2025年7月25日更新 執筆者:大阪店 河本
何かと長かった梅雨も明け、本格的な夏が始まりましたね。 毎日本当に暑い日が続いていますが、皆さんはいかがお過ごしですか? 因みに、夏が苦手!でお馴染み?大阪店SHOPMASTER河本は、もう既に秋が待ち遠しくなっております・・・ これからこの暑さが続くと考えただけで憂鬱な気分になりますが、ここはファッションの力で軽快に乗り越えていきたいですね! さて 今回は、前回『お客様いらっしゃ~い』に続き、あるお客様より【セレモニースーツ】のご注文を頂きましたので、そちらをご紹介したいと思います。 今回オーダーを頂いたのは、Hさん。ヨシムラを初めてご利用されたご新規様です。 そんなHさんは、普段私がお世話になっているリピーターさん(Kさん)からのご紹介で来店いただきました。
こうして早速来店され、先ずはたわいもない話をしていたのですが、何でもHさんは普段看護師をされているため、全くスーツを着ることがないとのこと。 (そして、たまたま河本と同い年!) では、そんなHさんがなぜ今回オーダーを? 問いかけてみると、、、
上述のように、Hさんは私河本と同い年。 私の周りもチラホラ結婚する者が出てきましたが、やっぱり結婚って本当におめでたいですよね。 私はいつ結婚出来るのでしょうか!?(そんなもん知るか!ですね) でも、一生に一度の晴れ舞台で着用するスーツを私が仕立てられるって本当に特別なことだなと。 自分で言うのもなんですが、テーラーとしてすごく誇らしく、この仕事をしていて良かったと、担当するたびに心から思います。 ですので、今回のHさんのタキシードも、ビジッとカッコよく仕立てなくては! ということで、先ずは生地決めから。
ブラウン系のタキシードですか。素敵ですよね。 また、それに合わせて奥様のドレスも選ばれる。これはタキシードの生地決めが重要ですね! ということで、私が提案したのは以下2つの生地です。
とにかく美しい光沢とドレープが魅力のファブリック。 ご新郎様に相応しい “主役感” を演出できるラグジュアリーなタキシードをお仕立ていただけます。
綺麗な光沢がありながらも柔らかくしなやかな生地感も兼ね備えた、エレガントなファブリック。 ブラウンの洒落感も相まって、 “上品だけで抜け感のある” そんなタキシードスタイルを演出することができます。
こうして、生地はLoro Piana ZELANDERのブラウン無地に決定しました!
デザインについては、タキシードは大まかなデザインがもう決まっていますので、それに沿って打ち合わせをし、スムーズに決まりました。 (出来上がりの際、詳しくご紹介します!)
タキシードが良くても、合わせるシャツや小物が無ければ折角のスタイルが台無しですので、これらも合わせてご注文いただきました。
昨今の結婚式では、ご新婦様が衣装(ドレス)を変えられるのは一般的ですが、一方でご新郎様に関しては特に衣装を変えられない、という方が結構いらっしゃいます。 現に、先日私が参列した結婚式でも、(友人の)新郎は最後まで同じタキシード1着で過ごしていました。 ですので、ご新郎様がお色直しをしないというのは至って珍しいことではありません。 ですが、折角ですのでこんな提案をしてみました。
ということで、結婚式でよりタキシードスタイルを楽しんでいただけるよう、Hさんのお色直し用のアイテムもお仕立ていただけることになりました! 実は、もしお色直し用のアイテムをご注文いただけるならこれ!というのが私の頭にありましたので、すぐにそちらをご提案しました。 そのアイテムとは・・・
Loro Piana AUSTRALIS ブルーグレー無地の『ベスト』です! ブルーグレーのお洒落な色合いに、オーストラリスの美しい光沢は、ブラウンタキシードにピッタリ! ベストであればオーストラリスの光沢も悪目立ちせず、綺麗に馴染んでくれますので、これは是非合わせていただきたいと考えていました。 ですので、こちらをHさんのご提案したところ、
と、快くご提案に賛同していただき、お仕立ていただくことになりました! ※合わせる蝶ネクタイなどの小物は、仕立て上がりの雰囲気を見てまた注文いただけるとのことです。 最後に、そのベストのデザインもご紹介しますね。
以上の内容で決定しました! 出来上がりは8月下旬ごろ。 果たしてどんな仕上がりになっているのでしょうか。 仕上がり次第、合わせて『お客様ありがとう』にてご紹介しますので、皆さん是非お楽しみに! それではまた!