜひ今後のお二人の演奏会でご着用ください!
Wさん、Jさん、
この度はスーツのお仕立てにYOSHIMURA&SONSを選んでくださり誠にありがとうございます。
【無料相談会】から広がったお二方のスーツ。
相談からさまざまな可能性が生み出されます。
服にお悩みのある方はぜひ1度、YOSHIMURA&SONSいらしてください。
愉快なスタッフが皆さんをお待ちしております!
それでは今回の「お客様ありがとう」は以上です!
最後までご覧いただきありがとうございます!
皆さんのご来店、そして【無料相談会のご予約】いつでもお待ちしております!